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318313の大工さんじゃありませんが
米ツガは素人目で見ても柔らかそうな木材で、なんといっても安価なわけ
ですから、なかなか安心感というのは持ちにくいとは思います。

ただ、現場の本音で言えば、木材に薬品処理をするのはあくまで公庫基準
に適合させるためであって、その効果が疑問な場合でも一律に処理せざる
をえないですね、いまのところ。

数年前、その公庫基準で、ヒノキやヒバの芯持ち材を使用した場合に薬剤
処理の条件が一部緩和されることになって、「ヒノキ・ヒバを使えばシロ
アリは大丈夫」という考えが専門家の間にも広がってしまいました。経験
のある現場の人間なら、シロアリの食害が木材の種類に左右されるもので
は無いという認識はあるはずなのですが。

公庫では他にも、基礎の断熱で外ばりを一時対象にしていたり(今は違い
ますが)虫害に関しては?な傾向があります。

シロアリに関してはこのホームページに目を通すと勉強になると思います。
http://www.sinfonia.or.jp/~isoptera/
基礎のメンテナンスができない住宅についても言及されていますし。

予算の厳しい物件では、ヒノキやヒバに対する信仰はほどほどにして(少
なくともシロアリに関しては根拠がうすい)、市場価格の安い米ツガを積
極的に活用する提案をするべきだと考えています。