13 :
名無す:
私はグンマー産の昭和三十年代初期型のおっさんだ。
高校の時、九州に修学旅行に行ったおり、
京都からも修学旅行が来ていると私達良からぬ集団に情報が入った。
長崎の長い階段道を下る途中で立ち止まり、威勢の良いべえべえ言葉で、
きっと関西の高校と喧嘩になるであろう、なったらどう戦うかを激論していた。
その時、後ろから「あの人ら、なんか恐いわぁ〜」「先生何処やろぉ」と、
聴こえてきたのは、はじめて接する、京都弁のJKの会話であった。
魂をぬかれた。恐らく全員勃起していた。会話も出来ずフリーズした。
ふり返った時には、彼女達は上に駆け足で去っていくとこであった。
群馬育ちには、慣れない潮風の香りを恨めしく思った。
海からでなく、陸から風がふけば、
彼女達の匂いをはらんだ空気が、こっちにそよぐのに、
「いくんべぇ、なあ、おっかけんべえや。」
「俺、チコでっかくなってとべねえ(とぶとは走るの群馬弁)」
「もう喧嘩の話なんかよすんべ、仲良くするんさァ、なっ」
かくして、長崎の街は流血騒ぎから、回避されたのであった。
童貞を脱した時より、遥かに、持ってかれた感がありました。