毛穴の黒ずみ、どうしてる?(顔専用)

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904スリムななし(仮)さん
毛穴は生き物のように大きくなったり小さくなったりするものでしょうか。ここにも勘違いがあるのかもしれません。毛穴を作っているのは穴ではなく、皮膚です。毛穴の壁は皮膚表皮の角質層そのもの。表皮の窪んだ空間が毛穴です。そうですね。間違いないでしょう。

毛穴が目立つのは窪んだ空間が大きくなるからです。毛穴の壁を作る角質層が痩せているからです。
角質層を構成する一つひとつの角質細胞が痩せているからです。
角質が太っていたら空間は塞がれ毛穴が目立つことはありません。
下はチョッと苦しい表現ですが、“-”のような痩せて縮んだ角質が作る毛穴と、よく太って幅が広くなった“―”のような角質が作る毛穴のイメージです。

痩せた角質が作る毛穴    太った角質が作る毛穴
     ↓             ↓
------    ------   ―−―−―− −―−―−―
−-----   -----−   ―−―−―− −―−―−―
−−----  ----−−   ―−―−―− −―−―−―
−−----  ----−−   ―−―−―− −―−―−―
何となくイメージできましたか?
そうです。表皮が良く成長してから角化すると、十分に平べったく拡がった角質として完成します。
こんな角質が積み重なってできた肌の毛穴は、目立たないのです。
あなたが想像していた毛穴のイメージ、変わりましたか?

▼ どうして痩せた角質ができるの?
▼ どうしたら太った角質ができるの?
毎日生まれている表皮細胞が押し上げられ、角化して角質になるまでに、育つための時間的余裕を与えてあげると、成長し太った角質ができます。
育つ時間を奪うのは、最上層の角質が予定より早く肌からはがれることです。 肌の守りを強化するために早く新しい角質を送り出す必要に迫られるからです。 自然な肌の防御反応です。
この結果、育たないままに表皮細胞は角化せざるを得ず、痩せて縮んだ角質で肌が作られるのです。
905スリムななし(仮)さん:2005/09/04(日) 18:47:09
痩せて縮んだ角質はすぐに傷んで剥がれやすいので、悪循環が続きやすく、この状態から脱するのが困難になっています。
ダメージで傷まないように保湿・保護を適切にしてあげることと、あなたが気づかずに行っている角質のはがれを促進しているケアをなくすことで、肌はようやくしっかり成長した細胞を、角質として送り出すことができるのです。

もう一つ大切なことがあります。
角質のはがれを促進するような洗顔料や化粧品を使用しないことです。

▼ 角質層が厚くなったら、美肌じゃない?
▼ 角質がはがれなくなったら困るのでは?
そんな心配は無用です。

よく育ち角化した角質は、少しでも傷むと角質を繋いでいるセラミドを分解する酵素を出し、自ら剥がれていきます。
傷んで醜くなれば、自然と剥がれていくのです。
醜い角質だけがはがれていくのです。
シャワーを浴びるだけで、お風呂につかるだけで剥がれていきます。

一方、痩せた角質は分解酵素が不十分なため、角質が傷んで醜くなってもなかなか剥がれることができません。
守る力が弱いので、綻びはどんどん拡がります。
それでやっと壊れて、剥がれていきます。
しかし、素直に剥がれることができず、周囲の角質、上下の角質を道連れにゴソッゴソッと剥がれるのです。
結果として育ちの悪いこのような角質は剥がれにくくなっていることが仇になり、逆に早く、しかもたくさんはがれていくのです。

醜い角質が厚くなっていたら、古い角質が滞積しているように見えます。
しかし実際は、未成熟な若い角質の滞積なのです。
勘違いしやすいところですね。

醜いからといって剥がしても、効果はその場だけ、美しい角質が育たない状態が続くのです。
未熟で非力な角質をたくさん積み重ねて、角質層の厚さでカバーしょうとしている肌の必死の努力を無駄にしないで、哀れな角質を剥がれないようにしてあげることこそ、適切なケア、美肌を作るケアと言えるのです。