壁の中には一人だけ
壁の向こうは見えない
伝令が壁の向こうに手紙を渡してくれる
外から石を投げつけられるから
穴を掘ってそこに潜り
そこで手紙を書く
いつか壁を壊してやる
/ゝ
ノ \ ぬーぬーぬー
щ(´Α`щ)ゞ〜
4 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/07/25 02:25
たまごのからからでるしゅんかん
書いた手紙は伝令によって封を切られる
伝令はその中身を書き写しそれを宛名の人物に渡す
元の手紙は捨てられる
外からの手紙も同じだ
伝令は言葉がわからない
だから文字をただの記号として書き写すだけだ
手紙の中身を奴に知られてはいない
壁は六角形でレンガ色。ここからでは何もわからないが、
まるで蜂の巣のように壁はどこまでも続いているような気がする。
壁の中には自分の他に一匹の猫がいる。
でもいつからか猫が好きではなくなっていたから、
それは何の安らぎをくれるものでもない。
小さいころ読んだロビンソン・クルーソーの話の中で
ロビンソンは無人島で猫をつかまえて食べて
猫の肉は酷い匂いでとても食べられたものではなく
これではまだ犬の肉のほうがましだ
と言っていたのを覚えているから
この猫を食料にする気は無い
それに食事に困ることは無い
一日に3回、必ず用意される
余るほど用意される
喰われる心配の無い猫は
去勢されて
壁の中でただその身を肥やす
瞳に人影が映る
太陽を見上げてみる
目を細めて覗き込むと
光は六つに割れる
六本の光の筋が
六枚の壁全てに影を映し出す
(^^)
(・∀・)なんか妙なコテ…
目を見開いて
太陽を頭の中に招き入れる
網膜が血を垂れ流す
神経が焼き切れる
人影は首から上が挿げ変わっている事に気付く
鏡だ
錯覚だ
光の乱反射が精神の匿名性を加速させる
一人称が全てを表す
もう壁は見えていない
深く深く穴を掘る
手を使って掘る
爪の中には土が
固い地面を削る
ガリガリガリガリ削る
たまった土を穴の外へ放り投げる
そしてまた削る
ゾリゾリゴリゴリ削る
出てきた石を壁の向こうへ放り投げる
そしてまた削る
17 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/08/10 10:28
つめがなくなっちゃうよ
18 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/08/10 10:31
ハムスターにかじらせたらいい。
ま た 根 ずみか?
21 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/08/10 10:36
壁の中には一人だけって言うんじゃ
たいしたヤマじゃないわね
ポーの「黒猫」だって一人と一匹が居たから
事件になったんでしょ
しかも生きた一匹が
セガール映画に出たよ
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
土の中から掘り出して壁の向こうに投げた石が
こちら側に投げ返された
地面に落ちた石からは
壁の向こう側の不快感が見て取れた
何か憎くなって
心臓が早く動いて
顔が痙攣して
それをまた向こうに投げ返してやった
それきりその壁の向こうから石は返ってこなかった
少し不安になったが
すぐ忘れた
また穴を掘ることにした
壁が一枚減って
5角形になっていることに気が付いた
壁が無くなったのは
石を投げ返した方向だった
叫びたくなったから
叫んでみた
「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
今日も穴を掘る
土を掻き出す
土を掻き出す
土を掻き出す
土を掻き出す
ザッザッザッザッ
ザッザッザッザッ
穴を掘っている自分と
穴を掘らせている自分に
分かれてくる
壁の向こうから声が聞こえてきた
「かべ こわしちゃうよ?」
壊せるものなら壊してみろ
できもしないことを
他人に言ってみて
その反応をみたりする
悪い癖だ
壁は片方からは壊せないんだよ
お前との壁を壊すつもりは無い
血だらけの手で
壁を何度も殴りつけながら
手紙で返事をするしか
方法は無かった
30 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/09/07 01:28
31 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/09/16 09:08
ラースッソンフォーユー
ラースッソンフォーユー
今度はーいつーと言ーえませーんー
壁を殴る。
壁を殴る。
壁を壊したいからじゃない。
壁を殴りたいから、ただ殴る。
壁を殴る。
壁を殴る。
ゴッ!
ゴッ!
ゴッ!
ゴッ!
壁が5枚
伝令が一人
猫が一匹
自分は一人
壁が5枚
その向こうには
人が5人
いるはずだ
でも見えるのは壁だけ
壁に囲まれたその中でひたすらに地面を掘る
何も考えずにただ地面を掘る
その下にある土を掘るために今見えている土を掘る
でも壁のことがいつも気になっている
それを忘れることはできない
壁のこと考えると僕は苦痛を感じる
もう忘れたいのにそれを忘れることはできない
ザッザッザッザッザッザッザ
とにかく穴を掘る
もうずいぶん長いこと穴を掘ってきた
はるか上に小さな丸い空が見える
その空が気分を変えたのか
僕はいったん穴から出てみる事にした
穴をよじ登り地面から顔を出して驚いた
壁はなくなっていた
見えるのは地平線だけだ
冷や汗がフナムシのように体にまとわりつく
取り返しのつかないことをしてしまった
もう誰もここから自分を助けることはできないのだ
夢なんかじゃなかった
ひとりだった
全てなくなった
僕に関わってくるものは
何もなくなった
38 :
名無しちゃん…電波届いた?:03/10/21 12:42
…ごくろうさまでした。
39 :
(゚-゚) ◆9CuJ3vJrH2 :03/10/21 19:04
灰羽連盟のスレだと思った
項羽コールドゲームだな
呂皇后肉便器ゲーム