【第109回】医師国家試験その12 [転載禁止]©2ch.net

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275名無しさん@おだいじに
ちょっと別のアプローチから…
細菌性膣症と細菌性膣炎が同一か別物か諸説あるが、どっちも英語にするとBacterial vaginosisになる。

んで、
http://www.uptodate.com/contents/bacterial-vaginosis
uptodateのBacterial vaginosisを見ると、Diagnosis(診断)の項目にAmsel criteriaが挙がってて
その1つに
"Homogeneous, thin, grayish-white discharge that smoothly coats the vaginal walls"
ざっと訳すと、「膣壁を滑らかに覆う均一で、薄い、灰白色の分泌物」ってのが出てくる。

同様のものは、
http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_fujinka_2011.pdf
産婦人科診療ガイドライン外来編のP8-9、細菌性膣症の項目にAmselの診断基準として
1.膣分泌物の性状は,薄く均一である.
ってなっていて、日本のガイドラインではどういうわけか"灰白色の"が抜けてる。

更に調べると
https://en.wikipedia.org/wiki/Bacterial_vaginosis
英語版wikipediaのAmsel criteriaの説明だと
"Thin, white, yellow, homogeneous discharge"
で黄色もOKになってしまう。
276名無しさん@おだいじに:2015/02/17(火) 14:13:50.07 ID:???
どれが正しいのか、このAmsel Criteriaが発表された際の論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6600371
この論文はAmsel自身が、のちにAmsel Criteriaと呼ばれる診断基準を検証したもの。
それでAbstractには書かれてないけど、Methodには使用した診断基準について記載されていて、
それによると
"(1) thin, homogeneous vaginal discharge (nonspecific vaginitis discharge); "
で、色についての記載はここを含めて論文上には一切出てこない。
よって、ガイドラインの大元になってる論文まで辿っても、帯下が黄色になることを否定する
記載や、灰白色に限定した記載はないんじゃないかと。

実際に黄色帯下を細菌性膣症で認めることになってるかどうかは、もう少し突っ込んで調べんとわからんです。