■■留学生受け入れ計画は亡国の政策■■

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17基礎資料
2008年3月25日、参議院文教委員会での谷岡郁子議員の質疑の一部
優遇される留学生 1/2
http://jp.youtube.com/watch?v=Ho2d1Puo-_I
優遇される留学生 2/2
http://jp.youtube.com/watch?v=wo5EzKQNnSY

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開会日付 : 平成16年09月18日 〜 平成21年09月18日
    院名 : 参議院
 発言者名 : 谷岡郁子
検索語(&) : 留学生

005 169 参議院 文教科学委員会 2号 平成20年03月25日

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○谷岡郁子君 おっしゃることも一面では理解できます。しかし、私に言わせれば、隣近所の付き合いの
ために隣の子の学費を出して自分の子の学費を出さないということに等しいことが行われているのでは
ないかとやはり思ってしまうわけでございます。
 最後から二枚目に付けました資料を皆様御覧いただきたいと思います。
 ここに書きましたのは、留学生学費の国際比較ということで書きました。オーストラリアの公立の場合、
自国学生の授業料は四十五・四万円に対して、外国から来る留学生に対しては百二十九・九万円。
オーストリア、公立、自国学生では九・六万円であって、外国人学生は十九・二万円の二倍。カナダの
公立では三十五・六万円、九十五・二万円で二・六七倍。トルコのような国であっても、三・二万円の
自国留学生に対する授業料であって、外国人に対しては十・四万円。イギリスなどを見ていただきますと、
二十一・五万円の授業料、これが自国生に対するものであるのに対して、外国人学生に対しては
百六十九・三万円、七・八七倍取っております。そして、アメリカの公立では、自州の学生に対しては
五十五・〇万円に対して、外から来る者、留学生を含むんですけれども、百四十七・八万円の二・六九倍。
 大体平均して三倍ぐらい留学生の方が高い。なぜならば、先ほど申し上げましたように、既に国民の
税金を投じているもの、州民の税金を投じているもの、それを払っている親の子たちというものは安くて
当然だと。そして、その場限りの教育を受けに来る者たちに対しては一定重く払ってもらっても結構だと。
その他特別な政府の事情がある場合に対しては、その上で留学生に対しては何らかの給付を行うという
ことは当然あると思います。そして、大きな金額をもらっている留学生もいると思います。しかしながら、
留学生の授業料の方が国民の授業料よりも高いのが普通でございます。
 それに対して、日本を見ていただければ分かりますように、先ほどありましたように、国費留学生、
私費留学生の違いはございますけれども、言わば国立大学では留学生は、国費留学生の場合は
ほぼただです。日本の学生は授業料を払っております。そして、私費留学生の場合でもほぼ半額で
ございます。私立大学に行っている学生でも三分の一程度は実は日本政府がお金を支給しているという
ことでございます。
 一方で、国民の多くが子女の教育に大変な家計負担を感じ、それを大きな負担に感じて老後の言わば
蓄えを食いつぶしているような形でそういう教育費用を捻出させていると。その一方では、留学生に対して
は通常の国とは全く逆のことをして、言わば大盤振る舞いに見えることをしている。
 私は、留学生に対して支援することはいけないとは申しません。しかし、それは日本の学生に対する支援
というものがもっとちゃんとできての上のことではないかというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。
18基礎資料:2009/12/26(土) 22:24:36 ID:w2qA9v7J0
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○谷岡郁子君 この通常国会で総理の所信表明並びに渡海文科大臣の所信表明において、
留学生をなお十万人から三十万人に増やすんだということが言われました。そして、もし今の
ような助成の制度を続けるのであるならば、この今掛かっている三百億円以上のお金の三倍の
費用がまた必要になるということでございます。それだけの費用があればどれだけの学生が、
少なくとも給与、給付ならぬものでありましても、貸与であっても無利子にできるかということを
お考えいただきたいんです。
 そして、私は、三十万人の留学生への増員ということは言語道断な話だと実は思っております。
なぜなのか、それは現場に行けば簡単に分かることでございます。一人の留学生を受け入れる
ということは、職員も教員も大幅に手間暇を取られます。そして、大臣も御案内のように、
このシーリングの状況の中で、高等教育機関におきまして定員が増えない状況の中でより多くの
研究をする、そして委託研究を受ける、国立大学などもそうでございます。そういう状況で言わば
資金を減らされてきた、そして事務員も減らされてきたと。そういう中で、人々は留学生一人一人
に対して三倍から四倍手間暇、時間が掛かると言われている者たちを、これが面倒を見ている
わけです。
 その努力は尊いものだと思いますが、それは、言わば日本人学生をほうり出してでもそれを
やらなければいけないという事情の中で、本来ならば日本人学生が教員から受ける指導であり、
事務職の者から受けるサービスであるものを犠牲にしながら、現場はそれに対応してきたという
ことであります。
 これは単に金額だけの問題ではなくて、日本人学生たち、本来、日本の大学は日本人学生たち
を中心とした、基本的には日本学生のためにあるものだというふうに私は考えておりますけれども、
お金も掛かる、そして教育、サービス、そういうものもやはり留学生に多くを取られるということが
現場においては日本人学生の犠牲の下になされているということを私は指摘したいと思いますし、
それに対してはお考えを改めていただけるようにお願い申し上げたいんですが、大臣、いかがで
ございましょうか。


2.諸外国と我が国の国費留学生制度の比較
国費外国人留学生制度の在り方と今後の方向(検討用資料)
(2) 主要国における留学生受入れ状況
国費留学生(受入れ)数
・ ア メ リ カ: 3,553人(2000年) (国費留学生の割合: 留学生総数の0.6%)
・ イ ギ リ ス: 4,663人(2001年) (      〃     :    〃     2.1%)
・ ド イ ツ: 6,233人(2000年) (       〃      :    〃     3.3%)
・ フ ラ ン ス: 11,537人(2000年) (     〃      :    〃    8.2%)
・ オーストラリア: 3,387人(2000年) (   〃      :    〃     3.1%)
・ 日 本 : 9,009人(2002年) (       〃       :    〃     9.4%)

※ 日本は、留学生全体における国費留学生の比重が圧倒的に大きい。
   絶対数でも、米英独等よりも遙かに多い。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/007/gijiroku/03050201/002.htm