安全保障のあり方を考える NO.3

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220ムフフ
>202 ponさん、

私は、比較的、貴殿と同様の考え方をしております。 ですので、It's a さんとの不毛の
論争(論争になっていない?)は、もう、止めにしたらと提案致します。

It's a さんの論は、彼の考える「あるべき姿」が既に有り、全ての論をそこに至る為の論に
展開している様に見受けられます。

⇒ その為に反論等は、詳細事例を挙げて、枝葉の論に進みがちです。

ですので、ponさんや私の様な、リアリスティックに現実を分析・把握して、適正かつ適切な
進む道を模索する姿勢とは、相容れないものと思われます。

例えば、「核の傘」の論につきましても、

 現実に責任を負う立場の者がどの様に考え、行動するか?

を殆ど無視した論に終始しております。彼はエンジニア経験で会社を運営している様ですが、
現実に責任を負うという意味が良く理解されていない or 経験していない様で残念です。

【核の傘論について】
  核の傘の有効性は、MAD(相互確証破壊)を下敷きとして、自国が破滅に至る危険性が
  ゼロではない選択肢は、極めて選び難い...という考えに基づいております。

  これは、「核の傘下に在る非核保有国を先制核攻撃しても傘の主からの反撃は有り得ない
  とのリスク評価を行い、核の先制使用に踏み切る選択」に対して釣り合うメリット or 必然性
  は何か? という現実的な選択を前提とした抑止力であります。

  ⇒ もちろん、It's a さんの考え方する様な人物が、核大国の指導者になってしまえば、
    核の傘どころか、MADさえも成り立たなくなります。 つまり...

     限定的な核攻撃と宣言してその様に行えば、相手は自国を破滅させる核による反撃
     は行わないと決め付け、限定的な核兵器の先制使用は取り得る選択肢と考えてしまう。

  しかしながら、核大国において、政治指導者そのような考え方をする人物ではないとお互い
  に考える所からMADの抑止力が生じたのです。(冷戦下の米ソにて)

  注:核大国に対してMADを形成する核攻撃力を持たない核保有国においては、核による
    報復を受ける可能性は高く、それらの国々に対しては、無条件で核の傘が有効な事は
    議論不要でしょう。

  その上で、上に述べた抑止力についても、絶対は有り得ず、それが核大国が進めるNPTの
  基になっています...核の暴発が引き金となり核戦争に至るリスクの極小化へ。