611 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 06:03:01 ID:8UcXswOC0
612 :
懐疑主義者:2008/06/28(土) 13:46:41 ID:mKWuNtK4O
ああ、失礼。
日本への覇権に熱心な中国、とでも申し上げた方が良かったでしょうかね。
>陽之介さん
人は月に行つたと思ひますか?
何で同盟なんだ?しかも軍事同盟?
米と国連ばっかりで多国間外交をしないのが問題じゃないか?
615 :
陽之介:2008/06/30(月) 17:37:36 ID:pibvgTdI0
>>601 :低脳チンパン福田を辞めさせよ さん
ご紹介の「6/25放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ」おもしろい。
ご教示、ありがとう。
ここで取り上げられている話題で、おれが興味を持ったのは、
(1) 北朝鮮ミサイルと核への日本政府の鈍感さ
(2) テロ国家指定解除で日本は金を絞られる
である。
(1)に関して、日本は安全保障をアメリカに依存しているつもりだが、
アメリカ自身は、もちろん、日本の安全よりも、自分の国益を優先する。
日本はそのことに気づかず、米中朝の取引の蚊帳の外に置かれている。
(2)に関しては、世界銀行第二の出資者は日本だが、実際の決定権はアメリカが握る。
従って解除後北への融資に世銀の金を使う場合、結果的日本の金が使われる。
これはアメリカがよく使う手で、湾岸戦、イラク戦と同じだ。
いずれにせよ、日本のアメリ追従外交が、日本の国益になっていない、
ということを示している。
616 :
陽之介:2008/06/30(月) 17:40:04 ID:pibvgTdI0
「アメリカの核の傘」は、冷戦時の総力戦の時には有効だったが、
戦域核兵器や巡航ミサイル、まして冷戦後には、対応できなくなっている。
その時点で、日本は新たな安全保障政策を考えなくてはならなかった。
しかし、戦後の洗脳教育のためか、
「アメリカにくっついていれば何となく安心」
症状は、ますます悪化するばかり。
1960年代にソ連が中距離ミサイルのSS20を配備し、
アメリカが対抗してパーシングを置こうとしたときに、
西欧では大規模な反対運動があった。
SS20とパーシングは、アメリカ本土、ソ連枢要部に届かず、
戦場(西欧)のみで使える戦術核兵器である。
戦略核兵器の応酬ならば、米ソの本土をも戦場になるので、MAD理論が働く。
しかし、戦術核は、米ソは自国は核を浴びず、ヨーロッパを鮮場として核を使える。
617 :
陽之介:2008/06/30(月) 17:40:30 ID:pibvgTdI0
ここに西ヨーロッパ、特に西ドイツは深刻な衝撃を受け、国家戦略の基本的見直しとなった。
その後西トイツやフランスは、ゆっくりとだが、明確な方針を持って舵を切った。
EUの防衛戦略の基本にある、米ロへの距離感は、このときの真の恐怖が背景にある。
実は日本も同じ状況にあったのだが、その現実から目を背け続けている。
だから、北朝鮮の核の持つ意味、米中の合意に潜む危険にも気づかない。
618 :
懐疑主義者:2008/06/30(月) 19:46:40 ID:UNEoWPbC0
>>615 >(1)に関して、日本は安全保障をアメリカに依存しているつもりだが、
アメリカ自身は、もちろん、日本の安全よりも、自分の国益を優先する。
日本はそのことに気づかず、米中朝の取引の蚊帳の外に置かれている。
拉致被害者は帰って来ないが、北朝鮮が核を放棄。
日本は北朝鮮の核兵器の脅威から脱出する、って事ですか?
充分、国益に適っていると思いますけどw
勿論、拉致被害者の奪還活動は、続けるべきですがね。
>>616 >「アメリカの核の傘」は、冷戦時の総力戦の時には有効だったが、
>戦域核兵器や巡航ミサイル、まして冷戦後には、対応できなくなっている。
>その時点で、日本は新たな安全保障政策を考えなくてはならなかった。
対国家戦には、充分有効。
戦域核兵器に対して核の報復は可能です。
大体、ディビー・クロケットみたいな戦術核は割と早い段階で登場していた筈ですが。
巡航ミサイルを打ち込まれた所で、それは同じ。
>>617 >実は日本も同じ状況にあったのだが、その現実から目を背け続けている。
>だから、北朝鮮の核の持つ意味、米中の合意に潜む危険にも気づかない。
核は交渉(脅し)の道具として最適。
米中が合意し、共同支配を目論むのであれば、日本が核兵器で焼き払われる事は無いんでしょ?
米中日本共同管理論が貴方の主張だと思ったけれども。
何か精細さを欠きますね、今日の陽之助さんは。
>>609 ちょっと良い機会だから明朝の外交戦略を調べて見たんですけどね。
明朝って、数人の皇帝を除いて、覇権よりも防衛戦略を取っていませんか?
えーと、人名は忘れましたけど、外洋進出を行った皇帝やらしか、積極的に領土を押し広げていないみたいです。
三代目だか四代目だかの皇帝が北方の騎馬民族の捕虜になった途端、防衛戦略に移行していますよね。
土木の変でしたっけ?
万里の長城を強化したり、沿岸部の取締りをしたり、と。
最初の100年位は覇権に熱心でしたけど、それ以降はどうなんでしょうね?
619 :
懐疑主義者:2008/06/30(月) 20:12:16 ID:UNEoWPbC0
追記:
>実は日本も同じ状況にあったのだが、その現実から目を背け続けている。
ヨーロッパと日本では、地理的条件が違いすぎます。
620 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 21:19:05 ID:Zx2p1wDT0
アングロサクソンはブッシュ型程度に裏切りで済むけど中国人からは隷属の強要が待ち受けているぞ
621 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 22:11:33 ID:kUrirdEL0
>>618 >対国家戦には、充分有効。 戦域核兵器に対して核の報復は可能です。
検討の過程が見えません。有効であり、可能であることを詳細に示してください。
まずは簡単に始められる海外マネー撃退法を教えてあげよう。
日本の株式市場に流入している金の約6割が外資マネーということを知っているかな?
平均株価は外資によって維持されていると言っても過言ではない。もちろんこのような状態は
不健全であり、日本の株価は外資の思惑一つで簡単に上がったり下がったりしてしまうのが
現実なのだ。
しかし裏を返して言えば、あなたが株の売買を通じて利益をあげることができたとした場合、
その利益の6割は外資から金を奪うことによって成り立っていると言えるわけなんだ。
もしも君が株で100万円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60万円。
1億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は6000万円。
100億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60億円にも達することになる。
つまり君が株式市場に参入し、利益をあげればあげるほど、外人投資家がそれに応じた
打撃を被るというわけだ。
君が利益をどんどんあげていけばいくほど、ハゲタカファンドは苦しんでいくんだ。
それがどれほど日本を守ることにつながるか、わざわざ説明するまでもないだろう。
株で勝つ方法は簡単。日経新聞や株に関する雑誌を講読すれば良い。
日頃から情報収集を怠りなくおこなえば、そして外資がすぐには入手することができない情報を
日本の地の利を生かして先に入手することができれば、外資を出し抜いて金を奪い取ることなど
造作もないのだ。
最近は株に投資するなとレスする奴がいるが、そいつは外資のスパイだ。日本の愛国者が株で
外資から金をせしめることを恐れて、外資のスパイが情報工作しているのだ、気をつけろ。
金が無いならサラ金で借りれば良い。株式トレーダーは自営業みたいなものだから、職業を聞かれたら
自営業と答えれば良い。
アコムで無理ならプロミスで借りろ、プロミスで無理なら武富士で借りろ、
武富士で無理ならアイフルで借りろ、アイフルで無理ならレイクで借りろ。
海外ファンドから日本経済を守るため、そして海外ファンドを苦しめるため、君も株に投資しよう。
>>618 治乱興亡
拡大期 内乱 中興 滅亡
これが中国のサイクル。
英宗は6,8だろ。第一この時期の明に近代の主権国家を念頭に置いた
「覇権」も「防衛政策」もねえよ。非西洋的なアジア的宗属関係なんだから
ttp://sankei.jp.msn.com/world/america/080626/amr0806262140019-n1.htm 核の完全廃棄は非核化プロセスの第3段階だろ。
第2段階だって核計画の申告内容は不充分とライス自身が認めている。
抽出されたプルトニウムの量にも推定と北の主張で食い違いがあるし、
議会でも精査しろと言う正論があるけど、
政権は外交的成果を急ぎたいから結局丸呑みしちゃった。
要するにここで1回核開発のプロセスを止めましょうと言う合意に過ぎない。
大事なのは今まで抽出したぶん。これを第3段階で扱うがこれが纏まるか分からん
第2段階をクリアして第3段階の半島非核化まで行かない段階では
いま、北が保有している核については不問に付してるも同然だけどな。
拉致被害者奪還と言うが、
日本を引き付けておくために利用したアメリカが、
今になって交渉を進めたいから拝み倒しただけだから
再調査と言っても日本が思ってるような成果は出てくるか分からんよ。
2002年10月の日朝共同宣言の時点とはまるで力関係が違うからな
日本が貿易額落としたのに対してタイ、ロシア、韓国、中国が貿易や投資伸ばしてるし。
第一対敵通商法が解除通告されてるんだからもう交渉しか手段がなくなったわな。
平壌宣言の土俵に戻れるかどうか知らんがとにかく戻って、
日本が経済援助出して軽水炉支援して、
積極的に国交正常化を進めるってなら北も拉致解決に魅力を感じるか知れないが、
だったらこの6年間、拉致問題の解決を大前提に置いてやってきた政策は
全部否定されることになるな。
625 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 12:45:25 ID:y0VPH2GoO
無論、中華思想が身に付いた皇帝が防衛を選択した訳だが。
となると、明の覇権とは一体何を示すのだろうか?
永楽帝の進めた外洋進出政策も後に否定され、貿易も厳しく取り締まられた。
万里の長城を築き、騎馬民族への防衛を行った。
それらの防衛政策は、国富を浪費させた、との指摘もある。
まぁ、官僚主義敵な内政による荒廃も有ったようだが。
明自体は、一部の皇帝の統治期間を除いて巨大な引き籠り帝国だったのかもしれんね。
中華思想と儒教思想が悲劇を生んだのだろうが。
巡航ミサイルや戦域核兵器に関する指摘に答える前に確認事項が。
何をもって、繋がりの有る回答となるのか、教えて頂きたい。
今夜にでも回答する予定だが、先に教えて貰えれば、二度手間三度手間は、回避出来るからね。
626 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 14:03:01 ID:fjsp6eig0
アジア的宗属ってあれだろ、3日抵抗したら皆殺しってやつw
627 :
陽之介:2008/07/01(火) 14:48:45 ID:a3xSy3210
>>618 :懐疑主義者さん
「日本は北朝鮮の核兵器の脅威から脱出する」
ちがう。
拉致被害者も帰ってこないし、日本は喜多野核の脅威にさらされ続けるということだ。
「戦域核兵器に対して核の報復は可能」
難しい。
仮に中国が戦術核で自衛隊基地(米軍基地をふくまない)を攻撃した場合、
アメリカは、中国本土にに核攻撃をできないだろう。
冷戦時、西ドイツが恐れたのはその点だった。
ワルシャワ機構軍が東ドイツないし、ポーランドから、
西ドイツ内の軍事基地を中距離ミサイルで核攻撃した場合、
米軍は、パーシングでミサイル基地ないし、東ドイツ、ポーランド内の軍事基地を攻撃する。
この戦術核の応戦で戦場となるのは、ヨーロッパであり、米本土、ソ連ではない。
米ソは、相手国の本土攻撃を避けながら、他国領土内で戦争ができる。
ドイツ、フランス、ヨーロッパは、この恐るべき作戦構想に戦慄した。
EUの結成、イラク戦への対応など、ヨーロッパ独自の安全保障思考は、
このときの恐怖に大きく裏打ちされている。
628 :
陽之介:2008/07/01(火) 14:49:18 ID:a3xSy3210
>>624さん
「いま、北が保有している核については不問に付してるも同然」
「日本を引き付けておくために利用したアメリカが、今になって交渉を進めたいから拝み倒した」
その通りだと思う。
日本は、拉致問題を奇貨として、戦後珍しく「国家としての意思表示」を行った。
一方でこれはアメリカの対北朝鮮外交の枠内で、支援もある、という前提があった。
しかし、アメリカは、東アジアの秩序維持パワーとして中国を選び、
六カ国協議という枠組みを作り、日本を主要なプレーヤーから、格下げした。
日本は、戦後の対米追従外交から脱しきれず、拉致解決先決主義しか選択肢を持たず、
結果としてアメリカにはしごをはずされ、「対北強硬外交」は惨めな失敗をとげた。
629 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 16:08:51 ID:y0VPH2GoO
まぁ、北朝鮮の核保有で困っているのは、米中露でしょうな。
北朝鮮支援国家足る日本に驚異をばら蒔く事は有っても、実害を与える訳にはいかない。
それに、アメリカは、大量破壊兵器の保有には神経を尖らせてますから。
んで、聞きたいんですけどね?
中国の戦域核兵器使用リスクですが、これって仮想戦記ですか?
対策として考えられる日本核保有やら、日米同盟強化が無いのは、何故?
あ、後日米による対中投資は、減少中ね。
630 :
陽之介:2008/07/01(火) 16:39:11 ID:a3xSy3210
懐疑主義者さん
>>618 :「明朝って、数人の皇帝を除いて、覇権よりも防衛戦略を取って」
>>625 :「明自体は、一部の皇帝の統治期間を除いて巨大な引き籠り帝国」
>>624さん
「近代の主権国家を念頭に置いた「覇権」も「防衛政策」もねえよ。非西洋的なアジア的宗属関係」
ご両人の指摘は当たっている。
「中国の覇権・侵略性」を考える場合、用語の定義や、他との比較が不可欠だ。
>>624さんの言うように、国境や国民といった概念は、西洋近代国家のものであり、
それを他地域に無原則に当てはめると、誤解が生まれる。
それを前提に、中国に対して政治的な非難として言われる「侵略・覇権」なども、
歴史的な文脈や、欧米との比較をしてみなくてはならない。
631 :
陽之介:2008/07/01(火) 16:41:16 ID:a3xSy3210
明朝に関しては、懐疑主義者さんが
>>618で指摘しているポイントは正しい。
また、おれは、おおざっぱにいって中華文明全体が、
>>625でいう「引きこもり帝国」(言い得て妙だ)ではないだろうか。
ヨーロッパが海外進出しだした15世紀から19世紀までを考え、清朝も含めると、
清朝はそれ自体が満州族による中国の侵略征服である。
しかし、清朝建国後は、歴代中国が北方や西域との係争地であった、
アムール川以西、新疆伊藤を征服し、そこで止まってしまう。
これ以降、「中国」とはほぼこの領域である。
ヨーロッパは、15世紀以降、アジア、アフリカ、アメリカ、豪州など、
日本、中国など一部を除き、世界全体を植民地として分割、征服、支配した。
それに対し中国は、18世紀以前はヨーロッパよりも国力が優越し、
また、15世紀以降でも東南アジア、南アジア、アフリカ、豪州などに
進出する技術、経済力などがあったにもかかわらず、「引きこもった」ままである。
632 :
陽之介:2008/07/01(火) 16:42:02 ID:a3xSy3210
例えば、チベット問題で中国の「侵略性」を非難する場合、ロシアの中央アジア(チチェンなど)や、
イギリスのアイルランド、アメリカのハワイ、フランスのベトナム問題なども、
同時に論じて比較をしなくてはならないと思う。
日本は中国から圧倒的な文化的影響を受けているので、反発、親愛双方とも極端になる。
嫌う人は徹底的に嫌い、好む人は事実を度外視して好む。
しかし、それらは、単に自分自身のイメージの投影であり、感情の政治的表現にすぎない。
633 :
陽之介:2008/07/01(火) 16:43:42 ID:a3xSy3210
問題は、事実を冷静に整理し、バランスの取れた全体像を元にした議論をすることだ。
そうした観点に立てば、中国という民族(文明?)は、
一定の領域に限定された、個別性のある文明だと思う。
それに対し、西欧は放っておけば無限に拡大するタイプの文明である。
懐疑主義者さんの例えを借りるなら、中国は自分の領域を出ない「ヒッキー」、
西欧は、領域を超え、新しい地を果てしなく求める「ファウスト的」といえるだろう。
21世紀以降の国際情勢の変化に、上記のようなタイプ分析が当てはまるかどうか分からない。
しかし、17世紀の世界は、それ以前の条件から決定し、18世紀、19世紀も同じである。
つまり、21世紀の世界も、それ以前の歴史条件や文明の性格の影響を受けずにはいられない。
したがって、中国をただ「覇権・侵略」的として非難する態度、
、例えば
>>626さんのような異見は、短慮というしかない。
634 :
陽之介:2008/07/01(火) 16:47:59 ID:a3xSy3210
>>629 名前:懐疑主義者 さん
「中国の戦域核兵器使用リスクですが、これって仮想戦記ですか?」
安全保障を考えるとき、日本にとっての「脅威」は全て検討しておく必要がある。
もちろん、「仮想敵」としてアメリカ、ロシア、韓国、北朝鮮などを考える必要がある。
「対策として」
対策は、スレタイ当初から行っているように、「日中同盟」である。
最大の「脅威」と協調関係を結ぶのは、外交の要諦だ。
635 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:21:12 ID:fjsp6eig0
中国もあれだけ大きければ十分膨張的な覇権国家だがなw
中国があの大きさでとどまっていたのは、さらに膨張的なイスラム帝国が大陸の真中にあったからだろうw
636 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 18:04:58 ID:y0VPH2GoO
EUを引き合いに出すなら、日中同盟でなく、米中を排除したアジア連合を目指せ、と言わないのは何故?
今度は、アメリカの核に脅える事になりますけど?
中国が膨張出来なかった事に関するコメントは、また後程。
637 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 22:05:57 ID:HM0zdptZ0
>>635 で、夕方の続きね。
ポイントとして憶えておいて欲しいのは、「誰が意思決定をするか?」と言うのが、
中国の外交・内政を把握する上で、重要なんじゃないかって事。
で、続いて「中華思想は、侵略を生み出す拡張主義ではない」と、誰か著名な人が分析したって
書き込みがあったけれども、これも多分、正しい。
もう一度言うよ?
重要なのは、「誰が意思決定をするか?」だからね。
で、話題に上がっている「明・清及び元」を見てみよう。
世界帝国足る「元朝」を生み出したのは、騎馬民族であるモンゴル系のチンギス・ハーン。
続いて「明朝」を生み出したのは、騎馬民族の風習に詳しく、北方出身の永楽帝。
「清朝」も中国東北部の満州族によって建設された。
これらの王朝の初期は全て、漢民族による「中華思想」による統治では無かった。
北方の騎馬民族の思想や、東北部の非漢民族による支配だった。
後は、明朝の大まかな流れね。
一度、国家統一の事業を成し遂げると、2代目以降は中国の中心部、宮廷内で教育を受ける。
結果として、「中華思想」に染まった王朝・統治者が出来上がる。
で、「中華思想」に馴染むと、「中華思想」に基く思想・戦略しか出来なくなる。
こうやって、明朝は引き篭もり国家としての第一歩を踏み出す訳だ。
「中華思想」に染まった皇帝に取って、中国以外の土地を蛮族以外の土地と判断する。
結果、中国以外の土地の「野蛮」とする民族を理解しようとしない。
重んじようとしない。
(黒人を人として見なかった白人と一緒だ!)
さらに、理解しないから対処方法が解らない。
仕方が無いので、武力を行使してみるけど、中々上手く行かない。
戦費が嵩んで、国家が傾く。
638 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 22:06:36 ID:HM0zdptZ0
話は、清朝末期へと飛びます。
清朝の皇帝が、面会を求め、工業製品を差し出すイギリス人にこう言った。
「世界の中心たる清に、西欧の工業製品は要らぬ。イギリス国王は、清国皇帝に敬意を払ってよい。」
ま、空気が読めてなかった訳だね。
国力の差を理解出来ず、俺Tueee!だった訳。
ま、結果ボロボロに滅ぼされるのだけど。
で、ここで注目頂きたいのは、何故、末期になるとボロボロなのか?と言う事。
元は世界帝国を作り、明に至ってはテイワの大航海を援助したのに、何故、引き篭もりを選んだか?という事。
中華思想に浸かった結果、自国に対する無条件の自信が出来た。
進出する技術・経済力が有っても、中国から出る必要が無くなってしまった。
ここで下記の文章を見てみよう。
>>631 >進出する技術、経済力などがあったにもかかわらず、「引きこもった」ままである。
結局、進出する必要性をゼロだと思い込んじゃったんだよね。
アジア的優しさでも、人徳優れた中国人だから、でもない。
他ならぬ、中国自身が持っている「中華思想」の産物に過ぎなかった。
さて、何故最初に「意思決定をするのは誰か?」と言ったのか、と言えば、中華思想抜きの初代皇帝や
モンゴルの騎馬民族によって打ち立てられた「元」を見てください、と言う事。
中華思想抜きだと、国力に優れた統一中国は、非常に危険な、野心的な国家と言えるのでは無いか?
>>633 >つまり、21世紀の世界も、それ以前の歴史条件や文明の性格の影響を受けずにはいられない。
>したがって、中国をただ「覇権・侵略」的として非難する態度、
>例えば
>>626さんのような異見は、短慮というしかない。
歴史条件や文明の正確を見ると、中華思想抜きの中国を「覇権・侵略」的とする事は、十分可能な訳だね。
で、我々が今の中国を見た時に、果たして「中共は、中華思想国家なのか?」と言う疑問にぶち当たる。
そもそも、清朝が滅ぼされた時点で中華思想は、地に落ちたと言える。
中華思想のシステムは、蛮族に対して機能しないシステムだ。
清朝末期、西欧人は、漢民族に無条件の敬意を払わず、植民地賭して見た。
明朝にしても、中華思想に含まれない北方の騎馬民族に手を焼いた。
何故、未だに中華思想を引き摺る必要性が有る、と言えるのだろうか?
もし、中共の「意思決定をする人々」が、中華思想を捨てていたら、充分に侵略・覇権的国家として振舞うだろう。
戦後の中国を見る事こそが、その指針となりうるのではないか?と私は考える。
結局の所、中華思想は共産主義と同じく、既に崩壊したイデオロギーであって、
「中国共産党自身」がそれを理解していない筈が無い。
彼らは、非常に優秀だからだ。
639 :
懐疑主義者:2008/07/01(火) 22:11:54 ID:HM0zdptZ0
ま、結論だけ言えば、過去の行動は左程、指針にならないって事。
あくまで国家の方向性を決める立場の人間が、決める事だから。
独裁政権の場合、その傾向は極端に強くなるよね、と。
640 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:34:28 ID:fjsp6eig0
単純に国あれ以上広げても、イスラムみたいな統一思想が無いから、統一管理できなかっただけだと思うが・・・
>陽之介さん
人は月に行つたと思ひますか?
642 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:06:07 ID:WajzRfdB0
月には降りたけど、
降りた人は宇宙ゴミになったよ
643 :
ダメ太郎:2008/07/02(水) 07:52:11 ID:1p3gEdCF0
陽之介氏へ
>アメリカは,東アジアの秩序維持パワーに中国を選び・・・。
何回も言いますが、妄想です。アメリカが自分の首を絞めるなど考えられない。(笑)
ニクソン以来、関与政策で取り込もうとしたが、煮え湯を飲まされてきている。
チベットのことで腹が煮え繰り返ってたのはわかるが、今回の北鮮の過程での一事柄で、
手の平を返したように一事象を米中戦略パートナーように解釈するのはいただけない。
大枠でのアメリカの朝鮮半島戦略は北鮮は中国管理化に、中国の韓国へのプレゼンス展開を
阻止するということと思う。その枠の中での押し引きであると思う。
北鮮が核を放棄するとか、拉致が全面解決すとか、どの国も誰も考えていないだろう。
644 :
懐疑主義者:2008/07/02(水) 10:17:47 ID:ahYc+9IOO
ちなみに、明に世界帝国を築ける国力が有ったか?と、言われれば疑問が残る。
永楽帝も北方の騎馬民族鎮圧に失敗しているし、土木の変でも失敗、皇帝が捕虜になった。
管理出来ないから、領土を広げなかったので無く、
領土を広げられなかった、と言うのが正しい。
中華思想プラス国力不足が妥当な所でしょうか。
陽之助さんは、中国によるシーレーン封鎖も考えといてね。
645 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:21:11 ID:C/jR/o9T0
>>644 :懐疑主義者:
「中国によるシーレーン封鎖」
「日中同盟」を考える場合、興味深いテーマなので、おれなりに想定してみた。
まず、海洋を航行中の輸送船団を、潜水艦が無差別に魚雷攻撃し、貿易は断絶し、国力がマヒする、
……といった「シーレーン」のイメージは、二次大戦の幻想のようなもので、
今日では、ほぼ意味をなさない。
よく「日中同盟でアメリカを怒らせるとシーレーンを遮断される」といった論がある。
アメリカ全能幻想にもとづく、トンデモ説である。
今現在、アメリカを十分に「怒らせている」北朝鮮艦船は、世界中の公海を航行できる。
かつてのテロ国家、リビアも、シリアも、「シーレーン」を脅かされることはない。
中国が日本のシーレーンを攻撃するとしたら、米中戦ぐらいしかない。
もちろん、アメリカは中国が戦争をするはずがない(能力もない)ので、
中国が日本のシーレーンを脅かすという政治的な状勢の設定は、きわめて困難だ。
646 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:22:19 ID:C/jR/o9T0
仮に無理をしてつぎのような想定をしてみよう。
(1) 台湾独立派が(非民主的な選挙で)政権を取り、独立宣言をする。
(2) 中国とアメリカは非難決議を出すが、日本の親台湾政権は、独立を支持する。
(3) 米中は日本を非難し、各国もそれにならい、日本は国際的に孤立する。
(4) 中国は台湾海峡で軍事演習を行い、阻止した台湾海軍と戦闘状態に入る。
(5) 台湾支持のため派遣されていた海上自衛隊が戦闘に巻き込まれる。
(6) 中国は日本に対し、台湾独立は支持を止めなければ、「不測の事態」が起こると警告。
(7) アメリカの働きかけも無視して、日本政府は台湾独立支持を続ける。
(8) 南シナ海で、日本国籍のタンカー、輸送船が魚雷攻撃を受ける。
647 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:23:53 ID:C/jR/o9T0
中国側の作戦目的は以下の通りである。
(1) 限定的なシーレン攻撃で、日本政府の台湾支持政策を撤回させる。
(2) アメリカとの協議で戦域を限定し、可能な限り、戦場を南、東シナ海とする。
(3) 世論への圧力のため、日本港湾を封鎖する。
日本の自衛隊は、次のような行動を取る。
(1) 沖縄、政府方面隊を増強し、戦闘航空団、早期警戒機を西南方面に増派する。
(2) 4つの護衛艦隊中、行動できるのは1コだが、残りをかき集め2個艦隊をシナ海方面、一部を西太平洋方面に派遣する。
(3) 潜水艦隊を黄海に潜入させ、また、広州、上海海域に展開させる。
648 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:25:22 ID:C/jR/o9T0
中国側は、次のような行動を取る。
(1) J-11、Su27(30を含む)全部隊を浙江省、福建省方面に移動させる。
(2) ロメオ級など旧タイプを囮につかい、キロ級で南シナ海域で日本商船隊を攻撃する。
(3) 夏型原潜を太平洋に派遣し、西太平洋の日本シーレンを牽制する。
(4) 漢型・元型を南西諸島沿いの深海域で作戦行動させる。
(5) 水上艦艇は、ソブレメンヌイ級、052型を東シナ海の空軍航続距離内で活動する。
(6) ロメオ級など旧タイプの残りで、日本海の港湾などを機雷封鎖する。
649 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:26:24 ID:C/jR/o9T0
戦闘は次のように推移する。
(1) シーレーン保持のために不可欠な制空権は、戦闘機の能力では中国側が勝るが、日本側は早期警戒感性能力が高いので互角となる。
(2) しかし、日本側の利用できる空軍基地は、中国側に比べて圧倒的少なく、航空撃滅戦として、空自は中国に敗退し、東シナ海の制空権は中国が握る。
南シナ海には、日本の航空戦力は、最初から及んでいない。
(3) 優勢な制空権のもとで中国の潜水艦は、日本の輸送船を攻撃し、南シナ海レーンの航路は途絶する。
太平洋側は、中国の制空権が及ばず、また、深海域の対戦作戦に長じた海自の能力が発揮され、原潜を含む中国潜水艦に対し、優位に戦いをすすめる。
(4) 別途派遣された中国通常動力潜水艦多数は、日本各地の港湾海域に機雷網を作る。
(5) 海自は掃海部隊を繰り出すが、潜水艦からの攻撃により、作業は遅滞し、かなりの港湾機能が失われる。
650 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:27:45 ID:C/jR/o9T0
戦闘の結果は次のようになる。
(1) 日本は船舶の喪失、物資、特に石油の不足で経済的ダメージを受け、台湾支持政府は総辞職し、新政府は政策の転換と、中国との交渉に入る。
(2) 台湾独立派は孤立し、政権交代した後、「一つの中国」宣言を確認する。
(3) 中国は新たな「経済水域」として、南西諸島を含む領域を主張する。
(4) アメリカが調停に入り、自衛隊兵力の制限、在日米軍の増強、中国軍の沖縄駐留、また、憲法9条の徹底化、平和教育の拡大など、日本の「非軍事化」を図る。
651 :
陽之介:2008/07/02(水) 19:30:39 ID:C/jR/o9T0
模擬戦をふまえて、軍事面での日本側の反省点は、以下の通りである。
(1) 自衛隊の兵器、編成、訓練などは、非常に偏っており、単独で戦える軍隊ではない。
(2) 日本は国土の深縦がなく、空港、港湾の抗堪性がすくなく、守るに難しい。
(3) 兵備に関しては、戦術戦闘機の近代化を早急に図らなくてはならない。
(4) 対機雷戦、哨戒艦艇の能力アップが必要。
(5) 南シナ海で航空へ威力の展開をするために、空母機動部隊が必要。
(6) 機動性に富む揚陸戦部隊と艦隊を1つ保持し、敵要地を強襲できるようにする。
(7) 危機に際し、緊急に核兵器(ブラフでよい)を開発できる技術を整えておく。
652 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:32:05 ID:G147ZxZP0
653 :
懐疑主義者:2008/07/02(水) 19:35:47 ID:ahYc+9IOO
必ず米中がタッグを組むって初期設定なんですね。
仮想戦記じゃ無いんだから、米中が相反する態度を取った時の想定もして下さいね。
後、EU引き合いに出すのに、日中同盟推進するのが変だって指摘に答えて下さい。
中国が日本に対して戦術核を使用するシナリオもね。
はっきり言って想定が片寄り過ぎ。
654 :
懐疑主義者:2008/07/02(水) 21:30:57 ID:ZplecJ310
まぁ、台湾に海自派遣ってのも強引過ぎるし、
アメリカの顔色を窺う日本が、アメリカの意向を無視するってのも、
かなり可能性の低い想定だと思いますけどね。
>>647 >(3) 潜水艦隊を黄海に潜入させ、また、広州、上海海域に展開させる。
多分、もう既に中国軍港周辺に待機済み。
戦争開始と同時に、港から出ようとした中国海軍の海上戦力にダメージを与える。
ヘタすると、ナポレオンの海軍のように港から出られんかもしれんね。
潜水艦の運用方法が抜けているのが、問題かね。
>>649 >(1) シーレーン保持のために不可欠な制空権は、戦闘機の能力では中国側が勝るが、
日本側は早期警戒感性能力が高いので互角となる。
J−10は遅れてきた第三世代戦闘機に過ぎんし、
ロシアから輸出停止になったスホイは、稼働率に問題が出てくるが。
カタログスペック云々、でなく稼働率は戦力に直結してくるよ。
さらに、日本の早期警戒感性能力に対する評価が低い。
見えない相手に、中国空軍はどう闘うの?
湾岸戦争の時のイラク軍戦車みたいに、アウトレンジでバンバンやられかねないよ?
>(2) しかし、日本側の利用できる空軍基地は、中国側に比べて圧倒的少なく、
航空撃滅戦として、空自は中国に敗退し、東シナ海の制空権は中国が握る。
となると、太平洋に空自派遣かw
データリンクの有効性によって、航空基地の数に拠る有効性に疑問が出て来るんだが。
まぁ、空中空輸機の導入によっては、戦闘機も足が伸びるかもしれんからね。
となると、後の想定が狂ってくるよ。
655 :
懐疑主義者:2008/07/02(水) 21:33:08 ID:ZplecJ310
あ、後、質問にはちゃんと答えてね。
陽之助さんと議論していると、気が付いたら別の話題に移り変わっている事、多過ぎ。
しっかし、中国自身、アメリカの合意が無ければ、戦争できないって印象があるんだがねぇ。
主張を聞いていると(苦笑
今の中国は漢民族なのか?
657 :
ダメ太郎:2008/07/03(木) 07:48:01 ID:TZFsJk6s0
懐疑氏へ
陽之助氏、やっぱ上手いは。(笑)まるで訓練されてるみたいにとまでは
言わないけれど。
658 :
陽之介:2008/07/03(木) 18:47:13 ID:yq670Jiy0
>>653 :懐疑主義者さん
「米中が相反する態度を取った時の想定」
シミュレーションは、現実の政治、経済、軍事的な事実から出発する。
仮に日中が軍事的対決をする場合、原因は、
(1) 台湾独立問題
(2) 朝鮮問題
ぐらいしか考えられない。
どちらの場合も、アメリカは中立か、日本を牽制する方策を選ぶだろう。
「中国が日本に対して戦術核を使用するシナリオ」
非常に偏った設定だが(アメリカが日本を核攻撃するといったように)、
この場合、日本は一方的に攻撃を受けるだけである。
そもそも、軍事が政治の延長であるなら、日本と中国が戦争をすること自体、
非常に偏った設定である。
おれが>>645-
>>651で上げたのは、現状でシュミする場合、最も考えられるケースである。
659 :
陽之介:2008/07/03(木) 18:47:35 ID:yq670Jiy0
中国は台湾が「独立宣言」する場合の「強硬な対処」を明言している。
アメリカは中国の「一つの中国」を支持している。
従って、台湾が主題になる場合、日米対中ではなく、日対中(米)となる。
国際関係は希望的観測ではなく、各国の国益や利害得失を基礎にしないと、
現実を見誤ることになる。
ただ、「アメリカは日本の味方だ」といった前提は、二次大戦中の
「ソ連は講和の仲介に動いてくれる」といった甘い願望と同じである。
模擬戦の政治的設定、兵力分析、戦闘推移などに異論があるなら、
ご自身でそれぞれ述べられたい。
660 :
ダメ太郎:
>>659 また、すぐ妄言を吐く。(笑)日中米の台湾問題に対する現状の利害の共有は
現状維持です。日本もアメリカも中国が付きつけた、台湾問題に対する、
三つの”NO”を拒否しました。一つの中国を支持しているわけではありません。
アメリカの対中戦略は国内で強行派、協調派と分かれますが、基本的には
ヘッジ戦略です。資本主義を国家の基盤とするアメリカにとっては、対外貿易には
海上航海の安全性が不可欠です。しかも、グァム、横須賀、沖縄の海上軍事輸送も
バシー海峡を通ることも考えれば、無邪気に米中をパートナーと考え、台湾問題も
中国の有利にアメリカが動くなどと考えるのはいかがなものかな?
米中関係を俯瞰した場合、二つの側面がある。地政学的安全保障での対立の側面。
経済・貿易関係を通じての協調の側面。このバランスを考えれば、日本の地政学的、
政治的重要性が浮かび上がる。協調と対立の狭間で、懐疑氏が言うところの
日本の取り合いになっている。台湾の命運も日本が、どちらにスタンスを
とるかにかかっている。結局はアメリカのヘッジ戦略は中国を太平洋に出さない
ように牽制政策に向うはずだ。