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「なんだっけ?」
って言葉をいつの日からか、口癖にしてた。
それはそのごかんがおもしろおかしかったから。
自分への皮肉り。自分は記憶力が無くなってる。
すでに忘れていた。集中力も無くなっていた。何も
考えないようになってた。
未来なんて消えていた。だから未来としてこの現実
がいつまでも続いたんだ。
僕はここから逃れたいと思った。だけどここは居心地が
よい。天国だ。
しかし地獄なんだ。矛盾しているけれど、最終的には
ここから抜け出して立ち直る自分を妄想しようとがんばって
いた。
「どうしたらいんだ?方法は?」
そう、ずっと問いかけてきた。自分に。でも、ついに、答えは
見つからず。これといっては。
しかし、いいや、本当は、答えは見つけすぎていた。目の前に
ある無限にある方法を知って、そのうち一つにさえも手をつけ
なかった。少しためしてみてはやめていた。