335 :
長谷円:
どこまでがこの世なんでしょう
例えば下校途中に猫と出くわしました。
茶色のしまで緑色の瞳と長い毛を持っているのですが、奇妙なことに首輪からしたは刈りあげられたような猫です。
不思議なことに、この猫に不気味さを感じるあまりなのか、となりにおおよそ虎とは思えない、貧相で痩せこけた小さい虎(しかしそれは確かに虎なのです)がいて猫と一緒に鎖に繋がれていてもなにも感じないのです
私はこの時なぜか都合よくマグロの切身を持っていましたので、彼等に投げてよこしました。するとたちまち切身は凍りました。
いや、凍ったというより最初から凍ってたことにされたというほうが正しいですね。
そして家に帰るといつの間にか夜になっておりました。
玄関は閉まっており、さっきの虎とうちで飼っている犬が外で待機していて、私が帰るとすぐちりぢりに猛ダッシュで逃げ出しました。
虎はいくら貧相で痩せていてもやはり虎なので、怖いのです。なので犬を追い掛けました。
100メートルほど追っかけて行きましたら、昔の駄菓子屋風なんですが24時間経営のコンビニに入ったので、えいやと飛込んだときにはすでに犬は昔からの友人である吉川くんになっておりました。
336 :
長谷円:2005/04/14(木) 05:19:39
そして地域の青年団(年齢的にはどうみても壮年団なのですが青年団なのです)につかまり、話をしました。話の内容は覚えておりません。
そうこうしているうちに気が付くとベッドの上で寝ており、ふと足元をみると同い年くらいの女の子がおりました。
彼女は猛牛病B型というのにかかっており、一ヶ月後の8/2までに治らなければ、安楽死しかないそうでした。
ふーんかあいそうなこともあるもんだと枕もとを見ましたら、食べかけのポテトチップが置いてありました。汚いかな、食べたらダメかな、と考えましたけれども、お腹がすいていたので食べることにしました。
ポテトチップをひとつまみ手にとってよくみると、中には小さいとんがりコーンが詰まっていました。
口に入れ飲み下そうとしたときに気付きました。全ては夢なんだと。
両目を軽く開けると闇が広がっていました。
私は怖い夢をみたとき以外に夜中に目が覚めることは無かったので、この世界もまだ夢の世界なのではないかと思っています。
結局夢と現実の違いというのはなんなんでしょうか?