>もう少しPhDコースなるものを教えていただけないでしょうか?
PhD(日本でいうところの博士号)をとるためのコース。
入学審査は大学にもよるが、書類審査、MCATやGRE(統一試験の一種)の点数、TOEFLの点数、面接などで行われる。
日本の医学博士課程に比べると講義・実習・ローテーションなどがしっかり組まれており、試験やレポートで単位をとらねば
ならない。日本の大学院の単位のように形式的なものではなく、スケジュールもハード。
その合間をぬって実験をやり、データを出して、論文を書いて、投稿して、
場合によっては生活費のためにアルバイトもする。
Teaching assistant(TA)やチューターとして学部学生の教育に従事する場合もある。
(日本のTA制度のように形式的なものではない。)
学位審査は日本より厳しい。研究内容以外の一般的な知識も問われる。
落第してやり直しになることも希ではない。
日本のように4年間在学していれば何とか医学博士になれるというわけでもない。
7年くらい在籍した末、ドロップアウトしたアメリカ人を知ってる。
(彼女は学位をあきらめ、バイオテック関係の会社に就職した。)
つまり、アメリカのPhDコースではきついセレクションがかかるということ。
日本の大学院は入学すればまず9割以上は医学博士になれるわけだが、
その中にはアメリカのやり方では到底セレクションに生き残れない者も含まれるということ。
従って、一見差がつくように見える。
日本の大学院生の中に、アメリカ流の大学院教育を受ければもっと伸びる人もいると思う。
>>908や
>>910もそうだったのかもしれない。
そういう人はアメリカで大学院教育を受けるべきだろうね。
でも、みんながみんな、その選択が良いとは限らないし、日本で大学院に行っても、
優れた研究者になっている人もいる。個人個人の適性もあると思うよ。
ちなみに、PhDコースを卒業すれば、その次はポスドクという身分。これもまた低収入。
アメリカ人から見れば、博士号をとって研究するなんていうのは割に合わない選択と思われがち。
実際、現在アメリカでPhDを取得する人の半数以上は外国人だとか。
日本の大学院(特に医学系)のあり方は改善が必要なことは事実。
大学院重点化が一種のファッションになっているが、名ばかりで実は殆ど伴っていない。
学歴ロンダリングの温床にしかなっていない。
まぁ、国立大学の独法化とのからみもあって、いろいろな思惑が働いたんだろうね。
あとは、学歴板にでも行って、教えてもらいなさい。