クラブへ行きたい!!

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21La vierge Maeri vous regarde
真恵理様がみてる

リリアン女学園構内。
祐巳「ごきげんよう、お姉様」
祥子「ごきげんよう、祐巳」
2人は、マリア像前で、元気に声を交わす。
真恵理「ちょっと、お待ちになって」
祥子「だれ?あなたは、それに、ここはリリアン女学園高等部よ、制服からして
明らかに違うのに、何でこんな所に・・・・」
真恵理「わたくし、春四温女子学院高等学校の、棚橋真恵理と申します、で、あなたのお名前は・・・」
祥子「はい・・・リリアン女学園高等部2年の、小笠原ですが・・・」
真恵理「実は、あなたと一緒にいる娘・・・」
祥子「祐巳、ね」
真恵理「そう、祐巳さん。今一緒にいた祐巳さんは、実は、祐巳さんではなくてよ」
祥子「どうして、あなたにそんなことがわかるの?」
真恵理「後ろで、あなたのことを見ていましてよ。祐巳さんの正体、実はsex0ですの」
祥子「ひぃぃぃぃぃ・・・・・・・・」
22La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:33 ID:???
真恵理様がみてる2

祥子「うっせーんだよ瀬糞!てめーの嫌いなDJだからってネチネチベタベタウゼーんだよ!!」
真恵理「祥子さん、何故わたくしにキレていらして?キレるのは、祐巳に変身している、sex0の方でしてよ」
祥子「ごめんなさいね、真恵理さん、あまりにもsex0が・・・・・しかし、もう春四温に戻らなければいけないんじゃ・・・」
真恵理「まあ!でも、まだ20分ありますわ、いまから走って戻ります。ごきげんよう」
祥子「ごきげんよう・・・・・・ハァ・・・・」
真恵理は息を切らして、リリアン構内を出て、春四温女子学院に向かう。
祥子「まあまあ・・・・お嬢様なのに・・・はしたなくてよ」

1時間目終了後、リリアン女学園。
祐巳「ひぇぇぇ・・・・何ですかお姉様」
祥子「てめ!!!!!sex0だろ!!DJ NUVOをネチネチいじり倒したあげく、わたくしの
妹になりすましてリリアンに入って、わたくしをどうなさる気なの!」
祐巳「sex0じゃありません、知らないし」
祥子「声で分かるわ、瀬古祐巳さん」
祐巳「福沢祐巳ですお姉様!!!」
祥子「気持ちが悪いから、付きまとわないでくださる?」
23La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:35 ID:???
真恵理様がみてる3

リリアン女学園高等部、2年生の小笠原祥子は。ふとしたことから知り合った、春四温女子学院高等学校
2年の、棚橋真恵理を、春四温女子学院、正門前で待つ。
棚橋真恵理「ごきげん麗わしゅう。祥子さん」
小笠原祥子「お待たせしてごめんなさいね、真恵理さん。あれから、祐巳に電話したわ。あの日、
祐巳は急に熱を出してしまって、出席できなかったそうよ」
真恵理「今度もまたsec0が祐巳さんに化けるのかしら。いずれにしろ、気持悪くてよ」
祥子「真恵理さん、今度は同学年の、支倉令さんから剣道の竹刀を借りることにするわ」
そこに、春四温の学友の、桜庭春樹が偶然通りがかる。
桜庭春樹「あれ?真恵理さん、一緒にいるのはどなたなんですか?」
真恵理「紹介しますわ、リリアン女学園高等部2年、小笠原祥子さんよ」
春樹「はじめまして・・・・祥子・・・さん」
祥子「ごきげんよう。あなたは?」
真恵理「こちらは、わたくしのお友達の、春樹さん」
春樹「春四温女子学院高等学校1年、桜庭春樹です。よろしくお願いします」
その時、祥子はただならぬ気配を感じる。
祥子「・・・・あ・・・・sex 0がみているみたいよ。真恵理さん」
祥子は真恵理と、春樹を連れて、早足で逃げるようにその場を去った。
祥子「ああ・・・・気持悪かったわ」
春樹「祥子さんも、大変ですね」
24La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:38 ID:???
真恵理様がみてる4

祥子「祐巳、seX0みたいな人には、構ってはダメよ」
祐巳「どうしてですか、お姉様」
祥子「seX0は、アニヲタで、粘着DQNで・・・・・・とにかく、そんな人に絡まれる祐巳が
可哀相で可哀相で、だから、そうなる前に、警告しておかなければと思って・・・」
祐巳「わかりました」
そんな途中、2人は、春四温女子学院高等学校の、棚橋真恵理と石岡智子とすれ違う。
真恵理「ごきげんよう、祥子さん」
智子「初めまして、春四温女子学院高等学校2年1組、石岡智子と申します」
祥子「智子さんね、初めまして。わたくし、リリアン女学園高等部2年、小笠原・・・・」
そんななか、祐巳は殺気を感じ、後ろを向いて指を差す。
祐巳「あ!!あそこ!!!」
祥子「どうかして?祐巳」
真恵理「祐巳さん、もしも身に危険の及ぶことがあったのであれば、逃げた方が良くて?」
智子「真恵理さん、一緒に逃げましょう!」
2人は手をつなぐ。
祐巳「確かに、seX0がカメラを持ってこちらを見ていたみたいでした」
祥子「それは写真部の武嶋蔦子さんではなくて?」
祐巳「いいえ、確かに眼鏡はしていました。でも、太っていて、いかにもヲタ風の風貌で・・・」
祥子「では、この場から離れた方がいいわね。それでは、祐巳、
駅前のコーヒーショップで落ち合いましょう。真恵理さんや、智子さんも。話はそれからでも遅くないわ」
真恵理「ええ、よくってよ」
智子「身に危険が及ばないうちに、そうします」
2人は、先に、走って駅前に向かった。
25La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:39 ID:???
真恵理様がみてる5

とある日曜日の棚橋邸、3:15PM。
祥子はリムジンから降りると、近代的で、大きな建物の中に入る。
真恵理「ここが、わたくしのおうちですの」
祥子「あなたのおうちも、大きいのね」
執事「いらっしゃいませ、あなたは・・・」
真恵理「わたくしの、お友達の、小笠原祥子さんでしてよ、篠原」
執事「とんだ失礼を・・・申し訳ございません、真恵理お嬢様のお友達ございますか・・・
お嬢様のご学友が、もう1人、4階、水晶宮殿にございます、どうぞ、あちらのエレベータから
お上がりください」
2人は、エレベータを使い、4階の、水晶宮殿と呼ばれる場所に向かう。そこは天井が100枚以上の
大きなガラス板を組み合わせたものを天井として使っている。普段は休憩場所や、食堂などに使われるが、
パーティーホールとしての機能も備えている。その一角の、イタリア製の丸いテーブルに、真恵理の
クラスメイトの、石岡智子がいる。
智子「あ、祥子さん」
真恵理「さ、祥子さん・・・遠慮なさらずに、座っていて。紅茶も、マドレーヌも好きなだけ取ってもよくってよ」
祥子「恐れ入ります」
智子「ところで、祥子さんが来たところで、作戦会議よ」
祥子「作戦会議?」
真恵理「ええ。ところで、またseX0がこの辺をうろついていますわ」
祥子「彼の声なら、ちゃんと覚えていましてよ。真恵理さん」
智子「なら、早いわね。その声を聞いたら、写真に取って、かわせみ便りと、リリアンかわら版に乗せて、
みんなに注意を促すっていうのはどう?」
祥子「いいわね、でも、seX0が蔦子さんに化けていなければいいけれど・・・」
26La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:42 ID:???
真恵理様がみてる6

リリアン女学園、放課後。
祥子「祐巳、もし気持の悪い男の声を聞いたら、カメラにその姿を納めるのよ」
祐巳「わかりました、お姉様。でも、いいのですか?だって、蔦子さんのカメラでしょ?」
祥子「いいえ、わたくしのカメラよ。それに、デジタルカメラだから、印刷して、すぐ削除すればいいし」
祐巳「はい!」
リリアン女学園正門前。智子と、真恵理、そして春樹が、2人を待つ。
智子「あなたが祐巳さん、ね」
祐巳「はい・・・・そうですけど、あなたは?」
祥子「祐巳、わたくしのお友達で、春四温女子学院高等学校2年の、石岡智子さんよ」
祐巳「ごきげんよう!智子さま」
智子「智子さん、でいいわ。それより、seX0の写真、どうなったの?」
春樹「祐巳さんっていうのね。私、春四温女子学院高等学校1年、桜庭春樹です」
真恵理「で、写真はどうしましたの?」
祥子「いいえ、祐巳からも、全然ないの」
祐巳は、リリアンの生徒とも春四温の生徒とも違う、人影を見る。
祐巳「あ!!」
祐巳は祥子から借りたカメラで、その姿を撮る。
祥子「祐巳・・・・・撮れた?」
祐巳「ええ、お姉様。とびっきり気持ち悪いseX0の写真が撮れました!」
祥子はカメラのメモリーを確認する。
祥子「よくやったわ!祐巳。後はわたくしが写真を印刷して、新聞部にお願いしておくわ」
真恵理「わたくしは、かわせみ便りの担当に送って、わたくしから、よくいっておきますわ」
智子「作戦成功ね!これでseX0対策はほぼ完璧ね」
真恵理「しかし、seX0はしつこいですの。祥子さん、智子さん、用心しておいた方がよくってよ」
27La vierge Maeri vous regarde:04/07/17 11:45 ID:???
真恵理様がみてる7

福沢祐巳「お姉様、今日も平和ですね」
小笠原祥子「いいえ、祐巳。今日は、何か悪い予感がするわ。気を付けて」
祐巳「じゃ、お姉様。どのように気を付ければいいんですか?」
祥子「わたくしね、今日は、令さんに剣道の竹刀を借りてきたの。今日は、多分seX0が現れると思うわ」
2人はイチョウ並木を越え、リリアンの背の高い門を抜ける。
祐巳「何もなければいいけど・・・・」
いつもの通学路。
棚橋真恵理「いやぁぁ!!何するんですの!!!」
seX0は真恵理の腰に手を掛ける。
seX0「真恵理ちゃんだよね・・・縦に巻いた横髪が可愛いよぉ・・・・俺好きなんだよ・・」
真恵理「お断り致しましてよ!あなたのようなお方はわたくしには相応しくありませんわ!!」
seX0「いいじゃないいいじゃないねぇ」
ガッ!
祥子の竹刀が、Sex0の頭を直撃する。
真恵理「祥子さん・・・・」
祥子「本性をあらわしたみたいね。ただでさえ気持ちの悪い人だと思っていたのに、これじゃ野獣・・・・
それより真恵理さん、怪我はなくて?」
真恵理「いいえ、祥子さんは?」
祥子「大丈夫よ、真恵理さん」
seX0「・・・・はうう・・・・・リリアン・・・・・春四温・・・・・」
祐巳「この人がseX0・・・・気持ち悪い、軽蔑します!真恵理様も、こんな奴にやられずに済んでよかったですね」
真恵理「でも、あなたがたに会わなければ、わたくし、もっとひどいことをされていましたわ。ありがとう、祐巳さん、祥子さん」
祥子「時に、真恵理さん。あなた、SPがご一緒ではなくて?」
真恵理「SPは、送り迎えするときに、車に一緒に乗っていますの。でも、窮屈で。こうして友達と一緒に学校に通うほうが、楽しいわ」
祐巳「あれ?智子さんは?彼女、いつも真恵理さんと一緒にいてるけど」
真恵理「ああ、眼鏡さんね。春四温の図書館で調べ物があるみたいだから、先に帰っていてって言っていましたわ。
しかし、1人になった所を見計らって後ろから襲うのは、本当に卑怯ですわ」
祥子「じゃ、真恵理さん。また一緒に通いましょ。ごきげんよう」
真恵理「ええ、じゃあね。祥子さん、祐巳さん」