1 :
名無しさん@おだいじに:
医療上問題とされている薬剤耐性菌(BLNAR、PRSP、ESBLetc.)の
対策、検査法の情報が御座いましたら教えて下さい。
感染された宿主を焼却処分
抗菌剤を廃止すればいんじゃね?
4 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/08(金) 09:16:27 ID:XTSXzmfr
age
5 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/08(金) 20:28:49 ID:gd8cS3Kt
医者はどーやって抗生剤を選択してるの?
ちゃんとグラム染色とかして同定してからやってるのかなあ。
それとも尿路感染→シプロとかオートマチックにやってるの?
うちのDr達やたらペネムとかシプロとかだしまくるんですけど。注で。
老人病院だから仕方ないか。
私は今年度から感染症対策委員になった薬剤師です。
わかんないです(><)
7 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/09(土) 19:49:39 ID:P1qUwFrX
どうも、広域のをドンとやって、様子見。ゆうパターンが多いような。
MRSAなんかでまくり(全で、問題あるだと思うんだけど、他病院の状況が
8 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/09(土) 19:51:21 ID:P1qUwFrX
よくわからん。全ブ菌中9割がたMRSAって普通?
ちんたらと経口剤続けたり、ナローのをとっかえひっかえだらだら使うより、
ブロードの奴をドンと大量に、短期間使うほうがよい。
10 :
志低い輩大杉:2005/04/11(月) 01:33:59 ID:???
抗菌スペクトルを元にしてfirst choiceの薬剤を選択するには、やはり選択の
根拠が必要。自分は泌尿器科医ですが、かつて研修医の頃は「自分でグラム染色を
染めて、自分の眼で鏡検しろ」と当時の教授/オーベンから口を酸っぱくして
言われました。
複雑性腎盂腎炎で連鎖状球菌→腸球菌>溶連菌:ABPC or SBTPC→IPM/CS→
VCM or TEICの流れ。もちろん、臨床症状やデータを3日ごとぐらいに検討するし、
それまでに菌種/感受性のデータが返ってくるので、通常はVCMに行く前に何とか
なる場合が多い。
専門外の肺炎などを診る場合でも、このやり方は非常に役に立つ。「肺炎治療
ガイドライン」でも、やはりグラム染色は必須。敵の正体も分からずに、大量
破壊兵器を使用して「〜も数打ちゃ当たる」というのは、あまりに非科学的。
生き残ったテロリスト達が密かに地下活動を開始することになる。
broad spectrumの抗菌剤を大量に使う施設は、傾向として多剤耐性菌による
感染症の割合が多くなり、自ら首を絞めることになる。あらかじめ菌種を想定
するようなスタンダードなやり方であれば、第4世代セフェムなんかは「幹細胞
移植を精力的にやっている血液内科」ぐらいしか使用する必要はないように思える。
>>8 順大の平松教授の発表によると、一般小児の黄色ブドウ球菌感染では、約
4割がMRSAとされています。耐性菌の割合は今後さらに増えるはず(15年ぐらい
すればほんとに9割に達するかもね)。
>>1 ESBLやPRSPについては、やはりグラム染色上E.coli/K.pneumoniaeや
S.pneumoniaeが強く疑われる場合に、それぞれセフェム系やペニシリン系を
投与してみて、3-4日で効果判定を行ない、無効であればそれらを想定すれば
よいこと。その患者が重症であり、1-2日の経過をたどることが予想されるならば、
特例としてカルバペネムなどを使用すればよい。
11 :
志低い輩大杉:2005/04/11(月) 01:48:45 ID:???
いずれにしても、癌化学療法については「癌化学療法専門医」の機運が
高まっているし、感染症についても、医師免許と同時に抗生剤/抗菌剤投与の
許可が無条件で与えられるのでなく、きちんとした資格を与えるべき。乱暴な
言い方をすれば、誤診は一人の問題で済むけれど、誤った抗生剤/抗菌剤治療は、
人類全体の存亡の問題に関わります。実際、抗生剤/抗菌剤の使用状況によって、その
施設の耐性状況は異なってくるし、自らの首を絞めることになります。
自分は、一クリニックの院長に過ぎませんが、地域の中核病院でもあまりに
ひどい事例が多すぎます。大腿頚部骨折→転院して手術→LVFX+FAPMを術後28
日間投与。でも、整形の先生にとって最も怖いのは、MRSAのはず。何を想定して
術後感染予防を行なっているのやら(人体を無菌にしたいつもり?でも、それは
不可能かつ無意味)。在宅で診ていたMRSA肺炎の患者→患者の希望で同病院に
入院→その時点で「MRSA肺炎」の情報を流したにもかかわらず、IPM/CSで30日間
改善なし→その後ABKで10日ほどで軽快→帰宅してから肺炎再燃→TEIC投与で
10日で改善。費用、日数、予後のすべてが無駄になります。
とにかく、抗生剤/抗菌剤について無知な輩は、一切処方するな!!
12 :
5:2005/04/12(火) 21:35:10 ID:D6wq1iEg
大杉様。大変、有難いお言葉ありがとうございます。
明日感染対策会議があるので、今日院長んとこ行って「うちMRSA罹患率高すぎるんじゃないっすか〜」とデータみせつつ根回ししてきました。
どうも何の考えもなしにブロード使いまくるDrが多いようなので、明日改善策検討を議題にのせようと思います。
13 :
5:2005/04/13(水) 18:28:30 ID:1Bsu6yrE
今日会議があったが、将来的にブロード抗生剤の濫用を感染委員会でコントロールする、ゆう方向で行きたい、と。
ただ、どの指標を使えば最も精度の高い検証が出来るかという点については議論のあるところで、これは継続審議。
とりあえず、薬局ではブロード使いまくっている患者をトレースしてみることにした。耐性菌でまくり→敗血症→STなどのパターンがでるかもしれん。
病院の特性によって検出する菌の種類、件数も違うので他病院のデータをそのまま比較対象に使うのはイミない、などとも言われました。
14 :
志低い輩大杉:2005/04/14(木) 01:44:31 ID:???
>>5様
努力が実ったようで、何よりです。サーベイランスを行なううえで、広く
行なわれているのは、感染委員会の介入前後で、使用薬剤の割合 vs 多剤耐性菌
の分離比率が変化するかどうか、という方法です。
多剤耐性菌についても、監視培養(高リスク患者のMRSAスクリーニングなど)
と、実際の感染症の起炎菌とでは意味合いが全く違ってきますので、実際の感染症
(特に、手術部位感染症、カテーテル関連尿路感染症、中心静脈カテーテル
関連血流感染症、人工呼吸器関連肺炎などについては、「感染か否か」について、
NNIS;National Nosocomial Infections Surveillance Systemの基準が非常に
有用です)についてサーベイランスを行なう必要があります(臨床医-検査室-
薬局の連携は極めて重要)。
確かに、他院との比較は全く意味をなさないと思います(海外の移植症例の
多い病院が院内感染率が高い→院内感染対策の面で劣っている、と乱暴なことを
言う人もいます)。
とにかく、これからのサーベイランスが最も重要ですから、一所懸命頑張って
くださいね。応援してます。
15 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/15(金) 02:05:54 ID:XwRqUJNZ
耐性菌対策にちゃんと保険点数を付けてない厚生労働省も問題だと思います、
まじめに頑張るほど経営を圧迫する現状は不条理です!
院内感染対策って、どれぐらい儲かるの?
病院の持ち出しだってば
つまりは、病院の寄生虫、穀潰しということか。
19 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/16(土) 21:27:23 ID:Cn6tNLRC
院内感染対策と耐性菌対策は、かぶってるけどそもそも別ものじゃない?
20 :
5:2005/04/17(日) 11:55:24 ID:TaluqFPE
もちだしみたいですね。
病院で初めて獲得されたMRSA件数を計測するため(院内感染=ホスピタルアクワイアードだから)、入院時に患者全員検査してみてはどうか
と提案したら、まあもちだしだからねえ、とインチョに言われた。
大杉様、毎度ありがとうございます。
サーベイは難しいですね。特にうちのような老人病院は院内感染は重要問題だと思うが、精度の高い指標をつくるのは至難かも。
21 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/18(月) 10:00:58 ID:a751mDen
朝日新聞生活覧で「院内感染と闘う」シリーズ掲載中。
22 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/19(火) 02:17:13 ID:WL4E7Ron
素人考えですが、病気を治したく来院する患者に院内感染させるなんて
許される事ではないと思います、もちだしであろうとなんであろうと
医療従事者に人道的最大限の努力をお願い致します。
23 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/19(火) 03:05:59 ID:7bshTi6n
耐性菌って、個人レベルで、例えば「やみくもに抗生剤を乱用しない」とか努力してても、
他方で抗性剤を乱発する医師、乱用する人物がいたら、努力が無駄になるという事ですか?
素人考えですが、自己防衛をするべきです。もちだしであろうとなんであろうと
患者に人道的最大限の努力をお願い致します。
ゴーグルとマスクとガウン、手袋など自前でそろえてから病院の中に入って下さい。
25 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/20(水) 18:29:40 ID:FsqpL45u
医療訴訟ネタとしていけそう。
院内感染の治療費は病院が出してもらわないとね〜
26 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/23(土) 03:34:35 ID:XTlCBeMM
NCCLSがCLSIに名称を変えたみたいですね、
今回の改訂版で、これは絶対やるべし!って〜内容ありました?
ご存知の方教えて下さい。
27 :
名無しさん@おだいじに:2005/04/26(火) 22:20:43 ID:dlCgKG7v
age
28 :
名無しさん@おだいじに:2005/05/22(日) 02:10:47 ID:4i6P8O4L
ageてよか?
29 :
名無しさん@おだいじに:2005/05/29(日) 03:38:53 ID:58FzQrz6
質問なのですが、臨床では菌の同定にどのくらいの時間がかかるのですか?
30 :
名無しさん@おだいじに:2005/05/29(日) 16:15:45 ID:pdnRYfY3
培養方法や検体・疑われる菌にもよって違うけど、検体が来て培養→コロニーから菌をとってG染して性状確認培地に培養→性状確認で同定→場合によって薬剤感受性テストだから普通3〜4日でしょ!
ただ検体から直接G染しても形態や病体から求められるし、遺伝子検査もできるしね。。
31 :
名無しさん@おだいじに:2005/06/09(木) 01:37:41 ID:oQTNbXPG
同定にしろ薬剤感受性にしろ細菌検査は結果出るのに
時間がかかるのが問題点ですネ。
>>23 抗性剤を乱用する畜産業者と製薬メーカーがいるんだが。
33 :
名無しさん@おだいじに:2005/06/10(金) 00:29:46 ID:Z2WWNVEs
定額医療制は抗生剤乱用を抑制できるんでしょうか?
手洗い
今でもグラム染色ってやんの?
36 :
ブタの奇病、人間も死亡:2005/07/26(火) 21:39:54 ID:08a8s4UN
37 :
名無しさん@おだいじに:2006/01/15(日) 20:29:04 ID:b1wXRfh8
age
38 :
名無しさん@おだいじに:2006/01/25(水) 18:38:20 ID:6ehfT549
抗生物質に強く治療が困難 「耐性菌」海や川にも
2005年12月26日
抗生物質に強く、人体や家畜の体内で増殖すると治療が困難になる耐性菌と同じ遺伝子を持つ
細菌が、国内の海や東南アジアの河川にも広く存在することを、愛媛大学沿岸環境科学研究センター
の鈴木聡教授(海洋微生物学)らが確認した。鈴木教授は「魚を食べたり、生活用水に使ったりする
ことで、この菌が人体に入り、悪影響を及ぼす可能性もある」と指摘している。
鈴木教授らは03年9月から今年にかけて、東京湾や静岡沖の太平洋など国内6地点と、ベトナム
やカンボジア・プノンペン市内などのメコン川流域の国外36地点を調査。海や川底の泥を調べた結果、
感染症治療に威力を発揮する抗生物質「テトラサイクリン」の効かない菌が国内で8種類、メコン川で
約10種類見つかった。これらは、人体で発見されている黄色ブドウ球菌の耐性菌などと同一の耐性
遺伝子を持っていた。
今回見つかった細菌は、人体には直接病気を引き起こさない。しかし、体内のほかの菌に耐性
遺伝子を移す恐れがあるという。
耐性菌についての調査はこれまで、抗生物質を混ぜたえさを使う畜産現場からの下水が流入する
河川や、養殖いけす付近の海で実施されてきた。今回のように、人間が作った抗生物質がほとんど
存在しない海や河川など、広範囲の水域を対象にした調査は進んでおらず、実態がつかめていなかった。
鈴木教授は、今回の調査結果を今月7日にタイで開かれた国際シンポジウムで発表した。「海や川
にも抗生物質を作る菌がいるので、菌同士の生存競争で耐性が生まれるのではないか」と分析している。
木暮一啓・東京大学海洋研究所教授(海洋微生物学)の話 これほど広範囲の環境で確認されたとは
驚きだ。潜在的に、どこの水域にも存在している可能性があるといえ、むやみに増殖させないよう様々な
現場で抗生物質の使用方法を見直す必要がある。
www.asahi.com/kansai/news/OSK200512260019.html
age
結構な数の高齢者が、肺炎→抗生剤点滴治療→肺炎の
無限地獄に陥っている。
それ見てると、ああ、自分がよぼよぼになる頃には
効く抗生剤なくなって、案外楽にアボーンできるかも、と
期待と不安が入り交じる。
しかし、効く抗生剤なくなったら、高齢者はともかく、
子供がボロボロ死ぬだろうな。それは怖い。
今井メロペン
42 :
名無しさん@おだいじに: