あなたの街の巨デブ情報 (56)

このエントリーをはてなブックマークに追加
913スリムななし(仮)さん
小学校低学年の時、友達(仮名A美)の誕生会に呼ばれて行った。
呼ばれたメンバーがプレゼントを持ち寄ってわきあいあいと楽しんでいたが、不意にドアのチャイムが鳴った。
出て対応したA美のお母さんがやって来て、A美になにやら耳打ちしていた。
友達は“困った”というような顔をしてすぐに席を立って5分後くらいに戻ってきた。
私が「どうしたの?」と聞いたら「B子が私も入れて!って来た…」と言った。

B子というのはA美と幼稚園が一緒だった友達だそうで、それなら友達の誕生会なんだし
B子はA美をお祝いしたいんじゃないのかな?なんで入れないのかな?と私は思った。

しばらくしてまたチャイムが鳴った。今度は執拗に何度も鳴った。
A美はいよいよ嫌悪感を丸出しにしてこう言った。
「イヤだよあの子!前に呼んだ時も一人でご飯ほとんど食べちゃって!
私の誕生会なのにまたみんな食べられちゃうよぉ! 臭いし!!」と半泣きになって母親にすがりついた。

子供ながらに私(と他の友達)は全員この状況を理解した。
914スリムななし(仮)さん:2008/01/21(月) 18:30:18
続き

B子は小学校低学年とは思えないほどの巨体で、食欲がハンパじゃない。
給食でもお弁当でも、美味しそうと見るや否や「ちょっとちょうだい♪」と
箸を伸ばして人のものを平気で食べてしまう子だったのです。
子供なんだし百歩譲ってそれが許されたとしても、A美や私達はB子と一緒に
食事をしたくない気持ちはよく判った。

ナゼならB子の口は想像を絶するほど臭かったからだ。
まるで下水の臭いと駅の公衆トイレの臭いを混ぜたような…

自分の弁当や給食に、一度あの臭い口に入れられた箸でおかずに触れられたら
絶対に残りのご飯は食べれなくなる。

マンションの玄関の前でお願いだから入れてくれとおんおん泣き叫ぶB子。
A美も困って「ご飯を大量に食べない事」を条件にやっとB子を入れてあげた。
瞬間、ケロリとしてドカドカと居間に座り込むB子。

皆に挨拶をするでもなく、早速取り皿を取ると唐揚げやポテトを皿に盛っていた…

…当然その後色々とあったわけですが、長くなってしまったのでお開きです。
915スリムななし(仮)さん:2008/01/21(月) 18:45:43
その後の色々をkwsk
916スリムななし(仮)さん:2008/01/21(月) 20:14:20
今日比谷線なんだが、目の前で過去最大級の巨がぴゅーぴゅー言っとる。
最高にきもす
917スリムななし(仮)さん:2008/01/21(月) 20:17:28
>>913のその後の話… インパクトのあった出来事を。

B子が来て微妙な空気を感じながらも、「A美ちゃんの誕生会だし、みんな仲良く!ね!」
みたいな感じでまたわいわいやり始めた。 B子はもりもりと食べている。
しばらくしてA美のお母さんが誕生ケーキを持ってやってきた。 親戚のケーキ屋さんが作ったとかで、
みんながわぁすごい!だのキレイだのカワイイだの言って盛り上がり、A美のお母さんがニコニコして
テーブルにケーキを置こうとした。大きかったので慎重な、ゆっくりとした動作だった。

みんながキレイなケーキを目で追っていたが、テーブルに置かれる寸前、視界の端からフォークがにゅっと出てきて
それがそのままケーキの横っ腹を突き刺した。

みんな一瞬何が起こったのか判らなかったが、それはB子が、まだテーブルに置かれてもいない
A美の為に作られたA実の為の誕生日ケーキを、主人公のA美よりも早く手を付けた瞬間だった。

もう、その場にいた全員が凍りついたというか、きっとこの誕生会は普通には終らないだろうなと
まだ低学年だった私でも思った。 心臓が引きつったというか。

B子の横に座ってた子が反射的に「やめなよ!」とB子の手を叩いてフォークはテーブルに落ちた。
ケーキの横っ腹は一口分えぐれてしまった。
如何せん行儀の悪いB子に対してA美の母も黙ってはいなかった。 当然のように厳しい口調で嗜め、
その辺は良く覚えてないけど私達は必死でA美を慰めてたと思う。

怒られている最中、B子はいかにも反省しました、ごめんなさい、という態度でいて、
A美の母もA美に対して許してあげなさいと促して、その場はなんとか(?)丸く収まった。
でも、友達は見ていた。 私はあとで聞いた話だけど、B子はこっそりえぐれてテーブルに落ちたケーキを
手でつまんで食べていたのだそうだ。 どこまで意地汚かったんだと…。
918スリムななし(仮)さん:2008/01/21(月) 20:19:03
お祝いの歌を歌って、ろうそくを消したりそれらしい事をしているうちにまた
雰囲気が戻ってきた。 そろそろみんな、A美ちゃんにプレゼントを渡そうか!という事になり
みんながプレゼントを渡した。 A美もここではすごく喜んでいた。

ふと見ると、B子はまだ何かを食べていた。こちらなど見向きもせずにもくもくと。
プレゼントはどうしたんだ… という雰囲気が流れるも、A美はB子を無視して、
プレゼントをくれたみんなにささやかなお返しをくれた。 小さな巾着に入った数種類の一口チョコだった。

それを目ざとく確認したB子。 もう大体想像は付くだろうけど、やはり彼女は言った。
「いいなぁ可愛くて美味しそう。 な ん で 私にはないの?」
全員ポカーン… それはA美ちゃんからのお返しだからだよ、みんながお祝いしたお返しだからだよ、と
言って聞かせて不満げながらも納得はした様子のB子。

B子のせいでその他色々とA美には可哀想な誕生会になってしまったのだけど、
最後に不思議な事が…。

誕生会が終ってA美を含めみんなでゲームをしていたら、B子が用事があるから
先に帰るね、と言ってさっさと帰ってしまった。 みんな「え…?」って感じだったけど、
B子には愛想が尽きていたので、B子が居なくなってからのほうがA美も楽しそうにしていた。

そろそろみんな帰ろうかという事になったとき。
一人の子がキョロキョロと身辺を見渡す。 どうしたの?とみんなが聞くと、
「A美ちゃんから貰ったお返しが無い」と言う。 確かに手提げバッグの中にしまっていたのに??
なんとなく、もう、なんとな〜くだけど、証拠も何も無いんだけど、私達はB子が
取っていったんだ、と結論付けた。(チョコはみんなで1個ずつ出して取られた子にあげた)

もともと私はB子とは親しくなかったんだけど、それ以降も彼女の周りで
変わった消しゴムとか珍しいモノがなくなったと言う話を聞きました。

太ってるからとか関係なく、その人の人間性の話なのかもしれませんが
その頃から私は太ってる人=大食い・ガマンできない・意地汚い、という
先入観が付いてしまいました。 長々とすみませんでした。