軟弱地盤

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1名無し組
最近見に行った船橋のマンションなんですが、元々埋め立て地で
軟弱地盤という点について質問したところ、「48年前に主に海砂
で埋め立てられた地区だが、今回その海砂部分を全部掘り出し、
区画をコンクリート壁で仕切った後に土・石・コンクリートなど
(すみません、正確に覚えていないんですが)で再度埋め戻し、そ
こから35m下の支持層まで杭打ちをするから大丈夫」と言ってい
たのです。
施工の問題ももちろんあると思うのですが、基本的な土壌整備と
しては適切なレベルと判断できるものでしょうか。
2ちゃんねるらしくない書き込みで恐縮ですが、もし専門の方な
ど居られましたらぜひと思いまして。
2名無し組:2001/01/24(水) 20:11
48年前の盛土をわざわざ掘削して、再埋め戻しする
気持ちがわからんが、まあ、埋め立てなんて、ヘタし
たら壊れたブルが捨てられたりするので、杭が打てない
場面も出てくるからな。でも金かかるぜ。
杭を打つならまあ持つだろう。沈下を想定したネガ
ティブフリクション、地震時液状化層を考慮した杭の
設計がなされていれば構造的には大抵だいじょうぶ。
でも、施工後も継続した沈下が出るだろうから、地下ライフ
ライン接続部を柔構造にしておくとかの配慮が欲しいものだ。
3名無し組:2001/01/24(水) 20:52
>>2
確かにそうだね。民間のマンションで普通そこまで
金かけてやるかなあ?埋め立て層が何mかしらないけど。
>>1
−35mに本当に支持層があるかどうかぐらいは
確認した方がいいと思う。
「土質柱状図を見せて下さい」と言えば地盤調査結果がわかるよ。
で、「支持層はどれ?」って聞いてみて、そこの「N値」を
よーく見ればいい。これが地盤の堅さの目安になる。
N値40以上の層が最低5mぐらいあれば一応支持層と見なせると思う。
もしデータを見せられないと言われれば、俺なら絶対買わない。
4名無し組:2001/01/24(水) 21:29
>>3
柱状図だって怪しいよ。
どこまでちゃんとボーリングしてるか・・
51:2001/01/25(木) 03:14
皆さんありがとうございますm(_ _)m。
いや、なんかもう「糞スレたてんな」と一喝されて下がっていく覚悟も
あったので、本当によかったです・・。

補足させていただきますと、建物は511戸20階建で、建物ジョイント部
にフレキシブルジョイントというものを採用していると書いてあります。
この建物ジョイント部というものの正確な位置というのが手元の資料で
は判らないのですが、2さんのおっしゃっている点への配慮かもしれません。
あと、埋め立て層が何mかはすみません、正確に確認できておりません
(次回確認してみます)。杭は鋼管巻き拡底RC杭というものだそうです。

「土質柱状図」についても次回質問してみようと思います。

あとすみません、前回書いていなかったのですが、場所はららぽーと
の隣(元山一証券所有の土地だったそうです)です。敷地内には今後5年
程度の間に合計2000戸の供給を計画しているそうです。今回はその第
一段の511戸になります。
6名無しさん@1周年:2001/01/25(木) 06:48
はっきり、言ってやろう。昔の柱状図はあてにならんよ。
今とは精度が違う。再測だ。これしかない。
7名無し組:2001/01/25(木) 12:11
はっきり、言ってやろう。今の柱状図だってあてにならんよ。
小細工はいくらでもできる。
マンションの施工業者以外に調査を依頼しよう。これしかない。
8名無し組:2001/01/25(木) 12:28
気にしない無知な人が購入するべし。
91:2001/01/25(木) 16:33
6@`7さんのおっしゃることももっともですよね。
小細工なんて素人にはなかなか見分けが付かないでしょうし、
図面と現状が同じ保証なんてどこまであるか判らないとも言え
るかもしれません。

ただ、図面上に描かれたものがどの程度のマージンを持って
いるものかの検討くらいは(おおざっぱにでも)付けられれば
と思っていた部分はあったものですから・・。

8さんについては、ちょっとゴメンナサイ。
マンションに限りませんが、やっぱり物を買う時には(特に
金額がければ大きいほど)その商品に対して無知でいること
は売る側買う側双方にとってよくないことだと思っています。
例えばパソコンを買ったお客さんが売り場の店員に「おい、
ボタンひとつでインターネットができるっていうから買った
のに、ウンともスンとも言わないじゃないか」というよう
な消費者にはなりたくないという思いもあります。
そのような点ご容赦いただければ幸いですが・・。

今回色々と調べている中で地質調査をやっている会社のHP
を見つけたのですが、そこで都内均衡の地質調査結果の
抜粋が見られるところがありました(URLは失念してしまい
ました(^^;))。埋め立て地はもちろんですが、色々なとこ
ろに軟弱地盤というのは点在しているのだなと勉強になり
ました。
10名無し組:2001/01/25(木) 17:51
近所に(隣とか)最近、建った大きな建物ある?
その時の地盤DATAが役所に保管して場合有り。
役所によってはボーリングDATA見せてくれるよ。
柱状図もね。
持ち出し&copyは禁止だけどね。
11名無し組:2001/01/25(木) 18:50
それこそ、地質業者か、コンサルへ頼め。
1m、1万〜1万5千円は、かかるが。
12名無し組:2001/01/26(金) 00:39
悪いことはいくらでも考えられちゃうけど、客観的にみたら十分もつでしょう。
35mも入れるんでしょう?きっとちゃんと調査してるよ。
ネガティブフリクション?ないない。
液状化は考えられるね。でも2の言うようにそれなりの杭の設計してればいいよね。
岸壁とかの開放面が近くにあるなら側方流動の検討も要るかもね。
13名無し組:2001/01/26(金) 11:28
20階建ての高層マンションなら調査も設計も
結構しっかりしてるんじゃないかな?
建築センターの高層評価の対象にもなるでしょうし。
これは通常の建築確認より厳しくチェックされますから。
鋼管巻き場所打ち杭(TB杭)も評価工法で、建築センターの
評価を受けた特定の業者しか施工できないはずです。
それほど心配することは無いと思いますが。
14名無し組:2001/01/26(金) 13:30
ららぽーと...あそこらへんもっと深く悔いう端とそんなの立てられないよ。
ざうす輪人が住まないからな
15:2001/01/26(金) 13:39
おっ。1さんが、そこまで真剣ならこちらも真剣になるしかないな。

12、13さんの指摘は、そのとおり。
ただ12さん、摩擦杭でない限りはネガは働くよ。でも鋼管巻き杭
だから、問題ないレベルだけどね。

 この事例では、置換工法で埋め立て土を改良しようということで
あるが、特に注意すべき点は、次のことである。埋め立て土を掘削
するために、土留め杭で締め切るのであろうが、ここに砂分の多い
置換土を入れた場合、その飽和した砂が地震動を受けると、過剰間
隙水圧が発生し、まわりを締め切るため(この締め切ることがポイ
ント)、過剰間隙水圧が消散せず簡単に液状化につながることとな
る。液状化の課題は次のようなことがある。例えば受水槽など地下
部分周辺地盤が液状化すれば、受水槽が浮き上がる懸念がある。ま
た、液状化層は地盤抵抗がなくなるので、杭の設計において地盤抵
抗を期待できず、杭が非常に割高のものとなる。
したがって、置換土の種類や転圧、過剰間隙水圧対策などが特に重
要な項目となるのではなかろうか。

 一方これに加えて、継続的に地盤沈下が生じた場合のメンテナン
ス費用のことを考慮すれば、構造としての危険性はないものの、あ
えて選択する費用対効果の価値があるかどうかの判断となろう。

161:2001/01/26(金) 15:16
ひきつづき皆さんありがとうございますm(_ _)m。
やはり専門家の方もこちらには多いんですね。今回の事例に
限らず、皆さんの説明を聞いていてすごく興味深く感じました。

12@`13さんのおっしゃる点についてはボクも漠然と感じていま
した。ある規模を越えると検査も基準も厳しくなってくると
思うので、ギリギリまでマージンを削って設計・施工する可能
性は低いと想像しています。また、純粋な建築という視点では
ありませんが、現在建設中のマンションのある土地は、まだ全
体の75%くらいが空き地になっており、今後5年程度の間に更に
合計1500戸のマンションを建設するという予定らしいのです。
そういう点では、最初の一棟の評判次第で残り1500戸の展開が
変わってくると感じたたため、あまりいい加減な設計・施工は
されないのではないかという、「ただの素人のカン」。
ただ、例えば14さんがおっしゃるような確認は以前の書き込み
でもあったようにしてみたいと考えています(当てにならない
柱状図だったとしても)。

15=2さんの解説につきましては、現在細かい用語を調べつつ
拝見しております。本当にありがとうございます。

ちなみに、「ネガティブフリクション」で検索したら、八幡
製鉄所のHPが出てきました。このスレッドをご覧になってい
る専門家以外の方についても考慮しまして以下にURLを。
スパイラル鋼管の中で出てきております。

http://www.yawata.nsc.co.jp/pg_goods/pg_spl/default.htm
1712:2001/01/26(金) 16:09
ネガティブフリクションって圧密に伴うものでしょう?
48年前に砂で埋め立ててるんでしょう?
建物と一緒に更に大きな盛土をするっていうなら別だけど、
そうじゃないならやっぱりネガティブフリクションは考えられないよ。
だって圧密する地層がないじゃない。
ネガティブフリクションは、現時点でも圧密進行中の超軟弱地盤に
おいて適用するものであり、沖積の粘土だから何でも生じるって
いうものでもないでしょう。
まぁ俺はその「ららぽーと」とかいうのが何かもわからないような
所の人間だからわからないけど、そこがそんなに軟い地盤だって言うなら話は別だよ。

あと、施工のことは良くわからないが、土の入れ替え終わったら
その土留杭や矢板を抜いちゃえばいいんじゃん?
そういう問題じゃないのかな?
181:2001/01/26(金) 18:07
12さん>>
ららぽーとはこんなところです。
http://www.lalaport.net/
近くにはザウスという屋内スキー場もあります。
16で書いた八幡製鉄所のHPではスパイラル鋼管のバリエーション
のひとつとしてネガティブフリクション対策の製品があるように
受け取れましたが、今回の業者の大雑把な資料ではそういった種
別ではないようにも見受けられます。

なんにせよ、この掲示板でお伝えした情報が限られているため、
ある部分想定でお話いただいていて恐縮なのですが、何卒ご容赦
頂ければと思います。

明日、現地モデルルームで建築or施工担当の会社の人が構造など
に関する説明会とやらをするというので、このログ持参で臨みた
いと思いますm(_ _)m。あとは明日東京地方に降るという雪がひ
どくならないことを祈りつつ・・・。
193:2001/01/26(金) 19:17
1さんの物件に使われるのはコレ↓だね。
http://www.yawata.nsc.co.jp/pg_goods/pg_spl/sktb/sktb.htm
ちなみにSKTBは新日鐵の商品名で、NKTBはNKK、KKTBは川鉄、
SMTB、STBCは住金と、鋼管メーカーによって名前は違うが、
仕様、性能は同じでTB杭と呼んでいる。

柱状図以外には、液状化判定結果、圧密沈下の検討結果も
どうせなら聞いてみれば?これらは設計図書のどこかに
必ず書いてあるはずだ。
もしこれらが×でもちゃんと対策をとってれば気にすることはないが。
あと、地震時の(杭頭部の)水平変位量もチェックするといい。
TB杭は剛性が小さい分、変位が大きい=揺れが激しい傾向がある。
これが3cm以内なら問題無いと思う。
2012:2001/01/27(土) 09:01
18のららぽーとみてみたけど、よーするに臨海部っていうことね。
東京の方は雪がいっぱいらしいけど、打ち合わせできてるのかな?
施工の人と打ち合わせでも、上物ばかりで下の話は全然できなかったりして・・
どっちにしろ最低柱状図くらい無いとこれ以上の話はできないね。
それに支持力判定、液状化判定、圧密沈下、応答解析といろいろ
上でも言われているけど、ただやるだけならマニュアルみれば誰でもできるんだよ。
問題はそれのモデル化ね。それと地盤定数に設定ね。
だから打ち合わせでは、あれやった?これやった?結果は同だった?
じゃなくて、どういう風にやった?って聞かなくちゃね。
ってもう遅いかな・・


2115:2001/01/27(土) 14:43
>12さん

>ネガティブフリクションって圧密に伴うものでしょう?
>48年前に砂で埋め立ててるんでしょう?
>建物と一緒に更に大きな盛土をするっていうなら別だ>けど、 そうじゃないならやっぱりネガティブフリクショ>ンは考えられないよ。
>だって圧密する地層がないじゃない。
>ネガティブフリクションは、現時点でも圧密進行中の>超軟弱地盤において適用するものであり、沖積の粘>土だから何でも生じるっていうものでもないでしょう。

一般論は、そのとおりですが、掘削に伴う地盤の乱れ
杭打ちに伴う地盤の乱れ・・・特に沖積粘性土層は
従来、安定していた主応力比がかわることにより
その度合いは大きいようです。早稲田大学森先生
が乱れによる圧密式を提案しているから参考にしてみて
ください。
羽田沖合展開でも、下部有楽町層が過圧密にも
かかわらず、沈下を継続したことは有名です。
2212:2001/01/28(日) 00:50
おっしゃることはごもっとも。森先生の圧密式には出会ったことはないけど
応力比が変われば、地盤もリアクションをとることになるでしょう。

でもそれがこのケースに必要かどうかは別問題じゃないでしょうか。
新たに造成する予定はなさそうだし、基礎は支持杭、これといって
圧密対象層(あるかどうかもわからんが)に作用する鉛直増加荷重もなさそう。
あるとすれば入れ替えたコンクリートと土の単体の差くらい。
地盤も埋め立てほやほやならまだしも、事後48年たっている。
そんな地盤に杭をうってその周辺が多少乱れたとしても(この場合は側圧
が変わるのか)敷地全体の評価が変化するとはとても思えない。
また羽田沖合の話も出てるけど、俺はその辺の詳しい事情は全く
疎いんで推測でしかないけど、荷重のオーダーが全然違うんではないでしょうか?
そりゃあ大きな埋立ての荷重が作用すれば二次圧密も無視はできないでしょう。
今回のケースだって、そんな荷重が働けば沈下もとどまることを知らないでしょう。
でもそんな問題と今回のケースを一緒にしては、ちょっとやりすぎじゃないでしょうか?
まあ、今回程度のケースでわざわざ応力比変えて試料つぶしたり、文献引張出してきて
検討するなんて絶対しないと思うし(個人的にはやってみたいけど)、
マニュアルのネガティブフリクションの計算をやるにしたって簡単だからやっても
いいと思うけど計算してもどうせOKになるだろうし・・

というわけで、俺はこのケースでは上に書いた条件を満たすのであれば、
「圧密沈下+ネガティブフリクション」は「検討必要なし」に一票投じます。


231:2001/01/28(日) 03:21
こんばんは!!12さん15さん引き続きありがとうございますm(_ _)m。
ご想像された通り、今日東京は大雪で身動きが取れませんでした・・。
家は出てみたんですが、時間切れで現地まで辿り着けませんでした(--;)。

12さんのおっしゃる通り、「どうやったか」というのはとても大事
な事と思いますが

>>それに支持力判定、液状化判定、圧密沈下、応答解析といろいろ
>>上でも言われているけど、ただやるだけならマニュアルみれば誰でもできるんだよ。
>>問題はそれのモデル化ね。それと地盤定数に設定ね。

これをまがりなりにも理解してプロ相手に有効に立ち向かえるか
どうか(近日の話でもありますし)の自信は正直言いますと・・・(苦笑)。
お恥ずかしい限りではあるのですが、とりあえず見られるものは
見たいと思っていますm(_ _)m。
2415:2001/01/28(日) 10:10
>12さん

結果的には、そのとおり。働きはするけど設計的に
実施するかは別議論です。実設計においても地盤
の乱れでネガを計算することはほとんどない。また
今回の鋼管を巻いていることから、フリクションを
少なくしているので今回のケースでネガは考慮しな
いでいいと思うのは、同じです。
しかし、いい工学的判断基準を持っているねえ。
うちの会社にこない?

>1さん

12と15がしているような議論は、やや高度な議論で
すから、あまり気にせんでください。
2512:2001/01/28(日) 13:39
>1さん
モデル化なんてかっこいいこといっちゃったけど、建物建てる上での
通常の検討程度だったら今回はそんな複雑な話ではないから大丈夫
だと思うよ。
多分誰がやっても同じような結果に落ち着くと思う。
それよりも液状化が面白そう。(失礼)
横に川があって岸壁近そうだし、単に粒度からの簡易判定するだけ
じゃなくていろいろ考えられそう・・

>15さん
>うちの会社にこない?
どーも冗談でもほめていただいてうれしいです。
最高のほめ言葉です。
でもまだ今は学生(夜間)ですので勉強せねば・・
2615
>12さん
>でもまだ今は学生(夜間)ですので勉強せねば・・

えええ!!学生さんなの??
地盤定数の設定が大切とか・・・・これ実務でも本当。。。
というか、実務ではFEM解析するときの変形係数を
恣意的にいじくったりもするけど・・。
でも、うちの部下ちゃまよりも全然いいね。

学生さんだったら、変形係数の歪依存性と
一軸下および三軸下における変形係数あたりを
研究していただいて、それを実解析レベルに応用
していただくと助かるのですが・・・。
ちなみに私は土質屋ではありません。単なる構造屋です。

>1さん

勉強して頑張ってください。