◆東京拘置所の堀に犬の頭30個◆
東京都葛飾区小菅の東京拘置所外側にある堀で16日、犬の頭部約30個が沈んでいるのが見つかった。現場近くの食肉業者の男性(82)が、
食肉用に輸入した犬の処分に困って捨てたことが判明したが、一時は周辺が騒然となった。警視庁亀有署では、廃棄物処理法の疑いもあるとして、
男性から事情を聴く方針だ。警視庁亀有署の調べによると、発見された犬の頭部は損傷が激しく、一部が白骨化していた。中型犬ぐらいの大きさで、犬種などは不明。
約30個の頭部が、1〜2メートル四方の狭い範囲に集中して捨てられていた。午後1時50分ごろ、通行人の女性が発見し、綾瀬駅西口交番を訪れ「水路に犬の首のようなものがある」と通報。警察官が確認した。
現場は東武伊勢崎線小菅駅近くで、東京拘置所5号棟の北側の堀。堀のへりには遊歩道があり、近所の住民の散歩コースになっている。
土手の幅は約8・5メートル、水深は約45センチで、ほとんど流れはないという。近くに住む住民(56)は「警察官が網ですくって、1体ずつビニール袋に入れていた。毛や肉が少し残っていたりして、目も残って
いたのがあった。拘置所の向こうからも10人ぐらい見ていた」と話した。この住民によると、この堀には数年前には生きたネコや、金庫、自転車が捨てられていたことがあるという。
同日夜になって、近くに住む食肉業の韓国籍の男性が、中国から食肉用に輸入した犬の頭部を処分に困って捨てたことが判明した。男性によると、頭と胴体が切断された冷凍状態で輸入。胴体は食用として売れたが、精力剤などに使う頭が売れ残り、10月下旬ごろ「堀
にいるコイの餌になる」と考えて捨てたという。農林水産省動物検疫所のウェブサイトによると今年10月、速報値で約15トンの犬肉が輸入されている。
[2005/12/17/09:03 紙面から]
ttp://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-051217-0004.html 近くに住む食肉業の韓国籍の男性が、中国から食肉用に輸入した犬の頭部を処分に困って捨てたことが判明した。