反米同盟会

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262名無しさん@お腹いっぱい。
●勝利のためなりふり構わぬアメリカ

こうしたものが、なぜ不用意な投資であったのか。

ロックフェラーセンタービルは、2年程度で結局、もとのロックフェラーの所有に戻った。
アメリカは大変に恐ろしい国で、ロックフェラーセンタービルを三菱地所が買ったとき、
「ニューヨークの不動産の売買やテナントの入れ替えについては、前の持ち主との協議
のうえ行わなければいけない」という新しい法律を作った。ということは、ロックフェラーは
経済的には手放しましたが、権限としてはまだ持っているということになり、三菱地所は、
買ったものの自由にならないという、いま日本が持っているアメリカ国債のようなもので、
持ってはいても身動きの取れないことになってしまった。

そうこうしているあいだに、既にこの時期、プラザ合意以降なので、ドルの操作はアメリカは
自由自在で、ロックフェラーの価値をどんどん下げて、2年で半額になってしまった。
三菱地所がこれ以上持ちこたえられないというところで、ではロックフェラーが買ってやろう
ということで、もとの値段の半分ほどで手放すことになった。

もっとすさまじいのは、ロックフェラーが買い戻した後、先ほど、三菱地所を悩ませたあの法律は
どこかへ行ってしまった。本来ならば、三菱地所がロックフェラーに対して、いろいろと発言権を
持つはずであった法律が消えてしまったということで、まあ、アメリカというのは自分のためなら
なりふり構わぬ恐ろしい国であるという事がよくわかる。
http://d.hatena.ne.jp/drmccoy/20060104