イオン導入器について話しましょ【2】

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230研究員
>222,223
なんだかイオン導入が超音波美顔器のようないいかげんな情報で荒らされそうなので、
私がお答えします。
ちなみに私は某大手化粧品会社の研究所研究員です。いいかげんなことはいいません。

シー○ボのビタミンCは濃度が15%といっていることからもわかるように、ピュアビタミンCです。
(誘導体は10%以上は安定化できないため)。
まずピュアビタミンCのイオン導入は意味がないことを良く知っておく必要があります。
イオン導入の理論はというと
ビタミンC誘導体は正確に言うと、リン酸アスコルビルナトリウム又はリン酸アスコルビルマグネシウムです。
なぜ誘導体と呼ばれるかというと、これらはリン酸アスコルビル基(−)と
ナトリウムorマグネシウム基(+)に分解しやすく(だから安定性を保持するのが難しく、濃度が10%程度が限界なのです)、
分解してリン酸アスコルビル基(-)がより強力に吸着する酸素(O2、+)と一緒になることでビタミンCとしての機能を発揮します。
要するにビタミンCの一歩手前ということになります(だから"誘導"体)。
ではなぜこんな製造がめんどくさい誘導体なるものを開発したのか。
これはイオン導入用のビタミンCを作るためです。
イオン導入の理論は、ヘッドの部分をマイナスで帯電させ、有効なマイナス基の成分を、
同一電極の反発を使って肌の奥に浸透させることを目的としています。
よって、リン酸アスコルビル基(-)は、ヘッドを部分をマイナスで帯電させ、
マイナス同士を反発させて成分を肌の奥まで浸透させることで、
リン酸アスコルビル基(−)は肌の奥で酸素(活性酸素)と出会いビタミンCへと転換します。
肌の奥底で発生したビタミンCは・・・その働きはもうご存知ですよね。

ここで注意しなければならないのは、イオン導入といってもすべてがマイナスで導入されるものばかりでは
無いということです。
つまり、先ほどの、肌に浸透させたい成分が+帯電の基であれば、ヘッドを+にすることで
反発しあって肌に浸透させることができます。これも広い意味でイオン導入です。
今のところ、+帯電の有効な成分はありません。

もちろん、電極を肌に流して肌を構成している細胞分子の振動を活性化することで、
栄養分を吸収しやすくするとか、血流改善効果から栄養分の運搬量・吸収量を増やすとか、
シー○ボさんのように細胞振動によりバリアゾーンを緩め栄養分の浸透を良くするとか、いろいろな副次的な効果
はひょっとしたらあるのかもしれません。でもそのほとんどが、そのデータがありません。
もし少しでも怪しいと思ったら、化粧品会社に根拠データを求める方がいいと思います。
怪しい化粧品会社は「みんながいいといっています」とかいってお茶を濁しますが(藁

どうせほとんどの会社が外注作らせて中身ぜんぜん把握していないとか、
医者のイメージだけで売ってて中身クソとかばっかり。
開発者としてほんとに頭にくる。だまされる消費者も消費者ですけどね。

消費者はだまされないように常に情報を集めて、
本当にいいものを選ぶことが重要ですよね。