>>362 >>363 空気読まずに構造一級建築士3500人でどれくらいの物件を回せるか検証してみよう。
構造一級のうち、いくらかは適合判定員に取られる。特に学者や審査上がりの人は構造設計実務には
役に立たないと見ていい。現状2人一組体制で質疑に対する応対含めて平均2日で審査するとして一月20営業日、
適判物件月2,000件とすると、400人工程適合判定に費やされる。
残り3,100人。
彼らだけで設計をするわけではないが、現状大量に書類が増えて訂正不可に伴う書類や設計図書の間違いが
即出し直しに繋がり資格者のそれで資質を問われる状況では、構造一級を持たない他人の構造設計に気軽に
判は押せないであろう。
構造一級建築士自身が設計業務を行いながら、他の設計者の設計図書をチェックするのは+一人分が
限界であると思われる。また、構造一級建築士が管理に専念したとしても、3人分の構造設計を精査するのが
せいぜいであろう。
構造設計者一人あたり月に0.5件の物件をこなせると仮定し、構造一級建築士×2.5人分のマンパワーが得られたと
仮定すると、月当たりにこなせる件数は、
3,100 x 2.5 x 0.5 = 3,875件
多めに見積もっても月4,000件がせいぜいである。1〜3号建築が月16,000件でそのうち本来の適判対象建物が
月5,800件といわれているボリュームをこなすことは(型式認定のプレファブ住宅を除いたとしても)絶望的といえる。
さらに4号建築の特例が廃止されれば、そちらにも構造一級のマンパワーを割かれる事になる。
ちなみに4号建築は月平均で35,000件程ある。
名義貸しがデフォルトになるなら話は別だが、
構造一級は最低1万人は確保しないと建築設計はさらに機能不全に陥ると思われる。
あと、設備一級の講習会の定員が3,500人だが、こんな少数で適正な業務が本当に行えるのか?
構造以上に深刻だと思う。