この四語で書け? 即興電波文ものスレ【第3楽章】

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ある
夜私がパソコンを使っているとICQがアッオーと鳴りました。
それは仕方がありません。ICQに罪はありません。
しかし私は頭痛がするのです。ですから鳴ら
さないでください。
しかし壁を向いてガムを噛んでいると気持ちが落ち着きま
す。
私の咥内で
唾液と混合されたガムは粘度と臭気を伴って
私の口蓋に張り付き私の呼
吸を奪って私の命を私から遠ざけます。
私が苦しい苦しいウウと唸っていると
壁が笑って愉快してにいるのが見えます。ガムを無理やり取ると
皮がめくれます。そこはとても痛いから殺してや殺る。
なぜ私がガムを私の咥内にあるのですか。あなたですか?
あなたが私にガムをくれましたか?ねえ、あなたなんですか?
ねえ、あなたが殺そうとしていますか?アア、お前なんだろ?
ねえ、なぜお前がガムを食べさせるのかお前なんですか?
申し訳ありませんがお前のガムなのか?なら返します。
こうした偽善的な対応は私を人足らしめる最後の砦です。
なぜなら私は人間だからです。にんげんなのは人間であるからです。
そうした私の存在がなぜICQによって殺害され
害される必要があるのでしょうか。やめてください。
鳴らされると頭痛がします。そして吐き気、脳が膨らみます。
あなたアー、そこでガムを噛むな。壁が笑うから噛むのをやめてください。
噛まないと頭痛がします。壁がガムを噛めばいいのです。

【りんご お母さん ダイオキシン じくじくと】
383ヒットマン:05/01/22 22:57:42
【りんご お母さん ダイオキシン じくじくと】

いつものようにソファに横になり、テレビを見ていた。
すると、窓がドンドンと鳴っている。
またいつもの勧誘だよ、と飼い猫が鳴くので、そうなのだろうと思います。
しかしながら、私には少し気がかりなことがあった。
それは、その音がして以来窓の外に立っている男の存在だ。
獣者戦隊ダイオキシンに集中できない。
これは私にとって至福の時を邪魔されていることよ。
「ちょっとあなた、そこでなにやってるの」
男は何も言わない。
「見てるだけだよ。あなたを」
「どこかへ行ってちょうだい」
何を言ってもそこを動こうとしないので、りんごをやった。
じくじくと膿んだりんごだ。
むしだらけの腐っただんごみたいなりんごだ。

男は死んだ。
私はいま、その男と性行為をしている。
「お母さん、ごめんなさい、おか・・・・」
こうして私のもとには、また他の男が現れるのだ。

【サンボ ダイス オールド smen】
384搗き:05/01/31 22:20:33
【サンボ ダイス オールド smen】

斧を右手に持ったまま自転車を漕いでいた。そんなモノローグ。
20年間会話が途絶えているんだ。 そうなのかミスター・オールド
普段の彼からは想像も出来ないそれは悲しい物語なのだった。
パンチラが見たい、彼の口癖だった。

俺よりか40上のお兄さんで、何時もダイスを握っては言うんだ。
もう終わってるぜボーイ、お兄さんもうアカンわ。
何言うてるねん兄さん、こないだまで一緒によくサンボしたやんか。
ハニーボーイ、気休めは止してくれないか。
ほら、兄さんちゃんと立って。確り歩くんだよあと2段じゃないか。
smen、もういいよもう一人で行けるから
本当かい、それじゃあ自分で首に縄をかけるんだよ
俺は下で待っているから。準備が出来たら言ってくれ。
分かったよsmen。ボタンを押すときは一言頼むよ。
あ〜もう泣きそうや
ミスター・オールド、ボタン押すぜ。
あっ  首が猛スピードで降下する。そういう運命だったんだ。
24時間後、死体と家族が再会する。じつに20年ぶりの再会であった。

【カード地獄 トーキングヘッド 対話 感謝祭】
385ヒットマン:05/02/07 05:46:18
【カード地獄 トーキングヘッド 対話 感謝祭】

別に言葉を失ったわけじゃないんだ。
信じてくれ、現にこうして言葉を操ることができる。
え?自由に?
自由に言葉を操るなんて、そんなことができるのかい?
対話って、こうやって言葉を操ることなんだろう?
自由に?何を言ってるのかよく分からないよ。

冷たい視線をあびる優編 完

トーキングヘッドは考える。
これほどまでに喉が渇くのはなぜか。
人間の喉は水分で潤うらしい。
私の喉はからっからだ。
これほどまでに声を渇望しているのはなぜか。

カード地獄編 完

尽きない欲望は砂場と似ている。
まあ別にたいして似てないが。
そこを歩くキチガイも、感謝祭で誰に感謝することもないゴミも、
ある意味では砂場に似ている。
じいちゃんが言ってた。
皮をむいて食べるのが好きなんじゃ-----------

マッシュルーム編 完

【跳ねた モリエール 舌 Aメロ】
彼と喧嘩した。
きっかけはささいな事だった。
「だから、それはモリエールだろ! 俺が欲しいのはエリエールなんだよ!」
「何よ!それじゃかもめ〜るはどうなるのよ!」「知らねーよ!つーか意味わかんねーよ!」
そして彼はあろうことか、舌を出してあかんべーをした。

許せない。
あかんべーが許せないのではない。彼は私がそういったいわゆるガキっぽい行為を、
生理的に嫌ってることを知ってるのだ。 だからわざとやった。 ガキっぽい挑発を。

そして彼は今、私の目の前で横たわってる。
その顔はぽかんとしていて、カラオケで歌いだしにしくじりAメロを丸々流してしまった、ドン臭いおっさんのよう。
かっこ悪い。

しかし本当にかっこ悪いのは私だ。
つい頭に血が上り、カッとなってしまった。
気付いた時には爪先が跳ねた後、彼の首の骨がへし折れた後だった。
まいったねこりゃ。

「…とりあえず、レンタルビデオを返しに行こう。」

【ベリーグッド 怒声 備蓄タンク 花柄】
387Red cat ◆bVsNkTyoGA :05/02/10 22:13:35
石油の備蓄タンクが色気ないので、全部花柄にしてみてはどうかと
上司に相談してみた。当然のことだが怒声が飛んできた。お前は
馬鹿か、とも言われた。しかし俺は一歩も引き下がらなかった。
深夜にまで及んだ口角泡を飛ばしての議論の末、とりあえずやって
見ようということになった。

一ヵ月後。備蓄タンクに色とりどりの花が咲いた。それを見て、上司は
叫んだ。

「ベリーグッド !」

息子に自慢話をするときは、決まってこのネタである。

【酔いどれ 洗面器 フィギュア 魔改造】
昔はマニアを名乗れるくらいAVを見まくったものだが、
最近はめっきり御無沙汰だ。 見過ぎた反動か全然興奮しない。

で、目先を変えてちょっとフィギュアスケートのビデオを見てみた。
過激な衣装だからいけるだろ、と軽い気持ちでセレクトした一品。

予想以上の破壊力。
ガンダムを魔改造してミノタウロスに変えてしまったかのような衝撃。
すげぇよすげぇよ。 酔いどれて天使を見たときよりすげぇよ。 大興奮だー

でも男が無造作に女性の股間を鷲掴みするシーンで萎え萎え。
思わず洗面器に溜まるほどの濃い溜息をつく。
なんだよヤリマンかよつまんねぇ。

【提供 セメント 闇 メディア】
僕とプリンセスが暴走族の住処を目指して出発してから一ヶ月が過ぎていた。
信頼できる筋から提供された情報によれば、とっくに見つかっているはずだった。
暴走族とて馬鹿ではない。僕のことを知って何か手を打ったのだ。
今、僕とプリンセスは遺跡の中を歩いていた。
数千年前のセメント製の住居が立ち並ぶ。
(現代ではセメントを加工する技術はすでに絶えている)
この遺跡の中に暴走族の住処があるはずなのだ。
プリンセスはいつものように酒を飲みながら僕の横を歩いていた。
どこの闇市で買ったのか、瓶は明らかに灯油の瓶を再利用したものだった。
この前は工業用アルコールを飲んでいたし、酔えれば何でもいいのだろう。
空になったらしく、プリンセスはいきなり瓶を遠くに投げ捨てた。
僕はそっとプリンセスの頬に手の甲を当てて、言う。
「拾っておいで」
「なあに?間接キスでもするの?」
乾いた音。
「拾って、おいで」
プリンセスは真っ赤になった頬を押さえながら、瓶を投げた方角に歩いていった。
しばらくして、プリンセスがさっきの方角から手招きしているのに気づいた。
行ってみると…地下への入り口が見つかった。ここが暴走族の住処に違いない。
ちょっと覗き込めばわかる。メディアンフィルタリングをかけないと数分で目が腐りそうな配色。
彼らのセンスは同族にしか理解できない。


【元気 ドカン ラン リーゼント】
僕の大好きなランちゃん♥
いつも元気なランちゃん♥
君はキラキラ光る瞳で見つめながら、こう言ったね♥
「ドカンビ〜ム♥♥♥」
君の膨らみかけた小さな胸から飛び出したドカン♥
硬くて灰色なコンクリートで出来た土管♥
凄く凄く痛かったよ♥
骨が折れたよ二、三本♥
そして君はリーゼントをかき上げながら決めゼリフを言ったね♥

「伝説の頭 翔を読め」

その命令は聞けない。

【高電圧 ドリンクバー 飛行機雲 チャット】
391搗き:05/02/27 22:40:14
【高電圧 ドリンクバー 飛行機雲 チャット】

あのね、ドリンクバーからおてがみがついたよ。
よむね。

最近チャットに出てこない。
お前の所為だ。なざならお前が彼女に可笑
しな入れ知恵をしているからだ。
今日彼女の部屋に遊びに行ったんだいつでも遊びに来て下さいねと彼女が
言ったからだ 彼女は優しい人なんだそれをお前は彼女の部屋に高電圧のバリアーを張って彼女を
監禁しているんだろうお前は頭のイカレタ犯罪者だ犯罪者めお前を絶対に許さない
許さん彼女は僕が助け出すんだなぜなら彼女が毎晩僕の枕もとに立って言うんだ
殺して殺してアイツヲアイツアイつヲ殺せ殺せこロセあいツヲこロセ!!!!
だから絶対にぼくは許さない。

ほうら、飛行機雲だ!  ブゥゥーン・・・
いや、結構飛びましたよ実際。ホントにね。
彼女が物干し竿持ち出した時には、恐怖でおかしくなったのかと思いましたがね。
それが、まさかあんなに飛ぶとは。高校の頃陸上やってたとは聞いていましたが。
誰だって、まさかと思いますよ。だって、7000メートルも飛ぶなんてねえ。
あれ以来彼女は見ていませんね。何処まで飛んでちゃったんだろ。
そういえば、何か背中から噴射してましたね。真っ赤な炎みたいな。
え、彼女がサイボーグだったって?そんなまさか(笑)SF小説じゃないんだから。
でも、一体何だったんでしょうねえ。それにしても彼女は今どこにいるのやら・・・まったく
親御さんも心配してるでしょうに。ねえ。サイボーグだから親はいない?もう、冗談ばっかり(笑)

【黒焦げ 注射針 コーヒーサイフォン 流行の兆し】
彼が私の忠告に耳を貸してくれない

彼と私は前世で光の勇者と、そのパートナーをやっていた。
私は光の神の加護を受けた勇者。
そして彼は光の神が名付け親になってくれた土佐犬。

転生したこの世界にも闇の魔王の魔の手がせまってるのに、
彼は私の渡した光の首輪を身につけてくれない。
あまつさえガラスの灰皿やコーヒーサイフォンやら投げつけてきて、
「ふざけんなキチガイが! 心の病なら専門の医者にかかれバーカ!」などと叫ぶ始末。

仕方ないので強硬手段。秘密の注射針を手に隠し持ち、こっそり近寄りチクッ。
拉致って数時間。 目覚めた彼は何故か怯えてる。
「おいなんだよこれ? 流行ってるのかこういうの?」
「流行の兆しはあるのかもしれないわね。バロン」「誰だそれ」「アナタよ」
とりあえず彼にガソリンをぶっかける。彼は悲鳴を上げながら足をバタつかせた。
なってない駄犬だ。仕方なく私はウンザリ顔でバロン(前世)に説明する。

「あなたは炎の属性を持つ光の闘犬なのよ? 黒焦げにならなきゃ真の力は出せないわ」

【十二階 熱帯魚 人身事故 キス】
何とかと煙は高いところを好むというが、暴走族は低いところを好む。
少なくとも地下十二階より上には居住していないはずだ。
僕とプリンセスは暴走族一人にも会わずに地下十階まで来た。
そこでプリンセスが熱帯魚みたいに顔色が悪いことに気付いた。
酒が切れるにはまだ早い。さっき頬を叩いたときに打ち所が悪かったのだろうか。
思い切って聞いてみると、プリンセスは低所恐怖症なのだという。
僕は本来こういった恐怖症患者には冷淡なのだが、低所恐怖症となると別だった。
なぜなら、暴走族に辱められた僕の大切な人もそうだったから。
「上で待ってていいよ」
僕はそう言ったが、プリンセスはついてくると主張する。それならそれでよかろう。
僕はプリンセスに、何が原因で低所恐怖症になったのか尋ねてみた。
無神経な質問だったが、プリンセスはあっけらかんと説明してくれた。
小さい頃、人身事故で地下十四階に十四時間も閉じ込められたことがあるという。
不思議なこともあるものだ。僕の大切な人も同じ体験をしたと言ったことがある。
気がつくと僕はプリンセスを引き寄せ、さっき叩いた頬にキスをしていた。
プリンセスの顔色がたちまちよくなった。本当に不思議なこともあるものだ。
地下十五階まできた。ついに十五人の暴走族の気配を感じた。

【ダイヤモンド 夢を放つ サザンクロス 越えてゆける】
漫画を描くのが俺の趣味。

今日も新作を書き上げた。タイトルは「サボテンを育てる」
青少年が夢を膨らませて、その夢を放つ際に口にする、
四季折々の挨拶をエッセイでまとめたサイコホラーだ。

「これなら太宰に並べる。いやむしろ越えて行ける。軽々と」

そんな感触なんで、さっそく業界大手のダイヤモンド社週刊サザンクロス編集部へと持ち込み。
「どうですか。芥川賞も直木賞も狙える好事家垂涎の一品ですよ」
「んー。これさ、小説じゃん。 うちは漫画やってんだよねぇ」

いっけねぇ(舌をペロリと出しつつウィンク)

【規模 病気 自賠責保険 ナチュラルメイク】
395搗き:05/03/20 09:32:17
【規模 病気 自賠責保険 ナチュラルメイク】

きみか。まめふじにか。
交友二課。時間外総会二課。人権洗濯五階二課。
弁明しろ少なくとも俺には弁明しろと。
そうゆう病気だからしかたがない二課。なんでや。
虹彩便利か。そのようでか。プリン鯛か。添う杯御たいにかいにか。えみねか。
その規模でか。事象雨下産道しば。保存外。蠕動立花自賠責保険降下せかんか。
反動にか。そうゆう病気だからか。
少なくとも俺には蠕動しろ。立命不死濃化。
ナチュラルにか。メランナチュラリあにか。ナチュラルメイクはむにだ。
香草直撃はんぶんにか。びびんにかはにかむか。食むやか。ハムか。
きみにか。

【プールサイド 入射角 ショッピングモール 光化学スモッグ警報】
396Red cat ◆bVsNkTyoGA :05/03/20 17:27:22
【プールサイド 入射角 ショッピングモール 光化学スモッグ警報】

今日は光化学スモッグ警報が出ていたが、買わなければいけない
ものがあったので、やむを得ず外出した。
ショッピングモールで必要な買い物を済ませて家に帰ると、弟が
物理のことでわからないことがあると言って質問してきた。
どうやら入射角と反射角のことについてらしい。仕方が無いので
プールサイドに連れ込んで小一時間説明してやったら理解してくれた。
全く、そのくらいのことで世話焼かせるなよ。

【地震 ヘタレ メンソーレ 親父】
397名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/22(火) 17:17:05
【地震 ヘタレ メンソーレ 親父】

メンソーレメンソーレと黒くて大きい蛇が地響きみたいに連呼しやがる。
ドコドコドコドコメンソーレ黒いヤツがメンソーレドコドコってうるせぇんだよぉっ!!
ここは地震で崩れたガレキの山じゃねぇって昔から何べんも何べんも何べんも言ってるのに
この黒いヤツはメンソーレメンソーレってなんでわかってくれねぇんだよ…
もういやだよ…こんなの
ヘタレって言われていいから親父の簡易裁判所に訴えてやるからな!
覚えとけよメンソーレ!
398397:2005/03/22(火) 17:18:44
【ボクサー 花瓶 清涼感 机上の空論】
399名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/25(金) 22:11:20
妙に元気だって? 当たり前さ! 今日こそ彼女に告白するんだから!
シミュレーションはしつこくやった。机上の空論はバッチリだ!
断わられたらアレだ、アレ。 …ボクサーパンチ。
違う違う。にっこりスマイルで「お前なんか好きじゃなかったね!全然!」これだよ。
よーしよーし。かっこいいぞ。間違いなく前言撤回して「抱いて!」とか言うね絶対。

…隣にいる男、誰よ?
人の告白を邪魔するってアイツ何様?
人の恋路を邪魔する馬鹿は、馬に蹴られて死んじまえって言うよな?
馬、いる? 馬。 あ、いない? マジで?
飴やるから。ハッカの。口ん中清涼感に溢れるよ? だから馬用意してすぐ。 無理?

いいよもう花瓶で殴り倒すから。
あ、二つ用意して。彼女もやっちゃうから。
? 馬鹿だなぁ。 騒がれたら面倒だし、俺たち愛し合ってるんだから許してくれるよ。


400名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/25(金) 22:12:15
【知り合い 当初 コミカル 自爆】
401名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/26(土) 03:10:17
【知り合い 当初 コミカル 自爆】

そんなつもりじゃなかったのだ
当初はもっと殺伐とやるつもりだったのだ
軽トラで突っ込んで潔く自爆テロの
つもりだったのに
知り合いのキューちゃんが
あそこでコミカルに手振るから……ああ!!

【水牛 誘惑 バカンス 紙テープ】
この扉の向こうに、僕の大切な人を辱めた十五人の暴走族がいる。
残念ながら、今すぐ水牛の角笛の音高らかに突入、というわけにはいかない。
(水牛の角笛は一応用意して来たのだが)
これから、この扉の前に十五人を捕まえるための陣を張るのだ。
一人でやれば三十分はかかる作業だが、意外なことにプリンセスも陣の張り方を知っていた。
二人でやれば二十九分五十秒で終わるから、これはありがたい誤算だ。

僕は、プリンセスと一緒に陣を張りながら一つの誘惑と戦っていた。
プリンセスになぜ陣の張り方をしっているのか尋ねてみたかったのだ。
通常、陣の張り方は男性しか教われない。理由があるわけではないが、そう決まっている。
プリンセスは間違いなく女性だ。旅の間にそれを確認する機会は何度もあった。
もっとも、僕はうっかり女性に陣の張り方を教えたことがある。
よりによって、寝言でしゃべったのを僕の大切な人に聞かれてしまったのだ。

紙テープの重なった部分を切り取る。これで陣が完成した。
ここで僕は思い切ってプリンセスに、なぜ陣の張り方を知っているのか尋ねた。すると、
「一緒に寝た男が、寝言でしゃべったのを聞いたの」
その答えを聞いて僕は苦笑してしまった。僕のようなうっかり者が他にもいたとは。
またキスをしたくなってプリンセスを抱き寄せた。
だが、そのとき暴走族の活動開始を意味する耳障りなクラクションが響いた。キスはしばしお預けだ。


【ともかく えてして はたまた ちなみに】
403名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/27(日) 13:48:14
えてして人はオカルトを信じない。
むしろ侮蔑、あるいは嘲笑、はたまた卑下して語ることが多いようだ。
ちなみに私のスタンスは赫々といったところだ。

ところがある種の人間は、崇高な存在の様にこれらを語る。
私たちから見れば異様、あるいは異常としか受け取れない事柄を、
ともかく彼らは神の啓示の様に取り扱う。

オカルト。
既知たる事象の外側を指す言葉。
私のスタンスは先に述べた通りなので、
この言葉に対する感想は、オカリナに似てて紛らわしいな、ということくらいだ。
あと、オカリナは私の日常生活にまるで関わりない物品だ。
だからどうでもいい。心の底から興味ない。

【男性用 終身 ロケットパンチ 野心】
404名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/27(日) 14:54:20
あわただしい月曜の午前中が終わり、あっという間に昼休みがやってきた。
今週もいつもどおり保険のおばちゃんが営業に来ている。

いつも男性用コロンの香りをぷんぷんさせているおばちゃんは、
かなりのやり手だと以前担当だった香港では評判だったらしい。
「来月から新しい保険が出来るんですよ〜」と、
隣の席の同僚になにやらパンフレットを見せている。

私もその内容が気になり、脇からパンフレットを覗いて見た。
「なになに、ロケットパンチ終身保障付き介護保険?」
我が目を疑った。ロケットパンチとは、あの拳が飛んでくるロケットパンチのことだろうか。

私の視線に目ざとく気が付いたおばちゃんは、満面の営業スマイルで
「六白金星の野心家にぴったりの保険ですよ」
と話をこっちに振ってくる。

バカかと。この世の中のどこにロケットパンチを撃ってくる奴がいるのかと。
「今日はエイプリルフールじゃないですよねー」
と流そうとしたその時、ふと隣の家の気に食わない夫婦の顔が脳裏をよぎった。
「もうおばちゃんったらうまいなー。話を詳しく聞かせてくださいよ」
私もおばちゃんの術中にはまっていく。
香港でやり手と呼ばれたのはもっともだ。

405404:2005/03/27(日) 14:58:34
【歌舞伎 標本 タクト 旅行代理店】
406名無しちゃん…電波届いた?:2005/03/27(日) 16:42:20
新婚の僕らはラブラブな旅行に出かけるため、旅行代理店に行くことにした。

店に入ると、いきなり指揮棒で殴られた。
「痛っ!何!?何!?」「指揮棒ではなく、タクトと呼んでください」「読心術!?」

腹が立ったので、慰謝料を請求したら、金の代わりにタクトを売ると言われた。
「このタクトはアバンストラッシュが撃てる好事家垂涎の一品です」「買った!」「買うなー!」
驚愕の事実。嫁はアホだった。あと、大のダイオタク。略してダイダイ。

「能と歌舞伎にどっぷり漬かれ。魅惑の和風ツアー二泊三日コースがお勧めです。」
あげくの果てに紹介された旅行は、なんか国内だった。
「海外が希望なんですが」「対馬は海外ですよ?」「対馬は海外よアナタ?」
なんか妻が裏切ってる。その「馬鹿の標本みたいな人ね」と言わんばかりの視線をやめろ。

とりあえず、アレだ。 役所行こう。 離婚届が欲しい。 無性に。

【速い 黒い G バルサミコ】
407名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/09(土) 09:32:01
「速いっ!」
別に速くはない。充分、目で追える。
しかし格闘モノのお約束だから、一応言っておく。

「黒いっ!」
いや黒くない。むしろ赤っぽい。赤紫っぽい。
しかし黒い方がカッコイイからそう言ってくれと頼まれた。敵役に。
主人公は端役脇役にも配慮しなければならない。

「必殺!エスニック・クレンジングG!」
この必殺技は政治的にヤバイと思う。
あと、Gって何だろう?つけとけってプロデューサーに言われた。
カッコイイと思ってるんだろうか?

これだけ精神的に疲労して、報酬がバルサミコたっぷりのピザ数枚ってマジですか?
それとも場末のヒーローショーってこんなもんですか?

【連携 テンポよく 蔦 コンバイン】
408名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/10(日) 14:47:15
トラクターくん、時代はもう君に味方しないよ。
コンバインくん、それは早計というものさ。ごらんよ、あの空を。
赤いね。赤すぎるね。蔦が絡まった古城とか見えるね。

見えないよ。

トラクターくん、5−3−2の連携がピタリと決まったね。
コンバインくん、オフサイドとトラベリングの違いが判らない君に語って欲しくないな。
テンポが良ければそれでいい、そんな格言があったじゃないか。

ないよそんなの。

【ファミリー マシンガン 禁酒法 拷問】
409名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/11(月) 23:14:28
勇者よ!おお勇者よ!よくぞ姫を拷問から救い出してくれたな!
褒美に何でも望みを叶えてやろう! 遠慮なく言うがよい!

…それでは、禁酒法を撤廃していただけないでしょうか?

… …ホッホッホッ。そんな望みで良いのか? ファミリーの命の恩人じゃ。
もっと大胆かつ酒池肉林な願いでも良いのだぞ? 例えばハーレムとか!

今の私に肉欲はありません。もうメチルでもエチルでもいいから、アルコールをぶちこみたいんです!
だから酒よこせよーさけー!上の口でも下の口でもいいから注ぎ込めよー!

衛兵!衛兵!曲者じゃ出会え出会えー!
マシンガンの音「バララララ」

【マッハ 箸休め 幸運 マーチ】
410名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/12(火) 21:18:36
カラメルがトロ〜リとかけられた。
おいしそう。
この甘い匂い。たまらない。

箸休めにピッタリなホールケーキ。
昨日までの私ならマッハでフォークを突き立てて、衝撃波で破砕してるところだ。
しかし幸運にも、ケーキはその美しい外見を崩すことなく保ち続けている。
そう、私がダイエットを始めたおかげで。

頭の中で、「もうだめだマーチ」が始まった。
連動して涎が行進開始、口内を埋め尽くす。
なんかもういいか。明日から始めればいいか。体重ある方が打撃の威力上がるし。脂肪ってオッパイの元だし。
…うははははははっははははははははっははははっはははっはいだだぎばーっ!!

【合図 鼻 ポテンヒット 泥】
411名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/13(水) 20:38:12
鼻が泥に入ったので会社を休んだ。
嘘じゃないし間違ってもない。泥沼に頭からダイブしたのだ。
合図と共に思い切りよくいったね。何故かと問われると返答に詰まるけど。

ポテンヒットでもランニングホームランでもいいじゃない。
デッドボールでも乱闘でもいいじゃない。
野球できればいいじゃない。

確か先輩がそんなこと言いながら近づいてきたのは覚えてる。
そこから何がどうして泥沼ダイブになったのか。
何故私は有給使って泥沼の影響による風邪を治してるのか。
まったく謎だ。カロリーメイトだけで風邪を治さなきゃならないこの寂しさも謎だ。

【ニッパー 破壊 プロレタリアート 輝け】
412名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/14(木) 13:13:10
「さぁ、輝け」
休日の部活動が終わった午後のことでした。
顧問の先生に呼び出された私は、予想外の言葉に我が耳を疑いました。
「えっ?今なんて?」
午後の柔らかい日差しが体育館裏をやさしく包んでいます。
「さぁ、早くするんだ。先生だって忙しいんだぞ」
うちの学校の校風はプロレタリアート独裁。
だから、一人だけ、しかも先生の前で輝くなんてはしたないことは、破壊されてもできません。
「でも…そんな…、先生がそんなこと言うなんて…」
私は身を固くして、上目遣いに先生の逞しい首筋を見上げました。
すると先生はにやりと笑ってポケットからニッパーを取り出してこう言いました。
「おまえのカバンの中からこれが出てきたんだよ。可愛い顔して中々やることやってるじゃないか。あぁ?」
その言葉を聞き終える前に、私の顔は羞恥で真っ赤になり、足はガタガタ震えていました。
ああ、なんということでしょう。私がニッパーを使っていることが先生にバレてしまったのです。

【フリーマーケット 花びら 整備士 根こそぎ】
413名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/14(木) 23:30:22
「開店記念。花びら大回転サービス値段で提供中ですよー」
フリーマーケットでそんな呼び込みしてみる。
主催者がダッシュでこっちへやってきた。 タイミングを測ってウエスタンラリアート。

整備士なんだ俺。最近は公園のブランコの整備してる。事故多いしね。
根こそぎ雑草抜いたら、適当に油さして終わりなんだけどね。
気絶した主催者に自己紹介。つーかこいつなんで人が自己紹介してるときに寝てるかなぁ?

鼻に機械油流し込んだら「フガァッ!」とか叫んで起きた。

【点滴 リノリウム 白衣 補助】
414名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/15(金) 21:54:15
どこかのバーの片隅で。
友人がリノリウムの床を心行くまで舐めたいと言う。
俺はその手伝いを頼まれた。
こいつには一つ借りがある。俺に断る理由などなかった。

深夜の総合病院。
俺たちは大学の実験室からパクった白衣を粋に着こなし、
通用口から堂々と中に入る。
男が夢を叶えるのに、姑息なやり方はふさわしくない。
少なくとも、俺達はそうやってこの乾いた街で生きてきた。

3時間後、友人は補助電源のパネルの前で冷たくなっていた。
彼の最後の言葉を俺は忘れることはないだろう。
「ちきしょう…、ここの床はリノリウムじゃねぇや…このバーニィ様も錆付いたもんだな…」
点滴のパックだけが、ぴとぴとと俺の頬を冷たく濡らす。
たとえ、再び朝が来ても。


415414:2005/04/15(金) 21:55:28
【すみれ 工業用 クリッピング 海流】
416名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/16(土) 00:11:59
「それが海流逆転現象だったんだよ!」「な、なんだってー!」
日曜の朝はドラマMMRの再放送で決まりだね。
よぉすみれ。今日も元気そうだな。
窓辺に残飯目当てにやってくる野良猫に挨拶。
ヤツはつまらなそうにコチラに一瞥くれると、
地面に放っておいた鳥の脂身咥えて逃げていった。

ホットコーヒー牛乳を飲みながら、クリッピングした書類をチェック。
今日は工業用洗剤か。
本部の命令は理不尽の一言に尽きる。
一般家庭に工業用のブツを売り込めるわけねーじゃねーか。
押し売りも楽じゃないぜ。

とりあえず、試作化粧品といった線で売り込むことにしよう。
肌がガラスのようになるとか言って。 すりガラスもガラスだから問題ない。

【家事手伝い ビンタ するめ 放蕩】
417名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/16(土) 21:12:01
するめ噛みながら家の金持ち出す放蕩息子をビンタ!ビンタ!
家事手伝いと称してニートしてるバカ娘にもビンタ!ビンタ!

そしてリストラされてから再就職もせずパチンコばかりしてる俺にもビンタ!ビンタ!

母ちゃん最強伝説。

【メガホン 杜氏 ハッカ 燃えろ】
418名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/17(日) 23:28:02
杜氏ってのは日本酒作る面子の総指揮者のことだ。
いわば映画監督。メガホン持って芸人の頭叩くのが仕事。
怒鳴りっぱなしだから、愛用のハッカ飴舐めて頑張るの!
辛いけど大丈夫。だって女の子だもの!燃えろ女の子!略してえろ子!

【ねっとり パス 遅刻 デモ】
419名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/17(日) 23:38:16
トルテちゃん、げんきですか?
魔界の婚約者と結婚しましたか?
どうでも良いけど忠実な使い魔のアッサムは元気ですか?
…と言う立場に早く なりたいです。 トホホ。

                ウニ
420抜け殻 ◆TV..sa27E2 :2005/04/18(月) 02:43:54
ねっとりした蝸牛、踏み潰して、乞食の餌w
通勤パスはしなやかな切れ味のカッターで、
剃刀頭の政治家も卓越、慄いて出納役。
遅刻バスがデモの影響でタイヤを三角にします。
坂道は太陽と共に落ちる。赤い空は対岸の火事だって。

【牛乳瓶 メクラ 地租改正 ブルガリ】
421名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/18(月) 13:16:00
>>420
【お約束】
4:最後の行に次の投稿者のために4つの語(句)を示す。ただし、固有名詞は避けること。


422名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/18(月) 21:48:06
通勤途中のバスの中で、
参考書を読んでた女子高生の携帯ストラップが、俺の腕に当たった。
痛い。鉄アレイでもつけてんのか。
…牛乳瓶だった。

「…地租改正で農民が嘆き悲しむのをほくそ笑む…」「君」「ハイ?」
「牛乳臭いんだが」「だまれメクラ」「え?」「すいません。因縁つけられるとつい悪罵が出る性格なんです」
「もっと丸くならないと社会に適応できないよ」「だまれツンボ」「え?」「すいません。」
「ところでなんで君、携帯に牛乳瓶を?」「祖母の遺言です。」「マジで?」「激マジ」

そんな彼女の左手には、メモがわりなのかマジックで「ブルガリ」の文字が書き込まれていた。

【引っ掻く おへそ 飛行 豚肉】
423名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/19(火) 21:43:13
「飛ばない豚は飛行しない豚肉だ。」
スタジオズルリの新作“赤貧の豚”はスペインを舞台にしたある小学生の物語。

キャロラインは小学三年生のある日、知らないおじさんにおへそを見せてとせがまれる。
薄気味悪いと思いつつ、おへそを見せるキャロライン。
するとおじさんはおへそを撫でつつ、乳首を見せてとせがむ。
目が怖かったので仕方なく応じるキャロライン。
するとおじさんは手で何かを引っ掻く動作を繰り返しつつ、
触ってもいい?とか言い出す始末。

構想8年、総制作費2億ルーブル、犠牲になった幼女21人の超過激問題大作、
ついに日本に上陸!

【世界 さよなら オブラート エキス】
424寒稽古:2005/04/21(木) 11:18:07
「さようなら……?」
彼女が席を立った。背の高いしゃれたカウンターチェアーの
上には、ぽっんと黒のマジックペン。

腕時計のリューズをまわし、一時間前に戻してみても…… 戯れ。
ほんの一時間前……
グラスの底に歪んだ文字が揺れる。
薄い安物の紙で出来たコースターには “好きでした” と、
書いてあった。
カランッ、ひとつ鳴るごとに想いがグラスの中で弾ける。
大切な人が居ない世界なんて無くなればいい。そう思った。
目の前に並べた現実と、カウンターの上に置いた彼女の部屋の鍵。
右手の指先がオブラートで包んだ粉末をそっと鍵の脇に並べる。
粉末のエキスがゆっくりと身体をさらってくれる筈だ。
このままグラスで一息に……
腕時計のリューズをもう一度まわしてみた。もしかしたら彼女と
出会った二年前に戻れるかもしれない。
カウンターに腕を伸ばし掴んだ。
「マスター、俺、帰るわ。この次来た時払うから」
慌ただしく店を出る。夜道を息を切らして走る。
握った手のひらにある彼女の部屋の鍵をもう一度確認した。
俺、お前じゃないとダメなんだよ。

【愛しかない 目薬 涙雨 月】
425名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/23(土) 18:22:02
そうさ、人生は愛、愛しかない!
俺は愛に全てを注ぎ込むのさ!
目薬のようにポタポタやるんじゃない!
破裂した水道管の様に注ぎ込んでやる!

───────────中略─────────────

涙雨って知ってるかい?
…いやいいんだ忘れてくれ。ただこれだけは覚えておいて。
こちらの愛がどれだけ膨大で巨大で肥大してたとしても、
相手が受け取り拒否したら、なんの意味もないってことを。

きれいな月だな。
もしも生まれ変われるなら、満月見るたび大猿に変身する戦闘民族になりたい。

【醜女 鉄板 メロディ からくり】
426名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/24(日) 13:10:11
私は醜女が好きだ。
世間の目が怖くて誰にも明かせず、成人して随分経つというにいまだ独り身だった。
そんなある日、黄家の娘と縁談が持ち上がった。
黄家の娘が醜女という評判は鉄板のものである。
私は胸の高鳴りを抑えつつ黄家を訪問した。
娘は顔を隠していてどうしても見せてくれなかったが、
私のために胡の素晴らしいメロディを奏でてくれた。
さらに娘が作ったというからくり人形の出来栄えの見事さ。
これなら世間に、容貌より才を重視したのだという言い訳も成り立とう。
私はその日のうちに結婚を申し込んだ。
婚姻の儀の日。
花嫁のヴェールをとって、仰天した。
そこには愛らしい醜女はおらず、おぞましい絶世の美女がおるではないか。
何でも、つまらぬ男が言い寄らぬように醜女の振りをしていたのだそうだ。
私は絶望のあまりその場に昏倒してしまった。


【シャッ ホゥ 馬鹿めが フハハハハ】
427名無しちゃん…電波届いた?:2005/04/25(月) 23:31:20
私は、身長150弱の痩せ型で三つ編みがチャームポイントの十五歳。女学生。
美しいお姉さまと添い遂げるのが望み。

運命のお姉さまと出会ったら、もちろん従順な妹としてお仕えするの。
そしてお姉さまはベッドの上で、しとどに濡れた私のハシタないアソコを慰めてくれるの。
やだ。私ったら。なんて意地汚い、…もとい、ハシタない。

そんなたわいない夢を抱いて、凡庸に日々を過ごしてた私に、神様が贈り物をしてくれたの!
具体的に言うと、私に美しいお姉さまとの出会いを与えてくれたのよ!

「馬鹿めが」「フハハハハ」
…行き着けのゲーセン、もといアミューズメントパークで、乱入してきたのが運命の人だったの。
正直、もうちょっとこう、ロマンチックな出会いがしたかったのだけれど…
「シャッ!」「ホゥホゥ!!」「死ねー!」「狂え!」
物騒な掛け声と共に繰り出された私の超必殺マキシマム奥義が、あの人のキャラを磨り潰したの。
一瞬で画面が血とバラ肉で真っ赤に染まったわ。

そんなハシタない私にお姉さまは極上の笑みで答えてくれたの。
私、思ったわ。この人はとても優しい、やっぱり運命のお姉さまなのね…と。
そしてお姉さまは私にこう言ったの。「アンタ、ハメるのうまいわね」って。

…神様って本当にイジワル。

【カッターナイフ 轢き逃げ インターフォン ジューンブライド】
428搗き:2005/05/02(月) 21:09:12
【カッターナイフ 轢き逃げ インターフォン ジューンブライド】

インプラントってあるじゃない。いやいや。そっちじゃなくて。
ちげーよいま別にUFOの話とかしてないじゃん。
うっさいなもうフタしとけよ。フタすればいいだろ。なんで開けるんだよ。開けんなって。
やめろよカッターナイフの刃が折れちゃうだろ。しまっとけよ
いいからしまってろって。もういいからちょっと静かにして。いや結婚式の話はしてないね。
二人の門出ってウィニングランなんてしないしなんで招待客に突っ込むんだよ。
そうゆうゲームなの?意味がわからん。轢き逃げとかそういうレベルじゃないでしょもう。
なんだよおい何やってんの。なんでインターフォン持ってくるの。戻しといてよいいから
コード切れてるじゃんもういいよ。もー訳わからん。ちょっと危ないって。
ていうか誰だよこいつは。誰の子なの。
これがほんとのジューンブライドってぜんぜん関係ないよ。今の話とは。
血しか合ってないし結局最後はシモネタか。いや、予想はしてたけどね。

【食品サンプル スーパーリアル 開腹 ここまで読んだ】
429名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/03(火) 09:08:21
【食品サンプル スーパーリアル 開腹 ここまで読んだ】

え?まじっすか?あなたが噂のスーバーリアル・ナマハゲなんすか?
え、あ、友達に聞いたことあるんすよ。8人くらいから。いや9人だわ。斉藤の弟も言ってた。
あれっすよね、東北。東北で舌平目さばいてるんすよね。言ってた。加藤が。
いや、あいつ食品サンプル作る会社で働いてるんですよ。その加藤が得意先の
居酒屋に立ち寄ったとき、すげえ形相で平目さばく人がいるってメールしてきたんすよ。
装束っての?あれ無くてもナマハゲ感たっぷりだから、周りから一目置かれてるって。
でもね、俺、そのときは正直信じてなかったんすよ。すいません。ほんとすいません。
だって普通ありえないじゃないすか。スーパーリアルて。ナマハゲの時の出刃とかも偽物でしょ?
アレってリアルじゃないから逆に良いみたいなとこあるじゃないすか。人外止まりつうのかな。
けど、今、ナマさん・・・を目の前にしてみたら、有りってのもわかりますよ。有りだわ、これ。
つうか、あ、わかった。ナマさんって、実は、異世界からの暗殺者みたいな位置づけじゃないすか?
政府筋かなんかの。きっとそうだ。いや日本って平和ボケしててきついっすもんね、要人やるには。
んー、俺ってカンいいから、わかるんすよね。そういうの。つか、ここまで読んだ奴っていなかったんじゃないかな?
結構ギリの話だし、政府関係だったらなおさらっすよね。うん。けど、全然いいんすよ。俺も口外しない性質だから。
って・・・え?責任とってこの場で開腹しろって?そんな、冗談すよね?出刃は本物?あ、それはねって、
いやいやマジ勘弁してくださいよ。いや、ちょっ、ちょっと待って、あんたハゲてないから、アッ。

【白濁 シュー エンジン 五月雨】
430名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/03(火) 14:02:32
あの日、僕らは五月雨に打たれてた

白濁したスープ
元は黄色いコーンスープ
シュークリームに似た甘い香り
今では鼻がモゲそうな腐臭

君のせいだ
「これ燃料の代わりになるんじゃね?」とか言うから
腐ったスープとガソリン、どこに共通点があるんだ
でも、つい頷いてタンクに注ぎ込んでしまった僕は同罪

エンジン、君は良く頑張った
悪いのは君じゃない
「食わず嫌いはダメじゃね?」とか抜かすそこのアホが悪いんだ

【レシピ 唐突に 闇討ち フレッシュ】
431名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/05(木) 15:44:31
私立闇討ち学園
そこでは日夜唐突に、襲ったり襲われたりする学園生活が送られてる

フレッシュな新人が、いきなり入院することは日常茶飯事
もちろん学食の人気メニューは、特盛りカレー・バット付
レシピを聞きたがる女生徒が、連日押しかけるほどである

【パーマ 反則 路地裏から バックアップは】
432名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/06(金) 00:13:30
「通勤電車は痛勤電車」とはよく言ったもんだ。
俺の目の前で日経読んでるパーマンのメットが、
電車が揺れるたびにガツガツ顎に突き刺さる。

「痛ぇんだよ」
耐えかねて呟くとパーマンは振り向いた。
メットの穴越しの眼がすげぇ半端なく濁ってる。
おまけになんか無茶苦茶煙草くさい。
この臭さは人として反則だろ。

「君、暴力は良くないよ」
いや、メットで突付いてるのはおまえだって。
「そうか、仕方が無い。パーやん、バックアップはよろしく」
何が仕方ないのかよくわからねぇ。
なんかやる気みたいだったので、次の駅でマント掴んで引き摺り降ろして一発喰らわせた。

去り際に振り返ると、パーマンは路地裏で寂しそうに煙草に火を点けていた。

【パイナップル 鏡 遅れて タキシード】


433ヒットマン:2005/05/07(土) 04:24:23
【パイナップル 鏡 遅れて タキシード】

陸橋の上で車を見送っている。もう三時間になるか。
どの顔を見ても「ソソ、ソレデイイ」なんて綺麗になりやしない。
テールランプが怖い。どれだけ連なっているか数えられないんだ。
その時タキシード姿の牛が俺の横を通った。
「牛は神聖な生き物だから」と呟き、テールランプの川で洗ってやることにした。
テールランプの赤が朱に変わる。
俺はその人工的な無機質な赤が怖いんだ。
ヘッドライトは熟したパイナップルを奥歯で噛み締めるような寒気を催す。
国道36号線。

遅れて地下鉄の駅員に一瞥をくれる。
「さんざんないちにちだ」
毎日が楽しい。
鏡に映る屍。

【炭 トローチ 喘息の ジョイ】
434名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/08(日) 01:04:15
【炭 トローチ 喘息の ジョイ】

祖父にいつもの買い物を頼まれた僕は自転車で雑貨屋に行く。

祖母が暇さえあれば炭で食器を真っ黒に汚すので、
祖父と僕はそのたびに食器を洗わなきゃならない。洗剤代がすぐになくなる。
一度祖母が食器を汚すのを止めようとしたことがあったが、
祖母はとんでもない奇声を上げて僕も祖父も鼓膜が破れた。

祖母以外にも困るのは、祖父母の家はとても埃っぽくて慢性的に喘息の症状が出ることだ。
月に一度山向こうの病院に行って貰ってくる薬でなんとか症状を押さえているが、
布団が埃だらけなので床につくとどうしても息苦しくなり、毎晩なかなか寝つけない。
そして祖母は僕が咳をするたびに口の中にトローチを詰め込んでくる。
これも拒むと祖母はあの奇声を上げるからしたいようにさせている。

祖父がハンマーを持って寝ている祖母をじっと見ていたことがあった。
僕はそれを後ろから黙ってみていたが、祖父は何もしなかった。
振り返った祖父と目が合った。祖父は黙って立ち去った。

洗剤1ダースの会計を済ませて、雑貨屋の主人から注文しておいた注射器を受け取る。
主人には喘息の治療に必要なんだと言った。
今晩祖母が寝たらこいつで祖母の血管にこのジョイを流しこんで全て終わりにしよう。
ああそれなら洗剤をこんなに買う必要も無かったな。まあいいや、今日で終わりだ。

【パイナップルガム 中学校 ビデオのダビング 人工衛星】
435名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/08(日) 02:16:25
ビデオのダビングを頼まれたので、地元の中学校へ行った。
俺んちにビデオデッキがないせいだ。
だから学校からパク、もとい借りるのだ。授業で使うからあるだろう。たぶん。

「お待ちしてました。ご主人様」
深夜、月も見えない格好の曇天に恵まれた俺の前に、唐突に曙が現れた。
つーか、身長と体の幅が同じくらいの女?が立ち塞がった。

「わかった。このガムをあげるから帰ってくれ。これは限定パイナップル味だ」
パイナップルガムを放ると、犬のようにそれを追っかけ始める曙。
一瞬の油断が生死を分ける戦場で、それは致命的な隙だった。
ワンアクションで懐からリモコンを取り出す。テレビのではない。それは─────

人工衛星に到達した電気信号は、強力なレーザー発振器を地上に向けて打ち出した。
衛星は見る見る赤く発光して、大気圏に突入してゆく。
おそらく地上に落下する時には、その直径は1/10くらいに減っていることだろう。

【くさや ウェディングドレス メモ 這い蹲る】
436名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/14(土) 20:20:12
「車の準備は出来てるの?」
ウェディングドレスを纏った愛子は、振り返って僕に言った。
キレイだ。ああキレイだ愛子。なんで僕をフッたんだ愛子。
「ちょっと聞いてるの?車よ車。きちんと準備したんでしょうね」
「あ、ああ…もちろんさ。ちゃんと缶もくくりつけた。準備は完璧さ」
「バカ? 缶なんかつけてどーすんのよ。高速乗れないじゃない。取り外して」

胸のポケットからメモを取り出す。
確か、昨日電話してきたときは、結婚式にふさわしい車を調達って命令だったはず。
間違ってないのに何故怒られたのだろう。
そういえば、つきあってたころから、無茶な女だった。
貯金通帳を渡せとか、生命保険に入れとか。
その命令を全部聞いた瞬間、「あんた臭い。くさやの体臭がする。別れる」だし。

涙流して這い蹲る僕を尻目に、部屋から出て行ったよね愛子。
僕は悲しいよ。でもキレイだよ愛子。君のためなら、くさや禁止令を課すことだってできる。

【エッセンス カテゴリー デバイス リロード】
437ヒットマン:2005/05/14(土) 20:31:19
【エッセンス カテゴリー デバイス リロード】

ブオオォォォ
でかい音たててんじゃねえぞ
こっちは、この一週間デバイスに通い続けて頚骨がピクピクしてんだよ。
あ、姿勢が悪いってブオオオォオオ
うるせええええぇぇっぁあぁあああああああああ
け、け、頚骨がいーたい。バーイバイ長い頚骨。
「まぁ、バニラエッセンス入れすぎですけどね先生ww」
テキストの30Pじゃねえのか糞が。ブオオ・・・ブオオオオオン
あぁ、もう、なんでないの、ねえ。
デバイス・・・あ、でもネットなら或いは・・・。
カテゴリーを順に選んでブオオオォォ
ブオオオ漸くブオオ見つかった
[リロード]

【煙突 ルロワ カビ 一網打尽】
438名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/14(土) 20:48:26
暗い道路の地下の部屋の中の食器と煙突に座る僕は23回増殖して血まみれのまま海に捨てられた。
その後暖かい空がやってきて海の中から一本のルカワが延びはじめる
そう僕の中の僕は一網打尽にルカワによって23回された
でもね、お母さん、ケーキ作りは苦手なの、だって部屋の中は狭いし、湿っぽいし、ぬるぬるsりえghsnしてるんだもの

その後長い時が少し流れてカビはとつぜんに出会った

【空虚 戦後 ヨーロッパのお洒落さん 君の瞳には恋がある】
439名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/14(土) 21:31:13
甘美なるソビエト…じゃないヨーロッパのお洒落さん、
僕とペレストロイカ…じゃない、産業革命しませんか?

ほーらすごい蒸気技術でしょ?
空虚で絶望な戦後の雰囲気を吹き飛ばす、鋼の息吹はどうです?
黒くて硬くて太いシリンダーが生み出す、巨大な馬力にうっとりしませんか?

わかってますよ子猫ちゃん
君の瞳には恋がある
迷い迷われフりフラれ
誰もが恐れ誰もが焦がれる、ああ、それが同人。それがコミケ!

【練炭自殺 感度抜群 誘拐未遂 沖縄本島】
440名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/15(日) 01:03:30
【練炭自殺 感度抜群 誘拐未遂 沖縄本島】

感度抜群のチェリーガイ
あいつは今日も宇宙の声をきき
世界のしくみを熱弁する
「俺のルーツは沖縄本島さ。
親父は練炭自殺したよ。でも俺は幸せだ」
お前もこっちへ来ないか?って
待てよお前の今やったことは単なる
誘拐未遂だぞ

俺は全てに絶望した。そしてここへ来た。

【オレンジジュース 砂漠 ガム きのこ】
441名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/15(日) 10:44:28
「母さん、俺のオレンジジュース知らない?」
「…オレのオレンジジュース… プッw」
「いや面白くないよ。つーかギャグのつもりなかったよ。」
「昨日のきのこ… プッw」
「面白くないよ。つーかギャグなんか聞きたくないよ。俺のジュースは?」
「飲んだ。」
「なんで飲むんだよ。ちゃんと名前書いてあったろ!」
「そんなこと言われても…砂漠を放浪した後だったし…」
「わけわかんねーよ。どこに買い物行ったんだよ」

俺が手に取った新製品のタバコのパッケージには、そんな注意書きがあった。
俺は黙ってタバコを棚に戻し、隣にある禁煙ガムを手に取った。

【テフロン加工 ロングパス 誠実 国際世論】
442名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/18(水) 13:45:39
画面の中で国際世論が許さないだのエキサイトしてる奴等。
こいつらはテフロン加工されたフライパンの上に載せられても同じ事が言えるのか?

つまりそういうことなんだ、アンネ。
ロングパスのロングはストロングのロング。
力強いパスは誠実さをもって受け止めて上げないと
子供はまっすぐには育たないのさ。


【並木道 愛の歌 ROE せっかち】
443名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/18(水) 20:35:40
「ROEってさ、並べ替えるとEROになるよね」
「…ナスダック総合指数、どうなったかな」
「PERってさ、ペーって読めるよね。林家PER」
「…日経平均株価、また下がったんだ」
「相手してくれよ!」「したくないから無視してんだよ!」

小春日和の今日このごろ
皆さんデイトレしてますか?
私は最近絶不調
愛の歌を鼻ずさみながら仲良く歩いてるカップルのマブタに釣り針突き刺して、
ギュ〜〜ッと引っ張りたいくらいです。

損切りしたら反発して二日でうなぎのぼり
せっかちさん♪と嗜めた同僚を丁寧に折りたたんでボストンバッグに詰めたくなりました。

【神父 無数 ニーズ 震脚】
444名無しちゃん…電波届いた?:2005/05/30(月) 20:22:27
お客様のニーズにお答えするのが神父だと二十数年勘違いしていたんだが、
最近やっとそれは違うんじゃないかと反省室で告白聞きながら悩んだりし始めた。
でも反省室で悩むのは告白してる相手であって私が悩むのは違うんじゃないかなぁって思ったりしたけど、
無数に存在する神に更に無数に存在する仕えし神父の中の一人に私のような者がいても、
まぁ神なんだし許してくれるよね、神なんだし。

そんな自己完結をしながら今日も震脚したりしてます。
中国拳法やってる神父ということには疑問を抱いていません。

【されど カピバラ 歩行者天国 銀行頭取】
445名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/01(水) 00:28:21
えー、近年続きました他行の金融不祥事に対しまして、
当行といたしましても襟を正して、社会的責任を今一度再確認して
日々の業務に就かねばならないと思いますわけで、はい。

そこで、まずはたかが客されどお客様ということで、
これからの銀行はお客様に対して、
真にグローバルかつオープンでなければいけないかと。
そこで、当銀行頭取室を一般に広く開放いたしまして、
営業時間内は歩行者天国としてご利用頂けるサービスを開始いたしました。


うちの銀行のトップは頭に花が咲いている。
それも、かなり大輪の鮮やかなヤツ。
歩行者天国を作る前に、ロビーで放し飼いのカピバラをなんとかしろ。
頼むから…。

【快楽主義 日付変更線 リニア 残り物】
446喜多八:2005/06/01(水) 01:47:32
快楽主義の何が悪い…?

下の目蓋をピンクに腫らし 色を差し出し 待っているのの何が悪い…
あぁ待ち人はエロスかも メメントモリなおいらはタナトスかも
なにがなんだかよくわからない

あぁ…あの夜みたいに
鎖骨に舌を這わして ぎゅうと抱いてくれ
そうだとも リニアの速さで連れ出してくれ
日付変更線に逆らってどんどん行けば 年も取らねえでずーっとずーっと
美しいまんまのおいら 愛でてくれるよなぁ…
素敵だなぁ…
どうせおいらは大根役者だけど
残り物余り物も出ないほど綺麗に おめえの味にそまってやるよ…ほんとだってば

【薬 生 死 アイデンティティ】
447名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/01(水) 01:49:17
現代に必要な物は何か?
それはパンとサーカスである。
そして残り物をむざむざ捨てない愛情である。
徹底した快楽主義には狂気と苦悩が運命づけられ、
その全てを解き放ったときこそ見える神の御座。
リニアモーターカーで日付変更線も子午線も超え
時空を貫く白光となり僕はまた君のそばに。

【大納言 香車 地雷 チョコチップクッキー】
448447:2005/06/01(水) 01:50:30
あちゃ、かぶった、スマソ
>>447は無視の方向で頼みます。
449喜多八:2005/06/01(水) 01:57:22
じゃあおいらはダイナゴンでやるよ
大納言さんが綺麗に水になる夜中
大根役者もえろかった
名無しの博物館で鎖骨を食われたがっているおいら
えぇ カシャ 香車 で王手(殺しまーす)
焦ら意 地雷 ヤクを辿ってみたらなんでかおめえがいた 死にたくないなぁ
地ょ東風ップ屈きー

変換わずらわし
450喜多八:2005/06/01(水) 01:58:44
置き忘れた

【ヤク 死 性 アイデンティティ】
451名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/01(水) 02:08:44
生魚は助けてもいいが、死んだ魚は助ける気になれないというのはおかしい。
生魚はすでに死んでいる。生前あったこの生魚のアイデンティティは
もはやどっかいっちまった。
いや、そんなもの最初っから無かったかもしれないね。これ魚だし。

だから泣くんじゃないよ。優しいつーか間抜けだな。
でもオマイのそういう性格俺は嫌いじゃないがね。
そのことでお前が涙を流すんなら俺は友として
一粒のトランキライザーを渡そう。ヤク中になるなよ。

【ロム 鋼鉄 ベンジン 電線】
452喜多八:2005/06/01(水) 16:11:07
【ロム 鋼鉄 ベンジン 電線】

割り箸一本で水あめと戦おうなんて、馬鹿なことを考えるもんじゃないよ。
そういって僕は、カラシニコフを舐め回している作業員を嗜めながら長いキスをした。
鋼鉄の味がした。
なんだか急にやるせない気持ちになって、ベンジンで念入りに唇を拭いた。
作業員はこの世のものとは思えない声を洩らしてさめざめ泣いた。
降りだした俄か雨が二人のアンチ・祝賀ムードを盛り上げた。
僕は落胆した。
面倒臭いので手近な電線でふん縛ってベンジンを掛けて燃した。

【意味 恥 歌 花】
453名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/01(水) 22:30:28
お客さん忘れ物…

次の方ガンバ【ロム】【意味 恥 歌 花】
454名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/02(木) 00:44:34
「恥を忘れた女ほど悲しい生物はいない…」
これは鬼女板をロムってた姉の台詞だ
俺から言わせれば、悲しいのはアンタなんだが
気付いてるのか?
花の命は短いって言うぞオイ

「意味とは付加価値に過ぎない。歌に感銘するのはその旋律、それが真理」
今度はVIP板のお絵かきスレで暴れてる姉
おねーちゃーん もうすぐ25だろー
はたらけー
よめにいけー

【甘く切ない 狂おしき 蒼き薔薇 キン肉バスター】
455搗き:2005/06/02(木) 21:19:47
【甘く切ない 狂おしき 蒼き薔薇 キン肉バスター】

劇場型犯罪というものが有る。皆様お誘い合わせの上でお越し下さい。
そうやって、甘く切ないピンポイント革命は
引っ張った君を恨んでやまないのだ。
もうキン肉バスターしないと誓って。誓いなさい。
貴方莫迦ね。ええそうよ莫迦よ。
わたしはおがらに咲いた蒼き薔薇。
ぺっぺっ 何か口に入った
何だよ チョロQか。
今でも思い出す君と過ごした狂おしき日々を。
今だから言える。
「それって、マルチ商法じゃね?」

【深海 新開地 パワーバランス 麦角菌】
456名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/05(日) 01:35:50
今日も新開地を発見。
パワーバランスの崩れは決定的だ。麦角菌の神もお怒りだ。
「何ソレ…?」
うん? 身長145微乳ツインテールツンデレ属性の助手なのに知らんのか君は?
「…いや、私、そんなんじゃないから。全然違うから」
照れることないぞ。 深海魚が耐圧力に優れてると褒められてるようなもんだし。きっと。
「意味がわかりません」
閑話休題。 つまりは麦角菌の神とは麦角菌の神なわけで。 創価みたいなもんだと認識してもらえれば。
「ええっ!? それじゃそのうちどっかの国政の一角を担ったりする巨大カルトなんですか!?」
まぁね。 今は駅前でシルバーアクセサリー売りさばいたりしてるけど、彼らはきっとビッグになるよ。 
君の胸くらい。

【湿疹 対物ライフル 息吹 ローカル】
457名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/05(日) 02:14:31
「閉鎖してトンズラしても無駄だぜ坊や
 こっちは既にローカルにまるごと保存済みさ
 すぐにミラー立ち上げてオマエさんの恥を永久に晒し続けてやるぜ」

装甲車を対物ライフルで吹き飛ばし、即ダッシュ
タコツボに飛び込んで一息、直後に爆音が響き埃が視界を埋め尽くす
大きく息吹いてから腰にくくりつけたノートを開き、さきほどのスレを更新する

新着レスが来てる! しかも例のサイト騒ぎで絶賛炎上中のバカ管理人!
ガキみたいな理屈で逃げ回ってる! 案の定、スレ住人から袋叩きだ!
湿疹出そうなほど興奮する! 祭りだ! 祭りだぜ!

ピュンと風切り音が鳴った次の瞬間、ノートの液晶モニターが砕けて散った
おいおい何考えてんだよ祭りなんだぜ空気嫁よ少しは敵兵

【ia 歩行者天国 鉄火場 三度の飯よりSEX好き】
458名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/05(日) 23:11:20
仮に仮にだ俺が今ここで鳴いてiaとかテンパったらどうするんだ?
世界中の鉄火場を渡り歩いた歴戦の傭兵の俺がだよ?
戦車もヘリも扱えるし得意な武器はRPG三度の飯よりSEX好きでそれより好きなのが電撃戦な俺がだよ?
オマエ一発で追い込まれるね切る牌なくて顔真っ赤になったり真っ青になったりするね
そこで俺がボソッと言うわけよお前さん背中が煤けてるって有名な麻雀の先生の言葉さ
それで完全にオマエ切れちゃって懐に忍ばせてるグロックを俺に向けるわけだよ
歩行者天国歩いてる連中を轢殺するようにオマエは容易に俺を殺せるわけだよ
あれ?殺されちゃマズイじゃんだって俺は手練手管に長けた一騎当千の強者なんだし
ごめちょっと待ってわかった何が違うのかこれドンジャラの牌混じってる混じってるよ!

【掃除中 ガムシロップ 噴煙 仮想現実】
459名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/07(火) 22:22:32
火口から上がる噴煙に巻かれながら掃除中なんだ…
つまり掃いても掃いても粉塵だらけな訳で、
いつまで経っても終わりゃしねぇ…

そんな仮想現実に嫌気が刺したんで、久々にリアルに復帰
リアルの俺はガムシロップ工場の職員
ひねもすのたりのたりとシロップを注入する機械を見つめる仕事

ドモホルンリンクルの抽出員と同じ難易度なのに、
こっちの方が給料低いんだよな…

【メンタル 視力検査 釣り 香】
460ヒットマン:2005/06/08(水) 07:27:48
【メンタル 視力検査 釣り 香】

「小さな湖畔の森の陰から ふんふーんふんふーんふーんふんふーん かっ香かっ香」
「やってるねえー!」
すると女は歌うのをやめて泣き出した。
「どうして視力検査のふりなんかして、ごまかすのさ!」
「東京特許許可局東京特許許可局」
察しがついたのか、女はメンタルを舐めながら言った。
「うわっ、もうこんな時間だ!」
驚いたように上げた声に、他の5人が一斉に振り返る。
一番長身で年長に見える銀髪の青年が、応じるように空を見上げて相づちを打つ。
「おお、早いモンだな。そろそろ野宿にすっか」
「・・・そうね。ちょうどここは休めそうなところだし」
男は女を無視するように釣りに没頭していた。
「あら、当然でしょ?歩きながら測量もしてるんだけど暇なんだもの。」

【スーパーサブ 高級はがき 泥濘 仙人】
461名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/11(土) 13:00:03
泥濘のごとき日常
仙人と言えど煩悩から解き離たれることなし
高級はがきにて「でりへる」を注文せり
しばし休息 そして三日
待ち人来る

「えっとーチェンジとか難しいんですよー なんてーの、あたしスーパーサブ?」
「辞めて七年経つんでー もうこういうのやりたくないんですけどー」
「ちょうど店の子が今全員出払っててー 店長がうるさいしー まぁ機嫌とっとこうかなーって」
「あ、交通費は頂きますよー 何もしなくてもー」
「断ってもいいけどー 住所わかってるからー あとから怖い人来るよー?」

【気泡 トーチカ キャンドルサービス フライングボディーアタック】
僕は勇者アレス。世界征服を企むハナクソ大魔王をこらしめるため、
巫女とナースを兼業するクーちゃんと一緒に旅をしている。
クーちゃんを仲間にするのはなかなか苦労した。
気泡の入っていない極上のビー玉を5個もプレゼントしてようやく説得したのだ。
夜になった。手ごろなトーチカを見つけたので、ここで宿をとることにした。
入ってみると当然真っ暗だ。急いでキャンドルサービスの準備を整える。
クーちゃんは灯のない場所に3分以上いるとパニックを起こすからだ。
2分59秒で準備を整え、点火した。
トーチカの中に、僕とクーちゃんの他にもう一人いるのに気付いた。
「このハナクソ大魔王様を見つけだすとは、さすがは勇者よ!」
なんてことだ。ここは大魔王の城だったのか。
「まずはその回復役っぽい娘から始末してやろう!」
大魔王は叫ぶなりクーちゃんにフライングボディーアタックを仕掛けた。
クーちゃんは素早く下に避けた。後で聞いたら腰が抜けてへたり込んだだけだそうだが。
大魔王はそのまま壁に頭をぶつけ、打ち所が悪かったらしくそれっきり植物状態のままだ。


「悪霊」「伝説」「導かれし」「花嫁」
463名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/19(日) 22:41:39
【悪霊 伝説 導かれし 花嫁】

沼地に佇む男の影はすぐに車窓の彼方へ消えてしまい、
放置された患者の包帯を解いたような、ひどい悪臭が墓石と共に現れる。
墓石群にはそれぞれ悪霊が棲んでいる。

バッハ、クレーマン、ボルトバ、ゲイシー。

のどかな田舎町の外れには、不気味な暗雲が垂れこめて、
墓石に近寄るよそ者はかならず呪い殺されるのだと、古い伝説は伝えている。
夕暮れになって、私は明滅する赤い光に導かれしばらくその後を追った。
光は、そのうちに見えなくなってしまったが、
為す術もなく立ち尽くしている私の視界にふと侵入したのは、
昼間見かけたあの沼地の男。そこは、いつか悪霊ざわめく墓地だった。
彼は静かに祈りを捧げ……それが祈りの言葉だったか、
それとも呪いの言葉だったか私は知らない……自らの額に手を置いた。
墓石はゆっくりと独りでに持ち上がり、浮遊を始める。
沈む太陽と、降りる暗闇のカーテンのあいだで、墓石は音もなく浮かんでいる。
やがて真っ黒な墓穴から、半ば腐って斑点の浮いた、死者の腕が伸びる。
腕は地を這い登り、身をよじって、薄明かりにその全身が明らかになると、
祈る男をよそに二足で立ち、眼に血を滲ませる。
狂気の姿だった。花嫁衣裳の死者は葬列の足どりで私を見つけ、近寄って、
血の気のない顔で微笑した。それは私の顔だった。

【手品 子供 憂鬱 嘔吐】
464名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/21(火) 00:16:39
胴体切断手品を失敗して内臓をブチ撒けてしまう夢を見た
観客は大騒ぎ
子供は嘔吐するわ、女は泣き叫ぶわ、男は怒声を上げるわ、
もうメチャクチャだった

ただ胴体切断されたのは上司だったので、特に憂鬱ではなかった
むしろ爽快

【耳掻き 害虫 杭 TVショッピング】
465アリス:2005/06/21(火) 01:22:35
TVショッピングを見ながら、耳掻きをしていた。
そんな商品誰が買うんだよ! なんてTVに向かって一人でやじを飛ばしていた。
そしたら突然、知らない男たちが大勢入ってきて
「お前はヴァンパイアだろ!」と叫びながら
私をどこかに連れていった。
そこは真っ暗な、冷たい場所で、私は石の上に寝かされた。
そして、胸に杭を打たれて…

…散った…

…散ったりはしなかった
だって私はヴァンパイアじゃなかったから
私の胸からは血が溢れ…
やがて私の体温が下がり、心臓が止まり…

害虫たちがどこからともなくやってきて、私を貪り尽くしていった

【アイスクリーム 鼓動 蛙 献血】
466名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/21(火) 23:13:02
アイスクリーム色のお空を眺めながらお昼御飯
おべんと箱のフタを空けると…そこには…世にも色とりどりな恐怖と蠢動の…

閑話休題。
蛙から献血に行けって言われた。キーッ!ムッカー!
ただ、鼓動だけが速くなったの
恋じゃないの! きっと、それは、

その答えは、お兄ちゃんだけが知ってるの… …♥

【ペペロンチーノ 三振 ダウンロード やりすぎ】
467東海奴王 ◆tGXPxw/o0U :2005/06/21(火) 23:20:43
ペペロンチーノをダウンロードしようと思ったら三振が落ちてきた
もうこれはさすがにやりすぎと思ったね。



【浪速のモーツァルト 浪速の黒豹 浪速のイタリアン サッポロヌードル】
468名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/22(水) 20:03:12
【浪速のモーツァルト 浪速の黒豹 浪速のイタリアン サッポロヌードル】


ハナクソ大魔王が植物状態から回復し、また世界征服を始めた。
眠ってた間によほどイメージトレーニングを積んだらしく、手際のよさは以前と段違いだった。
大魔王は伝説の浪速三闘士を捕らえて洗脳し、手足として利用したのだ。
三闘士のリーダーである浪速のモーツァルトは世界の北側を征服した。
三闘士の首領である浪速の黒豹は南側を征服した。
三闘士のボスである浪速のイタリアンは東側を征服した。
そして大魔王自身は世界の中心に城を作って彼らを操っている。
まだ征服されずに残っているのは僕が所属する西側だけだ。
僕はクーちゃんにも黙って一人で旅立ちの準備をした。
クーちゃんは以前大魔王に負わされた心の傷がまだ癒えておらず、
理由もないのに泣き出したり笑い出したり踊りだしたり服を脱ぎだしたり、
見ている分には楽しいがとても旅に連れて行ける状態じゃない。
最もポピュラーな回復アイテムのサッポロヌードルを持てるだけ買い込み、僕は旅立った。
やけに荷物が重い。一応五年分は買い込んだが、それにしても重過ぎる。
鑑定の魔法を使ってみると人間が一人荷物に紛れ込んでいるのが分かった。
まあ、いいか。


【ロードショー Friday Night Fantasy】
469名無しちゃん…電波届いた?:2005/06/29(水) 22:52:56
『今夜のNightにあなたのHeartを盗んでFantasy』

スゴイのがきた。
スゴイなんかラブレターっぽいのがきた。
こないだ。具体的に言うと先週のFriday 
うわ影響されてる。 おちつけ〜おちつけ〜わたし。

正直こんな文面書く物体が、一般常識、というより知能、あるいはDNAを有してるとは思えないので、
とりあえず悪友Zを騙して待ち合わせ場所に誘導。ふふふ。
どうする変態ちゃん。そのZは戦闘力28だぜふふふ。

なんか意気投合してた。
なんか来週映画行くって。ロードショーだって。
なんか感謝された。ムカつく。でも戦闘力28には逆らえない。

【メンタム トランペット 足音 残業】
470名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/03(日) 23:52:43
放課後、好きな娘の笛を舐めるために、学校に侵入した。
目的は変態的だが、意外に面白い。
ちょっとスパイとか北朝鮮工作員とかの気分。
残業してる女教師とか拉致っちゃうぞ♥

予定外のアクシデントが幾つか発生。

まず憧れの娘の笛がリコーダーじゃなくてトランペットだった。
しかも口のところにメンタム塗ってあった。
のたうちまわって苦しんでるとこに唐突に足音が近づいてきた。
あわてて教壇の陰に隠れてると、担任の体育教師が入ってきて、
さっきまで俺が加えてたあの子のトランペットをペロリペロリと舐め始めた。

担任が口押さえて悶絶してる間に帰った。

【霧 スリップストリーム 商売 圧力】

471ヒットマン:2005/07/05(火) 06:19:35
【霧 スリップストリーム 商売 圧力】

霧が出てる。それは過去?
まぶたが重い過去?
もう過去?今?過去?
これは?この指の湯五木田は?タイプは過去?
いやタイピングは?今?
今はいつ?指のしわの数を数えてみようか。
眉毛は何本生えてる?
今までに買った服の合計金額は?
ライターを擦った回数は?
スリップストリームに巻き込まれた。
ひっこーしひっこーしさっさとひっこーし
霧が出てるように見えるのは今?過去
もう過去全部いま はどこ?
夢を見ました昨日過去です
くるみ割り人形の商売人が近づいてきて聞くんです。
あなたは今まで何歩歩いたか。
近づいてくる一秒ごとに一秒ごとに
また一秒、ほら過去だ
今がない
今がないと答えられない
近づいてくる
くるみ割り人形が近づいてくる
今がない
答えられない
時間切れ。あなたの人生をくるみ割り人形で割ります
今がない今がない

【SMOKE 海 9デイズ ワンダー】
472真琴:2005/07/05(火) 10:58:27
【SMOKE 海 9デイズ ワンダー】

――SMOKEY?
あなたは早口で囁く。その言葉は「スモーキィ」としか聴こえなくてわたしは眼をパチクリする。
――SM、オケイ…?
あなたはおどおどしながら区切って言う。ド! わたしはいきなりあなたの腹部を蹴り上げ、
「オケイ」とニッコリする。

水面下の闘い。同時刻、海の底では遅効性ウィルス「9デイズ」が
デカトンケイルに九日間のゆめを覗き見させている。
月曜日に出会い、
火曜日に別れ、
水曜日にキス、
木曜日に殺し合い、
金曜日に抱き合う。
土曜日には葬式で、
日曜日には結婚式。
あと二日、曜日の呼び名が足りない。

わたしはあなたのおなかのまんなか、
お臍に鍵を刺し込み、内臓を螺旋にひねる。あなたは渇いた口で苦しげに言葉をつむぐ。
――じ、人生はワ、ワンダー… フル…
そして、暗転。

【抗体 繊維 癌 品川】 
473名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/05(火) 14:08:52
【抗体 繊維 癌 品川】

安アパートが密集する住宅街の廃線沿いにYの家がある。
近所の自転車おじさんが午前5時に○○高校の校歌を歌いながらY宅の前を通り過ぎるのだ。
 私は朝までY達と麻雀を打っていた。「あー、煙草ぎれ」
近くの自販機まで一人で買いだしにいくと自転車おじさんが何をするわけでもなく立ちつくしているではないか。
あまり関わりたくないが愛用の煙草はここの自販機にしか売っていないため
渋々彼の前を通り過ぎ自販機にお金を入れボタンに手を伸ばした。
 自転車おじさんが××繊維工業と刻印された金属プレートをカゴから取り出し
「品川・・・品川・・・」と呟きながら私に近づいてくる。
随分と長い間風呂に入ってないらしい。異臭がした。
私は両手をあげ「アヴァヴァー!」と叫び威嚇をしたのだが
自転車おじさんは一瞬驚きの表情を見せたものの退くことなく私に近づいてくる。
私は半分諦め徹底的に無視を決め込んだ。
 屈んで自販機から煙草を取り出そうとしていたら彼が耳元で
「・・・喫煙はあなたにとって肺癌の原因の一つとなります」と囁くのである。
「あんたの口臭のほうがよっぽど体に悪いぜ」
そう言うと私は彼の顎めがけて肘うちをくらわせた。
「風呂入れよオッサン。それと歯も磨きな」
 Y宅へ戻ろうとすると後ろで自転車おじさんが叫びだした。
「こ、抗体が疼きだすぅぅうううぅううううう!!!ひゃあぁぁああっはあぁぁぁあああ!!!!!」
手に負えない。そう思った私はY宅まで走って逃げたのだが
自転車のスピードに敵うはずもなく、あっと言う間に追いつかれてしまった。
 騒ぎを聞きつけY達が助けに来てくれた。
私は危うく金属プレートで首をカッ切られるところであったが
Y達のおかげで一命をとりとめたのである。
 Yがグッタリした自転車おじさんに「元気ハツラツゥ?」と声をかけると
自転車おじさんは勢いよく立ち上がり屈託のない笑顔で「ハツラツ!ハツラツっ!!」とこたえ
何事も無かったかのように去っていった。

【タンデムビート ベーシック 巨匠 アル中】
474名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/07(木) 22:00:39
ベーシックなタンデムビートを奏でつつ巨匠の顔をチラリと盗み見る。
基本を着実にこなせる人間こそ、彼女の後継にはふさわしい。
俺の胸中をよぎる輝かしい未来像。
そこで俺は巨匠っぽくハーレムとか作っちゃって
「君、パンツを脱ぎたまえ」「はい〜巨匠さま〜」とか言わせちゃったりして
ウハハハハハハハハハ



ミスった。
でも巨匠、アル中だったから気付かなかった。

【江戸っ子 交換日記 電話ボックス スプレー】
475名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/08(金) 01:18:17
【江戸っ子 交換日記 電話ボックス スプレー】

僕とクーちゃんはついに世界の最北端、浪速のモーツァルトの住む長屋にたどり着いた。
生粋の江戸っ子である彼が浪速三闘士に名を連ねるには計り知れない苦労があっただろう。
それなのに今は…いや、感傷に浸っている暇はない。僕とクーちゃんなら彼を助けることができる。
彼の小学校時代の彼氏から買い取った交換日記が役に立つはずだ。

まずは浪速のモーツァルトを誘き出さねばならない。
さっそく近くの電話ボックスからクーちゃんが偽電話をかけた。
彼はあっさり引っかかって僕らの目の前に出てきた。
(どんな言葉で誘ったのか、クーちゃんは今でも教えてくれない)

僕らに気付くと、浪速のモーツァルトは直ちに臨戦態勢に入った。
遊ぶような相手ではない。僕も直ちに例の交換日記を荷物の中から探し始めた。
食料が多すぎて探すのに手間取る。食料はまだ四年十一ヶ月分もあるのだ。
やっと交換日記を手にして気がつくと、浪速のモーツァルトがクーちゃんに飛びかかろうとしていた。
僕は迂闊だった。回復役は狙われるということを前にも経験していたのに。
だがクーちゃんは迂闊ではなかった。予め荷物から抜き取っていたらしい超強力防虫スプレーを素早く放ったのだ。
このスプレーは風速30メートル程度は出る。その勢いに虫ではない彼も一瞬ひるんだ。それで十分だった。
僕は交換日記をくるりと丸めると、彼の脳天を一撃した。
彼は意識を失って倒れた。目が覚めたときには洗脳も解けているだろう。


【ストライダー ゴクリ 父無き者 灰色の放浪者】
476名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/19(火) 19:40:41
「ストロー使ってる人をストライダーと呼称するのはどうだろう?」
グラスの中身をゴクリと飲み干しながら彼が呟く
それは氷が溶けすぎてやや薄いカルピスだ

父無き者が集う会、別名はぐれ狼部で
俺は部長補佐をやっていた。副部長と呼ばないのがオリジナリティ
月に一度、灰色の放浪者を名乗る顧問を迎えて会議を開き、
運営方針を決めるのが創部以来の伝統だ

そこで飛び出した意見が冒頭の一言
部長がこの会議に出席したがらない理由がおぼろげながら判りかけてきた

【養成所 幽霊 涼 プラズマ】
477名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/19(火) 22:00:12
【養成所 幽霊 涼 プラズマ】

暗雲漂う断崖、草木さえ近寄らぬ荒涼とした原野に、いわくつきの養成所はどんよりと
白い塔を目印に招いていた。ガァ〜ガァ〜  寂しいカラスの叫び声が異界の地を
知らせてくれる。
ぎぃ〜 ドアを開けると漆黒の闇と、すえた臭いが集って迎えてくれる。

俺は幽霊になり、憎むべき奴を血祭りに上げるために、この地に足を踏み入れた。
悪霊となり、奴の喉仏に食らいつき、すべての幸福をむしりとるのだ。
奴は悪法のバリアーを張り巡らし、人である俺が敵う相手ではない。
奴は俺から、最愛の彼女を奪い、これ見よがしに俺に見せ付けた。

夜は青白いプラズマが不規則に妖気を放ち、いちど眠りに入れば二度と戻ることは叶わぬ。
一瞬、稲妻が走り、眠りの催促をしてくる。
今更、契約の不履行は許されぬ。俺は悪魔に魂を売り渡したのだ。
うとうとしていると、俺はなんとも感動的な「優しさの谷」を見下ろしていた・・・・

【花火 猫 ゲームオーバー 4次元】
478名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/19(火) 23:55:10
富士山逆落としだにゃー!

時節の挨拶もさることながら
昨今花火ブームと見たがどうか?どうかとはどうだ?この猫大好きっ子め!
     そwこwでw{ゲームオーバー}wwwだwww     

うんこ、言うほど辛くはないお!           でもそのうち、ところでてってって〜てって〜
4次元とか書くヤツ低脳age
漢字とアラビア数字混ぜるんじゃにゃーYO! m9(^Д^)プギャー

【やる気 灯台 メリケンサック 年金】
479名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/20(水) 12:28:09
【やる気 灯台 メリケンサック 年金】

乱世42年4月2日午後4時2分42秒
俺は激怒していた。。。。
明日以降は、年金を受け取れないのだ。俺様に市ねということか?
それもこれも岬にそびえる灯台のせいだ。
どうせ、そんなことだろうと思っていたが、現実は切実だ。

安焼酎を一気に飲み干し、やる気を鼓舞する。
天涯孤独の身に恐れるものなどあるものか!
コブシにはメリケンサックをキッチリ装着し、出撃準備完了。
目指すは要塞と化した灯台。
官僚どもに制裁を加え、俺が灯台を崩壊させる。

入念な予行演習が、一点の曇りもない自信につながる。
やるべきことはやり尽くした、後は実行のみ。

灯台の中に入ると、官僚が、いきなり飛び掛ってきたので
身をかわし、敵の腕を取ると巻き投げで、石畳に叩きつける!
さらに上に進むと、いきなり物影から銃を発射する官僚。
パーン パーン 卑怯者め!
とっさに身を翻し、金庫を持ち上げ、官僚どもに投げつける。
ドーン!! 官僚どもがひるんだ隙を見て、メリケンパンチを浴びせる。
プフォ〜、ギャッ。
肩を押さえ、その上に進むと、ある政治家の三世に似た奴が震えていた。。。。

【浴衣 ゴミ箱 パフェ 住民票】 
480名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/20(水) 18:22:53
【浴衣 ゴミ箱 パフェ 住民票】 

タンスの奥に眠ってた、赤い浴衣を身にまとい、胸をはり、祭りを見上げる。
真美ちゃんも一緒にドンドン ピーヒャラ なんか愉快な気分。
そわそわドキドキ、〇〇くんも来てるw
あっ!パフェ売ってるよー ダーーーわき見もせずに一直線。。
花火が ひゅーっ!!ドーン!!!打ち上がる。^^;(*^_^*)(#^.^#) ☆∴∴∴☆彡*。.・〇|||
ぅわっ!花火に映える〇〇くんってステキ ねーさいこー

ゴミ箱が無いw ぁ・あった!倒れてる。紙が・・
何かこの紙だけ、祭りに背を向けてるよw
ゴソゴソ。。なにこれ? 花火 樺音 、、私だよこれw住所も合ってる。
除票 平成17年7月31日、、、、本人死亡によりwwww 

【顕微鏡 海辺 探偵 サッカー】 
481名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/20(水) 22:19:15
時給900円のウエイトレスをやっている私だが

友人と遊びに行った海辺で証拠品を探す探偵につきあってその後
なんか勢いで水着コンテストとか出場して優勝して一位の賞品ゲットしたものの
それが顕微鏡だったからいるかこんなもんってキレて海に向かって遠投したら
遠泳してる大学生の側頭部にブチ当たったので慌てて知らん振りしつつ
ビーチサッカーおっ始めてゴッテリ日に焼けてでも黒くならず赤くなる体質だから
その後三日ほどシャワー浴びるのも辛かったりしたこの夏、

時給が920円に上がった
うれしい


【パスタ 三角定規 麻薬 瘴気】
482名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/21(木) 21:01:04
そうび:あたま… 猫耳カチューシャ
そうび:みぎて… 三角定規
そうび:ひだりて…分度器

※そのぶきではせんとうがおこなえません! べつのぶきをそうびしてください!

最近オンラインゲーを始めた
麻薬のごとき中毒性
面白い
自分で装備アイテムを登録できるのも面白い

でもなんで三角定規と分度器を同時に装備できないのか?
パスタ食いながら画面にガン飛ばす
こないだパーティ組んだアイツなんてアニメDVDの両手持ちで瘴気吐くダイナソア仕留めてたのに

【やりすぎ 皮 山芋 宣誓書サイン】
483名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/21(木) 22:17:48
【やりすぎ 皮 山芋 宣誓書サイン】

「わ、わたしわ〜、神に誓い今後、二度とシゴカナイ事を約束しま〜す」
・・・そして神聖なるシゴキ禁止誓約書サインを交わしたのである。

それもこれも、やりすぎてアソコが皮だけになってしまった経緯があるw
修学旅行は水着でフロ入り、茄子でごまかす。。
かなり回復してきたのだが、それでもへなへな拗ねているのも事実。

山芋を食えば回復すると聞けば、西に向かい、ケモノ道を這い回り
女体を見れば成長が早いと聞けば、東に疾走、温泉場の高木に登り、下を覗き見るw
早く宣誓書を取り戻して、人間に戻らないとマジやばいと思うんだけ、どーよ これって?

【おやつ 虹 るんぺん ばーさん】
484【おやつ 虹 るんぺん ばーさん】 :2005/07/21(木) 23:45:58
ある銀河の古の物語。
秘密結社おやつカンパニーの社長ビババンゴ佐藤は皇帝を僭称し銀河に恐怖をもたらした。
しかし、虹の彼方からやってきたるんぺんの山下テムジンが立ち上がった。
テムジンは賢者アッホーノ坂田に学問を学んだ。しかし三日で飽きた。
次に火病の大元帥チョン・カーターに剣術を学んだ。しかし二日で飽きた。
こうしてテムジンが完成させた流派がモンゴル相撲というわけじゃ。
ばーさんの初恋のお話はこれでおしまい。


【ぽっぺん イッパイアッテナ 百太郎 人間になりたがった】
485名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/22(金) 19:31:02
【ぽっぺん イッパイアッテナ 百太郎 人間になりたがった】

ぬしゃぬしゃぬしゃ わしゃ寝太郎じゃ
そもそもわしはの。百重人格で一太郎から百太郎までイッパイアッテナw
棲息地かぃ?
学校の女子トイレやコタツの中じゃよ
昔はの。
人間になりたがったこともあったが 若かったんじゃろナ
ぐずっていたら ぼっぺん爺に急所けられてのw
けんども 大事にしてた やま狸がの。爺を追い払ってくれたんじゃ
ほんで九死に一生を得たという訳じゃ
きみらも我がまま言うなよ
ぼっぺん爺が天井裏に棲みついて見張ってるからの

【痔症候群 昇降機 桶狭間 ステルス】
486ヒットマン:2005/07/23(土) 05:14:02
【痔症候群 昇降機 桶狭間 ステルス】

やかましいアラーム音で目覚めた。
最悪な気分だ。
昨日の夜はなかなか寝付けなかったし、まったくついてない。
「痔症候群というものは、群発性の頭痛と非常に似た……」
テレビでうさんくさいオッサンが何か言ってる。
ここまで俺は何一つ楽しい気分を味わってないぞ、どういうことだ。
何かおかしいぞ。いつもならひとつやふたつ…。
窓の外に目をやるとビル間に貨物の昇降機がガオンガオンと大きな音を立てていた。
アラームはなり続けている。テレビ、昇降機の雑音が否応なしに耳に入り込む。
ケツもいてえぞ、なん……ここはどこだろう?
桶狭間?あれ…景色がぐにょぐにょしてる…
なんだ?俺が?二人?
雑音がディレイして聞こえる。
鉄分が抜けてすべてがステルス化しているのだった。

【四千年 リプトン ドロイド 民事】
487名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/23(土) 23:44:48
【四千年 リプトン ドロイド 民事】

浪速のイタリアンのいる中華街にやってきた。この中華街には四千年の歴史があるという。
建物は朽ち果て、ところどころに野ざらしの骸骨が見つかった。
クーちゃんには見せないようにしないと。見せたら間違いなくパニックを起こす。
パニック回復アイテムのリプトン麦茶は七年分買い込んである。
でも、このアイテムは最悪だ。

この前宿屋に泊まったとき、停電でパニックを起こしたクーちゃんに安易に使ってしまったところ、
その場に座り込んでコントロール艦を失ったドロイドみたいにおとなしくなった。
その時は、なんと便利なアイテムだと喜んだ。
だが、クーちゃんは落ち着いたのではなく全身が麻痺して動けなくなっただけだったのだ。
その後数日間クーちゃんはトイレにも行けない状態が続いて、僕と宿屋の主人はとても苦労した…。

僕はまた迂闊だった。
回想に浸っている間に、クーちゃんが地面に転がっていた骸骨を見つけてパニックを起こしたのだ。
僕が止める間もなくクーちゃんはすごい勢いで走り出し、近くの建物の壁に顔面から激突した。
クーちゃんは鼻血を出しただけで済んだが、建物の方は一気に倒壊してしまった。
あの建物の中には間違いなく人がいた。窓から意味ありげにこっちを見下ろしてるのが見えたのだ。
困った事態だ。民事訴訟ぐらいは覚悟しないと。…いや、中の人を助けるのが先だ。
僕は鼻血を止めたクーちゃんと協力して瓦礫の中から人を助け出した。命に別状はないが完全に伸びていた。
よく見ると、その人が浪速のイタリアンだった。目が覚めたときには洗脳も解けていた。


【あっけない そっけない やるせない かたじけない】
488名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/24(日) 10:23:13
そっけない君の態度に業を煮やした彼女は、決闘を申し込んだ。
あっけない結果が待ってるはずだった。

一人荒野に立つ彼は小さく「かたじけない」と、傍に佇む虎に謝辞を述べた。
虎。大型の肉食猛獣。肉球は硬く触っても楽しくない。
傾く天秤に必要なのは相反する巨悪と正義。
ゆえにやるせない人生を歩むことも辞さない。
彼と、アナタと、アナタ以外の全ての昆虫と、から揚げシーモンキー。

そこで目が覚めた。
まるで公明党の票集めのような、目が覚めたときのような気分。


【受信中 ローカル スリット お見通し】
489名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/25(月) 21:21:55
「ローカルに保存されたチャリティーコンサートのBGM…
お見通しだぜって顔でニヤニヤしてる俺の彼女…

つまり…従兄弟の馬場っちを殺したのは… …この中にいる!」
ジャジャーン!!!

「な、なんで俺が犯人だってわかったんだー!」「速っ!」
「まだネタばらししてないじゃん!何してんだアンタぁぁぁっ!」

スリットが凄いチャイナドレスとか着てるからそうなるんだ。
電波受信中とかそういうのは露出度と深い関係があるんだ。
だから僕らは名探偵。 体は子供で股間は大人。 グリ子の勃起ー。

【入れすぎ ポスト色 新郎新婦 どんより】
490名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/26(火) 12:41:51
【入れすぎ ポスト色 新郎新婦 どんより】

「豆谷くん、また昨夜ヤッタだろ いったい何回運動したんだね?!
しっかり経営計画に沿ってヤらんと、会社が傾くぞw」

ハァ・・・出したのが10回ほどかと、、、
「ななに〜〜!?10回もヤッタのかぁ〜、いくら新郎新婦とはいえ キミ〜入れ杉だよw」
ぃぇ・・ 入れたのが10回で出したのが10回。。アッという間の出来事ですたw
「ほ〜〜〜 ソレはよかったの。その調子で保存状態にくれぐれも注意したまえ。。」
ハァ  アソコはポスト色を保ってますんでご安心を。
「〜わしも この齢じゃで君の奥さんを満足させれんと思うが何分ヨロシクナ」
ハァー  スワップはシゴトより肉のほうが大変ですねー
「そうじゃ、為替は相手を選り好みせんが おにゃのこは そうもいかんw
よいか!栄養状態に細心の注意を払い 鮮度を落とすでないぞ!」

どんより曇ったある朝のディーリングルームでの部長と若手ディーラー。。
聞いていたのは、美形OL寝田浅利 聴子w

【 派出所 レール 馬の屁 流れ星】

491弥次サン ◆UsSEE86ggg :2005/07/26(火) 14:40:59
【派出所 レール 馬の屁 流れ星】

「いってきます」
この掛け声を毎朝繰り返す若者の数が激減していることは、国として否めぬ傾向にある。

玄関から飛び出す、最初の一歩。
それが中学生のスニーカー、サラリーマンの革靴、負けイヌのハイヒール……
どのようなものであるにしろ、他人が敷いたレールの上を闊歩する。

他人の敷いたレール? 否、もう、このような時代となってしまっては、
「他人が製造した、人生の動く歩道」といいかえてしまった方が、いっそ清々しいだろう。

玄関先から、目的地へと運んでくれるのであれば、流れ星が目的地を見失い
派出所へ出向く必要性もなくなる。眉毛のつながった派出所勤務の江戸っ子の仕事は、
もう遠に過ぎた、七夕飾りの、黄色の星飾りを清掃するくらいで済む。

乗馬を嗜む部下の愛馬に、近所の悪餓鬼が書き綴った短冊などくれてやるが、
馬は一瞥もない。
眉毛の繋がった面に尻を向けると、馬は屁をひねるくらいの愛想のよさだ。

むしゃくしゃしたので、帰り道に競馬場へ向かうくらいはご愛嬌だろう。
ご贔屓ではないが、ピンと頭にひらめくものがあり、
スターダスト・テイルズという名の競走馬に全財産を賭けると、万馬券に化けた。

いきつけの玩具屋でミニチュア・モノレールを買い、焼酎・黒馬をすするように呑み、ゲップ。
「尻尾でも、星を掴んでこそ男だな」と、我がことながら豪快に笑った。

【西洋気触れ 胡麻豆腐 火星 よその子】
492名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/26(火) 16:40:27
【西洋気触れ 胡麻豆腐 火星 よその子】

手には遣いのメモ、左のポケットには財布。
小さく咳払いをして、僕は階段を駆け下りていく。

ヘッドフォンから漏れる弱者の一撃に耳を貸して、心は三歩先へ。
鉄骨の上に張り付いたゴム質の上を軽やかに滑ると、
調子っぱずれの鐘みたいに、マンション中に轟音が響き渡る。
真昼、人っ子ひとりいない建造物をするり駆け抜けていくのは爽快なようでいて、
胸が少しだけ空になるような、そういう気分だ。

こんな時に聴くのは西洋気触れの方がいい。
さっきまで耳を満たしていたあの音楽は、時に伝わりすぎる。

僕は足を止め、ふ、と空を仰ぎ見る。
買い物のメモには、胡麻豆腐、蒟蒻、金平糖。姉の華奢な字が躍っていた。

薄っぺらな半紙に書かれたそれを空に透かせば、
手を差し出したのは、この季節、火星が現れる方角だった。
さっき聴いていたのは木星を冠したアルバムだったな、なんて思いながら
平均−55℃の世界に思いを馳せる。

よその子とすれ違ったのは階段を降りきってから。
未知との遭遇、なんて数分ぶりの他社との邂逅に感動しつつ、
僕は自転車に跨った。

【花火 心中 するめいか 甘味】
493名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/26(火) 18:33:01
【花火 心中 するめいか 甘味】

かーさん 今年の花火 きれいだね。。
・・・
ね、なんで とーさんもかーさんも黙ってるの?
舞ちゃん 今年の花火は特にキレイねぇー。。
舞、好きなものを買ってきていいぞ!甘味好きだろ?
ほんと?わーーーーーい やったぁー!

はい あなたにはビールとスルメイカ
この花火が見納めなのねw
チクショウ!!あの時、保証人にさえならなければーw
もう済んだことよ 何もかも 終わったのよ、、

心中する人の心境がよく分かるわね 確か、かの文豪もw
手塩にかけて育てた花を己の手で摘み取ることになろうとは・・ウウッ

はい、父さんと母さんにアイスクリーム 
 つべたくておいしーよー
舞 8歳 ささやかな夏 夜空の彗星

【ヤクザ 抗争 ハゲ 毛がに】 



494名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/28(木) 19:14:42
【ヤクザ 抗争 ハゲ 毛がに】

パーン・-!パーン・-! (バッ ズブッ)ガシャーーーーん!!(シネヤーコリャー)

カシラ、カチコミでっせ!
野郎!慎太郎一家の仕業か。

う〜む。チンピラ組織と事を構えちゃ組の名折れになるかぁ?
カシラー、相手も一応ヤクザでおま。。この抗争は避けられまへんで。
枝のモンにチャカもたせ、慎太郎一家のへタレどもを手当たり次第、始末しますんで!

こら!ハゲ大作。しんたろ一家は、若頭が破門になって、往生しとるんや。
縄張りをシメあげときゃ自滅するだろーがぁ!
かしら〜、ハゲは勘弁しておくんなせぇwワシにも若頭補佐の立場ちゅうもんがぁー。
それでなくても、カンザキとかフユシバとか逝かれた奴に頭を痛めておまー。

ガラッ|||||| これこれ何をサカッテおるのじゃ。
あ、モリ親分! さかってるのではなく、いさかいですよw

そうかwハゲと聞いて急に毛がにが食いとうなったぞ。
北海道の枝に言っておけ。お中元は毛蟹でよいとな。
しかし〜。奴は越後興業と死闘を繰り返し、組織が壊滅状態では?

ふふふ。だからこそ忠誠心を測るチャンスだろうが。

【公明 釈迦 つちのこ クレープ】
495名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/30(土) 00:40:28
「つちのこ捕まえたらクレープおごってくれ」
釈迦が叫ぶ
読経の時より気合入れて叫ぶ
玉の汗が浮かぶ
公明正大に行こうじゃないか
だってアイツが何か要求して裏がなかった事がないんだ

【ドアノブ マジカル 張り手 急所】
496名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/30(土) 11:42:00
【ドアノブ マジカル 張り手 急所】

浪速の黒豹の住む洞穴を見つけた。入り口には仰々しいドアが一つ。
止める間もなくクーちゃんがドアノブに手をかける。
直後、小さく叫んだかと思うとクーちゃんはその場に倒れてしまった。
原因はすぐに分かった。この前マジカルバナナ大会に優勝して手に入れたアクセサリーだ。
電気属性に極端に弱くドアノブの静電気でもスタンガン並みのダメージを受ける、と説明書に書いてあった。
クーちゃんはすぐに目を覚ましたが、電気ショックのせいかいきなりパニック状態。
起き上がるなりドアを百烈張り手で破壊して、さっさと中に入っていってしまった。
僕は慌てて後を追ったが、クーちゃんはすでに目で確認できないほど先に行っていた。
足音を頼りに追跡していったが、急に足音が途絶えてしまった。
一瞬心配したが、今度は闘いの音が聞こえ始めたので無事と分かった。
追い付くと、クーちゃんは浪速の黒豹と激しく切り結んでいた。
向こうが振り回しているのは金属バット、クーちゃんが使っていたのは途中で拾ったらしい角材だ。
互角に見えたのもほんのつかの間、クーちゃんは手を打たれて角材を弾き飛ばされた。
何たる幸運。角材は僕の目の前に飛んできた。僕は角材をダイレクトキャッチすると、
浪速の黒豹の急所、肩の後ろの二本のゴボウの真ん中にある脛毛の下のロココ調の右めがけて投げつけた。
こうして浪速の黒豹も正気に戻った。クーちゃんもいつもの状態に戻っていた。手を骨折していたが大してひどくなかった。

【熱い涙 埋めてやればいい 薄ら笑い 忘れてほしい】
497名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/30(土) 21:05:14
「忘れてほしい、彼女が『忘れないで』と言ったことを」
「さもないと忘れたころに、彼女が薄ら笑いを浮かべつつ枕元に片足立つだろう」

わけわからん
そもそも彼女は忘れて欲しいのか、欲しくないのか。
そして片足立ちって何だ。 よろけてこっちに倒れこんでくるのか。

「しかし彼女が熱い涙を流しつつ語ったことは確かだ」

だからなんだ
俺にどうしろって言うんだ

「埋めてやればいいのさ。 そして数十年後に取り出そう」

思い出のタイムカプセルにそんなわけわからん謎を入れるのやめてくれ
だいたい彼女って誰なんだ。 それと彼女の発言を忘れろって言ったのも誰だ。 わけわからん。

【危険物取り扱い ピッチャー 線路 スライム】
498弥次サン ◆UsSEE86ggg :2005/07/31(日) 03:14:15
【危険物取り扱い ピッチャー 線路 スライム】

危険物取り扱い免許を取得した。
なぜならオイラの想い人は、危険物だからだ。
往来で、線路の上に寝っ転がって空を見てやがった。
それだけで、かなり危険だろう。

それでも、オイラからすれば、ストライクゾーンど真ン中。
少々の危険は覚悟の上だ。

虎穴へと向かって、ピッチャー、振りかぶって、投げた! 
デットボール!!

スライムの大群が、オイラに向かって一斉にブーイングを開始した。
オイラは心のままに、もやっとボールを、観客であるスライムたちに向かって投げ続けた。

次は、スライム爆破処理免許を取得し、野次馬どもを蹴散らしてやるぜ。

【風物詩 廃棄ガス アダバナ 情愛のない性格 】
499名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/31(日) 15:55:39
【風物詩 廃棄ガス アダバナ 情愛のない性格】

夏の風物詩
シュリーレン現象に歪む青い空
廃棄ガス 光化学スモッグ 立ち昇る黄色い旗

階段下から覗く逃げ水
アスファルトの上で光放つアダバナ
輝いても潤わないまやかし

蒼き頃
情愛のない性格の従姉
触れても逃げ去っていく背の高い影


さようなら
夏の日
心を揺らしたあの夕焼け

【たてがみ 甘い嘘 シュノーケル 愛嬌】
500名無しちゃん…電波届いた?:2005/07/31(日) 20:29:17
【たてがみ 甘い嘘 シュノーケル 愛嬌】

流星のたてがみの中で
きみの宇宙服のチャック下ろしながら
言いましたね 味方でいると

囁き千里の水の底で
きみの命のシュノーケルはずしながら
言いましたね ア・イ・シ・テルと

甘い嘘でも何でもなくて
僕にとってはご愛敬

たとえばねえ秘密だけど
樟脳を落雁と偽って
キミの小皿(小花柄のやつ×1)に盛り付けてるのは僕
それを食べたキミがどんな風に細っていくか
その過程を絵日記にして書き溜めているんだ

今度見せてあげるね

うん 愛してる

【瓶の中 地獄変 ラインマーカー 餃子を攻める】
501名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 01:42:58
今日はめでたき 結婚生活一周年
but
帰りが遅い 遅くないで
恋人の口論はいつしか 笑う子も泣く地獄変
いや 包丁はマジでヤバイ マジヤバイ
すかさず脇に抱えた鞄でカバー
そこから転がるラインマーカー
はいhaiここ此処チェックチェック
瓶の中の毬藻は優雅にぷっくぷく

そんな彼らを尻目にこの僕
皿に盛られた餃子を攻める
あれ 猫ってにんにくオッケーだっけ
具合が悪けりゃ隣のわんこに看病させよ

【青い車 レインコート 17歳 ジェリービーンズ】
502名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 02:02:10
【青い車 レインコート 17歳 ジェリービーンズ】

ゆめのようなできごとでした。
17歳の私はスキップでトんでいたのです。

雲はワタぱち?
お星様はこんぺいとう?

あ…おそらからジェリービーンズのあめが…

口から紡ぎ出した言葉のレインコートで身を包むのです。


自己嫌悪 好き ごめんね? アイタイ 煩い アイシテイマス 嘘つき
ずっと傍にイテホシイ 大好き 早く消えて 嘘だよ わからない…


気付いたら青い車に轢かれて真っ二つ

私の体の中身はなにかしら?

すこしでもaiがはいっていればそれでイイ

【プラネタリウム 女子高生 えむ 笑っていますか?】
503弥次サン ◆UsSEE86ggg :2005/08/01(月) 03:11:40
【プラネタリウム 女子高生 えむ 笑っていますか?】

上映時間が迫っているプラネタリウムのチケットを一枚買い。
そう混雑してはいなかったが、端側の座席についた。
チケットを買う時も、ここにくるまでも、ずっとうつむいていた。
油断すると、こらえている涙がポタッと落ちてきそうだった。

説教親父は、気楽にいうのよ。「今時の女子高生はなっとらん」なんて。
まるで自分が今まで、一つの罪も犯してきてませんっていうような、偉そうな態度で。
何もわかっちゃいないくせに、みんな知ってるみたいな口振りで。ムカツク。

プラネタリウムでは、ブラックホールについて説明された。説明を聞きながら私は、
みんな森に消えるんじゃなく、そこに吸いこまれちゃえばいいのに、
なんて物騒なことを思いながら、プリプリの「えむ」を今更聞いていた。

まだ涙が滲んでくるのが悔しい。失恋なんかで、いちいち傷ついてる場合じゃないのに。
私のいない左側に、あなたはもうとっくに慣れて、笑っていますか?
だったら…… 私だって、あなたを忘れる勇気を、次の恋に進む力に変えよう。
季節はまた、変わるから。私だけ、立ちどまったばかりじゃいられない。

プラネタリウムが終る頃には、私の涙もかわいていた。
次の恋をはじめる準備なら、もう万全だ。

違う肩越しの夏を、世界で一番暑くしにいこう。

【コントラスト 架空請求 アクアリウム 花瓶の花】
504名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 04:11:16
【コントラスト 架空請求 アクアリウム 花瓶の花】

ダイレクトメールと架空請求の束に紛れていたのは
来る日も来る日も待ち望んだ さくら色の可愛い封筒
そおっとそおっと開いてみると
見覚えのある丸文字の踊る 暗号文みたいなラブレター
久しぶりのデートの場所くらい もっと親切に教えてくれてもいいだろう?

指定時間まではあともうちょっと
しおれかけた花瓶の花に ごめんよ と手を合わせ
慌てて玄関のドアを開けた
見上げれば一面 青と白のコントラストに目が眩む
ぼくの推理が正しいならば 目的地はアクアリウム
さあ 急がなきゃ
あの子がイルカに乗って帰っちゃう前に

【棒たおし 自動販売機 サプリメント おかえり】
505名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 04:37:29
【コントラスト 架空請求 アクアリウム 花瓶の花】

数日振りにパソコンのメールをチェックしてみると、登録しているメルマガ数通と架空請求のメールが一通きてるだけだった。
携帯の最後の着信履歴は、もう三週間も前。昨日友達からのメールが携帯にきてたが、無視した。
学校に行かなくなって何ヶ月ぐらいだっけ?あぁ、3ヶ月か…。世間は何時の間にか夏休みに突入したみたいだけど…。
居間にあるソファーに座り、顔を上げると、父の趣味であるアクアリウムと、
その水槽の少し上の位置に飾ってある、白と赤のコントラストがきつい抽象画が目に入ってきた。僕が中学の時に描いた絵だ。

あの頃は絵を描くのが楽しくてしかたなかった。思い描いたものをそのままキャンバスにぶちまけることができたから。
楽しくてたのしくて…。将来は絵で食べていきたいと思った。自分の好きなことを仕事にできたらどれだけ素敵だろうと思った。
その夢を叶えたくて、今の高校の美術科に入学した。
しかし現実はそう甘くない。課題に追われる毎日。自分の好きなようになんて描かせてもらえなかった。
好きなことを仕事にするということは、好きなことを好きなようにできなくなるということなんだと知った。

今は二年の夏。
三ヶ月、学校に行っていない。三ヶ月、まともに絵を描いていない。
苦しい。楽になりたい。どうすればいい?
…簡単だ。絵筆を折ればいい。
好きなことを仕事にしようなどと、馬鹿なことを考えなければいい。

そんな容易い事なのに、何故それができない…?

きっとそれは、単純に、絵が好きだから。
俺にはこれしかないから。

畜生。

「……そうだ、あした、花瓶の花を描こう。」

絵筆はまだ、折れずにいる。

【青い鳥 嘘のような風景 お箸 信じない】
506505:2005/08/01(月) 04:40:41
被ったうえにあげてしまいました…orz
すみません、>505は無視して下さい。
507名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 08:22:35
【棒たおし 自動販売機 サプリメント おかえり】

チキンレースをしていた、ずっと
おもいやりという砂をすくって棒たおし
倒したのは私? あなた?
それはもうわからない
きっとそれはもう過去のこと

自動販売機の明かりは泣き腫らした眼に突き刺さる
もう 何も見たくない
でも 帰ったらブルーベリーのサプリメントを飲まなきゃ
帰ったら……
「おかえり」をくれる人はもういないんだった


【砂糖 信じない 夢 宇宙人】
508名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 10:03:00
【砂糖 信じない 夢 宇宙人】

悪酔いをして終電を逃した。
タクシーのテールランプが早くお乗りと私を急かす。
少しおぼつかない足で、一歩、二歩。
三歩目はまだ踏み出さない。
乗り場に並ぶのは、鉄道会社に負けたような気がして口惜しかったから。

だんだんと消えていくネオン、喧騒、人ごみ。
推移を見守っていたら、若い男に声をかけられた。自称宇宙人だ。
にこりと笑って、手渡してきたのは白い粉。

結局、私は鉄道会社に負けたのだ。
置いてけぼりにされた街の夜の顔に怯えて、タクシーに吸いこまれる。
手の中には、いらない、と強く言えず、押し付けられたちいさな包み。
イイユメ視られるよ、だって、こわいことを言う。

深い闇の中、深夜料金を払う。
お財布の中身に寂しくなりながら、古びたアパートの階段を昇る。
201号室。ぱたんと閉めたドアを背に、手の中の包みを開いて粉を舐める。
…あまい。
あんなにこわかったけれど、何だ、これはお砂糖じゃない。
もう、宇宙人だと名乗るやつの言葉は信じないわ。
明日の為に、今日はもう寝てしまおう。

今夜は夢は見ない。
視るのはきっと原色。サイケデリックでシュールな、鮮やかな世界だ。

【クラシックギター 遠出 根拠の無い自信 亜熱帯】
509アリス:2005/08/01(月) 11:36:57
【クラシックギター 遠出 根拠の無い自信 亜熱帯】

その頃私は、自分はなんでもできるのだという根拠の無い自信に溢れていた。
あらゆる可能性のつぼみが私の中にはあると、幼い私は思っていた。

当時、私はあの琥珀色のとろりとしたお酒のような音色のクラシックギターに魅せられた。
クラシックギターでS.マイヤーズの曲を弾きたいと思った私は、早速楽器専門店に行った。
しかしクラシックギターには弦が13本もあり、
左右の指が5本ずつしかない私にはできないと言われた。
世の中にそんな不公平なことがあるの…!?
私の根拠の無い自信は打ち砕かれた。人生初めての挫折。

諦めて普通のアコースティックギターにしようかと思ったけれど、
楽譜には「奇跡の地球」とか、流行のJ-POPしか載ってない。
桑田佳佑の声も桜井なんとかの声も出せない私には、
とても物まねなんてできない。

まだ挫折を経験したことのなかった当時の私は、
プライドが打ち砕かれてどうしていいかわからなくなり、その場を逃げた。
店を飛び出し、走った走った走った。
この世から消えてしまいたかった。
この世の果てへ、ウエディングドレスを着てヘリコプターから飛び降りたかった。
気がつけば日本の亜熱帯、沖縄まで走っていた。
一人でこんなに遠出をしたのは初めてだ。
翡翠のように美しい海を見て、なんだか清々しい気分になってしまった。
指が5本ずつでも生きていける、クラシックギター以外にも楽器はある。
挫折から立ち直った私は、人間の弱さと、それを克服する強さを知った。

【この世の果て 砂時計 蜘蛛女 バクダンジュース】
510弥次サン ◆UsSEE86ggg :2005/08/01(月) 13:14:38
【この世の果て 砂時計 蜘蛛女 バクダンジュース】

旅人は、熱く照りつける太陽を見上げた。
自分を、この世界を焦がすような太陽を睨みつけた。

砂時計の上から下へ誘うかのように、あちらこちらに蟻地獄。
最後に出会ったのは、干からびた蜘蛛女。
その瞳さえ黒く焦がされた後。小さな絶望が、そこに二つ並んでいるように見えた。

この世の果てを探す。それは旅であり冒険であり、命を賭けたゲームだった。
敗者はみな、あの蜘蛛女のような無様な死を晒す。
勝者はまだ、一人もいない。だからこそ誰もが、勝者の名乗りをあげようと旅に出たのだ。

それこそが、間違いだったのか……? 旅人は気づきはじめていた。この旅には終りはないと。
なぜなら、この世の果ては、今も音速以上の速さで、広がり続けているのだから。

旅人は立ちどまり、ついに跪いた。
運命の女神・カルミナがその様子を目にとめ、赤い艶やかな口唇の両端を、楽しそうに嬉しそうに、
そして、勝ち誇ったように吊り上げた。

旅人は、蟻地獄に飲みこまれ、生き絶えた。
そして…… 次の瞬間には、頭上からバクダンジュースを注がれる世界で旅をはじめた。

旅人は気づきはじめていた。この世には果てなどなく、平和などもありはしないで、
運命だけがただ、偶然みたいな顔をして、勝利の美酒に酔い痴れているのだということを。

【不整脈の誘発 ノールールファイト 根拠なきオタクの見解 灌漑事業】→灌漑(かんがい、と読む)
511名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 13:36:36
食うか食われるか 真っ向勝負のノールールファイト
君はその小さな身体ひとつで 真っ直ぐ僕を見据えてくる
その視線は君の最大奥義 効能は不整脈の誘発
拙いな 今夜も負けそうだ

君の手が僕の首にまわる
苦しいのが気持ちいいなんて なんて変態
それとも根拠なきオタクの見解?
負けっ放しも気が退ける
せめて君の灌漑事業は僕に任せて

【モッシュ 豆腐の角 釣堀 ハピネス】
512名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 17:09:14
【モッシュ 豆腐の角 釣堀 ハピネス】

夜空に大輪の花が咲き、周囲の見物人から一際大きい歓声があがった。
あまりの人の多さに吐き気が催すのと同時に、
昔、恋人と行ったスタンディングライヴのモッシュの凄さを思い出した。

人込みが苦手な俺に対し、アイツは人が集まるような場所を好んでデート場所に選んだ。
人がごったがえした街でショッピング、遊園地、夏祭り、真夏の海水浴場…
今日の花火大会にもアイツは行きたがってた。
しかし、今、俺の右手にアイツの左手は握られてはいない。

豆腐の角に頭をぶつけて、アイツのいる向こう側に逝っちまおうかとも考えたが、やめた。
思えば今まで散々我慢して、こっちはお前の好きな場所に連れて行ってやったんだ。
お前のために何かするなんてもうまっぴらごめんだ。
だから、お前のために死んでなんかやらない。

ハピネスなんてものは、この前釣堀に捨ててしまったけど…
まぁ、いいさ。また掴み取ってやる。
みてろ。倖せつかんで、生きて生きて生き抜いて、最高の笑顔でそっちに逝ってやる。

再び、夜空に花が咲く。
アイツもきっと、雲の上の特等席で、同じ花を見てるに違いない。

【向日葵 一期一会 パンプス 空を飛ぶ】
513名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/01(月) 20:16:28
【向日葵 一期一会 パンプス 空を飛ぶ】


もし私が、
「…空を飛ぶ!
空を飛んで 成層圏をつき抜けて あの星まで行きたいの!」
と言ったら、あなたは一緒に行ってくれる?

私は白いパンプスで。
あなたは、そう、16ホールのマーチンを履いて。

あの星はね、一面 山吹色の向日葵畑で出来ているんだって!
見てみたくない?だから一緒に行こうよ。

だって…この広い世界で、あなたと私は出会ったの。これって一期一会じゃない?


【ゴム手袋 内線 着物 うしくんとかえるくん】
514ヒットマン:2005/08/02(火) 03:28:14
【ゴム手袋 内線 着物 うしくんとかえるくん】

「ほんとに…いいの?」  「…うん」
僕は思い切って彼女の汚れを知らない蜜壷に腕をねじこんだ。
「い、痛い…」  「あ、あ、ごめん、僕…ボク…」
痛がる彼女の声が遠くキコエル。
はめていたゴム手袋が見えなくなるほどに腕はめりこんでいた。
「おねがい…やさしくして」  「うん、ごめんね、ごめんね、ごめんね」
そして僕は気づいた。
挿入し続けていた腕が肩の付け根までズッポリと、彼女の中に入っていたのだ。
「え?え?え?なに?え??」  「ヤサシクシテ…オネガイ…」
彼女の声が…美しく…変わっていく。
ドクン…ドクン…と彼女の鼓動が手のひらにダイレクトに伝わってくる。
体内のうしくんとかえるくんによって、ゴム手袋は食べられてしまったのだ。
「君は!!君は、人間だと思ったのに!!どうして僕は!!!どうして!!!!」
そして力いっぱい『それ』を握りつぶした。
「ヤサ…シ……」

時計の音だけが響いている。
僕はベッドに腰掛け、29人目のそれと、内線番号が書きなぐられたメモと、自分の運命を呪っている。

時計が12時を告げ、かけていた着物がハラリと落ちた。
515ヒットマン:2005/08/02(火) 03:29:31
【i-pod 機密 アルフォンソ 傘】
516名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/02(火) 10:10:24
【i-pod 機密 アルフォンソ 傘】

i-podには世界の機密が隠されていると彼女は言う。
それも、世界中の全部にだ。
キミは妄想が激しいね、とからかえば、
ワタシは極秘の文書を持ってるの、とつんとした鼻を上に向ける。
海の向こうの光に照らされた顎の造形が、とてもキレイだ。

親愛なるマリベルへ、という書き出しから始まる言葉は
旅行記に似せた、一風変わった散文だった。
理解しかねて眉をいじれば、
ワタシにはその暗号が分かるのよ、と言う。
アルフォンソより。この名前の持ち主を、僕は知らない。
問いただす前に、彼女はふわりと走り抜けてしまう。
天気雨をぼんやりと透かすビニールの傘は稚拙なパッサージュ。
謎めいた笑顔を湛えて遠ざかるサンダルの跡を、
砂浜に追った。

【扇風機 バカンス 神社 お米券】
517名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/02(火) 13:00:45
【扇風機 バカンス 神社 お米券】

私の父は扇風機です。しかも、それは凄いんです。
何が凄いかというと、それはオポッチュニティですか?
私にはよくわかりません。お米券が凄い!!!!
でも扇風機とお米券が腐ると神社なんです。知ってた?
真夏のタンクトップに思いを馳せながら出かけた先は、バカンスの解釈が
ストイックなオポッチュニティですか?
私にはよくわかりません。でもでも扇風機とお米券を食べると、
腐ります。
それはストイックなオポッチュニティです。
Q.E.D

【癌 ステップ 鯱 毬藻】
518アリス:2005/08/02(火) 13:57:41
夜空に浮かぶ丸くて黄色いふんわりとした毬藻目掛けて
鯱が海の中からジャンプする。
空に浮かぶ毬藻を食べることが、鳥になるための重要なステップ。
だけどどれだけ頑張って鯱が飛び跳ねてみても、
夜空の毬藻にまではとどかない。

とんでとんでとんでとんで まわってまわってまわって 落ちた鯱は
絶望に打ちひしがれた。
鯱の絶望は、癌細胞のように海に増殖し
海の生物はみな、その伝染した正体不明の絶望に毎日泣きつづけた。
その涙で海は増水し、陸は沈み始める。

【禁じられた遊び 口裂け女 私生児 ラスト】
519名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/02(火) 21:12:31
僕には父親がいない。
離婚とか死別とかそういうのではなくて、もとからいない。
母がどのような男と交わって僕を孕んだのか僕は知らない。
(母も語りたがらないし、僕も訊くことはなかったからね。)
処女受胎! それはありえないと思う。アバズレ…もとい、恋多き女なのだ、僕の母は。

だけど、世間というものは厄介なもので、何かというと僕を『不幸』という枠に押し込めようとする。
もちろん僕は反発したのだが。
私生児なんていうレッテルは口裂け女とかいう都市伝説と同じ
他人にとっての好奇心を満たすだけの存在だと教えられて、僕は抵抗を止めた。
他人の不幸は蜜の味、と言われても、当事者にとっては禁じられた遊びでもなんでもない。
ただの現実で。
そして僕は幸福だ。
幸福な日常は水に似ている。

もしかしたら母は人生のラストシーンで僕の父を想い出すだろうか。
それとも僕のことを想うのだろうか。
たぶんそんなことはないと思う。
あの女が思うのは自分のこととか、お気に入りの宝石のことだ。
そういう女なのだ、彼女は。
それでいい。
ホンポーさが彼女の魅力ってこと。僕はよく知ってる。僕だけは。
あの夏の蜜月。


(お題継続)
520搗き:2005/08/02(火) 22:30:50
【禁じられた遊び 口裂け女 私生児 ラスト】

口裂け女のラストについて話そうか。
そんな大した事じゃないし、
君は日本人じゃないね
自由奔放といえば聞こえはいいが、要するにそれは
君が私生児だということだ。
神の子じゃない。私たちのようにね。
彼女も君と同じように私生児だったんだそうな。
神を呪うがいいさ。
要するに君は口裂け女なんだよ
わかってもらえたかい。
そう、それはとても重要なことだね。
さあ、コレで最後だ。札をめくりたまえ。
「禁じられた遊び」か。
なるほど、この世の終わりに相応しい。

【餅撒き シンボリック 模型 置き薬】
521名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/03(水) 23:17:58
【餅撒き シンボリック 模型 置き薬】

僕とクーちゃんは世界の中心にやってきた。
最初からここに来ても問題なかった気がするが、今さら手遅れだ。
ハナクソ大魔王の城はガイドブックに載っていたのより格段に大きく豪勢だった。
近づいてみると餅撒きをやっていた。この城はどうやら建て替えたばかりらしい。
せっかくだから餅撒きに参加することにした。
城の屋根の上から餅を撒いているのは…名馬シンボリックに乗った大魔王だった。
こちらに気付いている様子はなく、シンボリックの上からのんきに餅撒きを続けている。
シンボリックは伝説の名馬アイルトンシンボリの子孫と言われている。
かつて一晩で千里を駆けたという。もっとも、大江千里を乗せて一晩駆けただけという異説もあるが。
あの名馬が彼の味方についたとなると厄介だ…と思ったら、遊園地にあるような模型だった。
餅撒きが終わった。僕はざっと十年分の餅を手にしていた。伊達に勇者はやっていない。
クーちゃんはどうかと思って見てみると、一個も手にしていない。
僕はクーちゃんの心の傷を忘れていた。クーちゃんは大魔王を見た途端におびえてずっと動けなくなっていたのだ。
一度撤退してクーちゃんを落ち着かせようとした瞬間、屋根の上から大魔王の声がした。
「勇者アレス!ついにここまで来たか!」
クーちゃんは大魔王の声を聞くと、とうとう膝から力が抜けてその場に座り込んでしまった。もう逃げられない。
「城に入れてやるまでもない、入り口の前で始末してくれる!」
大魔王は屋根から飛び降りてきた。僕はクーちゃんをかばうように立ち、待ち構えた。
しかし大魔王は運悪く頭から地面に落ちてしまい、そのまま動かなくなった。
全て終わったのだ。僕はクーちゃんをお姫様抱っこして帰路についた。
大魔王は部下に城の置き薬を駆使してもらい命は取り留めたものの、また植物状態となって回復の見込みは薄いという。


【仲間 塔 帰還 追補編】
522名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/04(木) 04:13:37
【仲間 塔 帰還 追補編】


雲で先端が見えない塔を目指して歩いていたはずだった
気が付けば前も見えない
どこにいるの どこにいるの 私はどこにいるの
仲間はとっくに仮面を外し 闇の奥に溶けていった

持っているのは お気に入りの小説の …追補編。
本編はどこにしまったんだっけ
主人公は出てこない ヒロインが端に後姿を見せるだけ

歩いても 歩いても 実はぐるぐる回ってるだけ
そうなんでしょう そうなんでしょう

本当は光になりたいのに
そんなのきっと 叶わない

あなたを照らしていたいのに
 私は わたしは
ぐるグルぐるグル 闇へ帰還する


【銀色 六角形 金魚 泣かせて】
523弥次サン ◆UsSEE86ggg :2005/08/04(木) 08:10:01
【銀色 六角形 金魚 泣かせて】

箱庭の哲学者は今日も考える。彼は哲学者なので、考えること以外の何もしないが、
朝から夜まで考えている。寝ている間も考えている。
彼の箱庭は六角形。中央に設置された噴水からは、銀色の滴が方々に舞い落ちている。

「どうして噴水で金魚を飼ってはならないんだろう」 彼は考えた。
「吹き出し口から金魚が吹き出されたら、さぞ愉快なのにな」
箱庭の中をグルリ一周するのが、彼のいつもの散歩コースだ。
散歩を楽しんでいると、毎日ではないが、時に「泣き虫おばさん」と出会う。
彼女は出会う度いつも泣いている。よほど泣きたいのだろう。
彼は彼女に声をかけず、前を通りすぎることにしている。
以前不意に、支離滅裂な言葉をかけられ、わずかながら恐怖を覚えた。
だから、「泣き虫おばさん」を見つけたら迂回し、そのまま泣かせてあげるんだ。
「泣き虫おばさん」の元に、白衣の男女が二名、もったいぶった足取りで近づいた。
捨て目でそれを確認すると、「オレには関係ない世界だ」と彼はつぶやき、
散歩という名のメカニズムについて、また哲学しはじめた。

「残念ですが、おかあさん。彼はもう、現実社会で生きていくことを、完全に否定しているんです。
いいえ、拒否しているんですよ。
彼は、妄想の世界で哲学者となり、ありもしない小さな世界の中で、平和に生きているんですよ」
医師は家族を慰めるため、患者の母親にそう告げた。
看護婦はハンカチを差し出し、はからずも、患者の希望通り、
彼女の気が済むまで泣かせてあげていた。

六角形の箱庭の中で、哲学者は今日も考えている。

【面倒臭い女 バカの壁 ハンプティ・ダンプティ 依託型対象選択】
524名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/04(木) 11:49:44
【面倒臭い女 バカの壁 ハンプティ・ダンプティ 依託型対象選択】

私と民衆を隔てるバカの壁は包囲網であった。
壁は直径100m、高さ8m、内部の湿度は80%を保たれている。気温は27℃。
面倒くさい女の残骸が折り重なるように積まれていて、
中には時々生きた呻き声を上げるものもいる。
潰れた躯からは血が滲み出していた。
丁度いい足場はそこここにあるのだが、
凄惨たる様相に目を逸らしたくなってしまって、どうにもいけない。
だが、もう行かなくては。すえた血の匂いに肺を侵される前に。

歪な人体が折り重なっていると言うのに、
壁を登っていてもその隙間からは外界など見えない。
だが、舌打ちをする労力も惜しんで、私は登る。
越える以外に道はないのだから。

赤い月が向こうに覗いた瞬間 視界に入ったのは、剥げたマニキュアをした、生白い手。

足をすくわれてまっさかさまに落ちる。
気の毒なハンプティ・ダンプティは誰にも手を打ってもらえなかった。
委託型対象選択で定められた囚人は、そういう定めなのだろうか。
瞬き一回分で思いを廻らせ、かたく目を閉じた。

【ポップコーン ゴールドラッシュ 箸 潜水艦】
525名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/04(木) 16:51:42
【ポップコーン ゴールドラッシュ 箸 潜水艦】

「終末の効率的な過ごしかたは」「退屈しないようにすることです。」
「ハァ!?」私はワケがわからなかった。
ただでさえ忙しい(とはいっても部屋の模様替えをする予定があっただけなのだが)
夏休み最後の週末に、こんな風に呼びだされるなんて。
私は手土産のポップコーンバケツをメガネに手渡す。
招かれた部屋をぐるりと見渡す。自称シェルターというこの部屋は様々なものがうず高く積み重ねられ
潜水艦の中のように息苦しいが本人は全く意に介していないようだ。
メガネはバケツの蓋を開け、ポップコーンを箸でつかみボウルに一粒ずつ移すことに熱中しているようだ。
私は退屈しのぎにそこらへんにあったビデオを見ることにした。
それはゴールドラッシュ時代の外国の記録映画のようだったが私にはチンプンカンプンだった。
うつらうつらしはじめたそのとき、地響きが私(たち)を襲った。
(メガネはあいかわらずポップコーンに夢中なままだったが。)
「何ィー!?」座布団を抱えたまま慌てて外に飛び出そうとした私をメガネが押さえ込む。
「ダメですよ、終末だって、いったでしょう?」
「一緒にいてくれるんでしょう? ね。」

【エンスト 崖 鳴き砂 追跡】
526名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/04(木) 20:53:10
【エンスト 崖 鳴き砂 追跡】

大好きなあの人を追跡中、車がエンストをおこした。ついていない。
イラついて車に蹴りをいれると、驚くほど簡単に、近くにあった崖から落ちていった。
スカッとしたのは一瞬だけ。
すぐに、あの人を追いかけるための足を無くしたことに気づき、なんてバカなことをしたんだと、その場に座り込んだ。

しばらくぼーっとしていたが、どこからともなく、きゅっきゅっという不思議な音が聞こえてきて、我にかえった。
この音なんだっけ?昔聞いたことがある…。
…あぁ、鳴き砂だ。
昔、あの人が砂浜で鳴らしていた音だ。

涙がこぼれた。
私何やってるんだろ。何のためにあの人追いかけていたんだろう。
執着?未練?
いや、きっと私は追いかける何かが欲しかっただけなのだ。
ばからしい。

ようやく、夢から覚めた私は、自分には何もないことに気づいた。
車だって、もうない…ここから一歩も動けない…。
「足があるじゃないか。」
あの人の声が聞こえた気がした。
足…。
立ち上がり、ゆっくり足を踏み出してみる。
動く。歩ける。

「…よし。歩こう。」
何もないわけじゃなかった。私は「私」をもっていた。

【目標 依存 尊敬 笑顔でさようなら】
527名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/05(金) 09:02:55
【目標 依存 尊敬 笑顔でさようなら】

 「将来なりたいもの」「将来の目標」そんなものは見つかりそうになかった。
一度だけ、「他人―別に人間でも動植物でもよいのだけど―の役に立つ存在になりたい」と言ったことがあったが、
「アンタは共依存的すぎるからそういうことをすると自らを滅ぼすよ」 と尊敬するセンセイ(この人は大文字のドクターでもある)に
言われてから、そうなのかと妙に納得して、全てに興味がなくなってしまった。
そう。何にも興味がない。将来とかそういうものにも、自分にも。

紙みたいにペラペラで白っぽい明け方の月を見ているとふと思いついた。
「他人―別に人間でも動植物でもよいのだけど―の役に立つ」
それは…。迷惑をかけないこと。

だから、笑顔でさようなら。



(お題継続)
528アリス:2005/08/05(金) 15:27:42
【目標 依存 尊敬 笑顔でさようなら】

料理の上手な母親を、私はとても尊敬している。
だから、私は料理の面で母親に依存しすぎていた。
よって、未だに料理ができない。
できないというより、したことがほとんどないのだ。
でも、私の大好物、鯛の粗炊きを自分で作れるようになるのが、私の密かな目標。
料理をほとんどしたことがない私が、いきなり煮魚に挑戦なんて
無謀すぎるかもしれないけれど、
お決まりのカレーやシチューを作るよりいいでしょ?

醤油のいい匂いに、口から唾液が溢れる。
うつろな目をした鯛に向かって、私はにっこり、笑顔でさようならを言う。

【じりじり 壊れた自転車 悪魔のささやき イスラエル】
529名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/05(金) 22:27:55
イスラエルからの留学生、アディド君はキリシタンだ。
だから弾圧した。
幕府の命令だから仕方ない。

彼は泣きながら自転車で逃げ出した。
残念ながら自転車が壊れてることには気付いてない。
『パンクさせときゃ面白いかもだぜ?』
悪魔のささやきっつーか、つぶやきっつーか。
何気ない一言に面白がってつきあう馬鹿が多い世の中に幻滅する。

壊れた自転車を投げつけて、必死に抵抗するアディド君。
そんな彼をニヤニヤしながらじりじりと包囲を縮めていくブルーカラー達。
ついに哀れな留学生は狂った暴徒の波に飲み込まれてしまった。
そこで僕はPCのプレーヤーを閉じた。
支配層の僕らにはグロテスクな娯楽は必要ない。
流血とか臓物とか悲鳴とかは、地べたを這いずるクズどもに与えておけばいい。

【マジカル♥ 喧嘩 ファーストキッス 反吐】
530名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/06(土) 16:34:56
【マジカル♥ 喧嘩 ファーストキッス 反吐】

ちゃらっちゃっちゃっちゃらー

涙の数だけ強くなれるの
それがオンナノコの奇跡の力
たくさん泣いたら 4tトラックだって投げ飛ばせるわ☆

立ちはだかる喧嘩番長も
魔法の呪文で一撃必殺!

(台詞)『マジカル♥ミラクル♥ハビデル♥バルデム♥』
(台詞)『弱いオトコは門前払い! 反吐が出ちゃうわ売名行為!』

でも ハニー
泣いてもいいのは 恋に苦しむ時だけよ
世界がきらめくファーストキッスは
いつかのために 大事にとっておかなきゃね♥

(お題継続)
531名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/06(土) 22:07:26
「うおお! マジカル♥番長だぜ!」
「…だれそれ」
「オマエ知らないのかよ! 喧嘩上等連戦連勝KO率100%の化け物だよ!」
「…それ自己申告?」
「ああ! はっきりと主張してるから間違いない! うおかっけー!」
「…嘘とかって思わないの?」
「なんで嘘なんだよ! わざわざファーストキスいつしたとか嘘つくか普通?」
「…そんなことも公言してるんだ」
「ああ! マジカル♥番長だからな!」

「ああっ! マジカル♥番長が反吐ぶちまけてダウンした! ぶっちゃけ負けたーっ!」
「…おい。 すっげー弱くねアイツ?」
「きっとあれだ。 今日はマジカル♥分が足りてなかったんだきっと」
「…そうか」

【天空 握力 地鎮祭 木魚】
532名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/07(日) 00:03:29
ハナクソ大魔王は長い長い眠りにつき、世界に平和が戻ったが、まだ一つイベントが残っていた。
クーちゃん。彼女の心の傷は最後の戦いで深くなった。そして、深くなりすぎた。
僕は許される限りのあらゆる方法でクーちゃんの心を癒そうとしたが、効果はなかった。
あれからクーちゃんには地鎮祭の仕事が一度来たが、大失敗をして地鎮祭を中止に追い込んでしまった。
次の日には、巫女協会とナース協会からクーちゃんに無期休暇の通達が来た。事実上の除名だった。
クーちゃんは肉体も着実に衰弱していた。ある日握力を計ってみたら5キロもなかった。
クーちゃんはもうまともな生活は送れない。このままなら、命も長くは続かないだろう。
僕は一つの決心をした。クーちゃんを救うため、彼女を癒しの国に送るのだ。
癒しの国は天空にあって、地上からは『神様の船』でしか到達することができない。
神様の船が地上を出るのは百年に一度。それがちょうど今晩だった。
船長に会ってクーちゃんを乗せてもらえないか相談したところ、快諾してくれた。
その夜、僕はクーちゃんをお姫様抱っこして神様の船に連れて行った。
もう片手でも持ち上げられるほど軽くなっていたが、本人の要望でお姫様抱っこにしたのだった。
船長は親切にゆりかごを持って待ってくれていた。僕はクーちゃんをそっとゆりかごに寝かせた。
間もなく辺りに木魚の音が響き渡った。出航の合図だ。
お別れを言うべきだったのに、言葉が何も出なかった。
船長はしばらく待ってくれていたが、僕が何も言わないのでついに船内に入っていった。
船内に消える寸前、クーちゃんが涙声で何か言った気がしたが、木魚の音でかき消された。
船が浮かび上がった。船が天空に見えなくなるまで僕はずっと見守った。
僕は視力が15.5ほどあるのでかなり長い時間かかったが、ついに船は見えなくなった。
僕は静かにその場を後にした。悲しくなかったと言えば嘘になる。でも、僕は勇者なのだ…。

三日後、クーちゃんはすっかり回復して帰ってきた。
帰りの方については特に制約はなかったのだそうだ。
(Q.E.D)


【交換頭脳 秘密兵器 透明人間 合成人間】
533名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/10(水) 13:54:50
僕のふたりの母親は僕にこう告げた
「あたしたち、ひとりになることにしたの」
「もう、お互いのことがわからなくなるくらいに、好きなの」
彼女たちが愛し合っているのは知っていたから、僕は止めることなど出来はしなかった

闇医者が彼女たちに最初に施したのは交換頭脳という手術らしかった
らしかった、というのは僕には外見では彼女たちの変化がよくわからなかったからだ
もともとふたりはお互いを愛しすぎて色々な部分がそっくりだったのだ
それでも術後に時折見せる仕草や表情が元の彼女たちと違うことに、僕は少しどきどきした
闇医者は経過は良好だと言ったが、彼女たちは満足しなかった
「「もっともっと、ひとつになりたいの」」
闇医者は秘密兵器なのだがといって透明人間になる手術を彼女たちに施した
そうして彼女(たち)は僕の前から消えた
もしかしたら手術は失敗したのかもしれないけど
僕は彼女(たち)は世界と一体化できたのだと思うことにした

闇医者に最後の礼金を支払いに行ったとき、待合室の片隅に何かがあることに僕は気づいた
眠っている……少女?
「MANじゃないんですよ、アレは。」「あれはドール、つまり合成人間というものですな」
「失敗作でしてな、目を覚まさんのですよ」
僕は、その“ドール”から彼女(たち)の笑い声が聞こえた気がして
なにか懐かしいものを感じて、その“ドール”を購入した

僕だけの眠り姫
子守唄を歌ってあげるから
いつか僕だけを見ておくれ
目覚めることのない夢の中で、一緒にワルツを踊ろう
そう、彼女(たち)も一緒に……


【フランス語 きつね カフェオレボウル 傘】
534名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/10(水) 16:40:50
【フランス語 きつね カフェオレボウル 傘】

新しい社長はフランス人。
私おとぼけ係長はフランス語など「フランスパン」しか知らない。
だがフランス語が怖くて赤いきつねが食えるか。
社長は日本語ペラペラだった。

社長はコーヒー牛乳を飲むのを好むようだ。
コップにも金をかけておられるようだった。
洒落たコップですねとおだてると、コップじゃないカフェオレボウルだと怒鳴られた。

雨が降った。
傘をさせと言われた。フランス人も傘を使うと初めて分かった。
私は望みどおり傘を社長の尻に挿した。
翌日、私は課長に昇進した。


【刹那 五月雨 切なさ 乱れ】
535名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/10(水) 17:49:17
【刹那 五月雨 切なさ 乱れ】

確か五月雨の降る季節の出来事だったと思う。
その日、真夜中に目を覚ました私は、それから再び眠りにつくことができず困っていた。
寝室の窓から夜空を見上げると、綺麗な満月が浮かんでいる。
―気分転換に散歩でも行こうか。
そう思った私は、お気に入りのミルク色のパンプスを履き外に出た。

夜の道は静寂に包まれていた。人も、車も通る気配が無い。
世界には私一人しかいないのではないかと、そんな錯覚に陥りそうになる。

世界には私一人、目の前には何処までも続いていそうな長い道。

気が付くと私は走り出していた。
息が乱れることはなく、ヒールが地面につく度に鳴るカツッという音が耳に心地よかった。

世界には私一人、目の前には何処までも続いていそうな長い道。

何処にでも行けそうな気がした。
何処までも行けると思った。

その刹那―
ヒールがボキッと醜い音を立てて折れ、私の体は激しく地面に打ち付けられた。

ゆっくりと体を起こすと切なさが胸を襲った。

私はきっと何処にでも行けるし、きっと何処にも行けない。

―そう、確か19の、五月雨の降る季節の出来事。

【年上の人 赤い絵の具 チョコチップクッキー 目覚まし時計】
536アリス:2005/08/11(木) 20:49:40
赤い絵の具は、ほんのり苺の味がするのよって教えてくれたのは、
私より2歳年上の人。
彼女は美術部の先輩で、放課後はいつも絵を描いていた。
おやつには大好きなミスターイトウのチョコチップクッキーをよく持参してたけど、
あるときお菓子を忘れたので、空腹に耐えかねて絵の具を舐めてみたのだそうだ。
他の色の絵の具は、絵の具の味しかしなかったらしい。

お線香をあげにいったときに、先輩の部屋を見せてもらった。
先輩の使っていた目覚し時計は、3時20分―事故の起こった時刻―で止まっていた。

赤い絵の具を見るたびに 先輩のことを思い出す。

【修羅場 girl 四六時中 小指】
537名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/12(金) 15:13:11
【修羅場 girl 四六時中 小指】

今日保谷君と一緒に映画を見に行こうと吉祥時にある文房具店へ
消しゴムを買いに出かけている道中に話し合い盛り上がったのだ。

いつもなら眉間に皺が寄ってしまうだけの話題しか提供できない私も
今日ばかりは四六時中道化師になろうと考えている間にレジの人に「そこはもう時間がありません」と注意されたのでやめておいた。

席に着くと緞帳の奥から役者が出てきて修羅場を覚悟をした
面持ちで説明を始めた。小指に巻かれたテープがピンクで、
とても気になって質問したい衝動を押さえていることが大変で正直疲れてしまった。
帰り際キティ・ガール(Kitty Girl)の服を来ている淑女を見かけたので「ここら辺も時間がうまく調節されているのか」
と思っているうちに家に着いたところにあなたが立っていた。

538537:2005/08/12(金) 15:16:13
【夢 縄 雲 箱】
539名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/13(土) 00:35:10
【夢 縄 雲 箱】

ひたすら筋肉トレーニングと投げ縄の練習を欠かさないアイツの夢は
雲を投げ縄で捕まえることだ
ボクはそんなことするよりも蜘蛛の糸で編んだ糸で投網漁をしたほうが
雲なんかザクザクとり放題だと思うんだけど

だけど取り扱い注意
免許持ちじゃない人が雲を箱に入れると
その箱を開けた人が急速老化してしまうらしいよ

だからボクは雲のことはアイツにまかせっぱなし
だってどうでもいいし
雲のこともアイツのことも


【うどん 塔 速達 熊】
540名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/13(土) 16:02:29
時間と空間の塔に登った勇者と賢者と魔法使い
B型とO型とAB型の彼らは互いを補い合いつつ冒険を続けたが
とうとうA型の不在を埋める事は出来なかったようだ

うっかりしていた 此処はどこだ今はいつだ ラスボスは誰だ 
どうしたもんかの 文を出そうにも伝書鳩は食うてしもうたし
んーと ポストなら出せるぜ れべる上げなきゃ速達不可だが

大体 森の熊さんが怪しかったぞ 何故誰も疑わなかったんだ
好き勝手言いおるの 白い貝殻の首飾りに目が眩んだ愚か者が
きけよお前ら ボケ同士で不毛に言い争っても始まらねぇだろ


几帳面なA型のラスボスは 待ちくたびれて胃潰瘍で入院し
鮭を狩る爪も失った 老いた熊さんに看取られて一生を終えた
世界はそれまでと何も変わらず平和だった



(お題継続)
541名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/16(火) 03:28:45
【うどん 塔 速達 熊】

真夜中の郵便配達
黒猫が速達を咥えて枕もとへやってきた

こんばんは
ぼくは読まずに食べたよ
かんどうのアナグラムはうどんか・だって
どうだっていいことじゃないか
反対側から食べてくれるのかい

熊と名乗るバーの主人は
昔は良いと呟く老人と未来ばかり語る若者にため息をつきながら
ジンを出してくれた

飲み干すと真っ白なスイカを持った女が
目の前でそれを落とした
血のような赤い身は塔に突き刺さって割れる事が無いまま
地面から絶妙な距離を保って止まったんだ

ぼくは思ったんだ
ああこれが死なんだと

【腕 畳 剣 命】
542名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/16(火) 15:08:51
【腕 畳 剣 命】

昨日道を歩いていると、また通りすがりにウザましをやってくる輩がいた。
いつものことと思い通り過ぎようとすると今回は恥物乞いさえしてきたのでさすがに腕に自信があるらしい。

そこは冷静さで切り抜けて駅の改札までいくと駅員が「腕の傷」とウザましをしてきた。
以前擦り傷をおっていたのは確かだが、確実に背中にあるのに。

足場やに改札を抜け、電車に飛び乗る瞬間アナウンスでまたそれをしようとしてきたので大急ぎで乗り込み効果がないようにしてやった。
彗剣を闘はしむる事なるにと呟きつつも迫りくる狂気への準備だけは整える。

己を貫き通すためならば、命さえ惜しまぬ。
これがこの私への蛮行へ対する中で生まれた信念とでもいうべきか。

もはや敵は人のみにあらず。耳に届くそよ風の音はものの大小の観念を崩し、あまっさえ目に映る畳の目の一つでさえ気を抜くと惑乱に陥いる。

寝ても覚めても狂うということが恐ろしくておそろしくてたまらないのだ。

【恥 写真 松 子供騙し】


543名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/17(水) 05:12:09
【恥 写真 松 子供騙し】

ついさっき夏祭りが終わりました。
僕は さびしくないふりをして 氷あずきの沈殿物をぐずぐずとまぜていました。
すると、男の人が話しかけてきたのです。
「キミがつけてるその眼帯をくれないか」
「僕の大事なものだから あげられないです」
と答えると 彼は 
「恥ずかしいことに、それと同じ物をどこかに置いてきてまって…
いやあ、いいんだいいんだ。」
僕が困った顔をしていたのが 彼にもわかったみたいでした。

冷たい提灯の光のせいで なぜかなつかしい気持ちになりました。
彼は 見えているほうの目を片手で隠し 白濁したほうの目を見開きました。
「…見えてるんだよ、ちゃんと。子供騙しだと思ってるだろう?
曇った鏡にとらわれて 自分を見失なうなよ。」
にぃっと口の端を上にあげた彼の歯は 右下2本抜けていました。
おもむろに彼は 片方の足を とりゃっと蹴り上げました。
履いていた健康サンダルはみごとに宙を舞い、
唐松の枝の隙間に垂直に挟まってしまいました。
「あーあ…こいつも 置いていくかなあ……」
階段の手すりをするすると滑り降りて彼は見えなくなってしまいまた。

家に帰り、自分が移っている写真を見てはっとしました。
あれこの顔 見慣れたこの顔 
……あのひとは 僕の未来 それとも……

唐松の隙間には まだ 健康サンダルが挟まっています。


【生意気 案の定 毛皮 背骨】
544名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/18(木) 20:38:37
【生意気 案の定 毛皮 背骨】

「デンパちゃんのくせに生意気だぞぉ!」
ゲンさんは酒を飲むといつも僕に難癖つけてボクを折檻しようとする。
今日だって、高野豆腐に椎茸が入っていなかったのが気にいらないとかそんな理由で。
「や、やめてください」
労働で鍛えた肉体をもつゲンさんから逃れられるワケがない。
抵抗もむなしくボクはいつも捕らえられ、ひどいゴーモンを受けるのだ。
「あ、そこは、痛い、痛いですってば!!」
案の定ボクはあっさりと組み伏せられうつ伏せにさせられてしまう。
日焼けしたゲンさんの親指がボクの背骨の周囲をピンポイント爆撃する。
「デンパちゃんはいつも下向きすぎなんだよぉ。もっと背筋伸ばしな!」
「いたたたたたた」
本当に、涙が出そうに痛い。
涙目でギブアップしようと顔を上げると、キャラメル色の毛皮を着た女の子が僕らを見て笑っていた。
その笑顔は猫に似すぎていて、ゾッとしない感じだった。
真夏なのに暑くないのかな、とか、どうでもいいことをボクは考えた。


【蚊 雷 エラー バケツ】
545名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/19(金) 23:49:10
蚊が雷に打たれた瞬間、恋に落ちた
ごめん嘘

名ショートが12年ぶりにエラーした夜、一目惚れした
ごめんやっぱ嘘

バケツ持って立ってろって言われた
素直にバケツに水くんで無言で教室入って喰らえおりゃあああああああああああああああああああ

【インクとか バイクほど 大好きだから バルカン砲】
546名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/20(土) 07:35:28
【インクとか バイクほど 大好きだから バルカン砲】

A ねえねえ、恋に落ちた瞬間ってどんなカンジだった?やっぱビビビッと来た?
B …うーん…
A バルカン砲 胸に打ち込まれたカンジとかした?
B …バルカン砲って何?
A よくわかんないけど、ぐるぐる回ってバーン!ってやつ…?
B 何それ …でも多分そんな危険じゃない
A じゃあ、どんなカンジ?
B んー… なんとなく買ったスカートが、いつの間にか一番のお気に入りになってたカンジ?
A そっかぁ …ねえねえ、「大好きだから何でもしてあげたい」とか思ったりする?
B いや、別に
A 例えば、「インクとか買って来て」って言われたら買いに行く?
B どうかな…気分による あーでも買いに行くかも
A じゃあさ、「バイクほどの重さの米俵、持ち上げてみて」って言われたら?
B それは無理
A なんで?
B 物理的に
A だよね、じゃあ「町内を腹踊りしながら一周して」って言われたら?
B それも無理、社会的に
A だよね …ていうか罰ゲームだよね
B うん

私 しいて言うなら、こんなカンジ
  ……そんなあからさまに、ワケわかんねー!って顔しないでよ


【鏡 背中合わせ 魔法 相反する】
547名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/21(日) 20:12:57
いやそんないきなり好きって言われてもねこっちにも都合あるし
いや別にじわじわ徐々に告白しろって言ってるわけじゃないようんマジで
いやむしろそんな嫌な告白はきっぱり断るよだからそんな顔しないで
いや顔見なくていいからそんな変な顔でもないから鏡しまってしまって

え?魔法使う?そんな黄色い救急車必須みたいなこと言われても
え?背中合わせのおまじないがこの出会いを必然にした?いやいやいや
え?この鏡に血を一滴垂らせ?うあカッター取り出しちゃったよやめてやめて
え?すぐ終わる?そりゃいつまでもこんなこと続けてらんないし誰か警察呼んでー

相反する物事こそ魔法の条件?よくわからない
相反する感情こそ執着の条件?キミへそまがりだな
相反する状況こそ奇跡の条件?犯罪者になったキミと一般人である僕との接点はもうないよきっと

【スパゲッティー 紅 対案 ひび割れた】
548名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/22(月) 03:01:47
【スパゲッティー 紅 対案 ひび割れた】

「…冷めるよ?」

目の前にはソースのかかったスパゲッティー
四角い小さめのテーブルに向かい合って。
僕らは昼食を取っていた、んだ。
「何、考えてたの?」
慣れた手付きでクルクルとフォークを回しながら僕を見ずに聞く。

何、考えてたの?
彼女の声がこだまして染み込んで行く。
ついさっきまで考えていた筈の事を全く思い出せない。
定案の対案とか、また意味の無いことなのだろう。
ふっと笑う彼女の声で引き戻された。
考えてた事を 考えてたんだ。今は。
そのままの声で放ち、控え目な笑い声が届いた。

四角い小さめのテーブルから身を乗り出して、衝動的にひび割れた目の前の紅を舐め取った。

少し目を丸くして、くすぐったそうに 笑った。
よく笑う人だ。

「玉ねぎは使ってないからね」
相変わらず僕を見ずに言う。
それにしても、食べにくい。

【影 羽音 撫でる 紫】
549名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/22(月) 16:51:56
大きなプリンタ、打ち出される白い紙、羽音ににた作動音、純正率に調整されたピアノ
美しく響く3度、不協和な五度、弦を撫でる白い指、フラジオレットと科学
退屈な授業、掘り出された悪魔、あくまでも白い足、水虫がかゆい、
グンデルの調べ、ワヤン、影絵芝居、沖縄音階ににた調べ、紫の鏡、木管五重奏
すべては電圧で作りだされる、決まった機能はあるが用途はない、不規則に変化する周波数
発振で変調される発振、ループされる議論、オウム真理教とシンセサイザー
ラーメン食べたい、インスタントもたまにはいい、足がかゆい、2ちゃんねるに
書き込んだ愚か者、丘の上の愚か者、地獄をみつめる男、放送終了直前の男
ひげそりみつからない、なんでだろう、にっぱーはあるのに、意味がない
だけどそのまま考えていると、太ってきた、だからそれはすべてのことの秘密
女が私に語りかける、ありも私にかたりかける、うそ、ほんと?
その間、名前は相田、愛こそはすべて、人口増加中、着色されたフィルム
報道批判、本日は晴天なりのうそ、周波数の秘密、サシスセソ、

「ネットワーク、落語、高校物理、秘密」
550名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/23(火) 05:24:03
こちらは落語研究会ですか?
いいえ、落伍研究会です。入会希望者の方ですか?今ならこの先輩が秘密のショウを見せます。ささ、この紙にサインをどうぞ。
結構です。私は落語研究会の各団体間のつながりを研究をしているネットワーク研究者です。
結構?それはYESという意味ですね?ささ、この紙にサインをどうぞ。
違います。サインもしません。私はただの研究者です。
一緒に研究しようではありませんか!
結構です。
結構?それはYESという意味ですね?ささ、この紙にサインをどうぞ。
入会しませんしサインもしません。こちらに山科さんはいらっしゃいますか?
はい、山科はうちの会員ですが。
借りていた高校物理の教科書を返しにきただけなんです、私は。
いやいやこれも何かの縁と思って、入会してみませんか
しません!!!!
551名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/23(火) 22:26:47
「最近…会う機会減ったね。私たち」
「秘密の関係だからな」
「暗号で…連絡とるの、…やめにしない?」
「秘密の関係でいいって納得しただろキミ。 告白したとき」

「せめてメールとか、使おうよ」
「ネットワークは基本的にザルだ。ド素人かキミは」
「でも暗号って…なんかこないだは落語のオチが書かれてたし…」
「あの落語の題名がデートの待ち合わせだったんだ。品川心中くらい知っておけ」
「…その前の、えーと、なんかの方程式は何だったのかな?」
「…キミは大学生だろ? 高校物理も理解できないのか?」

「ひょっとして… 私たち合わないのかな…?」
「そんなことないだろう」
「… …何故そんなに自信たっぷりかなぁ」

【見る見るうちに 布団カバー 1000 王国】
552名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/25(木) 01:31:24
クラクションを鳴らしながら現れた先発隊がたちまち僕とプリンセスを発見した。
壁や天井や床から見る見るうちに暴走族が湧いてきた。
僕は容赦なく九人を捕らえた。プリンセスが残りの五人を捕らえた。
彼女の働きは素晴らしかった。僕の理想の女性だ。
もし僕の大切な人が回復しなかったら、彼女にアタックしてみるか…。
僕は馬鹿なことを考えた自分に一本背負いをした。
受け身に失敗して頭を打った拍子に気付いた。十四人しかいない。
暴走族は十五人だ。前回の記録は五ヶ月ぐらい前だが読み返したので間違いない。
まだ一人隠れているはずだ。
十四人をプリンセスに見張らせて探索していると、布団カバーで隠された扉を見つけた。
暗証番号を入れないと開かないようだった。
最近の暴走族はハイテクになったものだ。もっとも番号は覚えられないらしく横に書いてあったが。
1000…書かれていた通りに入力すると扉が開いた。
そこには暴走族の最後の一人がいた。
「俺の王国へようこそ。俺は他の雑魚のようにはいか…」
僕は最後の一人を捕らえた。後は帰って儀式を行うだけだ。


【蜂 太陽 剣を抜き 焼かれて】
553名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/25(木) 22:56:02
太陽が、太陽が燃え落ちてしまう。

かつては白く澄み渡っていた光も今や遠く、
膨れ上がった赤に焼かれて蜂は涙を零す。
最早これまでと、うつむく視線に飛び込んだのは一筋の刃。
ああ、これで太陽を刺してしまえばいいのだ。
燃え落ちて、世界を焼き尽くすより速く。

蜂は剣を抜き、立ち上がった。

(お題継続)
554名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/26(金) 00:39:06
はやく死ねよ気違い
汚いやり方で攻撃する カッコワルイキモチワルイ人間
人間なんだよ 君も一応 誰もみてないけどね
こんなとこでしか存在できてない君 哀れだね
哀れっていうのも 虫が死ぬよりもはかない 誰もとりとめのない哀れ
存在自体が哀れ 
気違いぶって 楽しい?
誰かに 認められたい?
無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理

555アリス:2005/08/26(金) 10:18:32
【蜂 太陽 剣を抜き 焼かれて】
太陽の下で二人、はしゃぎあったあの日を、きみは忘れてしまったのかい?
きみの長い、蜂蜜色の柔らかい髪が僕の頬を掠めたときの、
あの甘い香りが、今でも僕の心を捕らえて離さない。
大好きだよって、そう言ってくれたのはただの気まぐれ?
今きみは剣を抜き、喜びと悲しみの入り混じった瞳で僕を見つめる。
「ごめんね、ずっと忘れないよ」

苦しい…熱い…
あぁ僕は今、きみに殺されて、焼かれているんだね

「みんな〜、チキンが焼けたわよ〜!」


【ゲゲゲの 何もしないということをする 代わりに 日本海】
556名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/26(金) 17:00:14
日本海へ行きたい。飛び込みたい。泳いで水平線のそばまで行くと蕎麦屋があった。
水平線の向こうは絶壁なので蕎麦屋で休む事にする。
クラゲが蕎麦湯を飲んでいた。代わりに俺も秘伝のスープを提供する。
クラゲはスープの中に溶けてしまった。残念だ。ゲゲゲのスープと名づけた。
太陽が沈みかけているのでお家に帰る。海の中心にずぶずぶと沈む太陽はなかなか美しい。
クラゲがビート板の中から現れる。
「何もしないということをする、のよ」。忠告めいた言葉を吐いている。五月蠅いので財布の中にしまってしまった。
暑い。海岸についたら、蕎麦湯を浴びたいね。

【警察官 ある意味 お徳用パック 月が綺麗】
557名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/27(土) 03:13:55
熊が出た

陸の孤島の別名を持つ我が村ではシャレにならない
実際、村人数名がすでに行方不明だ
その中に警察官も含まれてるから、ある意味どんづまりだ

こんなとき年端もいかない僕のようなガキに何が出来るだろう?
1.ブランドものの紅茶を、お徳用パックの紅茶のように買いあさり、午後のひと時を楽しむ
2.「月が綺麗ね」とか益体もないことを呟く、頭の弱い美女をインテリア代わりに傍に置く
3.助からない 現実は非情である

俺が丸をつけたいのは2だが、そううまく行くとは思えない…
アメリカンコミックのヒーローのように「ジャジャジャジャーン」とばかりに美女が…

… … えーと、 何の話をしてたんだっけか?

【汚い便器 線路 エライ 体当たり】
558ヒットマン:2005/08/29(月) 17:02:20
【汚い便器 線路 エライ 体当たり】

答えB B B
それはともかくいま僕は追われているというか、犬みたいな、きっと犬なんだけど、
黒くてでかい犬が、というのも、公園で用と足していたところに、これは徹夜明けで、
気分がはっきりしなかった、というのも、昨日は一時間ごとに女友達が振られて、
電話がかかってくるというワッツハプンに見舞われて、寝る暇がなくて、朝の四時頃かな、
やっと終わったと思ったら壮大なイタズラだったことが分かって、というのも、最後の電話に
「ギャハ!じゃーね!ギャハ!」という声が聞こえたような気がしたからで、確証は、ないんだけれども、
そもそもどうしてこんなに悩んでいるかと言うと、何かと相談されやすい、というのも、あ、いま線路にいるんですけど、
犬が増えてるような気がしますけども、まぁ、そんなことより、なんでしたっけ、そう、簡単に言うとお人よし、
この前なんか、えと、なんだっけ、信号待ちで体当たりされて道路に飛び出してしまったんですけれども、
ええ、轢かれたんですけど、確実に肋骨いってるなって状態にもかかわらず、犯人に「どうもすいません」って
謝っちゃうくらいの、頭打ってたんですかね僕、というよりエライ話が脱線しましたね、線路だけに、ハハ、えーと、
用を足していたんです、公園の汚い便器ですよ、それはもう、黒い便器なんてあるのねっていうような、汚い、
そこで、あ、なんか体食われてました、犬じゃなかったんですね、ハハ

【ポギョー コリコリ すっちゃすっちゃ ぺたり】
559名無しちゃん…電波届いた?:2005/08/29(月) 17:02:59
【汚い便器 線路 エライ 体当たり】

公園にある、公衆トイレの汚い便器に、胃に入っているものを全部ぶちまけた。
トイレから出ると、あたりは夕日の赤に一面染まっていた。
近くにあったベンチに腰掛け、暮れゆく空を見つめながら、先生や親に言われた言葉を反芻してみた。

「あなたは エライ わねぇ。我慢強くて。」

我慢強い…?エライ…?
自分の気持ちを押さえ込んで生きていることの、何処がエライと言うのだろうか。

私は他人を傷つけるのが恐くて、何より自分が傷つくのが恐くて、本当の自分をだせないでいるだけなのに…

こんな自分が厭で、線路で電車に体当たりでもして、死んじゃおうかと考えたこともあったけど…

…でも、それじゃ駄目だ。
変わりたい。
本当の笑顔で笑えるようになりたい。

本当の自分を愛せるようになったら、きっと…

…変わろう。
誰の為でもない。自分自身の為に。

【転ぶ 追いかける 丘 手】
560559 :2005/08/29(月) 17:07:42
ま、また被ってしまった…orz
すみません、>559 は無視して下さい…
561ヒットマン:2005/08/29(月) 17:11:00
二日越しでかぶるなんて、素晴らしいことじゃない
アッハッハ
562559 :2005/08/29(月) 17:24:31
>561
ほんと、すごい確率ですよね…
あはは…
563名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/04(日) 21:12:35
「俺の、俺だけのラブソングを聞いてくれ」
じゃじゃーん♪

決め台詞と共に、最終回にふさわしいエンディングテーマが流れだす
テロップが画面を横切り、イケメン俳優がアイドルを追いかける
そして二人で転ぶ
海岸を走ってたのに、いつのまにか小高い丘の草むらに寝そべってる
手を結んだ二人はしばらく見つめあい、そして唇をそっと交わした

何だこれ
普通のトレンディードラマ(死語)じゃないか
第一回目で母親と妹を死姦して、
証拠隠滅に家を燃やした荒くれ主人公はどこいったんだよ?

【ターム 洗浄 カプセル そして空と大地の間を】

564名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/06(火) 23:39:37
カプセルに入ってるのは青酸カリ
そう、これは自決用なのだ
何故そんな物騒な代物を持ってるかというと、
生き残るほうがマズイ状況に陥る可能性があるからだ

ここは敵国領内
私はスパイっぽい人
今、私はたぶん協力してくれるはずの同僚と合流すべく、食器を洗浄してる
尾行を撒くために入ったレストランで食事を取った後、
この国の通貨を持ち合わせてないことに気付いたためだ

「ピンチの後にチャンスあり」 私の好きなタームだ
この苦難を乗り越えればきっといいことがあるはずだ
具体的には、まかない御馳走になれるとか

そして空と大地の間を、心地よい旋律が流れていく
「てめー鼻歌なんか歌ってんじゃねーよっ!」「すんませんっ ホンマすいませんっ」

【鶴翼の陣 モーター 修正液 卑屈】
565名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/07(水) 01:14:23
僕とプリンセスは十五人の暴走族を連れて、僕の大切な人がいるあの精神病院へ帰った。
医者はすでに中庭で儀式の準備をしてくれていた。
中庭にセットされた巨大な碁盤に、暴走族を均等に配置する。
そこに鶴の羽を山ほどぶちまけて、鶴翼の陣が完成する。
あとは風で一気に鶴の羽を吹き飛ばせば儀式は完了だ。
あいにく風を起こす術は覚えてなかったのでモーターを改造した扇風機を用意した。
スイッチを入れると鶴の羽は一瞬で空の彼方へ吹き飛ばされた。
暴走族もみんな一緒に吹き飛んでいった。彼らはその後立派に更正したという。
「儀式は大成功だ。君の大切な人はもう回復しているだろう」と医者は言った。
病室に行こうとして、プリンセスがまるで修正液で消したようにいなくなったのに気付いた。
儀式を始める直前までは確かにいたのに。
事情は全て話していたから、僕の大切な人に気を遣って去ったのだろうか。
とても残念だ。そんなに卑屈になる必要などなかったのに…。
病室に着いた。
ノックをしたらドアが壊れてしまった。緊張のあまり力が入りすぎた。
僕の大切な人はドアの前で待ち構えていたようで、僕がドアを壊したのを見て大笑いした。
…その笑顔が、一瞬プリンセスのと重なった気がした。


【兎 香草 じゃが シチュー】
566 ◆UsSEE86ggg :2005/09/07(水) 16:53:25
【兎 香草 じゃが シチュー】

「兎に角、ご老公。諸国漫遊ですよ!」
カクさくは興奮気味に提案した。
「じゃがなぁ……」
ご老公は、乗り気ではない。二人の温度差を、呆れ顔でスケさんは見ている。

正直なところ、いい加減、どっちでもいいから結論を出してほしい。
カクさんとご老公のこのやり取りは、一時間にも及んでいた。
一時間番組で前半コレなんて、いくら第一話目でも腰が重すぎる。

「悪代官をバッサバッサと斬り倒し、シチュー引き回しの刑に処してやりましょう!」
「それはいいけど、お銀のいない諸国漫遊なんて。やる気起きないよ」
結局それかよ。
「だから、お銀の候補を用意したじゃないですか」
カクさんが、お銀候補の女人似顔絵をご老公に差し出した。
似顔絵の下には女人の名前が横書きで記されている。
「香草千八……? 聞いたことないな」
「八千草、香さんです」
ああ、そうか。この時代の横書きって、今と違って右から左に読むんだっけ。
「カクさん、香さんの字は、薫、の方だよ」
スケさん、つっこむところはソコかよ。
「失礼な話、入浴シーンで濡れないよ」
あ、それは、ご老公に同意かもしれない。
「なら、水着審査ありで『お銀、のような者』を募集しましょう!」

そこまで見て、チャンネルを変えた。
きっと視聴率は最悪で、すぐ打ちきりになるだろう。

【蛇 群雲 鉢植え 観覧車】
567名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/08(木) 03:29:14
【蛇 群雲 鉢植え 観覧車】

「私の足にはね。常に蛇が絡まっているの。」

都会の真中にある、真っ赤な観覧車の中。黄昏時。外に目をやると、橙色の空に群雲が漂っている。
視線を元にに戻すと、目の前に座っている男は相変わらずニコニコ笑っていた。
「…何とも思わないの?」
「何がですか?」
「だっておかしいじゃない。常に蛇が足に絡まってるなんていう女。」
前に同じことを何人かの友人に言ったところ、全員から、疲れてるのか、頭大丈夫?等といった返事が返ってきた。私はおかしいのだ。
「確かに僕には見えないけど…でも、あなたには見えてるんでしょう?
だったらいいじゃないですか。おかしくないですよ。…でも、その蛇くんは何故あなたの足に絡まっているんでしょうね?」
「知らないわよ。ほんと迷惑してるの。歩きにくいし、時々こけちゃうし…。さっさと消えてくれればいいのに…」

やはり男は相変わらずニコニコ私の話を聞いている。
「…ねぇ、なんで私なんか観覧車に誘ったの?もっと若くて可愛い子ならも他にもいたでしょう。」
「………そろそろ消えてあげようと思って。」
そう言うと男は、横に置いていたビニール袋の中から、白い小さな花をつけた鉢植えを取り出して私に差し出してきた。
「…なぁに?それ…」
「ワイルドストロベリーです。実がなる頃にはきっとあなたに倖せが訪れますよ。」

その鉢植えを受け取ると同時に男は消えた。目を逸らさず、瞬きもしなかったのに、消えてしまった。
そして、常に私を悩ましていた、足を締め付けるあの感覚も…

蛇の正体は知っていたのだ。気付かないフリをしていただけ…
そうか、もうあの想い出に捕らわれることなく生きていけるのか。
…嬉しいはずなのになんで涙なんかでてくるんだろう。この喪失感はなに…?

この花が実になって連れて来る倖せは、私の心を満たしてくれるだろうか。

【舌 和菓子 睫毛 雪の花】
568名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/08(木) 23:13:24
ねぇ 泣かないで?
長い睫毛の濡れる様を 美しいと思いながら囁いた
舌の上に乗せる言葉は 甘美な毒
痺れさせて 夢を見せてくれる 毒

一生に一度 見られるのだよ と 見せられたモノは 雪の花
これは 偶然と言う名の 奇跡
いつか消える その花を 羽織も無いまま 見入っていた

今はただ 隣のその人に 半分こにした和菓子を渡す
それだけで 幸せな筈なのに

筈だったのに


【いい人 流離う 巡り 壁】
569名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/13(火) 01:42:33
いい人に巡りあえるよと君は言った


そのことば右耳の上に乗せて今日はスローダンス
手を取るのは100万光年先の君
今はもう化石になって居ない

ひかり

こころ流離う


壁に向かって水平にガラスの卵が落ちる
きらり

万華鏡みたいな音が君の言葉を攫って
消える幻影
遠い日の恋人よ


【さよなら 焼き栗 深海3000m モラトリアム】
570名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/13(火) 23:44:42
モラトリアム気取り続けて数十年
棺桶に片足突っ込む年齢になった今、
いい加減卒業してもいいころなんじゃないかとようやく考えるようになった

とりあえず少年少女を手当たり次第に数えてみる
一人二人三人 やっぱり朝の通学時間帯はキツい
数の多さに眩暈がしてきたので、とりあえずおやつの焼き栗を投げつけて
視界から追い払うことにした

焼き栗拾って投げ返してきやがった
ちくしょう 私があと数十年若かったら深海探査艇を奪い取って
暴行に走ったガキどもを深海3000mに投棄してやるのに

だいたい目上の人間にモノぶつけるなんて何考えてやがる
数十年前だったら問答無用で人生にさよならするとこなんだぞ
司法だってそれで納得したんだ そういう時代だったんだ

【面倒くさい パッション 身を任せて 意固地】
571名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/14(水) 22:12:08
テンションに身を任せて人生送るつもりが、
パッションに身を任せてしまった俺たち

そんな情熱的な仲間と共に、日常はミュージカル尽くし
何をするにも歌うし踊る
仕方ないさパッションに身を任せてるのだから

社会に躍り出ても意固地に続けるmy life
面倒くさいと脱落した親兄弟友人ペット
お前らみんな覚悟の足りないネンネちゃんさ
男なら女でも一度決めたことは貫くもんさ

そんなわけでパッションライフを送ってるのは今や俺一人
仕事の面接に落ちまくるのがちょっと辛い
あと犬に吠えられたり

【鬼 バス シャッター イグニッション】
572名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/16(金) 01:18:50
【鬼 バス シャッター イグニッション】

わたし猿山ゴリ子、ピッチピチの6歳。
そろそろ素敵な恋人が欲しいと思う今日この頃です。
恋人はやっぱり逞しい人がいいな。
泰山の山奥に鬼が住んでるってピチレモンに載ってたから、行ってみようっと。
バスで半日かけてやっと泰山に着きました。
…何これ。シャッターが下りてて山に入れないじゃないの。
『鬼が出るので入山禁止 中国共産党』
わたしに恋人を探させないつもりね。許せない!
そういえばピチレモンに神の雷を呼ぶ呪文が載ってたわ。
こんなシャッターなんかイチコロよ。やってやるわ。えっと、確か…
天候満つる戸頃に割れは蟻…黄泉の悶開く常呂に割れは蟻…井出よ、神の雷…!
「これで最後だ!イグニッション!」
どかーーーん!
叫んだとたん、ものすごい音がしたと思ったら山全体が爆発しちゃったの…。
呪文間違えちゃったのかしら。
みんな分子のレベルまで破壊されちゃって生存者がいる様子はなし。
恋人探しは次の機会を待つしかないかぁ。

【ラブラブ ステッキ 夢見る Fallin'Love】
573名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/16(金) 09:02:35
長崎旅情、涙のFallin' Love. 
うふ♪
夢見る乙女のはかなき夢なのよ。
ステッキ振り回して、塩崎界隈をブラブラブラブラしながら思うのはあなたのことね。
、、おいこの野郎。
らんららんららんら、らん。

ネーェ、ア、ナ、タ?

ネーェ?

、、、お い こ の や ろ う。

【ご無沙汰してます 覚えていらしはりますか 今度いつか 大好物】
574名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/16(金) 12:49:45
【ご無沙汰してます 覚えていらしはりますか 今度いつか 大好物】

さおや〜さおだけ〜ご町内の皆様〜

・・・ねぇ〜 あなたっ家 最近どう?

相当 ご無沙汰してますわよー
今度いつか なんて想定できないんですものーw

・・・そう 前回はいつだったか覚えていらしはりますか〜?

うーん 半年ほど前かなーw

・・・そんなものよね〜三種の神器も今となってはね〜。

あの竿や の彼氏ちょっといいんじゃない?

・・・ソヨネ・焼きハマグリでもごちそうしてあげようかぁ〜w

【宅配便? ヌード もっぺん爺 お悔やみ申し上げます】

575不備ハケーンにつき修正:2005/09/16(金) 12:54:43
【ご無沙汰してます 覚えていらしはりますか 今度いつか 大好物】

さおや〜さおだけ〜ご町内の皆様〜

・・・ねぇ〜 あなたっ家 最近どう?

相当 ご無沙汰してますわよー
今度いつか なんて想定できないんですものーw

・・・そう 前回はいつだったか覚えていらしはりますか〜?

うーん 半年ほど前かなーw

・・・そんなものよね〜三種の神器も今となってはね〜。

あの竿や の彼氏ちょっといいんじゃない?

・・・ソヨネ・大好物の焼きハマグリでもごちそうしてあげようかぁ〜w

【宅配便? ヌード もっぺん爺 お悔やみ申し上げます】
576名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/16(金) 13:45:16
【宅配便? ヌード もっぺん爺 お悔やみ申し上げます】

『お悔やみ申し上げます。 もっぺん自慰したくても、できないですね。』

「なにそれ、宅急便?なに送ってきたの?」
「そうみたいね。なんか萎れたホースのさきっぽみたいのが入っているわ」
「ネぇママ?神の名のもとに」
「どうしたのサイード。神に誓って発言してよろしい」
「自慰ってなに?、ママ。おーアブラマフラ取り紙」
「おじいさんのことよ。もっぺん爺という人が亡くなったのよ。これまじ言ってんの!マーシャブラガフブルイソジン」

今日もアブドゥナル一家はヌードな話題は一切避け、ひたすらにひたすらにひたすらに、ひたすらに。


【ごもっともですが 黙っていただけません? 偉そうなこと言って 初もうで】
577名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/16(金) 23:41:34
【ごもっともですが 黙っていただけません? 偉そうなこと言って 初もうで】

さぁ〜今から初もうでいくぞー!

爺ちゃん、仲秋の名月だよw
・・・だいぶ進行しているようね症状がw

ごりゃ〜!・・・ごもっともですがイクナ〜〜〜イ!

(だみだこりゃw)黙っていただけません?

偉そうなこと言ってからに〜!ワシのココに感謝せい〜〜〜!
もう我慢できん!今からストリーキングで町を練り歩くー!

爺ちゃんーそりだけはやめてくれよー

もしもしっ!基地外病院ですか?大変です、すぐ来てください!

【虫歯 ケロッチ すき焼き 倒産】

578名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/17(土) 00:28:25
【虫歯 ケロッチ すき焼き 倒産】

俺の名前は「すき焼き」  さっき親父爆発した。
ケロッチとは西の方から数えて6番目にある尻の穴のシワの名前だ。
母さん倒産した。
妹だと思って殴ったらロッケンフィールドさんだったorz

俺は虫歯を抜いてそれをCDプレーヤーにいれる・・・ああ・・この曲は・・・・
「マイアヒーマイアフーマイアホーマイアハッハー」

【ドラム ありがとう 金属バット 腕】
579名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/17(土) 00:35:34
金属バットで腕叩き折ってやった
そしたらドラム担当の安川がやってきて、

本当にありがとうございました

【ベンチマーク ドライビング リアス式海岸 光年】
580名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/17(土) 00:38:07
かぶっちゃったけどせっかく書いたので。

【虫歯 ケロッチ すき焼き 倒産】

生きていて良かった。腹の底からそう思える、きれいな夜空を見ていた。
僕は土手に座って虫歯を一人抜いていた。虫歯はゴリッという艶かしい音を立てながら
静かに僕の口からこぼれ落ちた。
鮮血が口からほとばしる。そういえば、昔理科の時間に皆で可愛がっていたアオガエルの
ケロッチを解剖した時も、こんな色の血が出たなと思いひどく懐かしくなった。
あの頃のみんなは、どうしているだろう?コカコーラの瓶をいかに鋭利に割ることができるか
を二人で競った八百屋のケンタロウ。親の会社が倒産して、「観葉植物を育てる旅に出る」とだけ
言い残して町を去った源ちゃん。そして家に遊びに行くといつも卵と肉の無いすき焼きをして
くれた幼馴染のはっちゃん。みんなどこにいて、何をしているというのだろう?
僕はといえば、今でもこの町にいて、自転車のチューブというチューブを盗んでまわりながら
平和に暮らしている。
581名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/17(土) 23:41:15
【ベンチマーク ドライビング リアス式海岸 光年】

右も左もわからないってのにそんなベンチマークなんて
わかるわけがありませんってものよ何万光年自炊してて一応頑張ってます。
でも、ドライビング・テクニックだけは磨いて擦り切れて刃物のように
鋭利になって!なにもかも飛び出して波状路が目の前に迫ってる。
金輪際リアス式海岸。迷っても迷っても俺、右も左もわからない。

【ライバル けものみち 極東最前線 貯金箱】
582名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/20(火) 20:30:29
彼はピンク色に染められた芝生を指先で撫でつつ思案していた。
 貯金箱には230円。寄付金箱には380円。これでは地平線に広がるライバル達には歯がたたない。
 けものみちの開拓は既に却下された。調査によると芝生は青く染まっただけだという。アルカリの影響か?
 残された手段といえば猫の軍隊が助太刀に来るのを待つ程度だ。可能性は無に近いが。
思考のとめどなさに押し寄せる疲労を感じて、彼は芝生に身体を横たえた。
 ……ライバル達は極東最前線で自力を信じてます状態?
 そういえばDVDって何の略だか知ってます?

【FD 耳 トレーシングペーパー 動物プランクトン】
583名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/20(火) 21:09:27
今時トレーシングペーパーなんて使うなよ!
いいか?耳かっぽじって聞けよ!

オレはオマエのママだ

FDを取り出せ!そいつは罠だ!
窓からヒゲ面のおっさんが飛び込んできましたガシャアアアアン
ガラスで顔面切り傷だらけのおっさん、オレのPCににじり寄りながら、
ツバ飛ばしまくって叫びまくって顔真っ赤。流血だけじゃなくて。

ま、オレから解説させれば、動物プランクトンの集合体がFFなんだけどね

【私は あなたが それほど 食べすぎです】
584喜多八 ◆8Ok8pvpCzA :2005/09/22(木) 17:21:42
私はあなたがそんなに好きではないというのは
ハインツトマトケチャップとよりクリムゾンレーキよりも
真っ赤っかな嘘なんですけど
たまにいたづら心がむずむずして
昼食のオムダイスにクリムゾンレーキではぁとを描いたんです
あなたは気がついたのかついてないのか
私が火傷せずにすんでよかたよかたと言って食ってましたね
絵の具・・・
それにしても食べすぎです

【へそまがり 颯爽と 包む ごめんね】
585名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/24(土) 11:49:40
【へそまがり 颯爽と 包む ごめんね】

さっき、書き込んだが原因不明な現象で消えたので別のものを作るw

「ごめんね ごめんね なむ〜」と唱え、徴用したパンツは数知れず。
それを丁寧に手厚く和紙に包むんだ。
ときおりタンスの奥から引っ張り出し、ひろげて眺めては涎を垂らす。
へそまがりなおいらは、賞味期限が切れれば、颯爽と返却にいそしむ。
胸をはり堂々と玄関から伺い、奥様に「徴用期限終了につき、お返しに参りますたー」と
口上を述べる。
すると若妻は「こんなのはどーかしらー」と、使い古しのパンツを差し出す。
まったく新興宗教はこれだから止められないよ。

【松茸 妖艶 どざえもん ストップウオッチ】
586hujiko:2005/09/24(土) 12:04:07
町中に溢れそうなこの思い
http://plaza.rakuten.co.jp/gunnke/
君たちにも伝えたから。。。。。
587名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/24(土) 17:39:57
ストップウオッチを懐中時計として使うのはおしゃれか否か
人類の永遠の命題だ
どざえもんとドラえもんを間違える外科医の友人はアホか否か
人類の深淵な謎だ
松茸と椎茸とエリンギを同時に食べる私は味オンチか否か
人類の…いやこれについては自覚してるからどうでもいい

妖艶な姉が欲しかったのであった
あと忍者がニンニンって言うのは許されるんだろうか?

【コンテンツ 企業 雪国 伝説のプラチナチケット】
588名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/25(日) 20:14:15
【コンテンツ 企業 雪国 伝説のプラチナチケット】

数あるIT企業の中でも、コンテンツにかけては
随一を誇る会社、それが有限会社 雪国 である。
雪国では、あるプロジェクトが極秘裏に進んでいた。
その企画とは、繁華街に四角い部屋を建設して、客を
マジックミラー仕立ての、部屋の中に入れて、街行く人を
眺めながら妄想に浸るという、新手の風俗である。

外からは部屋の中を窺い知る事ができないので、客は
持ち時間を安心して、有効に使うことができるのである。
うれしい事に、部屋の外には部屋に向かって腰掛けるベンチや
子供向けのジャングルジムも設置されており、マニア向けとしても
評判が高い風俗である。

前売りチケットを発売予定であるが、プラチナチケットになるのは
疑いの余地がない。
秋葉系を中心に大人気となることだろう。

【臆病者 プライド シミュレーション 居眠り】

589名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/25(日) 20:51:49
〜プラチナチケットになるのは→〜伝説のプラチナチケットになるのは
590名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/25(日) 23:25:35
臆病者だってことは知ってるわ知ってて友達やってるんだもの何を今更って感じとにかく今問題なのはいきあったりばったりで
行動するのが好きなくせに突発的なトラブルに対処する能力がまったくないってことだと思わないやんなっちゃうつまり私が
言いたいのはあなたはプライドが高いくせに野放図でぐうたらで洟も満足にかむことも出来ないノータリンってことよそうよ
そうだわ控えめに言っても人類のアベレージに届いてないことは明白よでもねそれでも人は生きていけるわ綿密な
シミュレーションをこなし状況に一つ一つ対処しそして理解してくれるステキなパートナーがいればね!え?そんな人いない
何ふざけたこと言ってんのよ尻蹴飛ばされなきゃ判らないのアンタ私の話聞いてたの居眠りぶっこいてたわけじゃないわよね
それとも気付いてて知らないフリしてんのそれってメチャ性格悪いわよステキなパートナーが愛想尽かしたらどうするつもりなの
言ってみなさいよ言えないでしょならそのステキなパートナーさんにプレゼントの一つも買って御機嫌伺うことねそれが最良だと思うわ私

【タバスコ 血まみれ 宵闇 間に合わない】
591名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/26(月) 23:01:44
【タバスコ 血まみれ 宵闇 間に合わない】

はぁはぁはぁはぁはぁ〜はぁはぁはぁはぁはぁ〜
あたりは血潮に染まり、その中心部に大小4つの塊が無造作に転がっている。
テーブルには、二度と使われるはずもないタバスコが、所在なげに置き去りにされている。
「俺じゃないぜ、そうさ俺が殺ったんじゃない!」
手がぶるぶる震え、、、だがカラスの叫び声を合図に我に返ると、犯人を探す。
その犯人である血まみれの斧は役割を終えたかのごとく、居心地のよい場所で沈黙している。

宵闇が迫るまでに、この呪われた館から脱出しなければならない。
が、これだけの痕跡をすべて消去することは不可能だ。
斧が頚動脈を襲い、人体は赤い噴水と化し、天井に鮮血のしるしを残し、それは
あたかも憎悪に満ちた表情で、犯人を指し示しているかのような酷い模様を晒している。
もう間に合わないかw

朱に染まった差出人不明の手紙は、自宅に戻る時間をも指定していた。

【パートナー トラブル 尻 アベレージ】

592phitra:2005/09/26(月) 23:32:45
【パートナー トラブル 尻 アベレージ】
犬が走っています。犬はぼくのパートナーですが、
恋人でもありますし、おとうさんは近所に住んでいます(近所に住んでいます)ところでおとうさんは
刺して。でもおとうさんは近所に銭湯を作っていて、そこでお尻を観察するのが好きだそうです
また殺害はトラブルになりますが、おとうさんはとくに問題なくやっていけるそうです
人毛人人人人毛人毛人毛人毛人毛人毛人毛毛人毛毛人毛毛
この街は人毛に溢れているのは午後らしいよ〜 警備隊に刺されながら歩くのは難しいけど、がんばってます
おとうさんは近所に住んでいるけど、がんばってます
最近近所にUFOが落ちたそうです ぼくもUFOになりたいです
おいでファザーふぁっカー(犬の名前)がんばって早く人毛をはやしておとうさんに好かれるようになってね
アベレージってどういう意味ですか?とおとうさんに聞いてみた、ちなみにおとうさんは近所に住んでいます
593phitra:2005/09/26(月) 23:41:42
【砂 砂 砂 血】
すべては砂 もともと砂だったし、すべて砂になるだろう。
砂に還るんじゃない。砂が還るのさ あはははっはぶしゃあああーーーーーーーーー(血

【カステラ スポンジ ショートケーキ りんごを半分】
594名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/27(火) 20:30:01 0
大量破壊兵器を開発量産中の独裁国家に潜入した
その国は非常に貧乏で汚らしい国だった
国民は皆飢えていて、高官などごく一部の人間だけが裕福。そんな国だった

一通り情報収集したオレは、小腹が空いたので食堂にでも入ることにした
しかし、食堂が見つからない ジャンクフードも自動販売機もない
考えてみれば当然だ ネズミですら追い掛け回して食ってしまうほど飢えてる国なのだ
他人にふるまう飯などあろうはずもない

仕方なくオレは開発局が無理やり持たせた新型携帯食を取り出した
パッキンを捻って与圧する 空気中の水分をふんだんに取り込み瞬く間に…スポンジふわふわのショートケーキに変わる
長崎カステラにも劣らない強烈な甘い香りが物凄い勢いで発散する
周囲の乞食どもが一斉にこちらに視線を向ける
そして

群集に踏み潰されて消え行く俺の意識が最後に考えたことは、
「りんごを半分だけ食べると無事帰還できるジンクスは嘘だったなぁ」だった

【ピンクの薔薇 アップルティー ペディキュア フレンチキッス】
595名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/28(水) 19:06:51
【ピンクの薔薇 アップルティー ペディキュア フレンチキッス】

俺が部長に昇進したので、ひそかに思いを寄せていた部下を誘った。
彼女は情熱的な瞳をしており、それが俺を幻惑させる。
アップルティーを口ずさむ彼女は妖しい貴婦人。
その黒いドレスは一途な瞳と同化して、プレゼントしたピンクの薔薇を脇役に追いやる。
きっと、センスの良いペディキュアを隠しているに違いない細い支えは静かに閉じている。
70階から目に映る夜景は、芯から征服心をかきたて燃えさかる。

この昇進と引換えに、俺は二人の部下を失った。
一人は過労死で、残る一人はビルから飛び降りた。
あとの一人はミスを繰り返した挙句、困難から逃避し、上司の迷惑も顧みず死を選んだのだから
俺の責任じゃない。
だが、、
目の前の彼女は、そいつと親密にしていたとの情報も握っている。
俺を恨んでいるんじゃないか?しかし、だとしたら誘いに乗るまい。
今夜、必ず俺のフレンチキッスで落としてみせる。
妻は同居人でしかないし、何の遠慮がいるものか!
一瞬、伏目がちの彼女が目に入り俺は激しく決意した。

【フィギュア ノンレム睡眠 コウモリ スポーツカー】


596名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/28(水) 22:44:32
ノンカロリー、ノンレム睡眠、のんたんといっしょ
これがフィギュア界一の駄菓子通で通ってる俺の掟

最近は素人もワンフェスとか来たりして鬱陶しいよねウン
千秋と言えばのんたんなのにポケビとか言っちゃうにわかマニアって痛いよねウン
哺乳類で言ったらコウモリってくらい微妙だよねウン

そして交差点でパン咥えた女子高生と衝突!
恋の予感がバッキュン、バッキューン!
まぁ俺は赤いスポーツカーに乗ってたんだけどな!

【エキサイティング 屈む 級長 爆ぜる感覚】
597 :2005/09/29(木) 01:13:13
                   (前  奏)
YO!YO!!ソコのヲマエ♪これから始まるオイラのライム♪聴いてシビれるヲマエの感覚、
爆ぜる感覚と賀来千香子♪級長である藻前の母が共働きを始めたのは何年前の事だろうか
エキサイティングに相対性理論を論駁し、
感極まって屈む母を後ろからそっと抱きしめてくれたのは、
他でもない「お義父さん」あなたでした

【ムヒ 腸捻転 ステラおばさん 抜本的に】
598名無しちゃん…電波届いた?:2005/09/29(木) 19:17:25
【ムヒ 腸捻転 ステラおばさん 抜本的に】

「そーかぃ お前もやっとさ一人前になっただーよ」
そう言うとステラおばさんはクッキーを焼く手を休め、近寄ってくる。
「ムヒS塗れば直るだろ」、、言い終わらないうちにおなかに塗り捲る。
それ違うんじゃねーの?痛みをこらえて絞り出すと
「うん?インキン、タムシに効くんだったかねー」「わたしゃ老いたもんだね」・・だってさ!
「それじゃ抜本的に解決しなきゃね!クッキーの要領でねぇ」

言う間もなく、包丁で腹を掻っ捌く。
「ありぃー?こりゃぁ腸捻転だわ 元に戻すから我慢すんだよ」
ぐにゃぐにゃ弄りるが、すぐに奇声を発する。
「腸が切れちまっただーよw」「くっつけるさね!」
おいおいw
かえるの実験やってんじゃねーよ。まじめに汁ー!
「はぃはぃ 戻したよ。もう大丈夫だよ」

今まで、この婆さんに相談して良いことは一つも無かったのだが・・・

【キャラメル キャメル メルキャラ ラ・メルキャ】
599名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/03(月) 22:42:43
【キャラメル キャメル メルキャラ ラ・メルキャ】

猿山ゴリ子です。8歳になって、やっと初恋ができました。
同い年の犬山ブル夫くんっていって、ソース顔のたくましい人です。
今、わたし2月14日に向けて手作りキャラメルを作ってるの。
普通チョコじゃないかって?確かにそうなんだけど、ブル夫くんチョコ嫌いなんだって。
何でも、5歳の頃にハシシとかいうチョコ食べ過ぎて死に掛けたらしくて…。
知らないでチョコ一緒に食べようって言ったらキャメルクラッチかけられちゃった。
その力強さに惚れ直したんだけどね。えへへ。
キャラメルができたから鍋から出そうとしてたそのとき。
メルキャラのラ・メルキャからメール受信のお知らせ。
ちなみにラ・メルキャって名前、ブル夫くんと二人で名づけたの。いいでしょ。
あ、メール、ブル夫くんからだ。何かな?
『ごめん、俺、キャラメルも嫌い』
わたしは泣きながらキャラメルを鍋ごと窓からぶん投げました。
そのままベッドに潜って泣き続けていると、またメール受信のお知らせ。
ブル夫くんのアドレスからだわ。何かしら。
『先ほど突然鍋が飛んできて我が不肖の息子ブル夫の頭に直撃し、ブル夫は頭部粉砕で即死しました。
 今までブル夫と付き合ってくれてありがとうございました。    ブル夫の父より』
わたしの淡い初恋は、こうして終わったのでした。


【ブロロロロ ギュンギュギュン ルロルロロ スババババーン】
600名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/08(土) 12:33:20
【ブロロロロ ギュンギュギュン ルロルロロ スババババーン】

ヴゥオーン ヴゥオーン ブロロロロー!
この追越し車線は俺が支配する!
パッシング&パッシングパパパパパパパ ?のろのろのろ〜?
あの野郎!俺を舐めやがって 見てろ!
ヴイーーーーン ギュンギュギュン  シューーゥ
並ぶ間もなく一瞬にして、はるか後方に捨て去る
ざまみろ アリ○トはやはり性能が違う 鼻歌交じりの俺

命がけで手に入れただけの事はある
あとは改造エアガン 敵を殲滅する
ルロ・・ルロルロロ・・・○ローラかw ウゼ
試し撃ちの犠牲になれやーーーー!おらぁーーーーー!
スババババーン♪ (ウワッ〜ナ、ナンナンダ コレハ イッタイ!?)
カッ カッ カッ バカがぁー!地獄で屁こいてろー!

うん!? BMWじゃねーか キタキタキタ___________!
抜きたけりゃ 走行車線で抜けよ へへへへへー!
<<<<<<< 超接近だなwやーさんか!?喚いてろ、屑がぁー!
そりゃそりゃそりゃ ガガ画ガガガガ・。=・。−・。・-。_・。
(×★米ぶっ殺すぞー!)
ほなさいならね〜♪ バイバイ〜♪
ヴゥオーン ヴゥオーン ブロロロロー!
ヴイーーーーン ギュンギュギュン  シューーゥ

【蜂の佃煮 パーティ 排便の悪寒 やっちゃった?】




601名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/08(土) 19:08:27
やっちゃったよお母さん!蝗の佃煮と蜂の佃煮の二択で悩んで結局両方持ってパーティ行っちゃったよーん!
しかも着いてすぐ腹に不穏な気配が立ちこめて排便の悪寒だし!どーするどーなるって話だよワーオ!


【ベリー コンソメ ベター 秋雨前線】
602名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/08(土) 19:34:13
【ベリー コンソメ ベター 秋雨前線】

「このブルーベリージャム美味しいわねー」

秋雨前線の嫌な囲いが画面を這い廻っているというのに
味覚だけは別らしく、雨の嫌悪感を中和する

バターをベターとぬって、こんがりトーストをほおばる親子
おっ! いけね涎がっ
まるで自分が食べているかのような錯覚

次はコンソメスープに手が掛かる。
「あっついねー でも美味しいねー とろ〜り感が」

忍び込んで二日目になるが、まだチャンスが訪れない不遇
もう少し辛抱すれば、豪遊できる、だから我慢するんだ
自らに言い聞かせ、修行僧の目で天井裏から見下ろす俺

【修行僧 狸の八畳敷き クオリティ ガンマ】
603名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/09(日) 13:36:41
クオリティ色に染まった赤い朝焼けに吸い込まれる目覚まし時計の悲鳴
けたたましくかしましく僕らは青春という名の絶望予備軍として徴兵される

「そうだ、狸の八畳敷きだったんだ」

唐突にやってくるフラッシュバックは天使がこぼした涙
修行僧だってこれほどのガンマ線を浴びたことはあるまい

そして、またあの暑い夏がやってくる
レアアイテムを求めてセーブ&ロードを繰り返す夏が

【ターン 特殊 家来 耐久消費財】
604名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/13(木) 18:30:51
延々と続く残暑
泥沼の暑さの中で僕らは睨みあっていた

「次、俺のターン!『想定の範囲外タッチ【特殊】』!」
「防御。『かまぼこ板』」
「うわっ、ひっでー! てかその『かまぼこ板』は『耐久消費財』じゃんか。
もう耐用年数越えてるってば」
「あ、そうか」
「くらえ、『想定の範囲外キッス【特殊】』!」
「さっきと技変わってるぞ」
「ばれたか」

そんなこんなで長い夏休みが永遠に続くと思っていたんだ
主従関係でも良かった
ただ利用されてるだけでも良かった
あいつの家来でいたかった
あいつの側にいたかった


【クリスタル 赤とんぼ 禁煙 ペラペラ】
605名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/14(金) 01:00:46
【クリスタル 赤とんぼ 禁煙 ペラペラ】

四つ目のクリスタルが我が手に入った。
世界中に散らばる八つのクリスタルを全て集めた者は、世界を征服できる力を得る。
残ったクリスタルの情報を集めさせるために世界中にスパイの赤とんぼを派遣する。
今のところは順調だ。私は長いこと植物状態だったようだが、頭脳も手腕も衰えていない。
部下の中には「いまどき世界征服を目指すなんて…」という者もおるが、私は大魔王なのだ。

このまま順調に最後まで行くとは考えられぬ。
最終的には『奴』と一戦を交えることになろう。
その日に備えて体調を万全にするため、私は禁煙を始めている。
自慢ではないが、私は今まで百二十七回の禁煙に成功しているのだ。
呪文詠唱の練習も怠っていない。
昔なら舌を噛んで入院していたであろう複雑な古代呪文もペラペラだ。
赤とんぼの一匹が戻ってきた。五つ目のクリスタルの情報を持ち帰ったのだ。
その赤とんぼに約束の高級マンションを与え、私はクリスタルを手に入れに出発した。
勇者アレスよ。我が復讐の日はそう遠くない。楽しみにしているがよい。


【玄武 清流 百個 執着】
606名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/15(土) 19:45:05
【玄武 清流 百個 執着】

170年前ので僕は旅人で、船に乗っていろいろな
ところに行ったものだよ。途中で何回も死に掛けたし
途中で3回船が転覆したけど死ななかった。ひとえに
生きることへの執着心が強かったからだ。
一度なんて崖の上から降ってきた百個の玄武岩に骨という骨を
打ち砕かれた。しかもそのまま意識を失って谷底の川に落ちた。
そのとき脳裏で見た、あの川の青いせせらぎ、清流が朝日をたたえて
ぎらぎらさんざめく儚くも美しさ、僕は忘れない。
僕はそれでも死ななかった。生きることに執着していた。

【MD 虫よけ ニット帽 パンク】
607名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/15(土) 20:13:07
虫よけ代わりに誘った友人Ωだが、腹が痛いとか言い出して、トイレ行きたいって言ってたのに、すぐに出したいって主張変更。
そんな戯言聞きたくないんで、近くにあったMD投げつけて黙らせるつもりが、ニット帽を間違って投げつけてしまい、
何を勘違いしたんだかたぶんそんなふうに勘違いしたんだろうが、おもむろにズボンとトランクス引き下げてニット帽にむけてブチまけたんだ。
ああそうさ車内は阿鼻叫喚の地獄に叩き落されたんだパック旅行だぜバスの中さでもそいつにそんなこと関係なかったんだただただパンクしちゃうパンクしちゃうって
呟き続けた末の暴挙だった俺はとっさに神に祈ったけどそんなものはいなくてトチ狂った誰かが通報した警察のパトカーが追いすがってきてあああああああああ

【エンジェル スイート パラダイス アイラビュー】
608ヒットマン:2005/10/21(金) 06:26:05
【エンジェル スイート パラダイス アイラビュー】

「働け働け働け働け」
そんなことを言ってられるのも今のうちだと僕は思う。
壊れちまうんだからさ、病院に入れてクレヨ…な?
きっと性病だと思う。
でもそんなことはどうだっていいだろ。どうせ壊れちまってる。
頭のここんとこがさ。
マイスイート!!お前がそんなに軽いから俺ぁ病気になっちまったんだ!
このアバズレが!死ね!!死ね!死にたいよ

実家がソープランドパラダイスになる夢がまさか正夢になるとは…
頭の悪そうなフィリピーナが「アイラビューワタナベサーン」
「ラ・ラビューラビュウアイラVIEWビュビュウウウワワああ」
どうせ壊れちまうんだよ、そんなもの達は…な?そうだろ?

「はいはい、そうだね。今日は悪いけど持ち合わせが少ないからこれで。ごめんね〜。」
死ね死ね死ね死ね死ねシネシネしえんしねしdねしにえsにfんうぃsぢbdks
キモイんだよお前みたいな糞虚言癖がイラつくんだよおおおおおおおお
金がないから、もう死にたいです。化粧くさいエンジェルが迎えに来ます。
本当にありがとうございました。

【くるみボタン アランさん そこ違う 紫】
609名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/21(金) 21:51:59
【くるみボタン アランさん そこ違う 紫】

一通の手紙が届いた。
可愛いくるみボタンで封がしてあり、宛先は『勇者アレスと相方の少女へ』とあった。
前者は僕のことだが、相方って誰のことだろう。
ああ、夏祭りで即席漫才コンビを結成したアランさんのことか。
「そこ違う!」
背後からすかさず突込みが入った。振り向くとクーちゃんがいた。
考えてみればアランさんは御歳百七十五歳で少女とは言い難いし、
僕の相方と言えばクーちゃんに決まってるじゃないか。
クーちゃんと一緒に手紙を開封した。内容は…。

『勇者アレスと相方の少女へ。
 私は世紀の天才科学者Dr.ソクナハである。
 君と相方の少女が打ち負かした某大魔王のことを覚えているだろう。
 某大魔王は復帰して再び世界征服を目指していたが、
 私の天才的策略によって某大魔王は再び眠らされ、私が野望を引き継いだ。
 クリスタルのうち白、黒、銀、灰、ねずみ色、グレー、シルバーはすでに私の天才的手中にある。
 私の世界征服はもはや達成されたも同然。あとは紫のクリスタルだけだ。
 君達に阻止できるかな?わはははははははははははははは(以下数千個の「は」が続く)』

…また旅立つ時が来たようだ。
ハナクソ大魔王には気の毒なことだが、相手が代わったことは運命に感謝すべきだった。
クーちゃんは一応回復はしたのだが、まだ彼のブロマイドを見ただけで気絶したりするから…。


【さよならは 言わないで いつか あなたと】
610搗き:2005/10/22(土) 16:35:35
【さよならは 言わないで いつか あなたと】

バーボンをくれ。
「バーボン無いんで、ヤクルトでイイッスか?」
畜生、厄日だぜ。
コレだけは言わないでおくつもりだったが、
もう勘弁ならねえ。
いいか、ボウズ。オレは二枚目だ。
そんな事ぐらいいちいち言わなくても、見れば分かるだろう?
「ヤクルトでイイッスか?」
畜生。どいつもこいつも、この街の連中はどこまでオレを馬鹿にすれば気が済むんだ。
昨日だってそうだった。
水野晴男ファンのオレは「さよならはるお祭り〜いつか見た穴へ〜」に参加すべく、旧一号線をかっ飛ばしていた。
そしたらどうだ!珍妙なユニフォームを着た男がオレを呼び止めてこう言うんだ。
「ブッサイクやなキミ〜。現代芸術が誇る醜さだ!貴様のことをこれからゴーマーパイルと呼ん」
ヘイ!そこまでにしておきな。
言ったはずだぜ。オレは二枚目だと。そのマヌケ面がもっと愉快になる前に、
オレの前から消え失せろ。
そしたら、この有様だ!おい小僧!バーボンはまだか!オレはのどが渇いているんだ。
何度も同じことを言わせるんじゃない。
「ヤクルトでイイッスか?」
ホント、今日は厄日だぜ。
(この番組は、あなたとわたしの共同通信社の提供でお送りしました。)

【コーラの瓶 ゆさぶり もう一杯 待て】
611名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/23(日) 12:26:14
【コーラの瓶 ゆさぶり もう一杯 待て】

その地は奥深い山の頂 茨と雑木が行く手を遮り 容易に人を寄せ付けぬ
山鳥ですら声を潜めて暮らす地 
畏敬と無我の境地 俗を離れ仏にすがる地 修験道の総本山

ここは吉野 金峯山寺
待てど暮らせど達観には程遠く コーラの瓶が転がる気分
胸をゆさぶりぬ山水画の風景 
杯を重ねつ もう一杯、、などと 俗への執着に自嘲する日々

かつて後醍醐天皇が再興を誓った地
けれど住居跡は 泰然たる金峯山寺の下方でひっそりと佇み
奈良・京は遥か彼方であったろう往時を偲ばせる

袖かへす 天津乙女も 思い出ずや 吉野の宮の 昔語りを
後醍醐天皇の歌碑   千三百八十一年十二月三日

【デープインパクト 湯浴み 幻想 くすり】
 
612名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/25(火) 11:20:38
幻想的なアレとかそんな感じの君と今夜もハートブレイクだった
デープなインパクトが略してデープインパクトが蟲惑な瞳でその時!

「湯浴み中の俺の目の前で殺人事件がっ!!!!!」

くすり、と彼女は微笑んだ
きっと誕生日プレゼントはミラーボールだ

それだけはやめてくれと泣いて頼んだから間違いない


【風邪 レインボー 脳漿 果汁100%】

613名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/27(木) 01:45:09
【風邪 レインボー 脳漿 果汁100%】

クーちゃんは出発の当日、風邪気味だった。
前日に勝利の願掛けといって氷水を何度も浴びていたから無理もない。
より強い願を掛けようと液体窒素を浴びようとまでしたぐらいだ。
ともあれ、僕もクーちゃん自身もすぐに治ると考えてそのまま出発した。
でも、それがいけなかった。
すぐには治る気配がなく、数時間後には明らかに悪化していた。
そして日が暮れる前にとうとう歩けないほどになった。
しかたなく僕はクーちゃんをお姫様抱っこして村に戻った。
「虹がいっぱい見える…」
ベッドに寝かせると、クーちゃんはうわ言でそう繰り返す。
何てことだ。これはただの風邪じゃなくレインボー風邪だ。
レインボー風邪になると脳漿の色彩感覚をやられて周りが虹でいっぱいに見える。
命に関わることは滅多にないが、自然に治ることもまた滅多にない病気だ。
調べたところ、治すには果汁100%のジュースを飲めばいいとのことだが、
資料には「果汁」としか記述がなく、何の果汁なのか分からない。
こうなったら、手当たり次第の果物でジュースを作って飲ませるしかない。
癒しの国ならすぐに治るだろうけど、次に神様の船が出るのは九十九年後だから…。


【メディア クイック リアル フラッシュ】
614名無しちゃん…電波届いた?:2005/10/29(土) 21:12:02
クイックモーションで第一球を投げた俺
ストライクを取って御満悦な俺
でも審判の判定ボールでビックリする俺
グローブをマウンドに叩きつけて罵声を吐きつつ主審に詰め寄る俺
それ見てニヤニヤしてる監督
止めに入るキャッチャーを殴り飛ばした瞬間を激写される俺
今フラッシュ焚いた馬鹿こっちこいと口角泡を飛ばす俺
メディアとかマスコミとか言われていい気になってる連中を皆殺しにする俺
それ見て次は自分かとブルブルしてる主審
気絶してるキャッチャー
それ見てニヤニヤしてる俺
それ見てニヤニヤしてる監督
リアルで人殺しなんて初めて見たって顔してるバッター
帰り始める客

【遠吠え コレクター 追加料金 メル友】
615名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/06(日) 13:18:55
【遠吠え コレクター 追加料金 メル友】

翌朝、狼の遠吠えが聞こえる頃にクーちゃんのレインボー風邪は治まった。
資料に「果汁」としか記述がなかったのは果物なら何でもいいという意味だったらしく、
家にあったヘビイチゴの果汁一発で効いたのだった。
朝食を終えて落ち着いたところに大きな荷物が次々に届き始めた。
中身は分かっている。僕は昨日の夜のうちに世界中のあらゆる種類の果物を注文したから。
驚くクーちゃんに事情を話すと、何に感動したのか涙を浮かべて僕に果物コレクターの称号をくれた。
全て届くと総量101トンあった。100トンしか注文しなかったのにサービスのよいことだ。
速達で頼んだから追加料金がかかるはずだったが、それもサービスとのこと。
その上、景品として紫色に光る綺麗な宝石がついてきた。
個人で果物を100トン注文した人は初めてだからだそうだ…。

果物を家の中に運び込もうとすると、アランさんがやってきた。
近くを通りかかって僕の家の前の101トンの果物に気付いたらしい。
事情を話すと大笑いして、メル友に写真送るわと言って携帯でパシャパシャやり始めた。
ほんの小一時間でアランさんは写真を撮り終わり、果物を運ぶのを手伝ってくれた。
その最中のことだった。クーちゃんがバナナの皮で滑って転んで、
運んでいた果物と一緒にさっきの宝石を床に落としてしまった。
そしてアランさんは落ちた宝石を一目見るなり叫んだ。
「あらまあ、それは紫のクリスタルだわ!」

【謎 最期 野望 罠】
616名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/11(金) 04:36:35
【謎 最期 野望 罠】

最期の夜に俺は呟いた
「あー、やっぱあいつを殺しとくべきだったぜ」
明日っからは俺は別の箱の中でより不遇といった感じの
顔色でぼそぼそと黄色い飯を食う羽目にになるだろう。
野心家の米助が以前俺を罵って
「野望を持たなくなった男なんて廃棄物みたいなもんだね」
って言ってたが俺にはいろいろ謎だらけだ。
米助もう60になろうってのにいまだに職も家庭もなく
駅前でサンドイッチマンみたいに「労働者に権利を!」なんて看板を
前後にぶら下げて、公衆の面前で立小便という粗相もお手の物。
きみ街頭の立小便は軽犯罪法違反ですよ、俺がそう注意したら
「これは政府の罠だ。俺みたいな弱者を立小便程度でまず捕まえておいて長時間の
尋問によって精神的に衰弱させありもしない罪状を認めさせ莫大な科料を国庫金として(略」
罪をでっち上げてまできみを捕まえても金なんか300円くらいしか取れやしないから警察も
そんなことしないさ。きみはすでに自由だ。

【スター ラグビー 肩越し 光源】
617名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/13(日) 19:54:38
肩越しに、その涙を飛び散らせた、喩えるなら鼻血のときのクシャミ。
ああ、スターシステムなんて、…虚しさの幻聴。

荒野に一人、光源は真下。
鼻の穴の中が照らし出されて…
悲しみも徐々に薄れて…

母の遺言は、
「帝京大学ラグビー部が起こしたレイプ事件は忘れないように」だった。

【メンタル 消耗 ララバイ 祈り】
618ヒットマン:2005/11/14(月) 07:43:32
【メンタル 消耗 ララバイ 祈り】

頭は君の種
体は切り刻んで
君がいて 宇宙の果て
緑色風 祈り見ろ雨
透き通って 十一月の
消耗妄信侵害街灯 逃避
あれは ここに 今 あれは 今 ここに あれは今 ここにあれは今あれはここに

すべてインストゥルメンタルにするはずが、それは無理なようで
ここにはたくさんの仲間がいるはずが、それは幻で
荒野しか 睡眠薬の池沼しか それしか
私はまた次に ララバイ ララ バイ ラ イラ イバ  ラ

【ああ スロー クラッシック 管理】
619名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/14(月) 23:48:09
【ああ スロー クラッシック 管理】

わたしが十五歳の頃のことよ。ああ、もう百六十年も前ね…。
ある日、わたしの妹が、好物のコールスローを食べ過ぎてキャベツ中毒になったの。
当時、キャベツ中毒は不治の病だったわ。
家族も近所の人も、本人すらも半ば諦めちゃってお葬式の準備を始める始末。
わたしは諦められなかった。…でも、諦めなかったところでどうすることもできなかった。

一週間ほどでお葬式の準備はほぼ整って、妹の方も眠る準備はほぼできたみたいだった…。
妹はお葬式に流す曲にクラッシックをリクエストしたわ。
家にはなかったから、わたしが近所のフリマに探しにいくことになった。
…そのフリマで、どんな病気も治す石の作り方が書かれた本を見つけたのよ。

値切るのもお金を払うのも忘れて、その本を買って帰って石を作りにかかったわ。
成功すれば紫の石ができると書いてあったけど、先に作った七個は
白、黒、銀、灰、ねずみ色、グレー、シルバーになっちゃった。
シルバーができた頃には妹は危篤になってた。わたしは八個目が最後のチャンスだと悟ったわ。
…で、八個目が成功して、妹は治ったわけ。
葬式の会場でお祝いのパーティーをやったのよ。あれは面白かったわ。

その後、石は用が済んだから投げて遊んだり人にあげたりして全部無くしちゃったのよ。
思えば作り主としてわたしがちゃんと管理すべきだったのね。
あの八つの石が、世界征服の力を持つクリスタルに成長するとは思わなかったわ…。


【花も咲かない場所 さなぎ パワーエンジン きっと見つかる】
620名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/16(水) 21:51:09
誰もが探してる某国の皇女
きっと見つかる某国の皇女
金髪碧眼は染毛とコンタクトな某国の皇女
本国からはあまり相手にされてない某国の皇女
ツンデレと言うほど性格にメリハリがない某国の皇女
花も咲かない場所がよく似合う某国の皇女

そんな某国の皇女だが、実はさなぎを見つけても潰したりしない優しさを持ち合わせてる


【二百円 トロピカル 強気 愛嬌】
621名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/16(水) 21:51:54
パワーエンジンを使い忘れた某国の皇女

スマン
622名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/18(金) 02:21:40
【二百円 トロピカル 強気 愛嬌】

颯爽と現れたからには猫計れ!でもあいついつも愛嬌はみ出てたし。
最悪の場合、おたくの息子さんは、猫二百円でばら撒いた!
見てたのは俺こと鑑真。トロピカルって、お前、それバグダッドww

【けだもの ろっ骨 祭り 裁判】
623名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/19(土) 02:30:27
【けだもの ろっ骨 祭り 裁判】

「つまり、こういうことです。被告は、そのけだもの染みた考えから、
縦のものを横にするように、ろっ骨と土から生命を作り出したのです。
被告の能力は、もっとずっと陽的な分野で扱われるべきであり、
このような結果を招いたのはまさにこうした糾弾の対象でなくてはならず、
これ以上真実の追究などということがあってはならないのです」
「異議あり」
「認めます」
「この裁判の行方を、そういった領域にゆだねることは、まさに我々が
『異邦人』の過ちを再び犯そうとしていることにほかなりません。
我々が追求しなければならないのは、その後被告を祭り上げた風潮なのであって、
我々が危機を感じたとすればその事実にこそなのです。我々に出来ることが
あるとすれば、この先、そういった思想を弾圧することなく、次の、新たな、
次元へ、導く手助けをするというか、」
「あなたも、すでに侵されている!その言動はなんと思い上がったことだろう!」
「発言は、手順を踏んで下さい。却下します」

【ジャム スカート 名刺 酔う】
624名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/19(土) 21:38:36
ブラウスを引き裂く スカートを引きちぎる 殴りつけて意識を飛ばす
そして、熟れたジャムのごとき甘い匂いを放つ秘所へと指を伸ばす

法から最も縁遠いここは最外縁区域
手渡される名刺には「とりあえず顔あげてみ?」としか書かれてない
実際は顔上げる前に頭頂部に鈍器がメリこむ
他人の前で余所見する阿呆はきっと財布を奪って欲しいに違いない

そして今日も酔う 酔って酔って酔いまくる
酒に薬に女に男に犯罪に平和に事件に日常に宗教に物欲に欺瞞に真理に
明日はたぶん死んでる
もし生きてたら明後日死んでる
世界はとても優しい たった一度で終わりにしてくれる
死んだら生き返って二度目の人生送れとか残酷なことを言わないから

【ビックリ箱 キャリア 予防接種 やめておけ】
625名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/21(月) 14:40:44
【ビックリ箱 キャリア 予防接種 やめておけ】


ア。カペラ?「カペラ。」子供達はくるくる巻いた。今日もおれ
予防接種という名のジンマシンを「へーき、へーき」でこなし
キャリアの谷を絶句する。 ウィンドウ! でもリモコン殴っても
それがビックリ箱であることには変わりなくて。おれ、失望して
「だからやめておけって言ったのに」が口癖のばばあと一晩共にする。
コマかと思って回してたらそれが自分の頭だと知った奴の数→(452)

【連続 バイバイ ラッキー じゃじゃ馬】
626ヒットマン:2005/11/21(月) 22:49:37
【連続 バイバイ ラッキー じゃじゃ馬】

その紙パック燃やしといて!と言われてもこれは紙パックじゃなくたわけなわけで。
困り果てているときに年のころ四十といった少年が話しかけてきた。
「バイバイ」
かませ犬が。どうしたものか…本当に困った。
そもそも奴の言うことを聞く必要なんてない。
俺は連続する不幸について小論文を書いている最中だったんだ。
いや、課題は地方行政について云々だったが、別に関係ないお前に関係ない。

奴がやってきた。
「ね、ねね、ねえ、ちゃ、ちゃんと燃やした?じゃ、じゃじゃじゃ馬じゃじゃあ、う、うう、馬まま」
 「・・・」
「うまま、馬さんごっこ、うう」
 「・・・」
「・・・!?」
 「黙れよ」
「きんも…」
キスしてやった。
さっきのガキがラッキーって叫んでる。
日が暮れる。

【リプトン ベルノー 桔梗 タミフルうめぇ】
627名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/23(水) 13:24:42
はーい、猿山ゴリ子、10歳です。
淡い初恋から2年。わたしにも新しい恋が芽生えました。
リプトン茶太郎くん。なんとイギリス人とのハーフ。
とってもステキな紳士なんだけど、病弱でちょっと頼りないのが玉に瑕かな。
彼、この前チョモランマでデートしてから風邪で寝込んでてすごく心配です。
茶太郎くん、医者嫌いだから自宅で直すしかないの。
ピチレモンの最新号を買ったら、桔梗の根っこが薬になるって書いてあった。
飲ませたけどまったく効果なし。
わたしは、もう神頼みしかないと毎日ベルノー修道院に願掛けに通うことにしたの。
ある日、修道院に備えてあるテレビからこんな言葉が聞こえました。
「わかやまみなべのタミフルうめぇ」
聞きなおすと「和歌山南部のタミフル梅」で、風邪の特効薬だとのこと。
さっそく通販で買って茶太郎くんの枕元にいっぱい置いてきたの。
次の日、茶太郎くんが異常行動の末に死亡したという連絡が入りました。
タミフル梅があと一歩間に合わなかったのね…。

【俗物 毒物 薬物 博物】
628名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/24(木) 22:22:48
俺の彼女は博物館の館長だ年収は知らないけど結構いいらしい悔しいぜ趣味は自然石割りらしいなんか空手使いとかになりたいんだと
空手家は嫌らしい謎だ毒物を毎日少しずつ採ってるんで相当キツいブツ以外は平気らしいスゴイぜそうそう薬物関係に異常に詳しい
将来殺したい人が現れたときのための準備だって少し考えて空手で殺せば?て言ったらアナタ俗物ねって吐き捨てられてフラれたしょぼーん

【フランス 土地勘 瞳 ナナフシ】
629名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/25(金) 01:22:30
【フランス 土地勘 瞳 ナナフシ】

アランさんが一通り話を終えて帰る頃には夕方になっていた。
果物の在庫からラ・フランスを選りすぐって夕食にした。
夕食後、僕とクーちゃんはこれからどうするか話し合った。
最初の予定では真っ直ぐDr.ソクナハをこらしめにいくつもりだった。
しかし、アランさんの希望はクリスタルの恐ろしい力を永久に葬ることだった。

民明書房から出ている『世界のナナフシギ』という資料によると、
クリスタルは一つでも破壊されれば力を失うという。
そして、クリスタルを破壊する方法は溶岩に放り込むしかないという。
「羊羹で代用できないかな?」
クーちゃんがそう言い出した。瞳を見ると真剣だった。
僕は特大の羊羹を作ってその中に紫のクリスタルを放り込んでみた。
クリスタルが破壊される様子はなかった。

太公望書林から出ている『火山・オールスターズ』によると、
世界でまだ溶岩が流れているのは綻(ほころ)びの山だけだという。
綻びの山は世界の東側に位置する。綻びの山に直接行ったことはないけど、
世界の東側には去年の旅で行ったからある程度土地勘はある。

こうして、目的地は綻びの山に全員一致で決まった。二人だけど。
…一つ気になるのは、Dr.ソクナハからの手紙の消印も世界の東側になっていたことだ。

【コサック ケニア ミス ジャパン】
630名無しちゃん…電波届いた?:2005/11/26(土) 21:59:00
ハロー、ケイト
あたしがジャパンに留学してから二ヶ月が経とうとしてます
フレンドはたくさんできたけど
セフレは一人もいません。(セフレとはジャパン語でラバーズのことだよ!)

食べ物はどれもデリシャスだけど、ビルディングばかりで味気ないです
ケニアのサバンナに沈む大いなる日輪を拝みたいよ
大声で「うつけもの」と叫びつつ砂浜をランしたいよ

ホームシックになった時の特効薬はやっぱりコサックダンスに限ります
踊れば踊るほど幼少の淡き思い出がふつふつと蘇りフェニックスです
まだまだミステイクばかりだけど、あたし、この国がラブです

【ロングシュート 耳目 シャフト 食べ放題】
631名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/02(金) 01:58:41
あのこボクがロングシュート決めたら食べ放題に連れて行ってくれるって約束してくれたけど
でももしかしたら食べ放題って腰のシャフト使い放題って意味だったかもしれない
日本語って難しいねえ
耳目口ありとあらゆるホールを使ってコミュニケイションを謀りたいとボクは思っているけど
ごめんバスケットボールってやったことないんだよ
実はいわゆる未プレイってこと!
日本語って難しいねえ


【キノコ かかし 勇気 マシュマロ】
632名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/02(金) 22:17:18
勇気を出して告白します
私、あなたのことが好きです
比較的

…? いえもちろん、マシュマロよりは
はぁ、そんなことは… え、キノコ?
違いますよ! いやらしい! かかしなんて作ったことありません!

【規制解除 攻撃態勢 衛正斥邪 小中学校】
633ヒットマン:2005/12/03(土) 18:16:00
【規制解除 攻撃態勢 衛正斥邪 小中学校】

雪が降っている。攻撃態勢の熊が笑つている。
僕は妹と一緒に小中学校をめぐっていた。
妹 「お兄ちゃん」
僕 「なに?」
妹 「お前は中国製ですか?」
そのとき父が走ってくるのが見えた。
やっと狩猟活動が規制解除されたのだろう。
父 「衛正斥邪」
僕 「どけよ浮浪者」

一方その頃、新鮮なエビが三トン水揚げされた。

【シケモク トリモチ 彼女いない暦 太陰暦】
634名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/03(土) 19:36:12
【シケモク トリモチ 彼女いない暦 太陰暦】

シケモクを咥え、出会い系を漁るおいらの表情は異邦人。
「ここは入れ食い状態らしいが、ちょと引けるよな」
「OLもビデオで食傷気味だし、他をあたりま〜す」
「○学生かw ヤバッ でも試しに」

独り言は日を増すごとに多くなり、薬の時間が目前に。
自慢じゃないが、おいらは彼女いない暦=年齢=未経験大陰暦なのさ。
トリモチメール発射準備完了で〜す。
発射用意!  ハハッ
ファイアー !!

【ブルータス モミジ よもやま話に 海苔の宮】 
635名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/06(火) 01:45:51
【ブルータス モミジ よもやま話に 海苔の宮】 

僕とクーちゃんは世界の東側に着き、ブルー村に宿をとった。
ここはコーヒーの名産地で、特にブルータスオマエモカは全世界で愛されている。
ちょうど食事の時間だったので、チェックインするなり喫茶室に向かった。
クーちゃんはおかわり自由のコーヒーをがぶ飲みしだした。明日に響かないといいのだが。
何か事件でもない限り、僕とクーちゃんは明日には綻びの山に登っている。
宿で買ったガイドブックによると綻びの山の高さは3776メートル。
今の季節モミジがとても綺麗らしいが、残念ながら今回は見物する余裕はなさそうだ。

よもやま話に花を咲かせながらクーちゃんと一緒にガイドブックを読み進める。
クーちゃんが頻繁にトイレで席を外すので話も本もなかなか進まない。
飲み始めたときは数分置きだったのにどんどん間隔が短くなってきて、
今では喫茶室にいる時間よりトイレに行ってる時間の方が長い。
しかも、最初は落ち着いて歩いて行ってたのが、今では小走りで慌てて行くようになってる。
そして、原因はコーヒーの飲み過ぎなのは明らかなのに、戻ってくるとまだ飲み続けるのだ…。

いい加減に飲むのを止めさせないと大変なことになる…そう思った頃、
宿の主人が申し訳なさそうにコーヒーがなくなったことを告げた。
クーちゃんは強い波がきていて椅子から立ち上がれないらしく、
下を向いて涙を浮かべながら「海苔の宮様…」とつぶやいた。
「海苔の宮様」とは巫女の業界用語で呪いにも祈りにも使われる紛らわしい言葉だ。
コーヒーがなくて怒ったのか、波が収まるように祈ったのか、僕にも宿の主人にも判断がつきかねた。
ともあれ、そのときは波が収まってどうにか間に合った。
だが、クーちゃんはその晩ずっと寝室とトイレとの往復で寝るどころじゃなく、
朝には睡眠不足と脱水症状でボロボロだった。こんな状態で綻びの山に登れるのだろうか…。


【もうしない もうだまされない ロボット 人間】 
636名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/07(水) 01:55:32
【もうしない もうだまされない ロボット 人間】

さぁー蠢いてるのはささやかなプレゼントと、左手に持った少しばかりの勇気!
今日のお題は鮮烈なまでのまごころ合体人間にんんnげんVSロボット
だからもう言ってるじゃん
そこに住むのなら永遠を誓えって。もうしない?もうだまされない。
俺さ、え、ドドンパ知ってる?頑張ってるならさ、少しはコードで、猫巻けよ。
俺みたいに頑張ってる奴だっているんだからさぁ!!!!!!!!!!ふじお!!!!さぁ!!!

【可憐 やればいい チャンス ポスト】
637名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/07(水) 02:10:45
可憐な君のためにチャンスを最大限に生かしてそばにいて不自然でない一番手の友人というポストを獲得するのだ
もちろん汚い手は使いまくりの方針で
ライバルは滅殺するし

できればいいな♪やればできるでしょ♪
そんなこといわれてもなかなかやれるもんじゃないってば!
やればいいってのはわかってるんだけどさぁ
そんな勇気があったらこんなところで指咥えてみてるわけがないでしょう
ご冗談でしょうファインマンさん


【仮眠 過眠 湯豆腐 回転寿司】
638名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/07(水) 18:07:08
お風呂の水がぐるぐる吸い込まれていくのを見てたら湯豆腐さんがいたんですね、
しかしこのままじゃ湯豆腐さんが排水溝の中でバラバラになってしまって
二度と仮眠もできない身体になってしまう、
それは可愛そうだと思うんです。

何せ、新装開店の店のレシートの裏よりも回転寿司の乾いたシャリよりも真っ白で、
昨日の広告の品だったんですよ?
なのに昨夜隣の家のオーケストラが勝手に人の家の冷蔵庫を空けて
風呂に放り込んだのです。きっとそれは夜十一時頃だったでしょう。
その時間、私は過眠症に悩まされていたので気づきませんでしたが。

あっ、吸い込まれた!

【サクラサク 宗教連合 こたつでみかん 鶏】
639ヒットマン:2005/12/09(金) 23:32:11
【サクラサク 宗教連合 こたつでみかん 鶏】

風が強い。
突風に体が持ち上げられて空に浮いた。
周りを歩いていた人間がオレを見上げている。
風見鶏に襟が引っかかってそのままぶら下がる形になった。
首が絞まって苦しい。苦しいくるし
目が覚めた。悪夢だ。
ベッドからおりると床が抜けてこたつでみかんを食っている老婦人の上に落下した。
「絶対にゆるさ・・ん・・・呪ってやる・・」と血走った目で言う。
オレは恐怖で目が覚めた。悪夢だ。
宗教連合がデモを起こしているというニュースがやっている。
その中にオレがいた。隣の奴が撃たれた。オレはそいつを引きずって画面からフェードアウトした。
ここまでならいつもどおりの夢なんだが、今日は少し違った。
鏡を見れば死んだ目で誰かが写ってる。いつまでも終わりが来なかった。
34度目の目覚めのときに気づいた。どうやら現実を通過してしまったらしい。
つまり、現実の目覚めを夢だと勘違いして、夢に目覚めてしまったのだ。
つ、つまり、いまオレが生きている世界は夢だ。
サクラサク ニガツノカゼノイタイノハ ゴジュウロクドメノユメダッタハズ
記憶を辿れば思い出せる。歪んでいるんだもの。歪んで見えるんだもの。
どこかに現実を置いてきたハズ。

【チョップカット ピース アジの干物 空っ風】
640名無しちゃん…電波届いた?:2005/12/10(土) 01:19:01
【チョップカット ピース アジの干物 空っ風】

「もう金輪際お前とは関わりがない。そういうこと。
わかったか、わからねえのか」
Qは満面のピースで答えた。頭をつき合わせてその眼をのぞき込んでも
まったく理解しがたい。きっと何も考えてないのだろうが
これで厄介ごとの決着はすべてついたはずだ。休日の程よく晴れた空に
おれはどきりとする。おれはアジの干物を焼いている。換気扇の向こうで
猫がニャーと鳴く。なんだ。こいつ耳が破れてるな。そう思った瞬間に
猫は口角を限界まで上げて今にもけたたましく爆笑し始めそうだ。ああ。
うるせえな。おれはアジとは別に上等な魚をそいつに投げる。おれは
こいつを太らせてこのあたりの猫の王様にするつもりだ。いつか
痩せすぎて病気だろうと思う猫に追いかけられているのを見たことがあるが
瞬間、「もういいのか?」と言ったおれはどきりとして猫を見る。猫は
ちらと嫌そうにおれを見て魚をくわえていなくなった。
おれは散歩を楽しんでいる。おれのような多くの人間のためにつくられた
遊歩道ははじめとおわりがつながっていていくらでも周回することが
出来るんだ。さっきおれが追い抜いたじいちゃんがいつの間にか
逆方向に向かって歩いている。このじいちゃんはいつからおれと
出くわすように歩き始めたんだ?「もういいんだろうな?お前は
重大なことを忘れていることに気付いているか?」と言ったおれは、
びくりとして神経を研ぎ澄ませる、チョップカットの始まりだった
いつものように季節外れの空っ風が吹きすさびすべてが逆回転をはじめる
おれは、全身を緊張させて少し離れた場所に微笑むQに向き直った。

【間違い アレグロ 液晶 リーク】
641搗き:2005/12/11(日) 18:16:38
【間違い アレグロ 液晶 リーク】

指を切られた。
誰にでも間違いはある筈なのに。
電車が来るのでホームから離れる。
聞いた話ではノーマンランドというものがあるらしいのだ。
ただの無人島とかそういう訳ではなく人外魔境だkらだ。
わたしは、そのt期液晶TV(大型ではなく)を売り歩く仕事をしていたので
はなしには聞いていたが(そういう話は前からあったそうだ)
そういう話はあった。でもそんなことどうでもいいと?局長が私に話があtったのnで(次長がリークしていたに違いないが)
テープを揃えて置いて置いたのだ。そういう理由があったのだ?
手帳をテープで固定して鞄の中に放り込んだ。
いざ行かん、人外地アレグロへ。

【多重起動 コール 民間機 貴重な栄養素】
642名無しちゃん…電波届いた?
【多重起動 コール 民間機 貴重な栄養素】

宿の朝食が出されるとクーちゃんは少し元気になった。
食べ終わる頃にはほぼ普段通りに回復していた。
昨晩なくなったばかりのコーヒーもすでに数百人分仕入れられていたが、
ガイドブックを見せて綻びの山にトイレはないよとおどかすと、
さすがのクーちゃんも飲むのを控えてくれた。
「貴重な栄養素なのに…」とすごく残念そうだったけれど。

出発の前に宿のコンピュータで噴火情報を調べることにした。
クーちゃんが操作したいというので任せると、慣れない操作で
五十回ほど多重起動したあげくコンピュータを動かなくしてしまった。
今日中の復帰は絶望的と言われたので、噴火情報は諦めて出発した。

宿を出ると、巨大な赤とんぼの形をした飛行物体が綻びの山の麓あたりに着陸しようとしていた。
民間機にしては奇抜なデザインだったので、戻って宿の主人にそのことを尋ねてみると、
あれはDr.ソクナハの飛行艇とのこと。Dr.ソクナハは綻びの山の麓に研究所を建てていたのだ。
彼が今、研究所に帰ってきているのはあまり有難くない。
彼は綻びの山を見張るだろう。最終的には正面から対決するにせよ、
紫のクリスタルを破壊するまでは隠密に行動した方がいい。

クーちゃんの服装が山では目立ちそうに思えたので、
事情を話し、近くの貸衣装屋で目立たない服に着替えておいでと言った。
クーちゃんは着替えが早いから大した時間のロスにはならない。
数分で戻ってきたクーちゃんは、とっても綺麗なスパンコールドレスを着ていた。
まあ、いいか。


【どうにかなるもんで どうして イージー そうも言ってられませんわ】