. 2013年(平成25年)9月20日(金)毎日新聞19面
◇住宅地
名古屋の地価上昇の影響で、岐阜市のJR西岐阜駅周辺、多治見市のJR沿線で
局地的に上昇した。岐阜市の 旧 市 街 地 でも岐阜大学医学部跡地で
中央図書館などの再開発事業が始まった影響で、岐阜市柳町がプラスに転じた。
◇商業地
岐阜市中心部の柳ヶ瀬地区とJR岐阜駅近くの玉宮町地区との格差が縮小している。
5年前は柳ヶ瀬29万円、玉宮20万8000円で柳ヶ瀬が玉宮町を引き離していたが、
柳ヶ瀬が下落する一方で玉宮町がほぼ横ばいに推移し、差は約1万円にまで縮まった。
不動産鑑定士の安藤一成さんによると、岐阜駅前の再開発とともに、空き家の多かった
玉宮町に柳ヶ瀬から多くの飲食店が移転してきたことなどが影響しているという。【 加藤沙波】
□岐阜市繁華街地価の推移
【柳ヶ瀬】(単位円) 【玉宮町】(単位円)
年|−−価格|.変動率| 年|−−価格|.変動率|
=========== ===========
08|29万−−|.−−−| 08|20万8000|−−2.0|
09|27万−−|−▼6.9| 09|20万7000|−▼0.5|
10|24万7000|−▼8.5| 10|20万7000|−−0.0|
11|23万3000|−▼5.7| 11|20万7000|−−0.0|
12|22万5000|−▼3.4| 12|20万5000|−▼1.0|
13|21万7000|−▼3.6| 13|20万6000|−−0.5|
. ※▼はマイナス、柳ヶ瀬の調査は2008年
. ( 2013年(平成25年)9月20日(金)毎日新聞19面 )
21年連続で下落 県内の基準地価
◆住宅地
継続調査している二百四十六地点のうち、上昇地点は多治見市上野町、岐阜市今嶺、同市柳町、可児市中恵土の四地点。
一戸建て住宅やマンション建設需要が、郊外から中心部に向かう傾向が強まっている。岐阜市では、好調な名古屋が通勤圏の
JR岐阜駅南側の加納地区、JR岐阜西駅周辺、大垣駅周辺の需要が堅調だ。
◆商業地
再開発が進むJR岐阜駅北口にある岐阜市吉野町が、六年連続の県内最高価格。上昇率も0・9%で県内最高だった。
他に上昇したのは二カ所で、多治見市音羽町の0・8%、岐阜市玉宮町の0・5%。
岐阜市玉宮町は、隣接する柳ケ瀬地区などから店舗を移動させる例もあり、需要の格差がみられる。
(2013年9月20日 中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20130920/CK2013092002000014.html