第102回医師国家試験

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30必修過去問。カンニング禁止。
52歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。

現病歴 : 半年前から夕方になると足背部が腫れることに気付いた。
下肢のむくみは次第に増強して大腿にも広がり、体重が10kg増加した。
5日前から睡眠中に胸苦しくなり目覚めるようになった。坐っていると呼吸が少し楽になる。

既往歴 : 35歳で生命保険加入時に尿糖を指摘された。

現症 : 意識は清明。身長166cm、体重78kg。体温36.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。
血圧168/90mmHg。心雑音はなく、両肺野にcoarse cracklesを聴取する。
腹部は軽度膨隆し、肝を右肋骨弓下に3cm触知する。両下肢に著明な浮腫を認める。
膝蓋腱反射は両側とも減弱している。

検査所見 : 尿所見:蛋白3+、糖1+、ケトン体(−)、潜血(−)、沈渣に赤血球2〜3/1視野、
白血球2〜3/1視野。血液所見:赤血球311万、Hb9.4g/dl、Ht30%、白血球5,000、血小板22万。
血清生化学所見:血糖182mg/dl、総蛋白4.8g/dl、アルブミン2.0g/dl、尿素窒素32mg/dl、
クレアチニン2.8mg/dl、AST36単位、ALT24単位、LDH350単位(基準 176〜353)、Na130mEq/l、K5.0 mEq/l、Cl 102mEq/l。

まず行う検査はどれか。
a 胸部エックス線撮影
b 腹部超音波検査
c 胸部CT
d 運動負荷心電図
e 冠動脈造影

まず行う治療はどれか。
a 輸液
b 輸血
c 血液透析
d 利尿薬投与
e 副腎皮質ステロイド薬投与
31必修過去問。カンニング禁止。:2007/07/19(木) 22:10:27 ID:???
54歳の男性。意識障害を主訴に来院した。

現病歴:5年前に1型糖尿病と診断され、インスリン治療を開始した。
1週前から38℃台の発熱と咽頭痛とがあり、2日前食欲低下と嘔気と
を認めたためインスリン注射を自己中止した。
今朝、意識がもうろうとしているところを家族に気付かれた。

家族歴:特記すべきことはない。

現症 :意識はJCSU-20。身長176cm、体重60kg。体温37.3℃。呼吸数30/分。
脈拍92/分、整。血圧124/76mmHg。貧血と黄疸とを認めない。舌は乾燥している。
心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。

検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血糖は簡易測定器で測定可能範囲を超える異常高値である。

検査で最も必要性が低いのはどれか。
a 血球
b 血糖
c 含窒素成分
d 脂質
e 電解質

生理食塩水の点滴と静脈内インスリン持続注入とによって患者の意識レベルは一時改善したが、やがて再び意識障害が進行した。治療方針を決めるために最も有用な検査はどれか。
a 頭部単純CT
b 脳脊髄液
c 脳波
d 心エコー検査
e 心電図
32名無しさん@おだいじに:2007/07/19(木) 22:11:24 ID:???
>30
a,d?

ちなみに3年生でつ。
33必修過去問。カンニング禁止。:2007/07/19(木) 22:12:19 ID:dqm7OJDR
68歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。

現病歴 : 1か月前肉片がつかえ、そのときは水を飲んで通過させたが、
以後固形食がしぱしぱつかえるようになった。この1か月で5kgの体重減少がみられる。
2日前から水分しか通らなくなった。

生活歴 : 飲酒週2日、ビール大瓶1本/回を40年間。喫煙30本/日を40年間。

現症 : 意識は清明。身長164cm、体重65s。体温36.1℃。脈拍76/分、整。
血圧146/98mmHg。心雑音はなく、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟。肝・脾を触知しない。

検査所見 : 血液所見:赤血球365万、Hb10.9g/dl、Ht35%、血小板29万。

血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素22mg/dl、
クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン 0.6mg/dl、AST18単位、ALT10単位、
Na146mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。食道造影では水溶性造影剤の通過が遅延し、
食道中部から下部に高度の不整狭窄像を認める。

対応として最も適切なのはどれか。
a 経過観察
b 流動食
c 輸血
d 経鼻経管栄養
e 中心静脈栄養


おまえら自信もって解答できる?