フルキャスト、2回目の事業停止へ
9月29日15時54分配信 産経新聞
人材派遣大手の「フルキャスト」(東京都渋谷区)が昨年の労働者派遣事業停止中に派遣業務を行っていたなどとして、厚生労働省が10月上旬にも、同社に2回目の事業停止命令を出す方針を固めたことが29日分かった。
同社の全事業所が対象となり、停止期間は1カ月となる見通し。期間中は新たな派遣や派遣契約ができなくなる。
フルキャストは昨年8月にも、労働者派遣法で禁止されている建設業務などに労働者の派遣を繰り返していたとして、厚労省から1〜2カ月の事業停止命令を受けた。
厚労省は今回、同社が停止命令の処分を受けていたにもかかわらず、派遣業務を継続するなど命令違反を犯していた行為を重くみて、再び厳しい処置に踏み切ることを決めたとみられる。
停止期間中、約170社に900件程度の派遣を行っていたもようだ。