統合失調症患者同士で楽しいこと話そうぜ

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315コーバッツ中佐
>>311
お邪魔します。コーバッツです。
ローゼンメイデンは、原作(コミック)とアニメ版では登場人物の設定とストーリーが大きく異なります。ストーリーはほとんど別作品だと思った方がいいです。
さらに原作も、幻冬舎のバーズから集英社のヤングジャンプに移籍した前後で登場人物の性格が若干違ってきています。これは大人の事情です。
ローゼンという正体不明の人形師が、何百年か昔に錬金術で「ローザミスティカ」という人間でいうと心臓と脳の機能を一緒にしたような生命の源をつくり、
それを7つに分割して複数のドールに封入し、動いて喋るドールズを作りました。
これが「ローゼンメイデン」。7体が構想され、うち6体がほぼ完成。7体目は構想止まりで実体を持たないが精神体として後に登場する、と。
覚醒したドールズには、「アリスになる」というグランドクエストが予めインプットされています。
全てのドールズの中から、アリスゲームというバトルロワイヤルを勝ち抜いてすべてのローザミスティカを集めた1体のみがお父様(ローゼン)への謁見を許され、
不完全な人形を超えた存在、アリスという完璧な少女になれる。
アリスになることが全てのドールズの至上命題で、アリスゲームはその唯一の手段、という設定で物語がスタートするのは、原作もアニメも一緒です。
316コーバッツ中佐:2013/03/11(月) 13:40:23.31
しかし、このアリスゲームに対するドールズの姿勢は様々です。
第4ドール蒼星石のように、戦いを躊躇わず粛々とアリスゲームを遂行しようとするアリスゲーム推進派。
第3ドール翠星石のように、アリスゲームを先延ばしにして姉妹仲良くしようとするモラトリアム派。
アリスゲームを遂行すれば同じ姉妹を殺すことになります。
一方でモラトリアムはお父様ローゼンに逆らうことになるので、ここに葛藤が生まれます。
第5ドール真紅は、アリスゲームはするが負けたドールからローザミスティカを奪わうことを保留し、自分の下僕として扱い、居候している桜田家に自分の王国をつくろうとします。
一見アリスゲームを推進しているように見えますが、バトルロワイヤルをしないので実態はモラトリアムと変わりません。
表面上はお父様に逆らいたくないが、内心では姉妹を殺したくない、真紅なりの妥協路線だったのかもしれません。
317コーバッツ中佐:2013/03/11(月) 13:46:48.42
ここで第1ドール水銀燈が登場します。
アニメ版と原作とでは設定が大きく異なりますが、共通するのは、ドールズ中最強の存在である真紅の「自分が強者で他の姉妹達は下僕」という前提のもとに敢えて殺さずにお情けをかけるやり方を、
水銀燈は傲慢であり欺瞞であると怒り、真紅と徹底的に対立するところです。
アニメ版ではさらに、水銀燈が胴体に欠損がある未完成の状態でローゼンに放置されローザミスティカも与えられていなかったが、強い意志の力で立ち上がり、
最強のドールである真紅から「ジャンク(不完全ながらくた)」と蔑まれながらも真紅に挑戦し、真紅を敗北一歩手前まで追い詰める設定が追加されています。
ローゼンメイデンの主人公は真紅であって水銀燈は噛ませ犬のポジションなので、最終的にはいつも真紅が勝ちますが、
この水銀燈の不幸な生い立ちと、ハンディを背負って強い真紅に戦いを挑み続ける生き様がファンの心を掴んだのでしょう。
元々日本人は判官びいきです。
こうしてネット上に「水銀党」ができ、今なお水銀党員を名乗る人が大勢いるのです。
長文になってしまいましたが、こんな感じの説明でよろしかったでしょうか。
じゃあ、私はこれで。

水銀党について詳しく知りたいときは、水銀党本部のサイトがありますのでそちらの説明を読んで下さい
ttp://www.mercuryparty.com/