また冬柴国交相のインチキ答弁が発覚した。問題となっているのは今月8日の衆院予
算委でのやりとり。民主党の長妻昭議員に「93年度から現在までの道路特会の事業のう
ち、当初計画から2倍以上予算が膨張した事業が139事業もある。当初計画3兆1900億円
から8兆5900億円に膨れ上がった」と追及され、冬柴はこう居直ったのだ。
「物すごく(事業が)ある中から、膨張している部分を拾って報告した数字がそうなる
。2倍より大きくなった事業は8.3%。当初事業費より『以下』となっている事業が4割
ある。もう少し詳しく言えば、41.4%あるんです」
この日の質疑はテレビ中継が入っていた。冬柴大臣は「予算が膨張した事業より、減
った事業の方が多い」と視聴者にアピールしたかったようだが、冬柴が列挙した数字は
デタラメだった。質問に立った長妻議員がこう言う。
「調べてみると、冬柴答弁のベースとなっているのは、02年度から現在までの事業費を
精査したもの。彼が持ち出した約41%(487事業)には、当初計画と同額で終わった367
事業も含まれていたのです。減少分は10.2%、120事業に過ぎません」
120事業の減少額はトータル8700億円。5兆4000億円もの道路特会のムダ遣いの反論の
武器にはならない。ちなみに「全首長から道路特定財源を維持すべしとの署名が来てい
る」とのウソ答弁もTV中継中の発言だった。もう国民を惑わすのは、いい加減にしたら
どうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000010-gen-ent