>>913のその後の話… インパクトのあった出来事を。
B子が来て微妙な空気を感じながらも、「A美ちゃんの誕生会だし、みんな仲良く!ね!」
みたいな感じでまたわいわいやり始めた。 B子はもりもりと食べている。
しばらくしてA美のお母さんが誕生ケーキを持ってやってきた。 親戚のケーキ屋さんが作ったとかで、
みんながわぁすごい!だのキレイだのカワイイだの言って盛り上がり、A美のお母さんがニコニコして
テーブルにケーキを置こうとした。大きかったので慎重な、ゆっくりとした動作だった。
みんながキレイなケーキを目で追っていたが、テーブルに置かれる寸前、視界の端からフォークがにゅっと出てきて
それがそのままケーキの横っ腹を突き刺した。
みんな一瞬何が起こったのか判らなかったが、それはB子が、まだテーブルに置かれてもいない
A美の為に作られたA実の為の誕生日ケーキを、主人公のA美よりも早く手を付けた瞬間だった。
もう、その場にいた全員が凍りついたというか、きっとこの誕生会は普通には終らないだろうなと
まだ低学年だった私でも思った。 心臓が引きつったというか。
B子の横に座ってた子が反射的に「やめなよ!」とB子の手を叩いてフォークはテーブルに落ちた。
ケーキの横っ腹は一口分えぐれてしまった。
如何せん行儀の悪いB子に対してA美の母も黙ってはいなかった。 当然のように厳しい口調で嗜め、
その辺は良く覚えてないけど私達は必死でA美を慰めてたと思う。
怒られている最中、B子はいかにも反省しました、ごめんなさい、という態度でいて、
A美の母もA美に対して許してあげなさいと促して、その場はなんとか(?)丸く収まった。
でも、友達は見ていた。 私はあとで聞いた話だけど、B子はこっそりえぐれてテーブルに落ちたケーキを
手でつまんで食べていたのだそうだ。 どこまで意地汚かったんだと…。