Y染色体の自滅は取り返しのつかない領域まで到達している。
肉体的にも、精神的にも、社会的にも。
精子が衰えている
Y染色体が自滅する兆しの一つは精子が衰えているということです。ただし、この場合、受精も出来なくなりヒトが絶滅するおそれもあります。
でもそれは今後、生殖医療技術が発展すればどうでもいいことになってしまいます。精子などなくても女性だけは誕生させることができるようになるからです。
これについては後でお知らせすることにしまして、現在の一番の関心事は精子が消滅すればY染色体がなくなるということです。
コペンハーゲンの科学者チームが調査したところによりますと、精液1ml中に1億以上の精子をもつ男性の割合は1940年代では全男性の50%だったのに1990年代では16%までに落ち込んだそうです。
たった50年くらいで3分の1に急減したのです。急激な衰えといわざるを得ません。一方、精液1ml中に2000万以下の男性は6%から18%へと3倍にふえています。
このような結果は地域に関係なく世界的に見られることだそうです。いったいヒトの精子はどこまで減っていくのか分かりませんが、着実に減少しているようです。
精子の姿もひどいことに
ヒトの精子数が急減しているとお知らせしましたが、ヒトの精子が危機的状況であることを示すのは数の減少だけではありません。
精子の姿も他の動物に比べるとひどい状況になっているそうです。1930年代からすでに知られているのですが
ヒトの精子の3分の1から2分の1が解剖学的に異常で奇妙な形をしておりちゃんとした方向に泳いでいけなくなっています。
少ない精子のそのまた半分近くが異常であるとするとすると本当にえらいことです。精子の衰えは確実に進んでいるようです。
今は人口増加に歯止めはかかっていませんがそのうち急激に出生率が低下し人口増加の心配がなくなってくるかもしれません。
日本ではすでに人口が減っています。日本の場合は社会的な原因もありよくわかりませんが、ひょっとして日本男性の精子が異様に衰えているのかもしれません。
http://sapporo.cool.ne.jp/sakk/koram/adamu.htm