日本女性に多い甲高い電話声 米国ではバカっぽいと思われる
http://www.news-postseven.com/archives/20110725_26582.html おぐにあやこ氏は1966年大阪生まれ。元毎日新聞記者。夫の転勤を機に退社し、2007年夏より夫、小学生の息子と共にワシントンDC郊外に在住。
著者に『ベイビーパッカーでいこう!』や週刊ポスト連載をまとめた『アメリカなう。』などがある。おぐに氏が、日本とアメリカにおける「電話の声」の違いについて解説する。
ちょっとした用事で、日本の不動産会社に国際電話したら、いきなり子供が電話口に出た。「はい、○○不動産でございます」。
舌足らずな女の子だ。「おいおい、この会社、小学生に電話番させるの?」と仰天した。もっとも次の瞬間、自分の誤解に気付いたけどね。
「日本の女性の『電話声』って、久しぶりだとこんなに幼く聞こえるんだ!」と。
次に、営業マンが電話口に出た。私は日本の家探しについて、矢継ぎ早に質問する。営業マンの対応が心なしか固く、取っ付きにくくなる。
あれれ、何か変だ。私の口調って、妙に暗くて、不機嫌で、思い切り嫌なヤツっぽく聞こえてないか!? そこで、ようやく気付いたのだった。
「私の声が低過ぎるんだ!」。アメリカ流にわざと低い声で話した結果、「この女、怒ってんのか?」と営業マンに誤解されたらしい。
アメリカの女性は、人前や電話で話す時、日本人女性のように、普段より高い、かわいらしい声を出したりしない。むしろ逆だ。わざと声を下げる。
落ち着いた、深い声ほど、有能で魅力的な印象を相手に与えられる、と考えられているからだ。