さて、養老猛という方をご存知でしょうか?
・・そう「バカの壁」のアノ人です
さっき忘却という言葉を聞いて思い出したのですが
人は「思い出せない」だけであって、これまでのことはすべて「覚えてる」ようです
わかりやすくいうと、サーバにファイルはあるのにリンクが切れてて
アクセスできないだけなんです (わかりやすいの・・か?)
このリンクが幾重にも張られているか(=忘れないでいられるか)どうかは
あなたが例えば恋をしたときに
@どんな気持ちで、Aどう(身体で)感じたかに由来するようです
とてもすきだった恋人を忘れられないのは、恋人に対する@強い気持ちと
手を触れたり、下世話な話ですが身体を重ねたりといった (或いはぶたれたような場合であっても)
A身体で強く感じたこと、この@Aが「同時」に訪れることで深く記憶に刻まれるわけです
この@Aの強いものから優先的に記憶のリンクは張られていきます
ちょっと注意しなければならないのは
@Aが「同時」に訪れなければダメだということです
電車のなかでアカの他人と手が触れ合ってもいちいち覚えていませんし
片想いのころを思い出して頂ければわかるように
頭に浮かぶのは実際に話をしたり、いっしょにスポーツなんかをしている場面でしょう
遠くから眺めていた時期が長いという方も、ターゲットと誰かが話す場面でなく
あなたが実際にその方と話をしている場面が思い浮かぶはずです
一点、付け加えると
@とAとは独立で、関連がある必要はないということです
むしろ愛してたのに殴られた、裏切られたといったような場合に
より深く記憶に刻み込まれることがままあります
DVで苦しんでた奥さんがダンナとヨリを戻してまた苦しむというケースがそうです
DVで苦しんだのを忘れたの? との批判はあたりません、逆なのです
むしろ独立的だからこそ、Aが@をさらに強くさせてしまったと言えるでしょう
いわゆるジェットコースター仮説※です
(※胸のドキドキを恋と勘違いしてしまうアレです)
さてさて、長々とおつきあい頂いた方、そうでない方、有難うございました
小生、ただいま司馬先生の「以下、無用のことながら」を読んでおります
これを読み終えると、今度はいよいよ「バカの壁」にとりかかろうかと思っています
当方、なにぶん養老先生の著作は読んだことが無いので、はやく脳の仕組みとか
人に話せるようになりたいです
えぇと、いちおう解説をば
>人は「思い出せない」だけであって、これまでのことはすべて「覚えてる」
これは以前GTOで読んだような読んでないような記憶があります
>@Aが「同時」に訪れなければダメだということです
筆記ができても面接がダメならなんにもならない公務員試験から得た教訓です
>いわゆるジェットコースター仮説※です
おとなりん家のステレオから「波わぁ〜ジェッッコーォター〜〜」
大音量で響いてくるのがむしゃむしゃして捏造しました
ま、まぁ、基本的にいい加減たまにマジメな性格なので
たいがいのことは大目にみてやってください