阪大医学部は神である

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233鬼軍曹
鬼軍曹がお答えします。
ドキュソばっか、なんてことは全然ありません。
自分が直接間接的に関わった数年間の研修医君たちの中で、
(一年目なので手技の上手い下手は考えないことにして)
知識と理解の深さ、診断や治療法選択に至る論理的思考とそのプレゼン、
緊急時のプライオリティの判断、患者接遇などにおいてピカイチは地方大学出身者でした。
もちろん本学卒のレベルはアベレージとしては低くはありません。
困ったちゃん研修医に占める新設国立新設私立卒業生の割合が高い印象はありますが、
結局のところ優秀な子は良い修行のチャンスを与えられてさらに力をつけてゆきます。
強い意志を持って他学に来るようなambitiousな子は、客観的に見て優秀な子が多いです。
見る人は見ているものです。

こいつ、ホンマにアカンかも・・・って思われてしまったら、ソルジャーです。
勉強にならない(給料は悪くないがヌルい環境で症例少なし)病院で貴重な卒後数年間をスポイル。
遠隔地の国公立病院にサキモリとして送り込まれる
(但し科によっては出世コースであり優秀な人を出す、ソルジャーは行ったっきり)、
もしくは『一応ジッツ』の個人病院で何でも屋になる(実はこれが今後最も求められる人材だと思う)。
悲惨なのは国公立病院で仕事の充実と高度なスキルを誇りにしつつ、薄給多忙に甘んじて中堅として長らく勤め、
そこへ口は立つが臨床のウデはショボイ大学の講師がポコンと部長で落ちてきて執拗なイジメに遭い、
そのストレスを本学卒の研修医やレジデントにぶつけるというパターン。

専門医の道を志すのなら、長く居るもしくは定年まで勤める病院は特に重要です。
あなたの場合、循環器に進んでカテ師になったのに勤務先に設備がないのでは飼い殺しです。
医師のポストの少ない昨今、ソルジャーとして生きることも決して悪くはありません
(人の行きたがらない病院でもQOLは悪くない)が、
最大の不幸は、能力が一定のレベルに達するまでの卒後10年間に与えられる
スキルアップの機会がソルジャーには少ないことだと思います。