「看護婦バラバラ殺人、手術用具使う
背景に、交際男性めぐる事情
さいたま市の大宮赤十字病院看護婦永田悦子さん(23)=同市浅間町=殺害を自供した同僚の金田朋子容
疑者(23)=同市三橋、死体損壊・遺棄容疑で逮捕=が、大宮署捜査本部の調べに「永田さんと2人で話し
ているうちに気に障ることを言われ、かっとなって首を絞めてしまった」と供述していることが21日、分か
った。
捜査本部は動機につながる供述とみている。しかし現場の状況と供述に矛盾する部分もあり、遺体も見つか
っていないため裏付けを急いでいる。
調べによると、金田容疑者は4月8日から同18日の間に永田さんの遺体を自宅で細かく切断し、その間数
回に渡って自宅近くのごみ捨て場にごみとして遺棄した疑い。2人の間には、自動車工場に勤めるアルバイト
工員(29)との交際を巡るトラブルがあったようだ。男性は当初、金田容疑者と交際していたが、その後、
永田さんと交際を始めていた。
同本部は、死体の遺棄方法が特殊な上、事件発生から3カ月以上たっているため遺体発見が困難とみてお
り、自供や物証を積み重ねることで金田容疑者の犯行を裏付け、殺人容疑で再逮捕する考え。
金田容疑者は19日に同署に出頭し、永田さん殺害などを自供。死体損壊・遺棄の疑いで逮捕された。
金田容疑者は逮捕前の任意聴取では「4月6日ごろ、夜勤明けの永田さんを自分のアパートに誘って飲酒し
た後、永田さんのアパートまで送っていった」などと説明していたが、逮捕後の調べでは「永田さんの言葉に
かっとなり、首を絞めた」とした上で、病院から持ち出した手術用の道具で「浴室で遺体をばらばらにした」
と供述した。
捜査本部が17日自宅を検証したところ、浴室は最近使った形跡がなく、浴槽から皮膚片が見つかり、血液
反応も出た。」