看護学生に性暴力、医学生に賠償命令

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272名無しさん@おだいじに
漏れ、面白い文書持ってるんで、ageてみます。
彼の友人が書いた作文らしいよ。

では、第一回。

旭医ファシズムへのみち 〜序章〜

今井清一(政治学者)の定義によると、民衆の動きに体制の危機を感じとってこ
れを圧殺しようとする予防的反革命をファシズムという。ファシズムが民衆の退
行的反動的な側面をつかむのに何を利用したのか。歴史上、それはナチス・ドイ
ツのではヴェルサイユ条約反対であり、日本では満豪問題であった。ファシズム
はこれらの「国家的問題」で民衆を扇動し、そこでつくりだされた「世論」の力
をもかりて反対意見を圧殺し、ファシズムへの道がなさられた。
ファシズムは民衆に対して、民衆の国家主義的な側面だけを動員し、それ以外の
要求はすべておさえつけてしまう。そして反対の動きをおさえつけてしまったこ
とは感情にいれないで、ここで引き下がったら国民がおさまらないと危機感をも
つようになる。
一見して明確な反対はどこにもないのであるが、実際問題としては反対の動きは
あるわけで、政治権力のほうでしっかり民衆を掴むことはできない。しかも革命
運動のおこる条件はあるのだから、絶えず不安におびえ続ける。そこでますます
強圧的な支配をすすめていかざるをえなくなる。こうした悪循環がファシズムの
なかで強まった。
                  参考文献:学生社『ファシズムと戦争』

こんなことは過去の歴史上の出来事でしかない。そう思っていた。ところが、ファ
シズム的危機は以外と身近にひそんでいた。
273名無しさん@おだいじに:02/05/09 12:53 ID:KcHMhGna
第二回

1999年9月9日をもってO君が無期停学となった。新聞(朝日・毎日7/8朝刊、道新
7/9朝刊)によると、
『彼は、同じ学校のある女子学生に強制わいせつ罪で刑事告訴される一方、7月7
日までに1100万円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁におこされた。』
とあった。学内においては、この問題は5月上旬より既に騒がれていた。
また、つづけて新聞には、つぎのように書かれていた。
『訴えによると、その女子学生は同年4月13日未明、旭川市内に止めた車の中で
医学科6年の男子学生に体を押さえ付けられ、わいせつな行為をされた。女子学
生はショックで不眠や吐き気などに陥り、授業に出席できなくなったという。
女子学生は同大の教務部長らに被害を訴えたが、女子学生の側にも非があるとす
るような対応を受けたという。女子学生から相談を受けた同市の女性グループ
「ウイメンズネット旭川」(村田恵子代表)は同大に対し7月7日、中立的な第三
者による調査委員会の設置、男子学生への処分と女子学生への謝罪、学内でのセ
クハラ防止策の実施を求めた。』
その一方で、その女子学生は同大の学生たちに対しても被害を訴えた。5月上旬
の連夜、会合が開かれ、学生たちは入れ替わり立ち替わり、その話しを聞いていっ
た。会合は秘密裏に開かれた。その理由は会合の存在をO君に知られないために。
274名無しさん@おだいじに:02/05/09 12:55 ID:KcHMhGna
第三回

確か、ゴールデンウイークが明けて最初の月曜日だったと思う。私も一度そこへ
足を運んだが、文字どおり密会だった。その時点で私は当の男子学生が一体誰な
のか特定できないでいた。一部の中心メンバーを除き、それは他の出席者も同じ
だった。その密会で私たちはまず、その女子学生が医学科6年担当の教授に宛て
たとされる手紙のコピーを読まされた。そして、中心メンバーの呼びかけで、
「みんなでその女子学生を助けるために署名運動を起こして、男子学生に制裁を
加えるよう大学に抗議しよう」というものだった。
教授に宛てたとされる手紙を要約すると、「私はその男子学生に一方的に関係を
迫られ、付きまとわれて挙句の果てにレイプされた。その結果、自分は精神的に
落ち込み、立ち直ることが難しい状態になった。だから何とかしてください。そ
の男子学生は警察で罪を認め、現在、裁判中です。なのに学校側は大学の顧問弁
護士をその男子学生につけて事件を握り潰そうとしています。」そういう内容だっ
た。これを、車内で受けたとされる具体的内容の克明な猫出を混じえて記されて
いたのである。ここまで言うのだから本当だろう、と誰もが信じて疑わなかった。
今、考えるとこれが落し穴であったが、その時は気が付かなかった。そして、み
なこう思ったはずだ。「こんなとんでもない事件が起った。ここまで手紙に書か
なければならないほど彼女は追いつめられていたのか。彼女がかわいそうだ。何
とかしなければ。」と。実は私もそう思った。
当の男子学生は誰なのかみんな気になっていたが、密会の中で名前は終始伏せら
れた。事が事だけに、女子学生の気持を考えて密会の存在を含め、出来事に関わ
る全てのことを学内で他言することは絶対にするまい、と誰もが暗黙のうちに合
意した。私の知る限り、学内で実際に話題なることはなかった。言うまでもなく、
O君の耳に入ることもなかった。今思うと、この暗黙の合意は結果的に、O君から
弁明の機会を奪ってしまっていた。なにせその男子学生が誰なのか見当がつかな
いので男子学生本人に聞きようがない。