方言の文法について語るスレ

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1名無す
個別の方言スレではあまり出てこない話題のようなので立ててみた
2名無す:2009/07/09(木) 00:02:57 ID:TFOZFfR8
いいスレだ
レベルの高い話を期待したい
3名無す:2009/07/09(木) 07:21:14 ID:ZQTfGkBL
富山弁は古語の名残が多いね。
4名無す:2009/07/09(木) 11:10:03 ID:TFOZFfR8
「〜しとる」と「〜しよる」によるアスペクトの区別の話なんてどうかな
あと八丈方言や琉球方言の動詞や形容詞の活用は共通語と違いすぎてて面白い
5名無す:2009/07/10(金) 02:21:45 ID:9g87SMdB
八丈方言の活用はどうしてこうなったと言わざるを得ないレベル
6名無す:2009/07/10(金) 07:23:36 ID:BeE0uxFa
>>4
その話の予備知識をまとめておこう。

中国、四国、九州および近畿の一部では、標準語の「している」に対する形が二つある。
西日本では基本的に「いる」でなく、「おる」を用いるが、動詞の連用形に補助動詞として「おる」をつけるときに、
動詞と「おる」の間に「て」をはさまない形とはさんだ形の二つがあり、前者が進行を、後者が完了を意味し、使い分けられる。

具体的な形は地方によって幅がある。

「て」をはさまない「し-おる(shi-oru)」に属する形(進行形)では、
「お」の前に子音[j]が入っただけの(1)「しよる」(shi-yoru)、
(1)から「る」の子音rが脱落した(2)「しよう」(shi-you)、(2)から母音がかわった(3)しゆう(shi-yuu)の三種類に分けられる。
また五段動詞に限って、動詞の連用形の末尾のiが半子音化することで「おる」の前の半子音と同化し、
かわりに動詞と「おる」の間に促音が入った形が用いられる地方もある。
たとえば「書く」ならば(1b)「かっきょる」(kakk-yoru)や(2b)「かっきょう」(kakk-you)となる。
加えてラ行五段動詞では、間に入る促音がさらに撥音に転じたものも異形として用いられる。
たとえば「走る」ならば「はしっりょる」(hashirr-yoru)も用いるが、(1b-b)「はしんりょる」(hashinr-yoru)も用いられる
7名無す:2009/07/10(金) 07:27:08 ID:BeE0uxFa
「て」をはさむ「し-て-おる(shi-te-oru)」に属する形(完了形)では、

「て」の母音がなくなり「おる」に直接ついた(1a)「しとる」(shi-toru)と、
「て」の母音eが半子音化してtがchになった(1b)「しちょる」(shi-choru)の二つのパターンがあり、
それと進行形の場合と同様の三つのパターン(脱落のない形、子音rの脱落した形、母音の転化した形)の組み合わせによって5種類が用いられる。

(1a)しとる(shi-toru)―(2a)しとう(shi-tou)― /
(1b)しちょる(shi-choru)―(2b)しちょう(shi-chou)―(3b)しちゅう(shi-chuu)

しつう(shi-tsuu)という形がないのは、母音がuuになり、かつ「しとる」の系統の形を用いる地方が偶然存在しなかったことによる。

進行形の「進行」とは、動作が終わっておらず途中であることを意味し、
完了形の「完了」とは、動作が終わってその後の状態が続いていることをあらわす。
たとえば「人が家に来よる」は、まだ家に向かっている途中であり、
「人が家に来とる」は、門の前にいるか、中にあがっているか、そのように解釈される。
標準語の「人が家に来ている」はどちらも表しうるところである。
また、進行形では、過去形「しよった」が「危うく〜しそうになった」とか「〜しかけた」の意味を表すこともある。
たとえば眠るとまずいところでうとうとしていてハッと気づいたときに「寝よった」と表現し、
うっかり口がすべりそうになって途中でやめたときに「言いよった」と表現することができる。
これを直接標準語にして「寝ていた」「言っていた」とすると、通じなくはないがやや違和感がある。
進行形と完了形は動作の状態を表す。よって状態そのもの意味する「ある」に対して
「ありよる」「あっとる」としても、ただの「ある」と同じ意味であり、無意味なつけたしにすぎない。
標準語で「あっている」というのが誤用ではないが、まったくといっていいほど用いられないのと同じである。
しかし九州地方では「ある」が「行われる」を意味する場合には「ありよる」「あっとる」が用いられる。
九州で「サッカーの試合がありよる」のように言えるところは、
中国、四国、近畿の一部では、「サッカーの試合がある」とか、「サッカーの試合をしよる」のようにするのが普通である。
8名無す:2009/07/11(土) 04:14:56 ID:owO73M80
八丈方言の動詞と形容詞の活用
カカバ…書けば、書くならば
カカラ…書いた
カッテ…書いて
カキンナカ…書かない
カク…書く。
カコワ…書く。書くよ。
カクノーワ…書くだろう
カコトキ…書くとき
カコンテ…書くから
カコゴン…書こう
カケバ…書けば、書いたら
カケ…書け

タカカラバ…高いならば、高ければ
タカララ…高かった
タカクテ…高くて
タカクナッキャ…高くない
タカキャ…高い。
タカカンノーワ…高いだろう
タカケトキ…高いとき
タカケンテ…高いから
タカカレバ…高ければ
9名無す:2009/07/16(木) 22:08:17 ID:LqCt1iFe
age
10名無す:2009/07/20(月) 05:26:05 ID:ATa+9CR9
>>8
本当に八丈方言はカオスだよなww
琉球語よりわからん
11名無す:2009/07/21(火) 05:15:04 ID:igQzXSw4
八丈方言は発音はそれほど変わってないしアクセントも無アクセントでそう目立つわけでもない
語彙は割と変わってるが極端に違うわけでもない
用言の活用だけがやたらと違う。他の本土方言全部から浮いてる。
12名無す:2009/07/22(水) 00:47:03 ID:Z/Lhm5y4
カキンジャララ…書かなかった
カキンジャンノウワ…書かないだろう

もあるよ
13名無す
琉球方言の動詞活用もなかなかカオスだと思う