防風通聖散の長期服用に対する薬害

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1名無しさん@おだいじに
 すみません、質問です。
防風通聖散を数ヶ月、又は年単位で服用した場合の副作用等
の症例を御存知の方、教えてください。
もちろん個人差があるとは思いますが、一般的に答えられるもので
いいのですが。
 漢方に詳しい方、お願いします。
2名無しさん@おだいじに:2001/07/10(火) 15:37 ID:???
ツムラ、カネボウに聞いてみては?
3名無しさん@おだいじに:2001/07/10(火) 15:50 ID:.K3lh54A
なるほど。
4age:2001/07/10(火) 15:51 ID:.K3lh54A
 ぼくも興味あるなあ〜。
5age:2001/07/10(火) 15:52 ID:???
 誰かここで教えてくれません。(3です。)
6名無しさん@おだいじに:2001/07/10(火) 16:52 ID:???
ツムラで専門家登録したら?
いっとくが、証も合わないのに使うなよ。ちぃとは勉強せぇ>漢方
(適応症だけで使う医者が多くて困る)
7age:2001/07/10(火) 17:12 ID:???
>>6
適応症だけで使っちゃいけないの?(もちろん、素人です。)
8age:2001/07/10(火) 17:20 ID:???
>>6
私は医療関係者ではありませんので登録できません。
どうすれば・・・
9名無しさん@おだいじに:2001/07/10(火) 17:20 ID:???
>>7
いろいろあるんだよー。
痩せ型、顔が紅潮している人の〜〜〜の症状に用いる、
みたいな感じで。
症状だけでなく患者それぞれの体質?を診て処方するのが
漢方の正しい使い方らしい。
10age:2001/07/10(火) 17:21 ID:???
>>9
もし体質に合わなかったら、死ぬの?
11名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 14:42 ID:???
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、大柴胡湯(だいさいことう)とならんで
肥満症に用いられますが、本方の特徴は、脂肪ぶとりといわれる卒中体質者で、
太鼓腹、重役タイプの人に適応しますが、連用すればこれらの体質(一貫堂漢方で臓毒証体質
といいます)を改善して、動脈硬化症や糖尿、通風といった代謝異常を予防すること
ができるといわれています。
中年婦人で月経不順や頭痛、のぼせなどの症状を伴う場合には、通導散(つうどうさん)
や桃核承気湯(とうがくじょうきとう)と合わせて用います。

 ってことだから、連用しても平気なんでないの?
おれはとーしろーだから「平気です。」とは言えないけど、
ここって、漢方の専門家は見ないのかね?
12名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 17:57 ID:???
エキス剤の常用量であれば問題が起こることは少ないと思いますが、煎じでやると
「証」間違えると大変だと思います。(死ぬ可能性は高い)
防風通聖散の構成生薬みれば分かるのでは? 大黄などの苦剤、あと石膏と麻黄の組み
あわせを考えれば理解出来ると思います。 対症処方ではなく、随証処方に徹すれば
いい訳で西洋医学的な対症療法的考え方はやるべきではないと思います。
エキス剤の防風通聖散にせよ、内熱を取りすぎた場合、下痢とかの副作用が出ると思
いますので注意して下さい。
(大黄で下す下痢は止められません)
13名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:11 ID:???
証を間違って死んだ人いるの?根拠あるの?
14名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:24 ID:???
>>13 小柴胡湯がいい例だろ?  間室性肺炎を患うような患者は、
   明らかに小柴胡湯の証とはちがう証の筈だぞ。

  しかも適応症に肝硬変とは書いていないはずなのに使っている。
  明らかにミスだね。
15名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:35 ID:???
小柴胡湯の場合、エキスであれだけの患者さん無くなってるのにね。
>>13 詳しく言うと、「柴胡」と「おうごん」で肺熱取りすぎちゃったから
起こったわけで明らかに「証」の取り違いだと思います。
表立って問題になっただけで、副作用死にカウントされてない症例って
結構あると思う←あくまで憶測。
16名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:38 ID:???
そりゃ、証を間違って死んだのとは違うだろ。
それに小サイコ湯はエキス剤での副作用報告で、12の1行目とは矛盾するぞな。
17名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:40 ID:???
>>12の1行目は、少ない、とは言っているが「ない」とは言っていないよ。
 だから矛盾しない。

>>16 いや、肺熱をとりすぎると考えれば、その証を選んだ側の間違い。
   当然別の処方(柴胡桂枝乾姜湯とか)を適用するべきでは?
18名無しさん@おだいじに:2001/07/11(水) 18:54 ID:???
>>16 その応用が出来るほど勉強せずに漢方処方してるっていうのが現実
ということが良く分かります。
今日から傷寒論をしっかり読んで下さいね。
19老師:2001/07/11(水) 21:18 ID:4/yu3/Vk
あの副作用が報告されるまで、医療用漢方の中で一番使われていたのは小柴胡湯でした。
特に肝疾患で使われていたのは周知の事実です。
実際に証にかかわらず効果はあったようです。
だからこそ、一番使われていたのです。

一方で使う量(母数)が増えれば、
今まで気づかなかった副作用が明らかになるのは、統計学上当然でしょう?

通常、間質性肺炎は、薬に対するアレルギー反応で起こる可能性が大きいのです。
肝臓での代謝能が低下している患者であれば、アレルギー反応が起こる可能性も高くなります。
もし、小柴胡湯の構成薬の柴胡に対してアレルギーが成立していたら、
例え柴胡桂シカンキョウ湯であろうが、柴胡加竜骨ぼれい湯であろうが、大柴胡湯であろうが
間質性肺炎を起こします。
つまり証があってなかったとかそういう問題ではなくなりますね。

使う個人の技量のせいにするのは簡単ですが、
なぜそのような副作用が起こったのかを西洋医学的および東洋医学的に
追求していかなければ、漢方にも発展がないのでは?
20老師:2001/07/11(水) 21:34 ID:wzJK3KwA
防風通聖散には大黄が含まれているので、下剤として安易に用いるケースが多いようです。
しかしダイオウには、腸管の収斂作用、耐性の問題などもありますので、
便秘の根本治療にはならないはずです。
きっと次第に下剤としての効果が弱くなって、腸管が麻痺してしまい、長期的にはますます便秘が悪化します。

またマオウも問題です。と言うのもPPAの騒ぎはご存知のことと思いますが、
あれはエフェドリンの前駆物質ですから、PPAの注意点はマオウ含有製剤にもそのまま当てはまると思います。
したがって、高血圧患者、心疾患患者、妊婦では長期に使用すべきではありません。
もちろん、ショウセイリュウトウや葛根湯もしかりです。

よくがっちりした体格で、太鼓腹のひとが適応とか言いますが、
そういう人にこそ、高血圧、心疾患の罹患率は高いはずですので、
あまりあてにしないほうが良いでしょうね。
木をみて森を見ずとはまさにこのことではないでしょうか?
21漢ちゃん:2001/07/11(水) 22:16 ID:???
>>19 これでもやってます〜>科学的研究。
   でも他にも免疫系を揺さぶる生薬が沢山あって、
   柴胡だけが原因である可能性はすくなさそうですが。

>>20 PPAも騒ぎすぎ。エフェドリンの類は神経前膜のアミンを
   枯渇させる作用があるから確かに長期連用するべきではないけど
   生薬の場合はだいたい主作用と拮抗する成分も入っているから、
   PPAほど神経質に扱う必要はないはず(もちろん留意する必要はあります)

   大黄然り。センノサイドに拮抗する成分としてrhatanninがはいっている
   道理です。もっとも、中国西北の西寧大黄系だとそのラタンニンも少ないの
   ですが…>センノサイド含量比が高い。だから、以外と日本産(栽培)大黄の
   ほうが、日本人には合っているといいますね。。。
22老師:2001/07/11(水) 22:37 ID:NlPUPkSo
>でも他にも免疫系を揺さぶる生薬が沢山あって、
柴胡だけが原因である可能性はすくなさそうですが。

もちろん、免疫系への作用が間質性肺炎の原因になったかもしれませんが、
私が言いたいのは、どの薬でも間質性肺炎になる可能性があって、
それは薬効とは無関係に物質そのものに対するアレルギー反応(リンパ球の幼弱か反応など)
で起こるということです。
事実、長期投与する薬剤の副作用には大抵間質性肺炎が記載されています。

>PPAも騒ぎすぎ。エフェドリンの類は神経前膜のアミンを

確かにPPAを含有する薬剤は、大抵短期間の使用のはずですから、
あれほど騒ぐ必要はなかったと思いますが、
漢方の場合、長期間服用するケースが多いので、
少なくともダン・リッチやその他のPPA含有製剤よりも注意すべきと思います。

もともとPPAの副作用が発見されたのは、ダイエットのために長期にわたって服用していた場合
だったと記憶しています。

>生薬の場合はだいたい主作用と拮抗する成分も入っているから

これは西洋医学的に拮抗するという意味でしょうか?それとも漢方的に?
どの部分で拮抗するか(受容体レベルか生体反応レベルか)によって
大丈夫とは言いきれませんよね。例えば受容体レベルであれば神経伝達物質の
枯渇は防げませんし(返って枯渇しやすくなる可能性あり)・・・

>大黄然り。センノサイドに拮抗する成分としてrhatanninがはいっている
道理です。

これは浅学のためよくわかりませんでした。センノサイドの作用機序はまだ
はっきりしていなかったと思っていましたが、どの段階でラタンニンが拮抗するのですか?


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23漢ちゃん:2001/07/12(木) 01:41 ID:???
センノサイドの作用機序は、腸内細菌でc-c結合を切られたアンスロンが吸収されて
腸管内に再分泌されて蠕動運動を刺激するんじゃなかったでしょうか、自分が直接手がけた実験では
ないのでわすれてしまいましたけれども、大まかにはそんなところだったと記憶しています。

ラタンニンの拮抗というのは、生化学的に言う拮抗作用ではなくて
瀉下作用の逆(=止瀉作用)という意味で使いました。これはタンニンの一般的な作用である
収れん作用に基づきます。 言葉の使い方に不適切さがあったことを陳謝します。

小柴胡湯の事例そのものは、インターフェロンとかの投与例とかに比べれば
はるかに少ないはずですから、本来騒ぐ必要はほとんどなかったのですが
「副作用がないと言われていた漢方薬に副作用があった」ということで
マスコミがバカ騒ぎしてしまったのも、衰退の原因だったかと。。。

実際副作用はあるとみるほうが、すっきりしていいんだけど。
それにしても、IV型みたいなアレルギーって、漢方しかなかった時代に
どう解釈されていたかなんてわからないですよね。。。
24名無しさん@おだいじに:2001/07/12(木) 08:47 ID:???
 さすが医薬系のスレですね。
書き始まると止まらない、さすがです。
結局のところ、健康な人がやせたい為に防風通聖散(カネボウ)を1回4錠を3錠に減らして
服用するような(特に肥満症など)保健薬的な使い方では問題はないってことですか?
25漢ちゃん:2001/07/12(木) 12:53 ID:???
>>24 うーん、健康な人で日常の生活で動悸息切れがしないようだったら、
   飲む必要はないのでは?

  あと、カネボウの防風通聖散が「4錠」ということはOTC(店頭販売の薬)ですよね?
  OTCは医療用漢方製剤(病院でもらう薬)に比べて濃度を薄くしてありますから、
  用法用量に書かれている通りの使用法なら、通常問題ありません。
  ただ、体調が悪くなったと感じたり、改善が望まれないようならば
  別の対策が必要です。 
2624:2001/07/12(木) 14:07 ID:???
>>25
 OTCとは「店頭販売の薬」のことなんですね、勉強になりました。
なぜいま飲んでるのかですが、身長174で73kgあるのです。
仕事柄、座りっぱなしで帰りが遅く、晩御飯が遅いのでなかなかダイエット
ができません。体も脂肪肝気味です。糖尿ではないですが、甘い物が好きなので
心配です。今はこれといって太り気味の脂肪肝気味ってだけで病気にはなっていないのですが、
予防として飲んでみよっかな〜って思ってます。

 これって、まずい飲み方かな?
27老師:2001/07/12(木) 20:47 ID:nAVnjZ8o
>>23
ダイオウにはタンニン様作用もあるので、最初は便通をよくするが、
長期連用により便秘傾向になると言うことは以前から言われていますよね。
だからダイオウ含有製剤は、長期にわたって使用するべきではないと。
>>26
恐らく、ダイエット効果は期待できないと思いますよ。
下剤だけで健康的なダイエットができたという話はきいたことがありません。
結局、晩御飯が遅いのならば、せめて腹八分目にするとか、休日には運動するとか
しなければ、根本的な解決にはならないと思います。
ボウフウツウショウサンには、生活習慣病を予防する効果はあまりありません。
くれぐれもそのへんの所を誤解なさらないようにしてください。
28名無しさん@おだいじに:2001/07/13(金) 01:08 ID:tFqLUrHo
いわゆる痩せ薬じゃないからね。脂肪肝気味ってことは血液検査うけたのかな?
長期服用の害はないとは思う。最近は他の漢方でも肝質性肺炎の注意が出ていたからね。
29漢ちゃん:2001/07/13(金) 04:42 ID:???
>>26
まぁ、生活習慣病、というぐらいですから、生活習慣をある程度でも改めなければ
元の木阿弥、という気がしますが。

>>27
確かに漢方的にも、保健薬的に使うような薬としては扱われていませんね。
古典にある三品分類の中でも「下品(げぼん:毒並の扱い。有毒という意味ではありません)」です。

大黄の古典的な効能は「解毒作用」で、「瀉下作用」というのは
その作用を西洋医学的に説明するための用語でしかないようです。

生薬は沢山の成分からなっているために、凡そ単一化合物からなる
西洋医薬のように「こうだ!」と説明することが困難と言えます。
処方された方剤だと、さらに生薬が複数汲み合わさっていますので
一層説明が難しくなることも確かです。ただ、そういってばかりでは
全然前に進めないので、1つの方剤を1つの薬と見立て、
Evidence Based Medicineを考えるのが最近の傾向とは言えそうです。
3024:2001/07/13(金) 08:57 ID:???
 この薬には成人病予防薬としての効能は期待できないのですか?
やっぱり世の中、甘くはないですね。 27・29さんの言うように生活を改める
努力が一番の健康とダイエットへの近道のようですね。
がんばります。
31名無しさん@おだいじに:2001/07/22(日) 18:26 ID:???
なるほど
32漢ちゃん
しかし、アリストロキア酸騒動もかつてほどではなくなったね。