「多極化する世界、自主防衛を迫られる日本」 「日本の正道」(PHP)
http://www.bk1.jp/webap/user/DtlBibCollectionList.do?bibId=2800016 <110年間、一貫して変わらないアメリカの対日戦略の概念>
・レフラー教授やテキサスA&M大学の国際政治学者、クリストファー・レイン教授:「戦後の
対日政策の本質は、ダブル・コンティンメントである」と言っている。つまり、「まず、日本が独立
できないように封じ込めておき、その封じ込められた日本をアメリカ外交の道具として使用して、
ソ連や中共を封じ込めておく」という政策なのである。
占領軍憲法と日米同盟によって日本が自主防衛能力を持てないようにしておきながら、
自衛隊にある程度、米軍の補完部隊として役に立つ通常戦力を持たせておき、それを
「ソ連封じ込め」や「中国封じ込め」のために利用するという戦略思考である。(中略)アメリカの
「親日派」の本音は、対日ダブル・コンティンメントのシステムを21世紀になっても維持することだ。
<日本が普通の国になることなんか許さない>
・1994年、私は当時ペンタゴンで日本部長を努めていたポール・ジアラ海軍中佐のオフィスに
遊びに行き、彼とも二時間ほど議論した。当時、小沢一郎氏が著書『日本改造計画』(講談社)の
中で「日本は『普通の国』になるべきだ」と論じていたが、ジアラ日本部長は「小沢はとんでもない
やつだ。我々は、日本が『普通の国』になることなんか、絶対に許さない」と言った。
当時、北朝鮮の核開発が話題になっていたが、ジアラは、「たとえ朝鮮人が核兵器を持っても、
アメリカ政府は日本人だけは核を持たせたくない。これは絶対譲れない政策だ」とも述べた。
さらに、「この政策には民主党だけでなく、共和党も賛成している」と明言した。
このクリントン政権の「東アジア地域において、日本にだけは決して自主的な核抑止力を持たせ
ない」という政策は、「親日的」ということになっている現ブッシュ政権も維持している。
>>197 ・1972年2月、ニクソンとキッシンジャーが北京に行って周恩来と協議したとき、彼らは日本に
関する三つの密約を結んだ。ニクソンがその場で書き取った手書きのメモが、まだ残っている。
その一つは、日本には核を絶対にもたせない。二つ目は、米軍は、日本の独立した外交政策・
国防政策を阻止するため、日本に駐留を続ける。三つ目が、日本政府には台湾問題と
朝鮮半島問題で発言権を持たせない。
私には国務省とCIAにアジア政策担当官の友人がいるが、彼らはブッシュ政権になった現在
でも、この米中間の三つの密約は有効だと述べている。つまり、日本が北朝鮮政策でいろいろと
動いてみても、アメリカと中国が二国間で何か決めてしまえば、日本政府がやっていることは
無効になってしまう、という外交構造があるということである。
そのことに注意を払わないと、日本は馬鹿を見るということになる。ブレジンスキーも2006年
に、「現在の米中政府間には、日本人には核を持たせない、という秘密の合意がある」と、
公開の外交シンポジウムの席で発言している。
http://ryutukenkyukai.hp.infoseek.co.jp/anzenhosyo_3.html ・ブランダイス大学の軍事学者、ロバート・アート教授も、「日米同盟は、本当の意味の集団的
安全保障体制とは言えない。この関係はむしろ、アメリカによる帝国的支配関係というべきだ」と
語っている。
・ダートマス大学の国際政治学者、マイク・マスタンドゥノ教授は、「米国政府は、日本を独立した
『普通の国』にしたくないのだ。何時までも日本を米国の支配下に置いておきたいから、日本が
自立した軍事能力や自主的核抑止力を持つことを妨害しているのだ」
http://ryutukenkyukai.hp.infoseek.co.jp/kakubusou4.html 【産経/コラム】正論:評論家・西尾幹二 日本の国家基盤があぶない〜「6カ国協議は日本の核武装を封じるための会議」[07/24]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1216839882/