★金沢・金属バット殺人事件 被告に懲役8年求刑−−金沢地裁 /石川
「無抵抗状態でも殴打」
・昨年10月、金沢市竪町の専門店ビル内の携帯電話販売店で、苦情を言いに
きた携帯電話契約取次業の男性(当時46)に殴られた店員に加勢し、男性を
金属バットで殴殺したとして殺人罪に問われた、同店員の青山幸弘被告(25)
=野々市町三納=の論告求刑公判が3日、金沢地裁(伊東一広裁判長)で
あった。
検察側は、「抵抗すらしえなくなった被害者を金属バットで強打しつづけた
犯行態様は執ようにして非道極まりない」として、懲役8年を求刑した。
起訴状などによると、青山被告は昨年10月6日午後6時10分ごろ、殺害
された男性が、仕事上のトラブルで店長と口論の末、金属バットで店長の
額を1回殴打したことを聞いて現場に駆けつけ、男性から奪ったバットで、
男性の頭部を十数回殴りつけ殺害した。
青山被告は公判で、「殺すつもりはなかった。頭を狙ったわけではない」と
殺意を否認。弁護側は過剰防衛を主張している。
検察側は、殺意について「無抵抗状態となった後も、積極的に金属バットで
被害者の頭部付近を殴打しつづけ、確定的殺意は明白」と主張。
過剰防衛については「同僚の店員を殴った被害者に飛び掛って押し倒した
ことは正当防衛だが、被告が金属バットを奪って立ち上がった時点で、
被害者は丸腰で床に倒れており、圧倒的に被告人が有利な状況。あえて
金属バットで殴打する必要性はない」とした。
次回公判は、1月26日午前10時から弁護側の最終弁論が行われ結審する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-00000003-mai-l17