被害者は慈恵医大勤務の女性内科医(38)
第2子の挙児希望で通っていた渋谷区恵比寿にある小田原ウイメンズクリニック
(不妊専門クリニック、院長は慈恵医大昭和57卒)にて、妊娠8週に通院する
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稽留流産(子宮内胎児死亡)と診断され子宮内容除去術(ソウハ)が施行される
※ 稽留流産は自然放置するのが現代の流れ
→ 他院にかかっていれば悲劇がおきなかった可能性が高い!
※ この時点で消化管穿孔に至ったことも否定できない!
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そのほうが考えやすいという意見あり
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麻酔がさめた後、腹痛発生。「それほど痛くない」とのこと。我慢できる痛みであろう。
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港区西新橋の東京慈恵会医科大学附属病院(本院)に救急車で搬送される。
このときクリニックから「子宮を傷つけた可能性あり」との連絡あり。
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クリニックは子宮穿孔を起こしたが、この判断は正しく、迅速である
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腹腔鏡(laparoscopy:ラパロ)にて子宮穿孔部閉鎖手術を施行。
→ 消化管の一部を破損した疑いが濃厚。ラパロで起こりうるという
→ その後、そのこと気づかなかった可能性あり
※なぜ腹腔鏡なのか? 腸管損傷まで視野に入れれば、当然、開腹である
腸の損傷を見つけることは腹腔鏡では困難
本来ならば開腹手術をおこなうのが原則!
青戸病院事件は教訓にはならず、自分たちには「起こりえない」出来事
として意識の外なのか?
食後に「激烈で尋常ではない」腹痛発生(この時点で経口摂取ができていた)
→ 腹痛の原因検索に時間をかけたためか、2日間は保存的治療のみ?
※確定診断にこだわり迅速・最良の対応ができないのは医者として問題あり
消化管穿孔が疑われたら開腹手術が原則! 潔い決断が求められる
身内だから侵襲・キズ跡を最小限にしたいという意識ベクトルを感じる
一般の患者だったら開腹しただろう。開腹率を上げたくないため腹腔鏡か?
※大腸より細菌の少ない小腸の穿孔だとしたら2日のインターバルは、
相当するものなのだろうか?
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(敗血症の段階があった? 感染の徴候・CRPや白血球数は?)
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ショック状態となり、VT(心室性頻拍)、心停止に至る
(ショックの原因は敗血症性ショック?)
→ DCショック(電気ショック)等で蘇生を繰り返して施行
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低酸素状態による恒久的な中枢神経障害(低酸素脳症)
→ その後、二度と意識が回復することはない
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2〜3日中に死亡 あるいは よくて植物状態とされる
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当直の心臓外科医(!)が循環動態改善のため経皮補助人工心肺(PCPS)を装着
→ このとき、カニューレが誤って左腸骨動脈を破り、腹腔内に大量出血!
※ 非常に大きなアクシデントだが、これがなくとも死亡していた可能性もあり
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ICU から「心臓マッサージを受けながら」血管撮影(アンギオ)室に搬送
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緊急開腹をすべきではないのか!? またしても低侵襲医療行為!
開腹可能な医師であれば、動脈出血は抑えられる(押さえておける)のでは?
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放射線科医がコイルで左内腸骨動脈の破裂部を詰める(塞栓術)
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左下肢は壊死傾向(かなり色が悪くなっていた)
→ 万が一、救命できたとしても下肢切断を余儀なくされる
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腹腔内の血腫(血の固まり)はかなり大きく、とうとう開腹手術がおこわなれた。
→肝臓も脾臓も位置が変わってしまうほどの大量の血腫。
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腹腔のドレーンから3リットル(!)も血液が出てくる
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その後、循環動態は改善され、人工呼吸器も外れる → 回復へのかすかな期待
それもつかの間、今度は大量の血腫による圧迫で小腸・大腸が壊死(腐ること)
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さらに出血→輸血が追いつかない!
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日赤泣かせ慈恵お得意の、何十リットル単位の大量輸血
年末に2回、壊死した腸を切り取る手術(術者は88年卒外科医とされている)
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十二指腸(上部空腸?)に人工肛門造設
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そんなことをしても望みがないとわかりながら!
意識が遠のいてゆくほど悲しい行為に思える!
(やってはいけない行為という意味ではない)
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小腸の大部分を失ったことによる低栄養、循環不全など、複数の原因が重なる
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DIC(disseminated intravascular coagulation; 播種性血管内凝固症候群)
MOF(multiple organ failure; 多臓器不全)
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時計の針が新しい年 2004年1月1日午前0時を迎えてまもなく永眠される
−享年38−
最後はほとんど腹部内臓がなかったという。
元旦のうちに慈恵医大側(これは正しくないと思う。おそらく御遺族側)から
警察に捜査を依頼したとのこと
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ダンボールで書類、カルテ一式等が愛宕警察署員によって持ち出される
→ 関係医師から事情聴取がおこなわれる
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法医解剖がおこなわれる(行政解剖?)
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青戸病院事件を受けて引責辞任した覆い死院長(泌尿器科)の後を継いだ
えーと病院長(小児科)が半狂乱となり、周囲に辞意を漏らしはじめる
※ マスコミ対策室の設置など、体裁を重視する慈恵ならではのエピソード
※ 院内は年末から蜂の巣をつついたような大騒ぎ
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1月7日に一斉にマスコミ報道が始まる。
最初は日本テレビの昼のスクープ速報(みのもんた番組内か?)
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その後、NHK、TBSはじめ各社が報道
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翌1月8日は、朝日、日経が朝刊、読売が夕刊で報道。
朝日と日経は、「女性は同院勤務の医師」と患者が医師であることを報道
日経は昨年の青戸病院事件とあわせて報道
<これまでの情報など>
患者が医療強者である(はずの)医師、しかも身内であることから、マスコミ各社は煽るような報道にならないよう申し合わせ、慎重な分析、検討のうえ、慈恵医大の姿勢を徹底究明する方針!
大学病院の医療はどこも患者レベルから見て一見、どんぐりの背比べ的に思えるが、慈恵医大が医療技術という点で全国的にどのレベルなのか検証が必要だ。
「病気を診ずして病人を診よ」は単なるスローガンに過ぎず、実行されていない
今回の事件は慈恵医大医療ミスの氷山の一角である。関係者にはインターネット上の巨大掲示板2ch含め(事実マスコミも情報源として注目)、あえて内部告発を推奨したい!
それにしても、一般患者であれば開腹したと思われるものを、医師しかも同僚であったがために侵襲が少なく痕もほとんど残らない腹腔鏡で治療してしまったところが残念でならない。消化器外科医である御主人の意見も強く反映されていたと思われる。
なぜ深い検証が必要か? それは命がたった一度の貴重なものだからである。殺人で奪われた命も戦争で奪われた命も医療ミスで奪われた命も同じく貴重なものである。一度のミスも許されてはならないのである。
まさに今回の事件は、言語道断唖然呆然阿鼻叫喚の地獄絵である。
最初のクリニックで小腸穿孔に至った可能性も捨てきれない。しかし、外科医は慈恵搬送後の腹腔鏡(ラパロ)による損傷を考えるという。
そうであっても、迅速に慈恵医大に搬送したという点で、クリニックは医療ミスを起こしはしたが、その後の判断は間違っていない。後は慈恵医大の問題である。
心臓外科医のPCPSを装着したときの動脈損傷を責める意見が多いが、負け試合で9回裏ツーアウト、ランナー無しのバッターの三振を責めるようなもので(凄い喩えだが)、このミスは責めるべきではないという意見もある。
872 :真実一路:04/01/15 12:26 ID:PJmqYJVs
このスレ最初から興味深くみせて頂きました。
私はこの件について、最初から極近くでみていた関係者の1人です。
厨房から、明らかに内部の人間と思われる方、起こり得る医療ミスとして同情
すると共に自分のエリの袂を正す姿勢の見える賢明な方、拝見してて名前が
特定されるほど、リアルな方もいて実におもしろい。もう2度こ書きこみしないので
最初で最後にズバリいうが、悪いのは開業医のO氏だ。彼は子宮穿孔は勿論、腸管
損傷の可能性があるにもかかわらず、「穴をあけたかもしれない」程度の申し送り
しかせず、後輩のO医師に低浸襲の治療法をせまった。ご主人の外科医師は開腹
を希望したが、先輩思いのO医師は「ラパロで充分である」と説得し結局ラパロ
を選択した。2人は幸か不幸か同級生で外科医師はO医師普段の臨床に対する
真摯な態度、能力、人柄などを鑑みて信頼した。
心無いかたは「穿孔時に腸管損傷があるのは当然で、見落とした方に問題がある」
と攻めるでしょうが、開業医が「ゾンデが深くはいっただけで腸管は問題ない」
と言っていたらどうでしょう。O医師はそれでも腸管をくまなく検索した。
ラパロでは結腸は簡単はわかるが、小腸はわりにくい。結局小腸の小さな穿孔
をみのがしてパンぺりからセプシス、DICというおきまりのコースで最悪の
結末をむかえた悲劇的はケースである。最後にO医師は臨床的にも学問的にも
人間性も慈恵では屈指の好人物であることをつけ加えておく。ちなみに慈恵の
こと悪く書かれるのは卒業生として忍びない。玉石混交だが、総合的には、
バランスのとれたいい大学だと思っている。
873 :卵の名無しさん:04/01/15 12:41 ID:y8uIG8zf
多重事故のまとめ
1.子宮内用除去術による子宮穿孔
2.腹腔鏡による腸管穿孔
3.穿孔性腹膜炎の診断・治療の遅延
4.PCPSによる左腸骨動脈穿孔
5.コイルによる左総腸骨動脈閉塞
ttp://mimizun.com/log/2ch/hosp/1055686383/