届かないんです

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1
あぁぁぁあぁぁ畜生ぅぅっ


もう・・・もう勘弁してくれ、助けてくれよ・・・・・

辛いんだよ、このままじゃ頭がおんしく・・・
いや、もう、すでに・・・・・

あああ
2Whiter ◆Y6/DARKGAY :03/02/18 02:54
ヽ( ´∇`)ノ
3(|゚|∀|゚|):03/02/18 02:55
(|゚|∀|゚|)
4:03/02/18 02:56
2、早すぎ
5:03/02/18 02:57
ひぃぃぃぃ

>1の書き込みで既に、俺がカナ打ちだということがバレバレだよ。


もうダメだ・・・

また夢にでるでるぅ
6我孫子:03/02/18 03:05
あ、そ。
7名無しちゃん…電波届いた?:03/02/18 03:07
ロンドンにだけは行きたくないです。
ロンドンにだけは行きたくないです。

1 名前:ロンドン[ロンドン] 投稿日:ロンドン
ロンドン

8名無しちゃん…電波届いた?:03/02/18 03:40
トドケー!( ・∀・)ノ≡★
9真琴:03/02/18 12:21
★≡ヽ(`Д´)ノ ウワァァン トドケー!!!!
10ぱるぷんちょ。 ◆PALPU0O1m2 :03/02/18 12:30
届くことだけが幸せじゃない。
届くことで不幸になることもあるんじゃないか?

届け。
11ぼくがゐなくて:03/02/18 16:15
チッ、チンコが!?
((((;゚∀゚))))ガクガクブルブル
マジレスすると、身長が足りないです。
具体的に言うと、2.72cm足りないです。
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんん
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちん
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちやちんちんちん
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちん
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちん
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんんちんち
んちちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちん
ちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんち
んちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちんちん
なんとなく、届かない。
別に何かを掴もうとしている訳じゃないんだけど。
何かに手が届かない。
何だ?
15千野:03/02/23 06:08
生きている事に違和感がある。
何となく、自分は既に死んでいる或いは生まれてこなかったか欠けたまま生まれてしまったか、
そんな気がして、どうも違和感を覚える。
16千野:03/02/23 06:19
そう思って一度体をバラバラにしてみた。
バラバラにしてしまえば自分には何が欠けているのか、
それとも何か不必要なものがついているのかが客観的にわかるだろうから。
17千野:03/02/23 06:27
だけどぼくは重大なことを忘れていた。
欠けたもののない、余分なものもない、そんな人間を知らない。
ではこのバラバラの自分の体の欠陥をどうやって判断すればいいのか。
それとも自分には欠陥などないというのだろうか。
直す必要のない、こういう人間だとでもいうのか。
ぼくの湿った不安は誰もが持っているものだというのか。
18千野:03/02/23 06:29
頭の中をぐるぐると回転する思考に囚われたぼくは、
結局バラバラにした体を元に戻す事にした。
19千野:03/02/23 06:32
でも元に戻らなかった。
目玉が多い。
右目は一つだけなのに、左眼だけが80個もあって、眼窩に収まってくれない。
20千野:03/02/23 06:37
しばらく途方に暮れていたが、何だかどうでもよくなって、
ぼくは左眼を一つだけ眼窩に入れると、他の余った目玉を潰し始めた。
割り箸で突き刺し、拳で殴りつけ、ライターで焼き、包丁で切裂いた。
一週間はそんなことをしていたが、目玉は一つも減らなかった。
何度潰しても、しばらく時間が経つと目玉は再生した。
そして部屋中に散らばった目玉は、ぼくが気を抜くと一斉にこちらを睨みつけてきた。
21千野:03/02/23 06:40
初めは恐ろしかったが、所詮この目玉はぼくの目玉でしかないことに気がつくと、
笑いながら踏み潰せるようになった。
勿論目玉はいくら踏んづけても再生してぼくのことを睨みつけてくるが、
何だかそれも可笑しく思えてきた。
22千野:03/02/26 00:40
それも段々飽きてきて、ぼくは目玉をバケツに集めた。
机の引き出しにそのバケツを入れて、鍵をかけた。
目玉が一斉にこちらを見たが、やはり気にするわけもなく、
ぼんやりと床にねっ転がって天井を見上げた。
蛍光灯、壁にかけた時計、へこみ、無数の気配のようなもの。
左と右で見えるものが微妙に違う。
左で見るものは何だか全て遠い。
右で見るものは普通だ。
23千野:03/02/26 01:09
いつの間にか眠ってしまい、醒めた時には陽が落ちきっていた。
部屋は電気がついておらず真っ暗だったが、
左眼は夜の部屋を這う蛇のように夜目がきいた。
時計を見ると午前二時。バイトの時間だ。
24千野:03/03/01 07:42
果てしなく・・・
25千野:03/03/01 09:38
ぼくはハルヤマで買ったスーツを着て、スコップを持って街へ出た。
もちろん鍵はかけた。空には大きな円い月が出ていた。
見ながら歩いていたが、どうやらあの月は人工物らしく、蛍光灯を見続けたように目が痛くなったので俯いた。
そうしてビルの前までやってくると、また空を見上げた。
人が降ってきた。
26千野:03/03/01 10:12
やるきなく・・・
27千野:03/03/01 10:24
そういうわけで・・・
28千野:03/03/01 14:32
      ||
     Λ||Λ
    ( / ⌒ヽ
     | |   |
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪
29千野:03/03/03 22:09
そいつと目があった。
何だか哀しそうな、なんでこんなことしてしまったんだろうというような、そんな目をしていた。
でも頭から地面にぶつかったのでその目はすぐに見えなくなった。
頭は潰れたが、結構な高さから落ちてきただろうに意外と体は壊れない。
30窯猫:03/03/04 23:17
届け!
31窯猫:03/03/04 23:19
こ、これは激しく良スレ!
土足で乗りこんでしまってすいませんでした。
凄いな。
漏れにはわからん世界だ。
突然すいませんが、

  ソコ     オン      ド
  ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧
 ( ・∀・)  ( ・∀・)   ( ・∀・)
⊂ ⊂  )  ( U  つ  ⊂__へ つ
 < < <    ) ) )     (_)|
 (_(_)  (__)_)    彡(__)
34千野:03/03/05 09:46
死んだ。
ぼくは携帯電話を取り出してメールを打った。
今現在の場所と時間とを打ち込んで送信する。
死体をスコップで道端に寄せ、ビルの壁に凭れた。
遠くで車の音がする。ぼくには関係のないことだ。
35千野:03/03/05 09:56
向こうの方にある街灯を眺めて、段々眠りたくなってきた頃、男はやってきた。
男はぼくと同じく白黒のスーツを着ていて、首から上がない。
だから代わりに紙袋を被っている。紙袋には目玉の穴が空いているが、口の穴はないので男は喋れない。
ぼくは死体を指差す。男は頷いてポケットから二千円札を取り出した。
くしゃくしゃに丸められていて何枚あるのかわからない札を受け取ると、
ぼくはそれをポケットに詰め込んだ。
        (´∀`)
37名無しちゃん…電波届いた?:03/03/06 07:08
c
38千野:03/03/06 10:02
男は一旦この場から離れると、リアカーを曳いて戻ってきた。
ぼくは死体の脇を抱えてリアカーに載せる。奥にごろんと横たわらせる。
リアカーから降りて積み終えたことを男に目配せすると、リアカーはゆっくりと発進した。
リアカーがどこへ向かうのかも、男がこの後あの死体をどうするのかもぼくは知らない。
39千野:03/03/06 10:13
ぼくは蛇口を探した。
ビルの側の花壇の中でそれを発見すると、蛇口にホースを取り付けて死体が落ちてきた辺りに水を撒いた。
水は道路の上の死体の痕跡を全て洗い流して、排水溝に追いやった。
こうして、あの死体は、この世に初めからいなかったことになる。
少し哀しいが、人間なんてそんなもんだ。
これでぼくの仕事は終りだ。
ぼくは水を止め、ホースを片付け、夜が明ける前に家に帰った。
40千野:03/03/06 10:17
現在のアセン
頭:CHD-04-YIV
コア:CCL-01-NER
腕部:CAM-14-DUSK
脚部:MLL-MX/077
ブースター:CBT-FLEET
FCS:PLS-SRA02
ジェネレータ:CGP-ROZ
ラジエータ:RMR-ICICLE
インサイド:None
エクステンション:CSS-IA-64S
右肩武器:CRU-A10
左肩武器:None
右手武器:MWG-XCG/10
左手武器:KWG-NHZL30

オプション:
S-SCR E/ECR S/STAB SP/E++ E/RTE
TQ/CE M/AM

ASMコード:6GSULXZ0Al04TdW7W3
42千野:03/03/09 15:53
部屋の電気を点ける。この瞬間がぼくは好きだ。
蛍光灯からばらまかれた光の粒子が部屋に充満していた闇の粒子を駆逐し、
また、ぼくの体の闇の粒子を払い落とす。無論、表面だけ。
チカチカと明滅し、部屋が白くなった時、ぼくは痒みを覚えた。
左眼が痒い。いや、それより深い。左眼の奥の頭の中が痒い。
丁度、眼球の裏が痒い。そんな場所を掻くわけにもいかず、とりあえずぼくは目を閉じて瞼を掻いた。
目玉の感触がした。温い。
ぼくの手は冷たい。だからだろうか、目玉の温さは妙に生々しく、まるで自分のものじゃないみたいだった。
手を離すと、指の間に黒い粘液がついていた。
なんだろうと思い、鏡の前へいく。鏡には、閉じた左眼から黒い涙を垂れ流すぼくが映っていた。
左瞼を開けてみる。鏡に左眼の空いたぼくがいた。どうやら黒い粘液は、ぼくの左眼が溶けたもののようだ。
なぜ左眼が溶けたのかはわからないが、それがぼくにとって重要なことであるかというとそうでもない。
右眼が潰れたなら取り返しがつかないかもしれないが、左眼は机の引き出しの中に沢山あるのだから、
なくなってもまた入れなおせばいいだけだった。
ぼくは左眼の交換を後まわしにして、テレビを見る事にした。
テレビの箱の中。明るいBGMの下、
アイドルがくまのぬいぐるみの内臓を引き摺りだしていた。
そこにびらびらと出演者の笑い声が被さる。
画面下のテロップにはぼくの知らない世界の言葉で

妄想を垂れ流す奴が何故キモイのか?
簡単だ。妄想は黒い、そしてギラギラと光っている。
黒くてギラギラと光っているもの、それはゴキブリだ。
ゴキブリを口や指先からわらわらと発生させる奴を見たら、
誰だってキモイと思うだろう。だから見向きもされなかったり、
無視されても仕方ないことだ。諦めよう。
せめてゴキブリをカラスにすることができれば、少しは見向きもされるだろうかな。
ぼくは全てを読む前にテレビを消した。
壁のアナログ時計、欠陥住宅らしいへこみ、白い光を垂れ流す電灯。
天井と壁をぐるぐると使えない左眼と右眼で目視する。
はじのほう、気配がまた一つ増えた気がした。
頭:CHD-01-ATE
コア:MCM-MI/008
腕部:KAW-SAMURAI2
脚部:CLL-03A-SRVT
ブースター:MBT-OX/002
FCS:VREX-WS-1
ジェネレータ:CGP-ROZ
ラジエータ:RMR-ICICLE
インサイド:None
エクステンション:MEBT-OX/MB
右肩武器:MRL-RE/111
左肩武器:MRL-RE/111
右手武器:None
左手武器:None

オプション:
S-SCR E/ECR S/STAB E/CND ECMP
E-LAP CLPU

ASMコード:29OYCXZ01ltu03u843
テレビはつまらないし、することもない。
ぼくは電気を消して、横たわった。
しばらく死んでよう。
あの人は気付かないここにいるのに見つけられないあの人に届かない
死んだぼくの魂は肉体から乖離し、クラゲのようにゆらゆらと浮かび上がった。
そしてそのままこの街の根源に吹く温い風に乗り、
少しずつ滲みながら天井を抜けて空へと遊んでいく。
夜の空は汚れた空気で淀んでおり、腐臭を漂わせて絡みつき、冷たい。
しかしこのねばねばした街の空気により、ぼくの魂は雁字搦めとなり、
空へ召されることなくここに存在できるのだ。
澄んだ空気の街にはぼくのように死と生の輪郭が曖昧な人間は住めない。
だからぼくは住処に違和感こそあれど、憎むことはなく、
この街を包む汚れの一つとなって暮らしている。
空の網に引っかかったまま、ぼくは俯瞰する。
魂のぼくはぼやけた体のようなものを持つが、
魄を現実の肉体に置いてきているため、この体は肉体ではなく、
全て紛いのものとなる。
右眼のようなものは魂となったときから潰れて使えないため、
ないはずの左眼で世界を俯瞰する。
そこから見えるのは鳴り響く電話と老婆と死体と冷蔵庫と、自分自身だった。
老婆は椅子に腰掛け、隣で鳴る電話を無視してひたすら何か呟いている。
何を言っているのかはここからでは聞こえない。
耳のようなものから入ってくる音は全てノイズであり、硝子の割れる音である。
硝子の割れる音は耳障りで、ぼくは耳を塞いでいた。だから何も聞こえない。
ふと、老婆が顔を上げた。こちらを鬼のような形相で睨みつけている。
その顔をよく見ようと左眼に意識のようなものを集中させた。
老婆の顔は皺だらけ。
がくん、と体が落ちた。
気がつくとぼくは部屋の中にいて、黒電話が鳴っていた。
じりりりり。じりりりり。じりりりり。
もしもし。どなたですか。え、あ、はい。違います。
ぼくはそれじゃありません。結構です、要りません。
眼球は有り余ってます。犬は嫌いです。
奇形してるのは言わなきゃ気付かれません。自業自得ですし。
ぼーっとしてるのは一生治らないと思います。
別に笑ってるわけじゃありません、こういう顔なんです。
死ぬことはとても恐ろしいです。
もし世界を爆破できる爆弾のスイッチが目の前にあっても、押さずに黙って過ごします。
本当は透明人間になりたいです。
人間違いです。ぼくはそれじゃありません。さようなら。がちゃん。
58(・∀・):03/04/07 12:57
☆ ★ ☆ 宣伝(・∀・)ニヤニヤ ☆ ★ ☆

(・∀・)板
http://www.2ch2.net/bbs/ii/index2.html
みんなも(・∀・)板へ ヽ(・∀・ )/ ゴ-

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
受話器を置くと、隣から笑い声が聞こえた。
そんなはずはないが、自分を笑っているみたいでぼくは身勝手に焦ってしまう。
壁越しに隣の部屋の誰かを睨みつける。
笑い声は止まない。
脇腹の辺りに黒い霧が沈殿していく気がした。
誰が笑っているのかはわからないし、誰を笑っているのかもわからないが、
自分を笑われているという錯覚がぼくの頭の中を支配していく。
額から汗がだらりと垂れて、左の眼窩に入りむかついた。
ぼくはスコップを握り締め、隣の部屋へ向かった。
笑い声は大きくなり、頭の中を駆け回りぼくをどんどん惨めな気分にさせていく。
ノブを廻しドアを開ける。
部屋の中では、鏡が笑っていた。
鏡にはスコップを持ち血走った表情で冷静を必死に装おうとするぼくの姿が映っていた。
ぼくは笑われていたのだ。
スコップを握る掌に力を込めて振り上げると、ゆっくり鏡に近寄り、一気に下ろした。
鏡は割れ、床に散らばり、その数だけのぼくが映し出される。
笑い声はまだ止まない。
破片を踏み潰す。破片が割れ、またぼくが増殖する。足が切れて血が出る。
それでも構わずにぼくはただ俯いて、床に散らばった自分が映った鏡の破片を踏み躙りまくった。
床が血と無数の鏡の欠片だらけになる。
ぼくは疲れると、その上で静かに肩を震わせた。
笑ったのだ。
その姿が鏡の欠片に映り、ぼくを笑った。
それでもぼくは、笑うのを止めなかった。
届かなくもないかもしれないような感じがあったりなかったりするかも
63名無しちゃん…電波届いた?:03/04/13 18:22
医者行け!医者
チャーリー http://etc.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1050083872/l50
シャロン  ..http://etc.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1050083740/l50
ディカ    http://etc.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1050084107/l50

↑のスレは、一心同体です。
そこで、書き込むときに守らなければいけないことがあります。
・3つのスレは、レス数を合わせなければいけない。
・3つのスレは、密着していないといけない。
このルールを守れない方は、書き込まないでください。
でも、書き込んでもイイです。      
65山崎渉:03/04/17 13:30
(^^)
66山崎渉:03/04/20 02:28
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
ここ2週間ほどで、ちょっと色々あった。
無断欠勤ばかりしていたせいでバイトを解雇になった。
今年に入ってから家賃を払うのを忘れていたために
アパートを追い出されて、路上で生活するはめになった。
世話をしていた野良猫が車に轢かれて死んだ。
別にそのこと自体はどうだっていいのだが、
同時にそれは僕にとってちょっとどうでもいいことではなかった。
一言で言うと、世間との繋がりの糸が完全に途切れた。
だから、死んでみることにした。
死ぬ方法。
どうせ死ぬなら自分の思った通りに死にたい。
誰かに迷惑をかけずに、納得のいくやり方で死にたい。
では、どんな方法があるのだろうか。
■飛び降り自殺
取り敢えず高いところから落ちれば痛みなく死ねそうだが、
落下の衝撃で体がバラバラになって破片が通行人にあたるかもしれない。
それは言ってみればベランダから鉢植を落とすみたいなもので大変危険だ。
では体がバラバラにならない程度のそれでいて確実に死ねる高さから
飛び降りればどうだろうか。それもいけない。結局は血が飛び散るし、道路が汚れる。
一番いい方法はビルを諦めてどこかの崖から錘をつけて海に飛び込むことだろうが、
残念ながら僕の住んでいる街には飛び降りできるだけの崖はどこにもない。
取り敢えずこれは諦めよう。
■首吊り自殺
人気のない深夜に公園の木とかの太い枝に
首輪を作れて60sちょいの僕の体重がかかっても耐えられるロープかなんかを結んで
足場(自転車とか)を蹴る、とかだろうか。
地味で運良く発見されなければ腐ることもできるのはいいが、
やはりこれもあまりいい方法とはいえないだろう。
苦しそうだ。首の骨を折ればすぐに死ねるらしいが、そんなやり方しらない。
■焼身自殺
この街から自分という汚れを抹殺するという意味ではかなり有効な死に方だろう。
それに僕自身、焼却処分されたいという願望があるのを自覚している。
だが誰も僕を焼き殺してくれないし、自分で火をつけるにしても
火事になる危険があるから室内ではできないし、外でも煙が出るから目立ちすぎる。
死とは完全な消失だが消失するまで意識はあるわけで、
死んだ後の世間体も僕が消える寸前までは気になってしまう。
僕は誰にも悟られずに消えたい。焼身自殺は無理だ。
■電車飛び込み轢自殺
迷惑かけすぎだ。
ぐだぐだ考えてみたが、どうもいい方法が浮かんでこない。
仕方ないので、ブラブラ街を歩きながら考えることにした。
頭の中に死を妄想しては、打ち消し、妄想しては打ち消しを繰り返し、
空をぼーっと眺めては歩き、ぼーっと眺めては歩きを繰り返して
横断歩道に差し掛かったとき、向こうから猛スピードでトラックが走ってきた。
そしてそのまま僕を撥ねた。
僕の体は鉄の塊にぶつかった衝撃でバラバラになる。
バラバラの僕は自分を隠すことが出来ず、本質を曝け出した姿になった。
僕の本質、それはつまり、土塊とスライム状の液体とそこから突き出るマネキンの腕だった。
それが道路の真ん中にいて、衆目に晒されている。
急いで元に戻ろうとするが、上手くいかない。どうやら僕はもう壊れてしまったのかもしれない。
それはそれで仕方のないことかもしれないが、この姿を人の目に晒すのは耐えられない。
何とか自分の体を掻き集めて、僕はドロドロと近くの公園に逃げ込もうとした。
しかし体が崩れて上手く動けない。
僕はふと、自分は死ぬんだと思った。それもいいかな、と思った。
結局何もしない僕の人生は夢死でしかなかったが、
別に何かをしたいわけでもなかったし、人の目も段々どうでもよくなってきた。
実に楽な気分だった。
そこに僕を轢いたトラックが戻ってきて、中から虚無僧が出てきてこう言った。

「汝に死ぬ資格なし!」
飽きた。
ということで、やめます。
いい加減空しくなってきたしね。
ということで、初期に戻って独り言でもダラダラ吐こうかな。
それもめんどいな。
どうでもいいか。
今天誅参やってるわけだが・・・
忍殺てあーた
電波? 僕は電波じゃないよ。
この板にいるだけで、電波なんか受信したこたない。
全部妄想。嘘。捏造。欺瞞。詐欺。歪み。
全ては外からじゃなく、僕の内から滲み出てくるものだ。
だから全て僕に帰ってくる。
いらない・・・
戻ってくるな・・・
消えて無くなれ・・・
とか思っても、やはり全部僕の内に戻ってくる。
人として半端 男として半端 悪人として半端 善人として半端
夢語っても半端 諦めても半端 知識も半端 馬鹿にもなれない半端
人付き合い半端 人間嫌い半端 オタとして半端 半端に純粋 皮肉も半端
半端糞野郎 半端正義漢 多分、死に方も半端
          /\___/ヽ   
         /    ::::::::::::::::\ 
        . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::|   でも上を見りゃキリがないし
        |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|   下を見りゃキリがないし、
      .   |    ::<      .::|   結局人の間で生きてりゃ誰だって
         \  /( [三] )ヽ ::/   半端者ではないんすかねぇ
   ゆっさ   /|`ー‐--‐‐―i\    半端言うまでもなく
     ゆっさ i  ||_____|l  i   
        /         /  /  ))
    (( (_/T ̄ ̄ ̄ ̄(_/ー--、
     /  |  |     ,,   
   <  ノ |   |        
     i  ┌|  |      、、
     !  └|  |  ,,       
   < 丶 |   \______
   ( ~゙ ̄ ゙̄ー-
   `ー-、___)―-、______
_,,...-――-- 、
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ         
::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ     _______________    
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < ケッつまり俺は半端モンとしても半端ってかよ・・・
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._    ,./、 
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )  
_,,...-――-- 、
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ         
::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ     _______________    
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < でもま・・・どうでもいいか
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._    ,./、 
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )  
_,,...-――-- 、
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::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ     _______________    
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < どうせ死ぬときゃ独りだし〜
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._    ,./、 
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )    
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::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ     _______________    
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l <泣いてもらえるアテもねぇ〜
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._    ,./、 
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )     
_,,...-――-- 、
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::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ     _______________    
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < ララバイララバイ お休みよ〜
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._    ,./、 
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )      
_,,...-――-- 、
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;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < ギザギザハートの
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    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
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     ♀ノ ̄ヾ、 )          
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;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ  /   
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < (引き)篭もり歌〜
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
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-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l <性以外のお人での実に久し振りのカキコであります。
/  |-、  : : : : : :ー-i-丿 \_______________       
ー--'、  : : :== : : :-‐'、
    `ー-‐'^ヽ、_,,-'"
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 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、 
     ♀ノ ̄ヾ、 )
おやおや、何だか、怪しい雰囲気。
何の相談かは知らないが、関係無い僕に話しを振らないでおくれよ。
喧嘩するならすればいい。朝まで怒鳴りあってもいい。
とにかく、僕を巻き込まないでくれ。
自問自答なんかいいかげんやめたいんだよ。
ハウリング起こしまくりの電波
自称歪み
最近つーかずっと、語ることもありません。
このままずっと沈んでいって、海の藻屑となりましょう。
そして深海魚として一生遊んで暮らしたい。
光の届かない海の底を漂い、全てを忘れ、
千切れたりくっついたりしながらゆらゆらとしていたい。
千野死ね。
と言われても何とも思わないあたりダメだね。
いや、言われたことないけど。
子供の日ですよ。餓鬼の日。
道端にかしわ餅が落ちてて無数の蟻が群がってましたよ。
蟻の行列が餅からすぐ近くの赤茶の屋根の家の庭に続いてましたよ。
休みだし暇なんで見てたら赤茶の屋根の家からおばさんが
水の入ったペットボトルを持って出てきて、蟻の行列に水かけはじめましたよ。
蟻たちは道路わきの排水溝に流れていって、見えなくなってしまいましたよ。
おばさんちょっと楽しそうだったな。
何にも音がしない廊下の壁にぐったりともたれ、僕は静寂に耳を傾けていた。
燈りがないのにそこは明るくて、僕はただひたすらに物憂かった。
もう何もかもがどうでもよくなっていて、地面に体がゆっくりと沈んで
いくのをただ眺めていた。このまま溶けていこう。消えてしまおう。
空ろに思考を漂わせていると、視界の隅に何かが映り込んだ。
それはとても小さな、でも一目で判別できるものだった。小人だ。それが歩いている。
見るともなく見ていると、小人は視界の端からどんどん数を
増やし侵入してきた。そのどれもが同じ服を着て、同じ顔をしていた。
そして誰も何も喋らなかった。ただそれだけならば僕は、ずっと見ているだけだっただろう。
小人の中に一人、おかしな奴を見つけた。そいつは他の小人と
同じ顔と服だったが、手錠をかけられ両足を他の小人に持たれ
逆さまにひきずられていた。ギャアギャアとそいつだけが喚いていた。
そいつは僕の視界の中央まで来ると両足を解放されたが、
代わりに体を装置に固定されてしまった。遠くたってわかる。
断頭台だ。そいつ以外誰も喋らない。
僕はその小人が気になり、周りの小人に話しかけた。
「小人さん、彼はどんな罪を犯したんだい?」
小人は一斉に僕を見た。小さすぎて表情はわからないが、
驚いているようだった。全員が独り言を呟いている。
まるで僕が介入してはいけないようだ。
「彼は裏切った。だから処刑する」
ようやく一人が応えた。蚊の鳴くような声だったが、綺麗に聞き取ることができた。
「裏切りかあ」
僕は納得する。それなら殺されても仕方のないことだ。
「で、彼は誰を裏切ったんだい?」
「ここに居る皆をだ」
「へえ、それは酷い。で、何を裏切ったんだい?」
「彼は、皆の期待を裏切った」
「え」
「だから処刑する」
「ちょっと待っておくれ。それじゃ彼は裏切ろうとして裏切ったんじゃないかもしれないよ」
「関係ない」
「関係ないだって?」
「我々は彼に対して、彼はこういう人間だからこういうことをしてこういう言葉を
 言うに違いないと期待していた。だから彼はその期待に応えるべきだった。
 しかし彼はそれを裏切った。ここで問題なのは我々がどう感じたかであって、
 彼の考え方ややり方ではない。だから関係ない。彼は無関係だ」
「それじゃ可哀相だ」
「それも関係ない。あるのは裏切られたという事実と、憤りと失望だけだ」
「そんな! 君たちが勝手に彼に期待したんだろう? 
 それに対しての責任は彼にはないはずだ!」
「裏切りは裏切りだ。一つでも裏切りを許せば人は人の優しさ寛大さに
 甘えて裏切りを繰り返そうとする。そうなればやがて人は人を信用できなくなり、
 社会は荒廃する。だから彼は死ななければならない」
「とにかくお願いだから、止めてくれ! そいつは、そいつは……僕じゃないか!」
「そんなことは我々には全く関係ない、と言っているだろう」
小人は醒めた目で僕から顔を逸らし、右手を挙げた。
それを合図にして、断頭台の傍に突っ立っていた小人がロープを断ち切った。
死刑囚の小人が何か悲鳴をあげたが、僕にはそれが何と言っているのかわからなかった。
プツン。
何の音もなく、一滴の血も流れずに、小人の頭は肉体から隔離された。
僕はその光景をただ眺めた。
誰も何も喋らない。
体が地面に沈んでしまう。
消えてしまう。
>>99-106は三年前の僕が書いたもの。
僕は嘘を吐く。
自分に嘘を吐く。家族に嘘を吐く。友人に嘘を吐く。他人に嘘を吐く。
必要のない嘘を吐く。人を傷つける嘘を吐く。
実生活でも、ネット上でも、僕は嘘ばかり吐いている。
嘘ほど人と付き合うのに楽な代物はない。
誰かの言葉を借りるのならば

「それが俺の生き方だから……否定されても、まあいいや」

僕には姉がいた。
優しい性格で緑の黒髪が綺麗な人だった。
彼女はいつも仮面をつけていて、殆ど家にいなかった。
僕がある日仮面について訪ねると姉は
「これは悪と暗闇の象徴である女の仮面よ」
と言った。
そう言うとき、姉の瞳は空っぽになる。
僕には姉の行動がよくわからなかった。
結局わからないまま、姉は銃で撃たれて死んでしまった。
姉は人の多い場所が好きで、近所でやっていた祭に友人と出かけていて、
空から降ってきた銃弾に頭を射抜かれて死んだ。
姉を殺したのは祝砲だった。
その日はちょうど二十歳の誕生日だった。
今日帰りの電車の中で突っ立っていると、目の前に何故かデッキブラシを持った女が居た。
清掃員とかそういうのじゃなくて、デッキブラシに値札がついていたから普通に買い物の帰りのようだった。
何かちょっとときめいた。顔見てないけど。
死んだら人は無になるらしいが、
真に無になるには死んだ本人のことを知ってる人間が
全滅しなければならん。
有名にはなりたくないものだ。
うんこぶりけつ
電波電波電波ぁぁぁぁぁぁぁ
残念だが出そうと思って出せるものではないようだ。
といって出したくもないのに勝手に出るものでもあるみたいだけど。
堕落している人間を粛正する為に神は絶対正義たる蜘蛛男を使わした。
蜘蛛男は複眼で世界のカオスを断じ単眼で世界の真理を断ずる。
私は蜘蛛男に対抗する為に人類が悪あがきで創った人造人間の一つで
脳改造により念動力を使用する事が出来る。この力を使い私は蜘蛛男に
決戦を挑んだが蜘蛛男は既に世界を電線化しており私の脳は多大なる
電磁波で破壊されてしまった。



今、窓の外で近所のキチガイが喚いて走り去っていきました。リアルで。
117千野:03/05/12 22:30
糞スレ
118千野:03/05/12 22:32
糞スレ 
119千野:03/05/13 23:33
糞スレ
120千野:03/05/13 23:36
糞スレ 
121千野:03/05/13 23:37
糞スレ  
122千野:03/05/13 23:39
糞スレ
123千野:03/05/13 23:51
糞スレ
124千野:03/05/13 23:53
糞スレ 
125千野:03/05/13 23:55
糞スレ

127!:03/05/14 21:23
ロケット・パ〜ンチ!(* ̄∇ ̄)-○))~~~~~~Ю☆○)0 ̄)〃 アウッ
128千野:03/05/18 00:40


126にはただそう書かれていた。
僕にとって私とは触れることの出来ないもの、
掻き毟りたくてもできないものであり、
同時にいつも僕に付きまとって離れないものだ。
なにしろ私とは僕の体の中にあるのだから。
なら、>>126さんにとっての私とは一体何なのだろう・・・
>>126さんが書き込んだとき、このスレッドは電波板最下層にあった。
>>126さんは意味不明を売りとする電波板の
最も日の当たらない場所で私という呪文を呟いた。
誰に聞かせるために?
それとも、誰にも聞かれないようにだろうか。
僕にはわからない。
129千野:03/05/18 00:41
世界は不条理な暴力で満ちていて、それは世界の涯てを
自称するこのスレッドとて例外ではない。
そう、例外ではないのだ。
不条理な暴力は対象が誰であろうと
善悪も貧富も信念も夢も無関係に殴りつける。
でもそれは哀しいことじゃない。
たとえ納得はできなくとも、
死すらもうとっくに平等ではなくなったこの世界で
理由のない暴力だけが唯一平等なものとして存在しているのだ。
僕はそんな不条理な暴力をどうしても憎めないで生きている。
>>127さんはどうかな?
130千野:03/05/18 21:39
糞スレ
131千野:03/05/18 21:40
糞スレ 
132千野:03/05/20 18:57
扉をぱたぱたと閉めながら
窓ガラスに石を投げつける
そんな表情は微苦笑だ
ばかになろうばかになろう
133千野:03/05/20 19:37
絶望の耳を削ぎ絶望の目をほじり
絶望の口を塞ぎ絶望の首を絞める
そんな前向きさがあってもいいはずだ。
それがダメだというのなら貴方はぼくに死ねと言うべきだ。
心の底から死ねと言うべきだ。
ばかになろうばかになろう。
134千野:03/05/20 19:46
テレビを付けたら人気漫画家の豪邸訪問
江川達也、お前は何回出てくるんだ
ばかになろうばかになろう
135千野:03/05/20 19:53
空を見上げていた
雨が降ってきた
日中暖められ舞い上がった
街の埃や排気ガスを吸って汚れた雨
また傘を忘れた
ばかになろうばかになろう
136千野:03/05/20 20:54
糞スレ
137千野:03/05/20 20:55
糞スレ 
138千野:03/05/20 20:55
糞スレ  
139千野:03/05/20 20:57
糞スレ 
140千野:03/05/20 20:57
糞スレ
141千野:03/05/20 21:02
糞スレ
142たち帝國歌劇団:03/05/20 21:04
へえ。。。
143山崎渉:03/05/22 03:22
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
144山崎渉:03/05/28 12:01
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
145千野:03/05/28 19:52
>>142
あなたはたった一言へぇ。。。と書き込みましたが、
僕にはその心理がこれっぽっちもわからない。
呆れられてるんでしょうか?
感心されてるんでしょうか?
流されてるだけ?
流れるといえば水ですが、僕が思うに
この世で一番美しい日本語は水道水だと思います。
人工的で透明で普遍的で韻も良、まるで空気のようでとても美しい。
美醜のわからん僕ですが。
146千野:03/05/28 19:58
>>143
僕もJRを使ってます。人が多くていつもうんざりします。
意地でも座席には座りません。
それはそうと電車の醍醐味といえば窓から見える景色。
毎日毎日乗る区間の微妙に違うだけで同じような景色の繰り返し。
機微なんて理解不能の僕には全部同じ一枚のパノラマ画みたいで
妙な空しさを覚えられていいですよね。
人間の顔が全部同じに見えるから余計一層奇妙です。
147千野:03/05/28 20:05
>>144
僕の応援を受けたものは全部衰退していきますが。
例えばこのスレみたいに廃墟に。
廃墟好きです。特に病院と工場と学校。
学校なんかは夜中になるだけで人っ子一人いなくて廃墟ぽいですが。
僕は工場街に住んでいるので工場で一回バイトしたことあるんですが、
そこの一角に積み上げられた今にも崩れ落ちそうな
返品されてきた不良品の山を見たときは自分の存在が虫けらのようでした。
ホントいつ崩れてもおかしくない状態で、その中央でぼーっとしてると亡羊とします。
148山崎­渉:03/05/31 14:45
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー
149千野:03/05/31 20:00
>>148
僕の応援を受けたものは全部衰退していきますが。
例えばこのスレみたいに廃墟に。
廃墟好きです。特に病院と工場と学校。
学校なんかは夜中になるだけで人っ子一人いなくて廃墟ぽいですが。
僕は工場街に住んでいるので工場で一回バイトしたことあるんですが、
そこの一角に積み上げられた今にも崩れ落ちそうな
返品されてきた不良品の山を見たときは自分の存在が虫けらのようでした。
ホントいつ崩れてもおかしくない状態で、その中央でぼーっとしてると亡羊とします。
150千野:03/05/31 20:10
>>149
亡羊とする気分ってのはいいですよね。
全てのものがどうでもなくなるほどの
圧倒的なものの流れに押しつぶされてる感じ。
大阪駅朝の構内は人の流れが洪水みたいで、
力は有りますが、所詮人の流れには意志がない。
意志のない虚ろ空間では圧倒的なものには程遠い。
いや、実はそれこそ圧倒的ではあるんですが、
僕の感性じゃ上手く見れないので。
しかし、あの流れは上から水を流したら全部流れて消えてしまいそうでいいな。
何もなくなったら、圧倒的だろうな。
151千野:03/05/31 20:21
>>150
何もかもなくなったら、そりゃ圧倒的でしょうね。不安とか。
この世で圧倒的なものといったら希望と不安と死です。
希望ってのは人を時に救いますが、度々殺します。恐ろしい。
不安というものは、どうしようもないですよね。
人が人である限りけして逃れられないものです。
仮令世界中のあらゆる事象が精神活動すら含めて
数字の羅列にしか見えないような人間が居ても、
不安からは逃れられないでしょう。誰も絶対的に確かなものを持ってない以上。
死はもう言わずもがなです。誰も勝てません。
152千野:03/05/31 20:33
>>151
そうですか。僕もやっぱり希望と不安と死には勝てません。
死には取りつかれてるし、不安は常駐してるから、
その二つは勝つとかどうこうの問題じゃありませんが。
やはり困るのは希望でしょうか。
ヤツは普段僕のことを無視しているくせに、
突然やってきて乱暴にひょっとしたら大丈夫かもしれないなんか思わせて
次の瞬間には無責任に去っていきやがりますからね。
未だ諦めがつかないのは間違いなくこいつのせいだ。
つまり、僕のせい。
153千野:03/05/31 20:40
>>152
自分の所為にするもんなんですかね。
確かにこの世の全ては全部自分の所為で、
だから同時に他人の所為でもあって、
そういうわけで誰の所為でもないわけなんだし。
その辺のルール未だよく分かってないことがそもそもの原因だろうな。
事なかれ主義の。
154千野:03/05/31 20:56
>>153
人の悪口を言うと心がスッキリする。
本人に面と向かってはいえないが、
傍に居る人間にいうと脇腹の辺りがスーっとする。
事実が大半だけど、憶測もある。あいつはあーいうヤツだとか。
そういうことをグチグチと、僕は呟いて、隣の人間は神妙に聞いている。
それほど親しくはないが言うほど悪いやつじゃないってのはわかってるし、
別に憎んでいるわけでもない。
ただ自分の憂さを晴らすために、僕はそいつの悪口を言う。
155千野:03/06/01 22:44
>>154
日曜日が終わってしまいますね。後一時間ちょっとで。
僕は今日、休みの日だというのに、どこにも行かなかった。
ネットをするでもなく、何をするでもなく、ただ部屋の中でぼーっとしてた。
何も考えなかった。とても楽だった。
その日曜日がもうすぐ、終わります。
156千野:03/06/01 22:47
>>155
終わったら、二度と戻ってこないつまり永遠の喪失となるわけですが、
僕らはそもそもそういうものを幾つも見てきているわけで、
そしてそれ以上に気付きもしないまま失くしていってるわけで、
だからあまり気にする必要もないでしょう。
どうせすぐ忘れます。死んだ祖父のこと、あまり覚えてないみたいに。
157千野:03/06/01 22:51
>>156
そういうことを書く人間は好きじゃないな。
158千野:03/06/01 23:00
>>157
寂しいから誰かに書き込んで欲しいと思っていることと
僕のことは放っておいて欲しいと思うことが
矛盾しないまま存在している。
だから確かなものが何一つない。
そんなものはガキの頃に決着をつけて置くべきだった。
尊敬できる人間の一人でも見つけてね。
159千野:03/06/03 21:07
>>158
お前の場合尊敬できる人間以前に対等な人間を見つけるのが先だろう?
何だかんだ言って自分のことを殆ど相手に喋らないから
気を許すということをしないから、人間関係がどこかぎこちない。
冗談とかで何とか誤魔化してるけど、それが顕現しちまったときの
居心地の悪さときたらまるで針の筵だ。お前一人が、ならそれでいいが、
相手にまで同じ心地を味合わせてやがる。
原因は全てお前自身の気恥ずかしさと一方的な疎外感と、恐怖と、
それからつまらない意地etcだろうに。
いっそ引き篭もってしまえ。
160千野:03/06/03 21:15
>>159
これから先の人生何もしなくていいよ。
ずっと寝てていいよ。
とか言われたら多分僕はそれに従うんだろうな。
でもそんなこと誰も言っちゃくれないし、
僕個人でそれを実行できるだけの財力もない。
そこまで甘えるほど他人信用しちゃいないし。
ああでもそんな猫みたいな生活はやはり憧憬の念あり。
明日起きたら毒虫にでもなって、一目に晒せん体になって、
部屋の中を分泌液垂らしながら這い回りたい。
そんなことを変身読んで思ったりもするが。
それでもとりあえず、妥協と諦めを武器に引き篭もらずにやり過ごそう。
161千野:03/06/03 21:29
>>160
そうは思ってみても、所詮は僕。
困ったことに部屋の中で明滅してる切れかけの電球のように
明るくなったり暗くなったり、どうでもよくなったり。
ところで、どうでもよくなる状態ってのは結構気持ちいい。
壁殴っても痛くないし。興奮しないし、憂鬱にもならないし。
本当にどうでもよい。あー。……
162千野:03/06/08 21:57
>>161
ネットをするようになってからね、
いや、人と接する機会を自分で都合できるようになってから、
僕は明らかにバカになってる。
物事がとても短絡的で、直截的。
昔の僕なら絶対論はそれとして存在を認めながらも、
絶対に頼ろうとはしなかった。それがどうだ。
今の僕はどうだ。
しらけてる。
163千野:03/06/08 22:01
>>162
確かに本は読むようになった。
あの頃は一つのジャンルを取り込んでばかりだったが、
色んな本を読むようになった。ネットで色んな事をググッた。
知識はあの頃よりも格段に手に入れた。
だがその代わり、考えるのをやめた。
価値観を正否を、人の言葉に依存するようになった。
情報に呑まれて、僕は考えるのが面倒くさくなったんだ。
164千野:03/06/08 22:04
>>163
それで僕は少し、楽になったよ。
165千野:03/06/09 00:45
>>164
そうだね。確かに楽になれた。
相変わらず頭の中は空回りの思考の渦巻きだけど、
そこで創られる妄想は段々と既視感を覚えるものになっていった。
たとえそれが狂気だったって、元ネタありきの妄想で、
既成されている展開をみせる以上、現実とは地続きだ。
それで僕は安心できたさ。
166千野:03/06/09 00:58
>>165
テレビをつける。また今日も人が死んだ。
でもお前とは関係ない。
脇腹がチクチクする。肋が痛み出す。
電車の音が聞こえた。
一つ乗り遅れてみても、遅刻しない。
誰かがお前を待っている。誰かがお前を待っている。
誰かがお前を待っている。誰かがお前を待っている。
脅迫されたみたいに怯えて逃げ出す。
電車の音が聞こえた。
また乗らずにいればいいものを。
窓から見えるものは橋だ。鉄の橋だ。海の上に浮び島と島を繋ぐ。
このあたりで人が死んだっけ。
小さなこどもと老人が。
名前は見たはずだが、もう既にわからない。
海が見える。
167千野:03/06/12 22:29
>>166
ヴァーカ、ヴァーカ。
死ね。死ね。死ね。
消えろクズ。
黙れよ。俺。
168千野:03/06/14 02:12
>>167
バカっていきなりいいますが、紛れもなく僕はバカなので何とも思わないですね。
そのへんが更にバカ。
死ねって言われても、貴方が本当に死ねって言ってるんならともかく、
ただの悪口雑言の一つとして言ってるだけなら、殺す力は存在しませんよ。少なくとも僕には。
ちなみに本当に心の底から僕に死ねって言ってくれる人を実はちょっと期待してたりしますが。
消えろクズと言われても、僕は消えたい。が、消えたくもない。
そんな感情をだらだら留保したままでいるわけでして、
あなたの言葉一つ程度でこの境界が揺らいではくれない。
だから消えることはできない。
黙れ。僕。
169千野:03/06/14 17:11
>>168
そう。僕は沈黙するべきだ。
そうすれば僕はもっと楽になれる。
楽になるのをどこかで拒絶する僕をも黙らせれば、僕は楽になれる。
何も喋らず何も思わず誰とも付き合わず目を閉じて耳を塞いで
息を止めればいいんだ。そうすれば僕は楽になれる。
170千野:03/06/15 01:07
>>169
お前のような奴には脳漿と血液と肉片と毛髪と精液爪垢髄液糞尿骨とか
人間を構成するあらゆるパーツを混ぜたものを牛乳でシェイクした
人間汁を飲ませてやりたいね。
どんな味がすると思う?
興味はないか?
何もない。
安心して今日は眠ろう。大丈夫。大丈夫だ。
171千野:03/06/15 01:18
>>170
そんなクソくだらん妄想垂れ流しといて、何が大丈夫だって?
お前はバカでアホで間抜けでどうしようもないカス人間だが、
言ってることに説得力がないせいか、妄想をしても興奮はしない。
想像力がないだけかもしれんが、それでもまぁ、醒めた眼は持ってるもんだ。
でもそれはただお前が主張しているだけだ。
幾らお前が自分は醒めた眼で自分の妄想を眺めてるから
自分は異常であっても正常でもあるんだと思ってみても、
周囲はそうじゃない。お前の書いてるものはやはり第三者から見れば
気持ちの悪いものだ。引かれるものだ。その事実。
お前もわかってるからここではこれくらいで済ませてる。(どうせ誰も見てないだろうが)
お前は全然大丈夫じゃない。お前は魘されるべきだ。
逃避せずに魘されて、安らかに眠れない。
疲労して磨耗して、ゆっくりと、自分を漂白していくべきだ。
そうすりゃ少しずつ、楽になれる。
172千野:03/06/20 23:36
>>171
……楽になれるだとか。楽になりたいだとか。
そんなに楽になりたきゃ自殺でもすればいいのに。
死ぬことに理由が必要な者がいるように
生きることに理由が必要な者もいる。
何となく生きるなんてできはしなかった。
もう、生きる理由はないだろう。
どうせ誰も悲しまないよ。どうせすぐに忘れられるよ。
誰の記憶からも消え去って、初めから存在していなかったように。
それが望みなんだろ?
173千野:03/06/20 23:37
>>172
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
174千野:03/06/20 23:44
>>173
まったくよく分からない奴だね。
廃人になることと死ぬことは同義なのに、
消え去りたいという欲求≠死だなんてさ。
生きてて何をする? 何がしたい?
何もないだろう? 嫌にもならないし、好きにもならない。
何も感じないんだろう?
お前はまだ若いなんていうけれど、
僕は普通の育ち方をしなかった。
だから僕は、
175千野:03/06/20 23:47
>>174
暗いよ。いつもだけど、今日はいつもより暗い。
疲れてるんだ。眠ったほうがいい。
明日もお前を朝が待っている。
それをゆっくりと認識していけばいいさ。
176千野:03/06/24 21:23
>>175
なんで僕はこんなことを書いているんだろう。
177千野:03/06/25 20:24
>>176
その理由は自分自身が一番よく分かってるんじゃないですか?
要するに、ただの自己顕示欲でしょ。自意識。
俗な言い方すれば公開オナニー。
でなければここでこんなことを書く必要はないわけですから。
ルーズリーフにどうしようもない妄想を書き込んで、
ファイルしてた時代に戻ればいいだけなんだから。……
178千野:03/06/25 20:37
>>177
あの頃に戻ることはもうできない。
あの頃の僕には力があった。
憎悪があって、空虚があって、得体の知れない不安があって
根拠のない自信があった。深夜に眼を真っ赤にして、
誰にあてるでもない呪詛を延々と書き殴る気力があった。
でも、今の僕はもうただの残り滓でしかない・・・
179千野:03/06/25 20:49
>>178
全てのものに意味があると信じ込んでいた。
例えば妄想を形作るオブジェクトの一つ、歪んだ電線は
自分と世界との境界の役目を暗示するためのものだった。
小さな出来事やもの、言葉の一つに意味があると思い込んで
また、自分も意味を持たせようとしていた。
上手くできなかったけど。
あるときから、そんなものどうでもよくなった。
この世のあらゆるものに意味があろうがなかろうがどうでもよくなった。
僕はあるとき突然産まれて、あるとき何の脈絡もなく死んでいく。
それでいいやと思った。
180千野:03/07/02 22:41
―――――――――――――――――――――――――――
聴こえないんだ・・・
――――――――――聴こえないんだ・・・
     聴こえないんだ・・・

―――――――――――――――――――――――――――
181千野:03/07/04 00:04
>>180
聴こえる?
聴こえない。
聴こえる?
聴こえない。
聴こえる?
聴こえない。
聴こえる?
聴こえない。
聴こえる?

――聴こえた。
182千野:03/07/04 00:09
誰もいない世界の底を深海魚のように歩いている。
身体はぶくぶくと太り、髪の毛は抜けていった。
顔を洗わないからできものが沢山フジツボみたいで、
歯を磨かないから口の中一本も歯がない。
風呂に入らずにいたら誰も僕に寄ってこなくなって、
散髪には勿論いかないから髪の毛で僕の顔誰にも見えない。
僕は人間を、超越した。
183千野:03/07/05 13:13
人々が僕を無視する。
僕はそれがとても悲しい。
こうなる前、彼らはイヤというほど僕を覗き込んだ。
それで視線恐怖症となり、僕は    した。
それなのに、今の彼らは今の僕を無視している。
あの頃よりよほど一目につく姿のはずだ。
それなのに、今の彼らは今の僕から目を逸らそうとしている。
何もせず、何ものも拒絶し続けた人間の果ての姿がそれほど恐ろしいというのか。
184千野:03/07/05 16:44
>>182
おい、そこの人。
2行目で
>身体はぶくぶくと太り、髪の毛は抜けていった。
と書いてるのに6行目で
>散髪には勿論いかないから髪の毛で僕の顔誰にも見えない。
ってのは矛盾してるぞ。
185千野:03/07/05 17:08
紫色の太陽にジュージュー焼かれて灰になる。
灰は風に流されて、けれども空を飛ぶことは叶わずに全て土に吸い込まれる。
土の中は冷たい。土葬されてる気分で心地がいい。
がっがっがっがっ。
どこかで音がして、突然光が射しこむ。
誰かがスコップで僕の死骸を暴き出す。
よしてくれよしてくれ。俺はここで静かに死んで生きたい。
眩んだ暗い眼で見上げると、墓荒らしは大笑いしながら言う。
お前さん、死体ごっこはやめておけ。俺ら本物の死体に失礼だ。
僕はなるほどと思い、慌てて土の外に這い出した。
死体のおじさんは優しい顔で手を振って僕を送り出した。
ああなりたいものだ。
ごめんね。
187千野:03/07/13 00:57
僕がこの板に来たのは去年の9月。
根を下ろしたのは海の底に沈んでいたスレッド、「ゴミあさりをしよう」に

24 名前:千野 投稿日:02/09/14 20:55(sage(((( ;゚Д゚))))
ここには誰もいない・・・まるで僕の心の中。
それとも、ここは僕の心そのものなのだろうか。
僕の中の肥大化した空ろな感情が、僕という容器に
収まりきれなくなって具現化した世界・・・?
わからないわからないわからない。テレビジョン。

と書き込んでから。
それから、誰にも届かない独り言を気泡に変換して、
幾人のコテハンさんとささやかで短い交流をして、
海の底の住人になった。僕は自分勝手な人間だが、
通り過ぎて行った人のことは記号化して記憶するようにしている。
それは実社会でもネットでも変わらない。変わらずに忘れていく。
188千野:03/07/13 01:04
ふと、深海で人の姿を見かけた。久し振り、最後に見たのは二ヶ月前のスクリプト。
こんなところで何をしているのだろう。ごめんね。誰に謝っているのだろうか。
話かかけたほうがいいのだろうか。やっぱりやめておく。どうせ届かない。
ぶくぶくぶく。全部泡と化す。……
189千野:03/07/13 01:08
いつの間にこのスレッドはこんなに下がったのだろう。
下から二番目。どうせ誰かがそのうちageるんだろう。いやだな。
最下層に流れる水はあまり好きじゃない。
190千野:03/07/13 17:31
::::::::::::/           ヽ::::::::::::
:::::::::::|  ば  じ  お  i::::::::::::
:::::::::::.ゝ か   つ   れ  ノ:::::::::::
:::::::::::/  だ  に  は イ:::::::::::::
:::::  |  な。      、i  ::::::
   \_         ,,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ      _,,...-
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、      ∠_:::::::::
/. ` ' ● ' ニ 、     ,-、ヽ|:::::::::
ニ __l___ノ     |・ | |, -、::
/ ̄ _  | i    。r ー'  6 |::
|( ̄`'  )/ / ,..    i     '-  
`ー---―' / '(__ )   ヽ 、
====( i)==::::/      ,/ニニニ
:/     ヽ:::i       /;;;;;;;;;;;;;;;;
191山崎 渉:03/07/15 11:27

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
1921@CLIE ◆GodOnnFcO. :03/07/15 11:29
(つД`)グスン
193千野:03/07/17 21:07
そんなところで寝てたら風邪引きますよ。
風邪を引くだけならいいんだけど、ここは蟲が沢山いるから
抵抗力が弱っちゃうと食べられますよ。
僕はいっそ食べられたいんですが、
どうも彼らにとって僕は不味そうに見えるそうで見向きもされません。
少し寂しい。

ちなみに蟲の餌は社会のケガレ。
194千野:03/07/17 21:07
クリエさんでしたっけ? そんな人の書き込みがある。
何をしたのかは良く知らないけれど、この板では有名な人のようだ。
あ、神トリップ。godトリップを見るのは何人目だろう。
一人目は僕が2chを利用(そう、利用)するようになって初期の
同スレ住人。どうも掴み所のない人だった。彼(彼女)は今も
あの板にいるのだろうか。二人目は僕自身。何やってんだ俺。
三人目とか四人目とかはもう覚えてない。とにかく沢山の人間が
神を自称した。或いは自嘲した。で、クリエさんは何を泣いているんだろうか。
もちろんわかるはずもない。僕は神じゃないし。
泣いている人間を見て何とも思わないのか!?
思わない。
しかし、日本は神様がありふれすぎてるな。
それに比べて救世主の少なさよ。
195千野:03/07/20 01:34
首が痛い。なんだろうと思って触ってみたら、カブトムシが止まっていた。
他にもクワガタや蛾なんかが僕の首に止まっていた。
何をしているんだろう。妙にチクチクしている。
鏡でよく見たら、血が出ている。虫たちはそれを啜っているのだった。
ひっ。
悲鳴を上げようとしたが、声が出ない。
これは変だともう一度鏡で見たら、僕は人間ではなく樹木となっているじゃないか。
なるほど。これなら虫が僕の血を舐めていても不思議はない。
彼らは樹液を舐めているに過ぎないんだ。
妙に納得して、僕はくしゃみをした。
次の瞬間虫は全部死んでいた。ぼとぼとと僕の首から転げ落ちる。
地面に逆さに落っこちて、ぴくりとも動かない。ぴくりとも動かない。
慌てて救急車を呼ぼうとしたが、僕の部屋には電話がない。
テレビもなければ電灯もない。電子レンジも洗濯機もベッドも何もない。
あるのはただ己ばかり。
ほとほと困り果てて、部屋の中をぐるぐると回ると、今度は吐き気がしてきた。
しゃがみこんで虫を飲み干す。吐き気には虫が一番聞くと祖母が言っていた。
何の話だっけ?
そう、時計だ。時計をどこにしまいこんだか忘れてしまい、
自分がどの時間軸に立っているのかがわからなくて困っているという話だった。
立っている
吊るされず
チマミレを呼ぶ

ハト時計は叫ぶ
くるくるう、ヘイヘイ、くるくう
197千野:03/07/31 23:55
「宇宙空間に屯している微生物の一群」
「更に顕微鏡で見なければ判別できない生き物」
「それが」
198山崎 渉:03/08/02 01:51
(^^)
199千野:03/08/02 20:48
髑髏が道に落ちている。誰のものかと思って拾い上げると、
僕の頭蓋骨だった。額にこの阿呆、自らを晒し首とす。と彫られている。
どうりで頭が軽いと思った。
とりあえず首に据えてみたが、やはりくっつかない。
長年離れているうちに、僕のものは既に僕のものではなくなっていた。
それはよくあることで、だから別段思うこともなく、諦めて、僕は髑髏を蹴飛ばした。
「ぎゃあ」
髑髏が悲鳴を上げる。
これもよくあることで、髑髏の痛みは既に僕のものではないので、気にすることじゃない。
首なしの僕は軽快に首笛を吹いて髑髏を蹴りながら、夜の街を漂泊する。
昼と違い、夜の街では僕のような人間は実はそれほど珍しいわけじゃない。
そう頑なに信じつつ、僕は夜の街を宛もないまま歩く。
「こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちは……」
俯きつつ。
200千野:03/08/02 20:48
「こんばんわ」
顔を上げると大型犬が居た。
「こんにちは」
「お元気?」
「そこそこです」
「お元気?」
「まあまあです」
「お元気?」
「自分でもよくわかりません」
201千野:03/08/02 20:48
「今日は月が綺麗だね」
「あれはネオンです」
「君はなんだか嬉しそうだ」
「お腹が空きました」
「そりゃ大変だ。でも残念。君はものが食べられない」
「そうですね」
「それよりも、月が綺麗だね」
「あれはネオンです」
「黙れ、私にとってはあれが月だ」
「そうですか」
202千野:03/08/02 21:18
「ところで君、骨を持っているね」
「骨を蹴っています」
「それを私に譲ってくれないか?」
「これは僕のものじゃありません」
「じゃあ私のものだ」
「そうですね」
「他人のものを蹴るな!」
「ぎゃあ」
「そうですね」
大型犬は怒鳴り、髑髏を口に咥えて去っていった。
咥えられたとき髑髏が今までで一番大きな悲鳴をあげたが、
僕は気にしなかった。夜はまだまだ深くて、風は冷たい。
星は一つもなく、空気それ自体は温い。
生への倦怠が世界中の空から降り注いで、この街を押し潰そうとしているようだ。
ひゅぅ。
僕は首笛を吹いた。
203千野:03/08/04 01:52
その男は眼鏡をかけていて、夏だというのに血塗れのTシャツを着ていた。
右手には同じく血の滴るナイフを持っていて、左手には草の束を掴んでいた。
そして足元には死体があった。男と女。
二人とも首に裂け目を作って何もない夜空を仰いでいる。
血塗れで男女の死体を転がして、死と生を携えた男はなんとなく神様みたいだった。
「こんにちわ、あなたは神様ですか?」
「馬鹿か?」
「さあ?」
「馬鹿だ」
「あなたは神様ですか?」
「殺人者だ」
204千野:03/08/04 01:52
「哀しくないか?」
「何がですか?」
「人が死んでいる」
「知らない人が死んでも悲しんだりしません」
「俺は悲しい」
「自分で殺しておいて」
「お前より人間的感情を持ち合わせているということだ」
「そうですか」
「虚しくないか?」
「何がですか?」
「生きていることが」
「考えることなら」
「苦しくないか?」
「生きていることが?」
「俺は苦しくない」
「僕はわかりません」
「死ねば楽になれると思わないか?」
「さあ?」
「俺は思わない」
「なぜ?」
「俺にとって生は苦しみではないからだ馬鹿」
「なんで殺したのですか?」
「苦しんでいたから、楽にしてやった」
「あなたは神様ですか?」
「殺人者だ」
205千野:03/08/04 01:53
「人を殺したいと思ったことはあるか?」
「さっきこの辺りを大型犬が通りませんでしたか?」
「人を殺したいと思ったことはあるか?」
「はい」
「平凡な回答だな」
男はつまらなそうに笑った。
206千野:03/08/04 01:55
「俺と組まないか?」
「なぜ?」
「俺と世界を殺さないか?」
「なぜ?」
「俺にはわかる」
「何がです?」
「お前は落伍者だ」
「そうですね」
「俺は人殺しだ」
「そうですね」
「殺人鬼として忌み嫌われる俺と、誰からも必要とされないお前、世界を殺すにはうってつけの人材だ」
「僕にはよくわかりません」
男の言う世界を殺すという意味がわからなかった。
世界を殺す世界を殺す世界を殺す世界を殺す……
それなら自殺すればいいだけの話だ。わざわざ徒党を組む必要はない。
「そっか」
男は何故か嬉しそうに笑いながら、ナイフを虚空を覗く男の額に刺して、
ポケットからライターを取り出して左の草の束に火をつけた。
当然男の左手も燃え盛り、男はそれでも微笑んで「俺は生きている」と言った。
「そうですね」
僕は立ち去った。
207千野:03/08/06 23:56
「この街には電線が多すぎると思いませんか?」
どこかから声がした。
「別に思いません。どこですか?」
「上です」
見上げると、電線の上に烏が一羽止まっていて、僕を見下していた。
「真夜中に烏」
「いけませんか?」
「こんにちわ」
「昼間の話はしないでください。こんばんわ」
「でも夜の闇の中では烏の黒い姿は保護されて見えなくなってしまいますよ?」
「だから夜にいるのです」
烏は羽を広げたようだが、僕にはよく見えなかった。
208千野:03/08/06 23:56
「ときどき思いませんか? 自分の姿を消したい」
「透明人間ですか?」
「人間ですか?」
「さあ?」
「透明になりたいですか?」
「一方的になりたいですね」
「何がですか?」
「あちらからは見えない、こちらからは見える、あちらからは触れられない、こちらからは触れられる。そんな一方的な存在になりたいと思っています」
「性格悪いですね」
「そうですね」
「私は消えたい」
「喉がヒリヒリする」
「なに笑ってるんですか?」
「別に何も。おもしろくもないのに笑いません」
「笑ってるじゃないですか」
「あなたがそう思っているだけです」
「どこを見てるんですか」
「何も」
209千野:03/08/06 23:57
「綺麗なものだけ見ていきたいと思いませんか?」
「別に思いません」
「世の中には汚いものが多すぎると思いませんか?」
「別に思いません」
「死ねばいいのに」
「そうですね」
「つまらない人間」
烏は僕に興味をなくしたのか、赤い眼でどこかに飛び立っていった。
夜の闇の中、すぐに姿は見えなくなった。
僕は思う。烏に僕の姿は見えていなかったのではないか。
そうして僕には烏の姿が見えていた。ほんの少しでいい。僕は烏を見ていた。
僕は思う。烏は人の眼が怖かったんじゃないだろうか。
だから烏は夜の闇、自分を隠匿しようとしていたのではないだろうか。
何があったかは知らないし、どうでもいい。何となく、僕はそう思う。
烏が居なくなって、僕は初めて思考を巡らせる。
そうして僕は一方的だった。死ねばいいのに。
210千野:03/08/13 00:10
 |
 |⌒彡
 |冫、)
 |` /
 | /
 |/
211山崎 渉:03/08/15 13:21
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
212千野:03/08/17 01:14
どんなに怒ってみても喜んでみても楽しんでみても悲しんでみても自分を出してみても
演じてみても独り善がりしてみても喚いてみても泣いてみても笑ってみてもニヤニヤしてみても
生きてみても死んでみても人の温もりを求めてみても孤独を求めてみても嫌がられても
嫌われようとしてみてもおちゃらけてみても韜晦してみても本気だしてみても怪我してみても
健康でも風邪引いても苦しんでみても恍惚としてみても子供でも大人でも科を作っても
吐いても血を出しても疲れても死亡記事みても新聞読んでもテレビ見ても空を仰いでも
蝉捕まえても逃げても歩いても前向きでも暗くても無理して明るくしてみても他人が怖いとしても
自分は嫌われてるのかなとか明日とか不安になってみても眠れなくてもものを食べなくても
下痢してみても俺でも僕でも私でも生死人でも猫に餌やっても近所づきあい下手でも
冷たいとか言われても優しいとか言われても殴られても殴っても電池切れても
素で話すの苦手でも傘忘れて土砂降りでも指の震えを怯えてると嘲られ人を殺そうと思っても
結局病んでるの一言で済ませられる。
213千野:03/08/19 01:05
夜空は濁っている。そして僕は屋上に来ていた。
金網を乗り越えて縁に立ち、風の流れを阻害する。
ここは四階建て雑居ビルの屋上。低すぎて、この街を見渡すことはできない。
ただ足元を流れていく人々が明かりに照らされているのは見える。
彼らがどこへ向かっているのかは僕には全然わからないし、
わかったところで意味はない。
彼らと僕とは同じ世界に住んでいるだけで、何一つ接点がない。
例えば、僕がここから飛び降りだとしても、近くで人が死んだと
一時気分を悪くすることはあっても、僕が死んだことを嘆く者は
まずいないし、人が死んだという事実は残っても、
僕自身はすぐに忘れ去られるだろう。
「なあちょっと聞いてくれ、僕はすぐに下らないことを考えてしまうんだ。そうして人様を揶揄して自分の下らなさを薄めようとするんだ」
隣の男が言った。
「そうですね」
隣の男が言った。
「僕はなんというかダメな人間なんだ」
隣の男が言った。
「そうですね」
隣の男が言った。
「ああそうだ。僕はまったくダメダメ野郎だ。そんな自分にうんざりする。腹が立つ。何より吐き気がする」
「困惑する?」
「それはない」
隣の男が言った。
214千野:03/08/19 01:07
「僕は人間として矮小だ。努力を酷く嫌うくせに夢見がちなんだ」
「そうですか」
「そして妬む。成功した人間をじゃない。自分よりも少しだけ上手くいってるように見える人間をだ。まだ手が届く範囲の人間を」
「それでどうするんですか?」
「どうもしない。何もしない。邪魔なんかしない。そこまでやる気もない」
「ただ見てるだけ?」
「そう」
「そうですか」
「ただ見てるだけなんだ。別にしたいこともないし、失うものもない。殴られてもかまわないし、怒鳴られてもかまわない。奪われても知ったことじゃないし、どうでもいい」
「何もない?」
「そうだ。僕には何もない」
「僕にも何もない」
ここでお互いゲラゲラと笑った。
それから隣の男は自分に何もないことを嘆いた。
「本当に何もない人間は、何もないことを嘆いたりしないと思いますが」
「でも僕には何もない」
隣の男は言った。そして屋上から飛び降りた。
僕はまだゲラゲラ笑っていた。
何しにきたんだっけ?
215千野:03/08/23 17:03
キィィィィィィィィン


                        キィィィィィィィィィン


 
                                                キィィィィィン
216千野:03/08/23 17:35
      _____
     /∧_∧ \
   ./  < ・∀・)、 `、 <みんな死ねばいいのに・・・
  / /\ \つ  つ、ヽ  とは思わない。
  | |  ,\ \ ノ  | |  
  ヽヽ  レ \ \フ / /
   \ [終末思想]  /
    ヽ、 ____,, /
       ||
       ||
217千野:03/08/26 17:20
      _____
     /∧_∧ \
   ./  < ・∀・)、 `、 <お元気ですか?
  / /\ \つ  つ、ヽ  最近笑ってますか?
  | |  ,\ \ ノ  | |  感動したりしてますか?
  ヽヽ  レ \ \フ / /  何かに憤りを感じたりしてますか?
   \ [安全領域]  /  どうしても自分のこと社会のことを許せないなら、
    ヽ、 ____,, /    ときには諦めを持つことも大事ですよ。
       ||       明日のこと思ってるなら。
       ||
218千野:03/08/26 17:28
      _____
     /∧_∧ \
   ./  < ・∀・)、 `、 <依存しそうになると
  / /\ \つ  つ、ヽ  わざと怒らせたり
  | |  ,\ \ ノ  | |  裏切ったり
  ヽヽ  レ \ \フ / /  距離をとったり
   \ [安全領域]  /  
    ヽ、 ____,, /    
       ||
       ||
219千野:03/08/26 17:31
      _____
     /∧_∧ \
   ./  < ・∀・)、 `、 < 怯えはやがて空中で死んだ鳥のように
  / /\ \つ  つ、ヽ   僕の頭上に狙いをつけて
  | |  ,\ \ ノ  | |   落下してくる
  ヽヽ  レ \ \フ / /   くるくる
   \ [安全領域]  /  
    ヽ、 ____,, /    
       ||       
       ||
220あしたば ◆z/.55F0Qu6 :03/08/31 15:14

     〜 euphoria 〜
                   
         ⊂⊃       イ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /⌒)∧_∧(⌒ヽ   | 深度638、底おめでとうございます!      |
   / //ヽ(,, ・∀・)/\ ヽ <                              |
 /| ( //// つヽと)ヾヾ)ヽ  | .幸せ・喜びは時として病的なものですね。 |
 し/ | )//)_人__)__)ヾ( ヽ) |                             ノ
  し|丶\ヾ        | |ヽ, 厂 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   .| |丶\       / |し'
   .し し \)       し''

640!
222地下スレ発掘!水野調査団主任 ◆dKxP7pKMDI :03/08/31 22:06
圧縮があったようですね
223千野:03/09/06 02:50
サナダムシが脳に湧いて俺はもうアジテーターだ。
あらゆる思想が野心に乗っかって流されてくる。
先ず第一に言いたいのは土曜日に縋る豚は
木曜日に皮を剥いで金曜日に殺せ!
そういえば昨日は食パン一枚だった。
腹減った。食欲がない。死にそう。生きる気しない。
海底を歩いていると誰かが俺に話しかけた。
暗い眼をしてるなって自嘲気味の俺に話しかけた。
224千野:03/09/06 02:51
         ⊂⊃       イ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /⌒)∧_∧(⌒ヽ   | 深度638、底おめでとうございます!      |
   / //ヽ(,, ・∀・)/\ ヽ <                              |
 /| ( //// つヽと)ヾヾ)ヽ  | .幸せ・喜びは時として病的なものですね。 |
225千野:03/09/06 02:51
底辺堕落おめでとう。お前の喜びや幸せは病的な世界にこそ潜む、
お前は喜びと幸福を病気の世界からしか見出せない。
病んでる世界ばかり望んでやがる。底辺への堕落おめでとう!
226千野:03/09/06 02:52
俺の欠陥害虫寄生状態脳味噌は自動的にそう変換する。
事実はどうでもいい、俺の脳がそう判断したらそれが真実に過ぎない。
俺は白い布を被って祈る真似をしてありがとうとしか呟かない。
それにしても今日は暑いな。汗が全身を寒くする。指の震えが止まらない。
死んだ犬みたいに舌を出して遊んでいたらいきなり
227千野:03/09/06 02:53
640!
228千野:03/09/06 03:06
と耳元で叫ばれて俺の鼓膜は破けてそこからサナダムシが出て行ってしまった。
俺はもう独りだしこれからずっと独りだろう。誰にも頼らずゆっくり死んでいこう。
だからいちいち言わなくてもわかってるよ、俺はまた底に落ちたんだ。
どこまで落ちれば本当の底が見えるかな? どうでもいいよ、首が痛い。
体が重い。全身に痛みのない痛みが襲ってくる。助けてくれ。
助けてくれ。助けてくれ。どうせ誰も助けてくれない。喉が渇いた。
鼻血が出てきた。殴れらも蹴られもしないで血を出す俺の肉体もうイヤだ。
病んでる世界にはいたくないんだ。本当は底になんかいたくないんだ。誰か俺を助けてくれ。
こうして手を伸ばすから、俺を引き上げてくれ。
それかいっそこの腕を切り落としておくれ。
俺を楽にしてくれ。
229千野:03/09/06 03:07
圧縮があったようですね
230千野:03/09/06 03:07
そうしてまた誰かが、僕の腕を掴んで空っぽの世界から引き上げてくれた。
それは何気ないことで僕にはどうしてもできないことだ。
おかげで胸の中にガス状の希望が充満して密かに微笑んだりできる。
でもまた、どうせ、僕は沈んでいく。
ぶすぶすと真っ黒い煙が体から零れてしまう。
231千野:03/09/10 01:33
体の中に蛆が湧いているみたいだ。
全身が痒くて仕方ない。
これをどうにかしようと、皮膚表面を爪でがりがりと掻いてみたが、
やはり痒みは一向にとれない。痒いのは僕の体のもっと奥の部分だ。
僕の中身が痒いのだ。そして、それにはどうやっても触れることは出来ない。
だからこの痒みはずっとずっと続く。……
232千野:03/09/10 01:34
そのおじさんに出会ったのは、空中を電線が支配したままで
ドブ川の中を歩いていたときだった。
おじさんはドブ川の中をうつぶせで浮んで(沈んで?)上流から流れてきた。
「こんにちは」
返事はない。おじさんの耳は川の中のヘドロに埋まっているようだったので、
聞こえないのだろうと思った。耳だけでなく、おじさんの半身がヘドロの中で
見えなかった。
「これからどこへ行くのですか?」
返事はなかったが、そんなものを僕は期待していなかった。ただ言ってみただけだ。
僕はおじさんについていってみようと考えて、それから少しの間、
おじさんと一緒にドブ川の中を無言で歩いた。
おじさんは相変わらずうつ伏せで、禿頭を少し緑色に変色させていた。
真夜中の水は冷たいが、ドブ川はぬるくて、少し気持ちが悪かった。
僕も俯いて歩いてみると、川の水がある地点から赤く濁っているのに気付いた。
僕の足の部分から、鈍い赤が煙のように垂れ流されている。
ガラスの破片か何かで切ったのだろう。
「あ」
流失していく自分の血を見ていて、僕は少しずつ自分が興奮しているのを感じていた。
233千野:03/09/10 01:35
「僕には首から上がありませんが、あなたも僕とおんなじですね。
 体が半分、ヘドロの中じゃないですか。見えないものは、存在しないも同じだから、
 あなたは僕と同じだ。あなたには体が半分ない。同じ同じ」
普段は絶対に口にしないようなことを言う。
人間は誰一人として同じではない。人は皆それぞれ違う個性を持っている。
ただその差異が僅かなものにすぎないだけだ。
それを一つの共通点から同じだというのは、やはり乱暴だ。
僕は乱暴だ。「僕は凶暴だ」
興奮した面持ちで僕は口にする。
川の中を赤い煙がどろどろと垂れていく。
何が嬉しいのか、僕は笑いながら色々なことをおじさんに話した。
自分の過去のこと、最近読んだ本の感想、知り合いのこと、
自分にまとわりつく劣等感についてのこと、どうしようもないこと、
しがらみのこと、今まで誰にも言わなかった、誰にも言う気のなかったことまで、
僕は洗いざらい全部おじさんに話した。それはすぐに終わった。
僕はそうして、空っぽになった。
234千野:03/09/10 01:37
「……」
「  」
「……」
「  」
235千野:03/09/10 01:38
気がつくと、おじさんは消えていた。
僕は既に醒めていて、馬鹿なことをしたなと後悔して後ろを振り返り、
またドブ川を歩いていた。血は出ているが、興味がなくなった。
すると上流から、おじさんが流れてきた。
おじさんは川の中を仰向けに浮んで(沈んで?)いて、
体が半分ヘドロの中に埋まっていた。
ふやけたおじさんは僕の隣まで流れてくると、
死んだ魚のような濁った眼で僕を見て、こう言った。
「お前と一緒にするな」
僕は既に醒めていて、本当に馬鹿なことをしたと後悔した。
236千野:03/09/11 23:01
うわぁぁぁああぁあぁぁぁぁあああああああああああああああッッッッッ!!!!
237千野:03/09/11 23:02
何だこの胸騒ぎは!?
明日に対して嫌な予感しかしない!
人はある事柄に対してわざと最悪の結果を予想して
実際にそれが失敗した場合のショックを和らげるとか
いうらしいが、それとは違う、この感覚はもっと腐っている!
238千野:03/09/11 23:03
何てこった!?
嫌な予感や悲惨な想像にメンタリティまで引き摺られて
いつのまにか結果も何もどうでもいいとそう感じてるのだ。
239千野:03/09/11 23:03
何遍こんなこと書いてんだ僕は!?
何遍こんなこと気にしてんだ僕は!?
ああっ、ダメなのか!?
僕はダメなのかなぁぁぁっっ
ああああああああああああああ
240千野:03/09/11 23:06
ダメだ・・・
全然テンション上がらない。
こんなこと書いてても、何にもならない。
キーボードを打ちながら、こんなにも回りに音がない。
夜の無言、エンジンの音とサイレン、時々人の声。
ここはいったいどこなんだろう・・・
にわかの雷雨に這いこんだ岩窟で、仙人を見た
岩の窪みに座禅を組み、半眼で息をしていた
穀絶ちをして、松葉ばかりを食い、深山の庵に千日間篭った

眼光炯々と、骨と皮に痩せ、
足は衰え、声もない

体には遺骨奇毛が生じ、背中には翅の模様の瘤が出来ていた
見れば胸も腹も空洞と朽ち
何を与えた所で
人にはならなかった
西の長屋に暮らす千里眼の奴
晴れの日 万里先に箱を見た

箱の中には

放射性原子
それが分裂したかどうかを検出する装置
装置が作動すると出る毒ガス

それと猫
死にながら生きている猫を見たという
243795 ◆Yb/yqLRtm6 :03/10/08 07:31
とどけ、とどけ〜
大道に埋まり
千人に踏まれ
蘇生せい
針千本の刺身喰うたら
頬破り針が出て
いつしか同化し
棘のある顔立ちになった
ちりちりや、ちりちり、

千鳥 ヤブサメー!
247393:03/11/12 12:38
私事都合
千思万考するも 此他又明案の有るあらざるなり
249千野:03/11/27 19:28
こうしてここに書き込みをするのは何ヶ月ぶりだろうか。
忙しかったわけでもないし、ネットから離れていたわけでもない。
ただ書き込みをしなかっただけ。それが億劫だっただけだ。
何ていうか、一度何かとの繋がりを少しでも絶つと、膜が張られてしまい、
書き込みや接触なんかをしようとしても、今度はその膜を破くだけの力が余計に必要になって、
結局書き込んだりとか、会いに行ったりとかを面倒になってやめてしまう。
こういうのは自分勝手だから良くないと思うし、
ドツボに嵌ると二度と出てこられなくなりそうで怖い。
別に誰が待っているわけでもないとか思うと気が楽になるよりも、
寂しさを覚えなければいけない。本当は。
この世の中は人間の世界。
250千野:03/11/27 19:29
あー、何か書いてんだ僕は。
251千野:03/11/27 19:35
引き篭もりになりたい。誰とも話したくない。僕に触るな。
個人的なことを訊くな。死ぬまで寝続けたい。
居なくなりたい。ゲロ吐きたい。走り回りたい。
叫びたい。こういうことを書いてる奴を馬鹿にできるようになりたい。
野望が欲しい。めんどくさい。
腹が減らない生き物になりたい。人間やめたい。
別に。
別に。
別に。
252千野:03/11/27 19:40
届かないならそれでいいっつーか
届いても別に何か変わるわけでもないっつーか
変なこと言わないように気をつけて
ふわふわ生きて、煙のように消えたい
透明人間になりたい
無理だ
253千野:03/11/30 20:48
今日スゲーきれいな夕焼けの景色を見た。
まるで空にセロハンを貼り付けたみたいに
人も建物も車も電柱も道も自転車も街の何もかもが赤く染まっていた。
思わず周りをぐるぐると眺めるくらいに、少しだけ興奮した。
そんだけ。
254千野:03/12/03 20:48
ドブ川に落ちた自転車は好きだ。
もう誰にも使われることもなく錆び付いて朽ちていくだけの自転車、
汚い水の流れと車輪に引っかかったゴミ、草、遠くで鳴くカラス。
川面に映った空。排気ガス。ゆっくりと死んでいくだけの空間。
橋の上からじっと眺めていると、何だか透明な気持ちになる。
そんだけ。
255千野:03/12/11 00:53
いつも通っている道に花が供えられているのを見た。
どうやらここで誰かが死んだらしい。
元々車の通りの多い所だから、人死にがあっても不思議はないが、
いつそんなことがあったのだろう。自分がこの道を通るようになってから、
少なくともそういう事故があったということは聞かない。
花束は真冬の風で急速にしなびていき、
僕は今日も早く家に帰ることだけ考えている。
そんだけ。
256千野:03/12/11 00:53
       (  _,, -''"      ',             __.__       ____
   ハ   ( l         ',____,、      (:::} l l l ,}      /      \
   ハ   ( .',         ト───‐'      l::l ̄ ̄l     l     俺  │
   ハ   (  .',         |              l::|二二l     |  低 は  .|
       ( /ィ         h         , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ   |  い 程 │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ',         l.l         ,'  r──―‐tl.   |  な 度 │
        ̄   ',       fllJ.        { r' ー-、ノ ,r‐l    |  あ が │
            ヾ     ル'ノ |ll       ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,.  l   ・    |
             〉vw'レハノ   l.lll       ヽl l ',   ,_ ! ,'ノ   ヽ  _・__/
             l_,,, =====、_ !'lll       .ハ. l  r'"__゙,,`l|     )ノ
          _,,ノ※※※※※`ー,,,       / lヽノ ´'ー'´ハ
       -‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、 _,へ,_', ヽ,,二,,/ .l
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       `''ー-、 l      ト、へ
257千野:03/12/12 00:26
どうも言いたいことを殆ど言えないまま終わってしまうのが多いなと思う。
何ていうか、思考だけが先に行ってしまって、言葉が出来る前に口を開いてしまうから
内容が一足飛びになって、事情を知らぬ相手にはわけがわからなくなってしまう。
これではいけないよなと思い、自分でも考えを整理してから話す努力をしてみるんだけど、
つい考えるのが面倒になって、下手な会話をしてしまう。
ところで〜してしまう、〜になってしまうとか自分の行いがどうしようもないことのように
ばかり言う人間は向上心がないかあるいは自己憐憫が酷いとか、
とにかくろくでもない奴なので見かけたら気付かない振りをして逃げたほうがいいと思う。
そんだけ。
258千野:03/12/12 00:44
コウモリ傘がバキバキに折れた。
雨は強いし冷たいし、いつもの偏頭痛は鈍痛を定期的に繰り返すし、
鼻水でたし、鼻血もでたし、部屋真っ暗だし、リモコン電池切れてるし、
テレビでは今日も皆が自分を正しいほうに置こうと喚いてて、
ラジオでは自分と時代を哀れみながら愛が全てで君がいるから生きてけるとか
安い歌を流してばかりで、
世間では携帯電話を持っていない人間は存在しないことになってるのかなとか考えて
貰い物の栗の和菓子を一個たけ食べて、風呂入って飯食って
電気消して、それから何もしないでボーっとして(この時が一番楽しい)、
ラジオは消して、テレビは付けっぱなしのままで、疲れてるのに中々寝れずに眠る。
そんだけ。
259千野:03/12/16 23:33
どうでもいいような嘘を吐いて、吐いて、吐きまくることで
自分の本性を隠す。それが成功しているうちは良い。
変な奴だ何だの言われはしろ、
それはけして攻撃的な意味で言われるわけではないのだから。
だが問題は嘘のバリアが剥がれて自分の剥き出しの本性を
知られてしまったときだ。
それを見ても周りが何とも思わず、
何だつまんねー奴とか言われるのが怖いんだ。
自分のことをオリジナルだとは思わないが、
それでも稀少なタイプの人間だと思いたいんだ。
そうしないと、自分が埋もれてしまう。
アハハ、何だつまんねー奴。
そんだけ。

/∵∴∵∴\        
/∵∴/∴∵\\      
/∵∴< >∴∴.< >|      
|∵∵∵/ ●\∵|    
|∵∵ /   ∩-*∩    | |     
|∵∵ | ( ・(ェ)・)      | |   <ヨイショッ ヨイショッ
  \ |  (O  )つ      |/    
         ∪"∪''            
 '''" '' ''' '' 
  /∵∴∵∴\        
 /∵∴/∴∵\\      
/∵∴< >∴∴.< >|      
|∵∵∵/ ●\∵|    
|∵∵ / ∩-*∩ | |     
|∵∵ |( ・(ェ)・|<ヨイショッ ヨイショッ
\ ∵| (O  )O |/    
     ∪"∪            
 '''" '' ''' '' ''
262千野:03/12/30 01:12
(がんばれ、がんばれ)
いつの間にか、手に汗握って心からエールを送る僕がいた。
それを斜め後からもう一人の冷めた目をした(目自体ないかもしれない)僕が
うつろに笑いながら指をさし
「偽善者め」
ぼそりと呟いた。
そんだけ。
263千野:04/01/02 03:22
アー、暗闇はいいなあ。
264ati:04/01/08 03:01
ああ、        おまえ 届いたよ。
おまえさんは地下から降ってきたよ。
すごい勢いでな。 なんのこたねえ、気にしすぎさ。
本性なんかわかってる。とっくになあ。
他人に吐いた言葉が自分に返ってきたよ。実は自分に言いたかったんだって。
何にもない、何者でもない自分に苛立っていた。
そんな時 あんた 言ってくれたよね。
本音を言えばよかったんだ、吐き出しちまえば こんなもんなんだ
あの時言った事は 嘘なんかじゃない。
信じる事を決めるのは あんた自身だ。
265名無しちゃん…電波届いた?:04/01/09 00:07
少し間tt。今思い出すからねー。
その間このキャンデーをなめてていいよ。

ごめん。思い出さない。
それ、返してくれる?
やだ、これはもう僕のもんだ。
そして君は思い出せ。
すまんよ名無しちゃん、まじに裸で鼻血出しつつ行ったり来たり部屋を出たり
今人通ったら通報されるよなとかふと思ったり腹筋とかしたり凍えたり震えたりしたりしたりコンセント探したりマジ色々したんだけど無理でありますよ。


269千野:04/01/25 23:53
あははは。
笑が止まらない。
笑いすぎて腹筋痛い。
喉がひりひり痛い。
顔がくしゃくしゃだ。
涙が出てきた。
可笑しくてたまらない。
おかしくてたまらないんだ。
何が哀しいんだ?
何が欲しいんだ?
何が苦しいんだ?
何が欠けてるんだ?
幸福何て感じない。
人生怠けてるよ。
大切なものなんかない。
何もない。
生きてる必要もない。
ならなぜ生きてる?
知るかぼけ。
何かわからないけど、叫びたい気分だ。
でも近所迷惑だ。
やめる。
全部。
なんちゃって。
惰性。
270たち☆こま:04/02/07 04:41
聞いてよ…あなたを見てから涙が一日十止まらなかったんだから。
よくわからないけど いろんな気持ちが溢れ出してきて
幸せで芯でもいいくらいだと思った!
そう…づっと泣いてた。
幸せで、芯でもいいくらいだと…思えた。
特別なにが変わったこともなかったのに。幸せだと思った。
薬の副作用なのか?感情の高ぶりに歯止めが利かない。
訳もわからず声をあげて泣いてた!
私が私を押し隠すから、私は本心の私に驚くんだ。
271tati:04/02/21 02:32
どこ?
272千野:04/02/22 06:16
ジャングルジムの上に老人が座っていた。何をしているのかと見ていると、
老人はポケットから双眼鏡を取り出して近くのマンションを覗き見しだした。
何を見ているのかと気になって自分もマンションを見たが、
マンションの窓には全て黒い紙が貼られていて中に何が有るのかを覗くことはできなかった。
何でこんなものを双眼鏡で見ているのだろうと不思議に思ってまた老人に目を向けると、
老人は黒いマンションに視線を向けたままポケットから缶ジュースを取り出して、僕に寄越した。
缶ジュースは見たことのない銘柄で、少し埃がついていた。
僕はプルトップを開けると飲む振りをして、ジュースを土の上に零した。
こぽこぽと垂れ流されるジュースは真っ黒で、太陽の光を反射してきらきらしていた。
全て出尽くすまで見て、はっとなってジャングルジムを見上げると、老人が哀しそうな顔で僕を見ていた。
それからマンションを指差して
「あのマンションはお前の心だ。あれをどう思う?」
と訊いてきたので
「気持ち悪くて気持ち悪くてしかたないですね」
と答えた。老人は顔をしわくちゃにして僕に何か言おうとした素振りを見せて、
またマンションを双眼鏡で覗き始めた。
「あそこには何が見えますか?」
僕は訊ねたが、老人は無視した。そしてその後何を訊ねても老人は僕を無視し続けた。
興味を失ったので家に帰り、次の日またジャングルジムに行くと、
老人が昨日と同じ姿勢のまま死んでいた。相変わらずマンションは真っ黒だった。
273千野:04/02/24 22:40
空気になって歩いていると、知らない街に来てしまった。
振り返ってみても帰り道がわからない。
仕方ないことだ。自分は今までを大切にしたことなんてないのだから、
思い出も空白だらけだ。
仕方ないので僕は知らない街で生きることにした。
手持ちは泣けるくらいに少ないが、それでも生活しているだけで死ぬのは難しい。
まず住むところを見つけようと、不動産屋を探すことにした。
ここがどこかもわからないので道行く人に道を訊ねる。
「……」
無視された。
「……」
「……」
「……」
何度訊ねても無視された。
僕は少し心細くなり、なぜ無視するんですかと訊ねた。
「無視してるわけじゃないよ。そこにいるのは知ってるし話かけられているのもわかってる。
けど、君は空気じゃないか。空気と話したりすることはできない。
いないことになってるものと接することはできない。消えろ」
言われて僕は、自分が空気になっていることを思い出した。
これでは誰にも自分の存在を認知してもらえない。
自分でなったとはいえ、それが不都合なときにはやっぱり元に戻りたい。
274千野:04/02/24 22:54
僕は空気をやめて元の人間になろうとした。
でもどうすればいいのか思い出せなかった。
手順はわかっている。自分が誰でどんな性格で、なんでそうなったかを
他人の存在を交えて思い出すことができれば空気ではなく肉と血を持った人間になれる。
でも僕は思い出すことができなかった。
自分が誰かを思い出そうとすると脳裏に浮ぶ人物はどうしても自分とは思えず、
その人物がどんな性格なのかを思い出そうとしても何も浮ばず、
何より他人の存在が自分と交わることがなかった。
脳裏に浮ぶ他人たちはいつも自分と思われる人影の横を通り抜けるばかりで、
たまに他人のほうから自分に寄ってきても自分らしい人影が避けてしまう。
こんなことの繰り返しで僕は他人を自分の中に取り入れることができなかったみたいだ。
「自業自得じゃないか」
思わずそう呟くと、周囲を歩く人間が何事かと自分の方を見たが、
すぐにそれぞれ歩いて行ってしまった。
僕は仕様がないので、空気のまま街を徘徊し続けることにした。遠くで電車の音がした。
275千野:04/02/24 22:56
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
276千野:04/02/24 22:58
(((( ;゚Д゚)))〜〜 デイドリームビリーバー(アゲイン)
  ヽ  ヽ    
277千野:04/02/24 22:58
(((( ;゚Д゚)))〜〜 わけわかめ
  ヽ  ヽ    
278千野:04/02/24 23:04
(((( ;゚Д゚)))〜〜 さどがたけ
  ヽ  ヽ    
2791●CLIE ◆GodOnnFcO. :04/02/26 12:39
ところで神ですがなにか?
280名無しちゃん…電波届いた?:04/02/26 18:13
私 は キミ の スレ 好きだよ。

ギリギリ 過ぎる。 もったいないから ageるね。

勿論、悪意は 無いよ。 age る事で キミに 迷惑が かかるかも

しれんが 電波 だし。 気にせず 頑張れ。

今後も 応援 してる。

本当に素晴らしい!
記念カキコだ!
282千野:04/03/11 03:45
犬がいた。僕の周りを覆い尽くすくらい沢山の犬。全て黒色で。
そいつらが歯茎を見せながらうーうー唸って、僕の周りをぐるぐる衛星のように移動してた。
僕はそれを見て犬がなぜこんなに集まっているのだろうと暢気に考えて、
それから自分のおかれている危機的状況に気付いて、
それでどうしたかっていうと、なぜか服を脱いで裸になって、犬の真似をしだした。
つまり僕の周りをぐるぐる廻りだしたんだ。
その僕の行動は思考も含めて全て僕自身とは無関係に行われていた。
僕は僕の周りを全裸で廻っているうちに、
自分の体が黒くなっていることに気付いた。口も裂けて、まるで犬のようだった。
僕は真っ黒な犬に変身していた。さすが夢だけあって、僕はそれをすんなり受け入れた。
そこで世界が暗転して、次に気が付くと、僕の周りに沢山の犬がいた。
犬は僕の周りをぐるぐるぐるぐる歩きながら、牙を剥いて唸っていた。
283千野 ◆.5ex1000no :04/03/11 17:53
(((( ;゚Д゚)))〜〜 神がある日突然僕の前に現れた。
  ヽ  ヽ     神は僕に何か? と言う。願いごとを言えということなのだろう。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 僕は頭を捻った。願いごとを思い浮かべようとした。
  ヽ  ヽ     金欲も性欲も睡眠欲も名誉欲も食欲も孤独を求める欲も
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そうありとあらゆる欲望が僕の脳裡をぐるぐるぐるぐる巡った・・・
  ヽ  ヽ     我ながら俗物だな・・・と思うくらいに。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 更に最悪なことに、僕はその中から一つを選ぶことができなかった。
  ヽ  ヽ     全てを手に入れたいと願ってしまったのだ。
284千野 ◆.5ex1000no :04/03/11 18:13
(((( ;゚Д゚)))〜〜 自己嫌悪に陥りつつも、僕はそれを求めることにした。
  ヽ  ヽ     人間一人がそれを求めることは愚かしく分不相応でしかない。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 何もかもを手に入れることは誰にもできはしない。
  ヽ  ヽ     どんなに優れた人間も、他人の欲望には勝てないのだから。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 でも、神ならもしかして、僕に全てを与えてくれるかもしれない。
  ヽ  ヽ     もしダメでも、それで僕が何かを失うわけじゃない。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 やっぱり神様なんていないんだな、なんて思って
  ヽ  ヽ     愚痴るだけのことだ。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そういうわけで僕は、神に全ての欲望を満足させてくれることを、
  ヽ  ヽ     僕にこの世の全てを与えてくれることを願った。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 神は僕に言った。
  ヽ  ヽ     OK。
285千野 ◆.5ex1000no :04/03/11 18:21
(((( ;゚Д゚)))〜〜 こうして僕は何の努力もなしに、人が望む全てのものを手に入れた。
  ヽ  ヽ     金塊の山で暮らし、好みの女を抱いて、
(((( ;゚Д゚)))〜〜 眠るときには常に安らかな眠りを得て、食べたいと思ったものを食べて、
  ヽ  ヽ     邪魔だと思ったものを殺し、欲しいものを手にいれ、
(((( ;゚Д゚)))〜〜 一人になりたいときは誰も居ない場所へ逃げ込み、
  ヽ  ヽ     車で人を撥ねたりしながら、世界中の誰からも愛された。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そんな生活を過ごしていたら人間はダメになる。
  ヽ  ヽ     ただでさえダメ人間の僕は勿論、ダメになってしまった。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 何をしても心が満たされることがなくなってしまったのだ。
  ヽ  ヽ     完全な平静。悟り。心の死。言葉は何でもいい。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 僕は何も求めなくなった。
  ヽ  ヽ     金がなくても、劣情が湧かなくても、悪夢ばかりでろくに眠れなくなっても、
(((( ;゚Д゚)))〜〜 何も食べなくても、殴られようが蹴られようが、貶されようが、
  ヽ  ヽ     誰からも愛されず、自分の居場所を失い続けても、気にしなくなった。
286千野 ◆.5ex1000no :04/03/11 18:51
(((( ;゚Д゚)))〜〜 何もいらない。
  ヽ  ヽ    
287千野 ◆.5ex1000no :04/03/11 18:52
(((( ;゚Д゚)))〜〜 僕は高層ビルの屋上にいた。
  ヽ  ヽ     風が体を殴るのを無視しながら、柵を掴んで下を見た。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 あれだけ金を無駄遣いし、暴力を振るって、人を殺し、破壊し、
  ヽ  ヽ     無駄なものを造りまくって、欲望の限りを尽くしたというのに、
(((( ;゚Д゚)))〜〜 その爪あと程度しか残っていない街があった。
  ヽ  ヽ     僕一人の欲望では、世界も壊せない。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 でも何も感じなかった。
  ヽ  ヽ     ふと大きな風が吹いた。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 柵を掴んでいた僕の腕は千切れて、体は大空に吹き飛んだ。
  ヽ  ヽ     ぐるぐるぐるぐる。回転しながら落下して、硬い地面に叩きつけられた。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 僕の体はばらばらになって、道を汚した。
  ヽ  ヽ     屋上には柵を掴んで離さないままの腕が残された。二度と元には戻らない。
288千野:04/03/16 22:16
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ウヒャヒャヒャヒャ
  ヽ  ヽ     こいつは笑いが止まらない
289千野:04/03/16 22:18
(((( ;゚Д゚)))〜〜 何しろ人を憎んだんだ
  ヽ  ヽ     それも凄い、殺したいほど
290千野:04/03/16 22:21
(((( ;゚Д゚)))〜〜 自分の中にまだこんな感情の塊が残ってたとはね
  ヽ  ヽ     驚いたよ、無為であれ続けてみるもんだ
291千野:04/03/16 22:26
(((( ;゚Д゚)))〜〜 こんなに嬉しいことはないぜ
  ヽ  ヽ     ウヒャヒャヒャヒャ
292千野:04/03/16 22:28
                    何を笑いながら泣いているんだい? (゜闇。/;   
                                          ノノ|UナFf
293千野:04/03/16 22:32
(((( ;゚Д゚)))〜〜 あんただれ? なにいってんの?
  ヽ  ヽ    どこのだれ? ばかにしてんのか?
                          俺はあんたの心の闇だよ (゜闇。/;   
                                          ノノ|UナFf
294千野:04/03/16 22:36
(((( ;゚Д゚)))〜〜 心の闇?
  ヽ  ヽ    
                       そうさ あんた あまりにも自分の中の闇を (゜闇。/;   
                    見てみぬ振りするから 顔も覚えてないようだな ノノ|UナFf
295千野:04/03/16 22:40
(((( ;゚Д゚)))〜〜 俺は虚無主義者だ そんなものはない
  ヽ  ヽ    心の中は空っぽで 闇も光も何もない
296千野:04/03/16 22:49
                      別に認めてもらう必要はないけどね  (゜闇。/;   
                                             ノノ|UナFf
(((( ;゚Д゚)))〜〜 じゃあ何しに出てきたんだよ
  ヽ  ヽ    
297千野:04/03/16 22:58
                            さようならを言いにきたんだ (゜闇。/;   
                                             ノノ|UナFf
(((( ;゚Д゚)))〜〜 さようなら?
  ヽ  ヽ    何だそりゃ?
                                文字通りの意味だよ (゜闇。/;   
                               俺は消える        ノノ|UナFf
298千野:04/03/16 23:13
(((( ;゚Д゚)))〜〜 消えるも何も、もともとあんたなんか知らないよ
  ヽ  ヽ    
299千野:04/03/16 23:27
                     本当は何も言わずに消えるつもりだったんだ (゜闇。/;
                    でも あんたとは長い付き合いだし       ノノ|UナFf
                     あんたが見てなくても 俺はずっと見てきたからね
                     やっぱりきちんとお別れを言いたくなったんだ
                     あんたはつまらない人間だったけど
                     嫌いじゃなかったよ 
                     一緒にいて楽しいと思ったこともある
(((( ;゚Д゚)))〜〜 
  ヽ  ヽ    
300千野:04/03/16 23:39
(((( ;゚Д゚)))〜〜 あんたがいなくなったら 俺はどうなるんだよ
  ヽ  ヽ     ひとりぼっちになるのかよ
                           心配することはないさ             (゜闇。/;
                          今まで俺が処理してきた感情が       ノノ|UナFf
                           虚無によって処理されるようになるだけだよ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ひとりぼっちになるのかよ
  ヽ  ヽ    
                               人はもともとひとりだよ      (゜闇。/;
                                                  ノノ|UナFf
301千野:04/03/16 23:43
                                でも寂しいね          (゜闇。/;
                                                  ノノ|UナFf
302千野:04/03/16 23:48
(((( ;゚Д゚)))〜〜 別にあんたが いなくなってもどうでもいいよ
  ヽ  ヽ    
                                                   (゜闇。/;
                                                  ノノ|UナF
303千野:04/03/16 23:50
                            それじゃそろそろ 俺は消えるよ   (゜闇。/;
                                                  ノノ|UナFf
(((( ;゚Д゚)))〜〜 どうしても消えなければいけないのかよ
  ヽ  ヽ    
304千野:04/03/16 23:57
                            これはあんた自身が 望んだことさ   (゜闇。/;
                           大丈夫 安心しな              ノノ|UナFf
                            俺が消えれば あんたは何も感じなくなるよ
                            それじゃ バイバイ
305千野:04/03/16 23:59
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
306千野:04/03/17 00:27
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
(((( ;゚Д゚)))〜〜 
  ヽ  ヽ    
307千野:04/03/17 00:29
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
(((( ;゚Д゚)))〜〜 
  ヽ  ヽ    
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
308千野:04/03/17 00:36
          
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
                                (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                  ヽ  ヽ    
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
              
309千野:04/03/17 00:37
          
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
                                (((( ;゚Д゚)))〜〜  ウヒャヒャヒャヒャ
                                  ヽ  ヽ    
                                                           
                                                           
                                                          
                                                      
              
310千野:04/03/20 03:43
そうすれば良かったと今更思うことが多いけど、
あのときに自分がそんな選択ができたとは思えない。
現にできなかったからこそ今の僕があるわけで、
いちいち後悔するのはほんと詮無いことだ。
第一別の選択肢を選んだところで
今よりマシになれたって保証なんかどこにもない。
やっぱり人様に迷惑掛け捲るんだろうしね。
だから僕は後悔しつつ過去に未練たらたら垂らしつつ、
それでも妥協を持って現状を受け入れている。
開き直ってしまえば絶対に勝てなくても、
完全に負けることはないのだから。
311tati:04/03/30 01:52
元気でいましたか?
私はあなたを見ていますよ。
312千野:04/04/08 01:24
      _____
     /∧_∧ \
   ./  < ・∀・)、 `、 <元気かと問われたら寝不足で死にそうと言い
  / /\ \つ  つ、ヽ  調子悪そうだねと言われたら余裕ッスと言う
  | |  ,\ \ ノ  | |   いつでも何でも平気な振りで
  ヽヽ  レ \ \フ / /  感情的な言動も死体の目で実行する
   \ [狗頭蛇尾]  /  それでいいのかと疑問を持ちつつも
    ヽ、 ____,, /    破綻するのを待つばかり
       ||       それは外道という
       ||
313千野:04/04/08 01:29
         /                      __
        / / /               /|\|/|
       /  / /           \     \|  \.|
   『/⌒~ナ-ナ/              \/⌒ノ\  >┐
    |/A // 」                )凵瘁P/◎||\ いつまでも逃げ続けられると
   く//  犬\                ~レ⌒7|(  ノ|\\ 思うなよ
   //\/| \\                 ハ;  ̄/|  | | お前がそうしてそ知らぬふりで
  //  |彡ヨ  \)            ユ二ーノ/ ⌒゚)彡)_ G 暇な時間を流すうちに
  | |   Lイ∩   | |               ~ ̄    )⌒ノ\    へ お前の届かない場所へ
  ((  // | |   ((                 ◇、/ / \\ //U みんな移動しているんだ
    //  ( \         へ へ         (Λ<  \∇/   お前だけがそこにいる
   ((    \\       く/ /\        \\  ◇~     それに気付いたときには
    | |     \>、     / / /\         \>、       もう死ぬしかない
   ∠』      レ´     |\/ / /\       ι/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
314千野:04/04/08 01:31
       へ /\        /\ へ
      \/| \-─-/ |\/
        /   ( '_' )   \
          |  ────   |
        |/  0  0  \|
          || ____  ||    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (\∩ || | V  V | ||   < 死なないでいい方法はないのか
  ⊂l ( |<人 \__/ 人>    | 簡単なことさ 死ねばいい
   ⊂  \ /\____/\     \_________
    \ /            \
315千野:04/04/08 01:32
  , ´ ̄´ヽ`_
 ▲  ° °`ヽ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ■|     ●| < 死ね
 ▼ノ-_ω__ ノ   \_____
    ノ━|
    /  |
   / | | |__
  _|__L_,)_)_,)
316千野:04/04/08 01:34
     v ____
    / ̄     \
   /   _______
   |  /┌⌒┐┌⌒
  ( ⌒v |  ´ | | ` |
  ∫6  └─ つ -┘  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |  ┌─〜─つ < 死ね
   \  \_つ_/    \_________
     \____/
317千野:04/04/08 01:36
      ___ ノ))ヽ
   /        ノ
  /          ヾ
  |    ノ |ノ |ノ |  ノ
  /   ゝ ( 。) l 。)〉ι、
  | (6し    _ 」 |__ノ
  ヽ  ゝヽ  ー /     死ね
    ー|  \ '''' 〉
         ̄ ̄
318千野:04/04/08 01:39
       , ' ´ ` ` 、
       ;       `、
       :  、::;'  ::;  :;  ニヤ......
       :、     `  ;
        :    `'  :'   ;````````````````````````
        `:  、,、、,、 ;'  :::' 死ね
         `:  `` :    `:、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
           :   ;'
      , ' ´' ´   ` `` `、  :'`:
 ,'`:   ;           : :  :' :'
 `: `:  : :          : : :' :
  `:、`:、 : :          : ;:' :'
   `:  :、 :          : : :'
319千野:04/04/08 01:40
    , '´         :::::::::::ヽ、
   /     ,/ ||| \,  ::::::::::ヽ
   |   =="       `== ::::::::|
   |   -=・=-′ ヽ-=・=- :::::::::|  死ね
   |               ::::::::::|
   |     (_人_)   ::::::::|
    'ヽ__        :::::::::::/
320千野:04/04/08 01:41
| |::::::::::::::     :;                 | |
| |::::::::::::......:::::::...... :;                 | |
| |:::::::::::::::l'''"~`'li,- i:::::    / i',il'"~`''li      | |
| |:::::::::::::::i , ・  ,i!..ノ;;::::::    i::::il、 ・  ,|!:    |  |
| |:::::::::::/'''`゛=='" /::;;:::     ;;;::::`''=='",,      |  |
| |:::::::::::}     (;;;;●   ● )::::::::         |  |    死ね
| |::::::::::::{    /;;::::::i:::::..  i   i:::::        |  |
| |:::::::::::::}   /;;::::;;i;;;;;;;;;;;,,,,,l    i::         |  |
321千野:04/04/08 01:44
            ##############
            ##############
           |          |
           |  \   /''  |
           |  <。>  <。>  .|
           |    .(、,)    |     死ね
           |  ヘ_,、_ハ  .|
  「\ n      |   |----|   .|     . n /7
 ヘ  Y |      |   \_/    |       | Y  /
  \_  \   /          \    / _/
    \  \/             \/  ./
      \   /|          |\  /
       \/  |          |  \/
322千野:04/04/08 01:45
   |               /|
   |     , -──-、    / |
   |   <_ ( {} ) _ヽ  /     |
   | i     ̄ ̄ ̄   /     |
   |ヽ )         /         |
   |__      /        |    死ね
   |vvvV冫 /           |
   | ̄ ̄ /               |
   |   /  ___,--───--、|
   | /_,一´
   |//
   |/
323千野:04/04/08 01:51
それは発作的なことだった。
昨日までの希望はあっさりと挫折して、
僕は死ぬことにした。
死ななければならないと思った。
負け犬は死んだほうがいいのだ。
324千野:04/04/08 01:58
                       __
                    / ̄ __\
                    | /,二 ,二Τ  やってみろよ
                    |_|__|  /| ヽ|   やれ 死んでみろ
                   (6  `- っ-´})  飛び降り首吊りメジャーどころいっとくか?
                   / \`――`ノ   電車に飛び込んでミンチもいいんじゃねぇの?
                   ノ /^ /⌒l ~)_)  手首切り落とすのも見ものだよなァ
                  |  `、_^^ ノ  |   なんなら頚動脈切れよ 剃刀はないが包丁はあるだろ?
                /__/⌒l |  |   感電死はどうだい? 腹割いて苦しみながら死ぬのもオツだぜ?
          XXXXXXX|     |― | | ̄ |_ さあ死ぬ手段は幾らでもある お前の苦手な自由だ
      XXXXXXXXXXXX`― - |  | |     ) 好きなものを選べばいいさ
    XXXXXXXXXXXXXXXXXX|   ̄)  ̄  
             XXXXXXXX` ― ´
325千野:04/04/08 02:01
                       __
                    / ̄ __\
                    | /,二 ,二Τ  後のことは考えんなよ
                    |_|__|  /| ヽ|  それは卑怯ってもんだ
                   (6  `- っ-´}) どっちみちお前が消えて困る奴は少ない
                   / \`――`ノ  そうなるように生きてきたんだものな
                   ノ /^ /⌒l ~)_) 頼りもしないし頼られもしない
                  |  `、_^^ ノ  |  基督者でも目指してたか?
                /__/⌒l |  |  できそこなった分際で
          XXXXXXX|     |― | | ̄ |_ 
      XXXXXXXXXXXX`― - |  | |     )
    XXXXXXXXXXXXXXXXXX|   ̄)  ̄
             XXXXXXXX` ― ´
326千野:04/04/08 02:07
                       __
                    / ̄ __\
                    | /,二 ,二Τ  泣くなよ気色悪い
                    |_|__|  /| ヽ|   俺はお前のそういうところが
                   (6  `- っ-´})  大嫌いなんだよ
                   / \`――`ノ   泣いてるときには涙くらい流せ
                   ノ /^ /⌒l ~)_)  顔色一つ変えないで
                  |  `、_^^ ノ  |  笑顔ばっかしてんじゃねぇよ
                /__/⌒l |  |  それがお前の限界さ
          XXXXXXX|     |― | | ̄ |_
      XXXXXXXXXXXX`― - |  | |     )
    XXXXXXXXXXXXXXXXXX|   ̄)  ̄
             XXXXXXXX` ― ´
327千野:04/04/08 02:09
                       __
                    / ̄ __\
                    | /,二 ,二Τ  つまり死ねないわけだ
                    |_|__|  /| ヽ|
                   (6  `- っ-´})
                   / \`――`ノ
                   ノ /^ /⌒l ~)_)
                  |  `、_^^ ノ  |
                /__/⌒l |  |
          XXXXXXX|     |― | | ̄ |_
      XXXXXXXXXXXX`― - |  | |     )
    XXXXXXXXXXXXXXXXXX|   ̄)  ̄
             XXXXXXXX` ― ´
328ナイトヘッドたち:04/04/19 05:36
イカの内臓腐らせれば酸欠で死ねる。
練炭よりも手ごろだ。火事の心配もないしな。
心を狂気に変えていき続けるしかなかった。獣の心は変えられない。
何度も自分の中の獣から手を引きそうになるが、喰らっちまったのは自分で
同化し続けて、他の物を腐敗させていくしか力がねぇ…どうしちまったんだ?
この世には弱者しかいねーんだもんな…。
自分の優しさが自らを傷つけていたんだ。
与えられた苦しみさえ降ろす事が叶わずに 狂気に踊る。
329名無しちゃん…電波届いた?:04/04/26 18:39
死ねないんだったらこの女とセックスしてこいよ。

 http://www.maimu.com/talents/horishitamari.html
330名無しちゃん…電波届いた?:04/04/26 18:46
稲葉君へ
盗聴器はやめて下さい
331名無しちゃん…電波届いた?:04/04/26 19:00
稲葉を一生恨みそう
332名無しちゃん…電波届いた?:04/04/26 19:02
わかったから稲葉ってなんだよ。
あんまりしつこくすると嫌いになるよ。
もう降参したんだからさ。
333千野:04/04/28 00:17
てst
334千野:04/05/02 01:48
>>328
狂気に踊っているうちはいい。
何も考えずにどうしようもない焦りだけを背中に感じていればいいのだから。
問題は踊り疲れたディスコの帰り。
疲れて公園のベンチに座ってほっと一息コーヒータイムのそのときだ。
真っ黒暗闇の公園で仄かな街灯の灯りの下で、自分ひとりになったときだ。
そこでは何も目隠しをしてくれない。狂気も自分を匿ってくれない。
暗闇に何かの視線を感じながら、自分がひとりでしかないことに対峙しなければいけない。
周りはその存在をほのめかしつつ何もせずに全てを本人に任せて見守り、
本人はわけのわからない決断を迫られる。
死ぬか生きるか、本人だけが深刻な問題を延々考え続けなければいけない。
まるで拷問のようじゃないか。
335千野:04/05/02 01:52
>>329
知らない人間とそういう行為をすることはないよ。
死ねないからといって自分の遺伝子を残したいわけでもなし、
他人に裸を見られるのはあまり好きじゃないというか嫌いだし。
336千野:04/05/02 01:57
>>330
盗聴器を使うほど他人の何を知りたいというのだろう。
独り言? 生活の音? 交友関係? 性癖?
そんなものを知ってどうするというのだろう。
僕にはわからない。
ただプライベートなことを暴かれる不愉快は知っている以上、
盗聴器はやめてくれと言わざるをえない。
稲葉。
稲葉。
きこえているか、稲葉。
337千野:04/05/08 14:51
>>331
誰かを怨み続けることは難しい。
並大抵の精神ではできることじゃない。
感情はそれほど強いものじゃないんだ。
一時激しくても、時間が経てばだんだん弱くなってしまう。
人には生活があるからね。その中で感情は磨耗していくんだ。
そして弱まってしまった感情を元に戻そうとすると、今度はその本質を見失う。
同じことを願い続けることで、憎んでいることそれ自体の価値がわからなくなってしまうんだ。
それは憎悪だけじゃなく、どんな感情にも当てはまる。
恋愛感情だろうが同情心だろうが人の心は移ろっていく。
だから誰かを怨み続けるというのは難しい。
何より、そんなものに一生をかけるのは無意味だよ。

>>332
>>332氏が終わったと思っていても、まだ終わっていないということなのだろう。
降参しようが何しようが、相手が終結を認めていないのだから仕方ない。
勿論その程度によるけどね。
そしてその程度が僕にはわからないので、何とも言えない。
ところでしつこい人間というのは僕もあまり好きじゃない。
中でも結論あり気でやってきて人の話を聞かずに
こちらに自分の正当性だけを認めさせようとという人間は苦手だ。
彼らに対しては正しいとか間違ってるとかそんなことが
どうでもいい類の人間と議論しようとするのが間違っている
と唱え続けるしかない。
算数じゃないんだから、答えなんかあるかよとね。
338千野:04/05/12 17:58
僕の憎しみが僕を殺すとき、誰もが僕にこう言ってくれ。
「自業自得」
そして指差して笑ってくれ。
こいつは俺たちとは違うと笑ってくれ。
そうしたら、僕は顔を歪めながら死んでいけるから。
339千野:04/05/12 18:01
転がった死体について僕は無責任になろう。
後は勝手にしてくれ。
煮るなり焼くなり、解体するなり壊すなり。
340千野:04/05/12 18:03
僕が死んで、泣くのだけはやめてくれ。
それが本気だろうが欺瞞だろうが、やめてくれ。
僕の死については唾棄するか歓喜するか無関心か、
このどれかであってくれ。
341千野:04/05/12 18:05
要らぬ解釈もやめてくれ。
僕はそれを阻むためにあらゆる努力をしてから死ぬだろう。
どのような状態であっても。その努力は汲んでくれ。
342千野:04/05/12 18:08
未来についてわかることなんてないんだ。
何を言おうが説得力のない言葉だし、戯言くらいいいだろう。
明日明日がやってくるなんて、誰も断言できないんだから。
343千野:04/05/12 18:10
劣等感の塊を犬に食わせたら、僕は超人になった。
超越者になれた。これほど嬉しいことはない。
ないはずなのに、何も感じない。これが嬉しいということなのか。
344千野:04/05/12 18:12
君は誰だと言われれば、
「誰かだ」
と言い、君は誰だと言われれば、
「誰かだ」
と言う。
そこで君は笑う。得体の知らない安心感。
345千野:04/05/12 18:18
浮上せよ。
呼吸せよ。
閉じ篭もるな。
息をしろ。
息をしろ。
息をしろ。
346千野:04/05/12 18:21
吐くんだ。嘔吐しろ。何もかもを吐き出せ。
煩悩を吐き出せ。感情を吐き出せ。喜びを吐き出せ。血を吐き出せ。
怒りを吐き出せ。悲しみを吐き出せ。昨日食べたものを吐き出せ。
水を吐き出せ。胃液を吐き出せ。優しさを吐き出せ。己自身を吐き出せ。
そして周りを不快にさせろ。
からっぽになれるぜ
347名無しちゃん…電波届いた?:04/05/12 19:09
seki
348ななこ ◆IMhKQ93Npk :04/05/13 03:21
お引越しの時、20円葉書を発見したためわたす宛に投函してみた。
きっと、200円葉書であったならば確実にわたす宛に届いていたのだろうと思ふ・・・
349ぬけがら ◆TV..sa27E2 :04/05/13 04:49
宛先を書かなければ届かないよ。
351名無しちゃん…電波届いた?:04/05/18 21:10
保守1丁入りまーすw
 
353千野:04/05/27 00:50
      ||
     Λ||Λ
    ( / ⌒ヽ
     | |   |
     ∪ / ノ
      | ||
      ∪∪
354千野:04/06/12 02:07
最近、人間関係がループしていることに気付いた。
>354
それに気付いただけ偉い。

思い切って傾向と対策をこのスレ上で分析してみてはどうだろう。
上手くいけばウンモ星人辺りにコンタクトできるやもしれん。
356千野:04/06/23 01:28
>>347
季節の変わり目にはいつも体調を崩す軟弱者の僕ですが、
咳が止まらない時ってのは辛いですよね。
ゲホゥゲホゥゲホゥ。そんな感じで言葉を喋ることもものを食べることも
叶わないまま、ゲホゥゲホゥゲホゥ。苦しい。
周りの人も最初は心配してのど飴とかくれたりするんですが、
いつまで経っても止まらないのでだんだん怪しんできて、
そのうち興味なくしてどっか行っちゃいます。
それはどうでもいいんですが、本当は少し苦しいかもしれない。
でもいいことが一つ。腹筋が強くなります。硬いよ。
357千野:04/06/24 20:25
>>348
20円葉書であれ200円葉書であれ、あなたが自分がどこにいるのかを
把握していなければ届かない。葉書、それ自体はどこへでも行けるけど、
あなたはどこに行けばいいのかを葉書に明確に答えられなかった。
だから葉書はどこにも行けず、あなたの元へは届かない。
でも安心してください。葉書は失われたわけじゃない。
行くところがなくて立ち止まっているだけだ。
葉書に書かれた自分宛の文章はまだ誰にも覗かれていない。
葉書は宙ぶらりんのまま、誰にも所有されていない。
もしもそこに個人の重要な秘密が書かれていても、あなたの秘密は護られている。
ただし、葉書は二度と戻ってきません。
358千野:04/06/25 09:53
>>349
言うは易し、山下清。やんのは難しい、恥ずかし固め。
一体この世のどこの誰が自分の宛先を知っていようものか。
自分の顔すら鏡越しにしか見ることのできない僕たちに
明確に現在の自分の居所を掴むのは無茶ですがな。
それでもできると言う人もありましょうが、大抵過去の自分の居場所を
突き止めたに過ぎず、現在を見ることもできないことばかり。
テレビジョン。
359千野:04/06/28 01:27
>>350
何も見えないよ
360千野:04/06/28 01:42
光←見えなくなる←それも錯覚←目の前が真っ暗になる←いつも通りだ←
←なぜか嬉しくなる←壁のポスターが笑っている←このバンドは悲惨に解散した←いつも通りだ←
←自分の無能さに愕然とする←言い訳する←全ての優しさを疑う←いつも通りだ←
←テレビつける←笑ってる←吊られて笑う←少し気分がよくなる←すぐに不快になる←いつも通りだ←
←家に帰る←電気つける←冷蔵庫開ける←牛乳飲む←ネットする←疲れた←風呂入る←食事←電気消す←考えてしまい眠れない←いつも通りだ←
361千野:04/06/28 01:49
自分が他人と違うのは知ってるよ、指摘されなくても。
知ってるから、できるだけそっちに合わせてるんだよ。
僕そのままでは誰にも受け入れてもらえないからね。
362千野:04/06/28 02:01
勝負をしない人間が負けることはない。
ただ敗北感だけが彼を支配する。
そして敗北感は雪ぐことができない。
勝者を持たない彼には打ち克つ敵が存在しないからだ。
363千野:04/06/28 02:08
絶望の耳を削ぎ絶望の目をほじり
絶望の口を塞ぎ絶望の首を絞める
そんな前向きさがあってもいいはずだ。
それがダメだというのなら貴方はぼくに死ねと言うべきだ。
心の底から死ねと言うべきだ。
364千野:04/07/01 00:58
>>351
生き残ることについて言ってしまえば僕はそれほどには生に拘りはないのです。
理由は人間というものは結局のところ他の動物と同じで時間が経てば死ぬからです。
それで長く生きるのは人間という生き物が繁栄するために、子孫を残していくためだからですが、
僕と言えば恋人もいなければ心を許した人もいないわけですし、また、
自分の遺伝子を残す行為に対しては消極的ですから、つまりは子孫を残さない人間なわけですから、
長く生きる必要はないのです。死はやはり恐ろしいですが、いつも自分などはいつ死んでも構わないと
覚えています。できるなら自分の痕跡を残したいという希望はありますが、それも絶対ではもうないです。
365千野:04/07/01 02:02
>>352
何も見えないよ。
366千野:04/07/03 04:12
>>355
どうして僕は生きてるんだろう・・・。
そんな疑問が湧いてきて、僕は頭を抱えた。
部屋はカーテンを閉め切って、明りもないので、暗い。
こんな中で僕はテーブルの上に麦茶を置いて、
答えの出るはずのない、答えを探していた。
パラ、パラ、パラ。近くの本をめくると、そこには
『生きる意味というものは人間一人で見つかるものではない。』
とか書かれていた。
確かにそういう一面もあるな、と思い、
僕は人間一人が存在し続ける部屋から脱出した。
そして途方に暮れた。
真夜中の街で、僕は一体誰に会えばよいというのだろうか。
誰が僕に存在理由を与えてくれるというのだろうか。
自分の体に他者との繋がりを探索してみたが、どこにも糸はない。
思えば僕には何でも話せる友人というものがなかった。
それは全面的に僕に責任がある。
僕はこれだけ生きていて、人間というものを未だ認めることができずにいる。
尊敬する人間も、信頼できる人間も、仲間も、味方も、敵も、
自分と対等な人間が僕の中には一人も存在していない。
在るのは自分と、それ以外だけだ。
そしてこの二つは絶対に交わらないと僕は信じていた。今のところ、その通りだった。
僕は自分の体と世界との間に壁の存在を感じた。
壁は目に見えない空気の流れで、他者と僕とを繋ぐ糸を圧力によって切断してしまう。
どうやら僕はまだ部屋の中にいるらしかった。
367千野:04/07/03 04:13
結局、僕は街を徘徊することにした。
僕は一人でしかなく、生きる意味は手に入れられないらしいが、
こうして街を歩いていればもしかしたら奇蹟が起こって、
僕は他人を認めることができるようになるかもしれない。
そんな人間と出会えるかもしれない。
そんな風に思って。
夜の街の人通りはやはり皆無に等しい。
ときどき車が横を走っていくのが、異常に印象に残る。
誰も居ないわけじゃない。みんな家に閉じこもって眠っているのだ。
僕は電灯がやけにチカチカするので、なるべく暗闇に寄って歩いた。
鈴の音がした。
僕は音の方を向いた。
人がいた。女の人だ。
「こんばんわ」
女の人は何も言わない。長い髪の毛を前に垂らしているので、
表情も推定年齢も顔の形も、何もわからない。
女の人は僕に手を差し出した。僕は身構える。
女の人の掌には、鈴が乗っていた。僕はそれを受け取ってそいつを眺める。
掌の中の鈴はところどころ赤く錆びていてざらざらしていた。
飽きて顔を上げると、女の人はいなくなっていた。
困惑して周りを見るが、闇があるだけだった。
この暗闇の中で一度見失った人間を見つけることはできない。
僕は仕方なく、鈴を振ってみた。
音は鳴らなかった。
「こんなものを貰っても、困る」
368千野:04/07/03 04:14
仮令チカチカ明滅していても、電灯を避けるのはやめようと思った。
さきほど暗闇の中で人を見失ったように、暗闇の中では何も見えない。
中にいる以上、僕の姿もまた誰にも見えないのだ。
これでは誰かと出会うことは難しい。
だから僕は電灯を避けるのをやめようと思う。
自分の姿を晒さずに暗闇にいて眺め続ける限りは僕はただ傍観者にしかなれない。
「ああっ」
光が目に刺さった。
369千野:04/07/03 04:15
廃墟を見つけた。この街に住んで長いが、こんな場所があるのを初めて知った。
表札が転がっている。拾うとそこには、『長濱』の文字。
「長濱さん、いっらっしゃいますか」
返事はない。誰もいないようだった。ここでは誰も眠っていない。
僕は靴を履いたままあがりこんで、置き去りにされた畳の部屋に入った。
この部屋には壁がない。畳は完全に変色していた。
僕はそこに座り、夜風を受けながらさっき自販機で買ってきた水を飲んだ。
水は冷たく、夜風も冷たく、部屋は完全に外と同化していた。
長濱さんはもういない。
370千野:04/07/03 04:16
児童公園には電球が一つ。
猫の額ほどの広さしかないため、それで事足りるのだ。
遊具も少なく、赤い滑り台と青いブランコ、砂場、
それとコンクリートのシリンダー(名前がわからない。土管?)があるだけだった。
僕は子供の頃、ここで遊んだ気がする。
でももう記憶はボロになっていて、誰と遊んでいたのかも何をしていたのかも
抜け落ちて思い出せない。ただ、僕は昔ここにいた。
そして同じようにここにいた人間がいるはずだった。
僕はなぜかその人物に会えるかもしれないと思い、
児童公園の中で少しの間待ってみることにした。
誰も来なかった。当然だ。今はもう、昔じゃない。
僕は砂場に向かい、残したままの水を零した。
小さな水溜りができて、すぐに砂の上の染みになって消えていった。
371千野:04/07/03 04:17
手紙を拾った。それはもちろん僕あてではなく、誰かに向けて書かれたものだった。
ただ宛先が書かれておらず、僕はこれは誰かに向けたものではあるが
誰かに届けるためのものではないのだろうと推理した。
内容は大したことのない一人の人間の愚痴で、延々と
弱い人間はこの街では生きていけないとか
どうして自分のやっていることを理解してくれないのかとか
目上の者をあいつ呼ばわりして悪口雑言を並べたりとか
そんな言葉が列ねられていた。
僕は読んでしまったことに罪悪感を抱いた。
一人の人間の感情を見てしまった。
どれもうそ臭く感じてしかたなかった。
僕はこれを闇に放棄することにした。
近くの橋から、川に手紙を捨てることにしたのだ。
この手紙が水に溶けるかどうかは知らないが、
これでもう他者の目に触れることはないだろう。
僕は手紙を書いた人間のことを思った。
なぜこの人物は自分の感情を落としてしまったのか。
故意なのか過失なのか。
どちらにせよ、僕は感情を無闇に晒すのを嫌悪していた。
こんなのはないほうがいい。
手紙は川の中に沈んでいった。
ふと、足許に環があるのに気がついた。
それは犬の首輪だった。
372千野:04/07/03 04:23
転んだ。
何もない道路で躓いてしまった。
掌に小石が刺さって、血が出てきた。
僕は誰も見ていないのに惨めな気持ちになって、空を見上げた。
夜空に向かうように聳えるマンションの一室に明りがついているのが見えた。
誰か知らないが、まだ眠っていない者がいるようだ。
誰なのだろう。もう誰もが眠りについてしまった夜なのに、
未だ覚醒している人間とは。
僕は夢想した。ひょっとしたらこの人なのかもしれない。
僕と同じように睡眠が困難で、僕と同じように自分の部屋を
他人が入れないように自分だけの空気で充たしてしまった、
僕と同じような人間。僕と対等な。
根拠のない空想は僕の中で肥大化して、
僕はマンションの人間の会いたいと思い始めた。
でもそれはできなかった。
僕の位置とマンションでは高度が違いすぎるのだ。
僕の位置からはマンションの光は確かに見えているが、
マンションの人間からはおそらく僕は見えない。
先ず僕たちには接点がないのだ。
手を伸ばしても空は高く、全然届かない。
373千野:04/07/03 04:24
部屋に戻り、僕は眠る真似をした。
結局、答えは見つからず、相変わらず僕は一人のままで、
誰とも出会うことができなかった。
だが僕の掌には鳴らない鈴がある。
僕は夜の街を彷徨して、気がついたのだ。
確かに他人の存在があることに。
この街には僕以外の人間が生活している、いた。
これまであらゆる物事が、あらゆる人たちが僕の上を通り過ぎて行き、
これからあらゆる物事が、あらゆる人たちが僕の上を通り過ぎて行ってしまうだろうが、
誰とも繋がっていなくとも、他人のことを確かな存在として認識できる。
おそらくこの感覚も時間が経てば朧なものになってしまうのだろうが、
僕はそれが何だか嬉しかった。
何度振ってみても、鈴は鳴らなかった。
374千野:04/07/03 04:36
(((( ;゚Д゚)))〜〜 複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、
  ヽ  ヽ     様々な謎や疑問を徹底的に究明する、私が探偵局長の東京コミックショーでございます
375千野:04/07/03 04:36
(((( ;゚Д゚)))〜〜 レッドスネークカモ〜ン
  ヽ  ヽ    
376千野:04/07/03 04:38
(((( ;゚Д゚)))〜〜←寝癖
  ヽ  ヽ    
377千野:04/07/03 21:11
電波
  ↑                                               最電波
  │                             ヒットマン      ごろー
  │          エルバッキ―                            千野
  │                 蛍子        会長           プーゴル
  │    暇すぎ    無口なしまりす
  │         ぽち      うあああああ      すきやきっち@似非学者 (故)1
  │     ぴのこ      拓也           ☆☆USA☆☆   人肉
  │     イクラチャン  突ける      如月  おどぅ        予言者(`´)キッ
  │       まる  禁煙さん  1@CLIE           保険のセールス
  ┼ 春乱まんこ               院長                       真琴
  │   生娘      うさぎ  ( ゚ー゚)         伊賀 ツァーイカ
  │      美咲先輩    サヴァン                 ロビンマスク
  │   さえちゃん  たち βακα   G瀬川      電帝    ゆき 負け犬
  │ ぱるぷんちょ    くりーむ            暗黒     よしを
  │    窒猫        やんやん☆ミ     コンビにまりあ      恐れ  鳥羽
  │ 後藤田   ムサーオ                RadioWave    くも男
  │ミルキーちゃん      ななこ             あまなつ感
  │      えみるさん      電波姫                  月に疲れたピエロ
萌│  ナントカシロ!!( ;・ω・)σ  ハナコ (´・ω・`)
ゑ┼────────────────┼────────────────→カコイイ
  ↓
お花畑
378千野:04/07/04 18:11
(((( ;゚Д゚)))〜〜 散歩をしていて↑を拾った。
  ヽ  ヽ     たかだか一年二年前のものだというのにもうこの辺りを歩いていない人も多い。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 思う。日常というものは何て速いんだ。
  ヽ  ヽ     同じところにいたがる人間を置いて、どこへ行ってしまおうというんだ。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 いっそのことスピードに追いつけない僕は切り捨ててくれればいいのに、
  ヽ  ヽ     周回遅れのまま、僕は脇を走り抜けていく日常を眺めるしかない。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そんなだから、もう追いつけないと思って僕はだらけて、
  ヽ  ヽ     走るのをやめてしまった・・・
379千野:04/07/04 18:20
(((( ;゚Д゚)))〜〜 遠いッスよ〜! これでも全速力なんスよ〜!
  ヽ  ヽ     脇腹痛いッス〜! あ、こけた。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 うおおお! 血が出てる、血が垂れる。
  ヽ  ヽ     俺の血って結構黒いんだな。そんなものなのか。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 俺って結構腹黒いもんな。そんなだから血だって黒くなるよ。
  ヽ  ヽ     自己中心的に過ぎるんだから、綺麗な色はしなくなるよな。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ああ、俺は・・・。俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は。
  ヽ  ヽ     あ、走るの忘れてた。
(((( ;゚Д゚)))〜〜  動かないうちに、もうあんなところに行ってしまった。遠いなぁ。
  ヽ  ヽ     ダメなのな・・・もう。
380千野:04/07/07 01:02
              そんなことはないさ!                  __
                                             ヽ  ヽ
381千野:04/07/07 01:03
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・誰?
  ヽ  ヽ    
              首なしだ!                        __
                                             ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 どっから入ってきた?
  ヽ  ヽ    
               窓から。                          __
                                              ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 入るんなら玄関からにしてください。
  ヽ  ヽ    鍵は開いてます。
               すまない。話がしたくてつい不法侵入してしまった。 __
                                               ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 で、話ってのは・・・やはり
  ヽ  ヽ    俺がダメなのかどうかってことですか?
              そうだ。アンタはまだダメじゃない。           __
              日常はあんな遠くへ行ってしまったが、         ヽ  ヽ
              まだ走れば間に合う。
382千野:04/07/07 01:04
(((( ;゚Д゚)))〜〜 本当かい?
  ヽ  ヽ    俺はまだ間に合うのか?
                ああ、全力で走ればまだ追いつける。       __
                                              ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・。ならダメだ。
  ヽ  ヽ    俺には本気を出して皆に追いつこうという気力がない。
                そんなことは百も承知だ!              __
                                               ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そう。
383千野:04/07/07 01:05

                 だから提案がある。                  __
                                               ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 提案?
  ヽ  ヽ    
                  突然だが俺は日常に入れてもらえない。     __
                  なぜかわかるか?                   ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・他人のことなんか知らない。
  ヽ  ヽ    
                 俺が日常に疎外されるのは、             __
                 俺が見てのとおりの首なしだからだ。         ヽ  ヽ
                 俺には気力がある。だが日常には首なしはありえない。
                 だから俺は首なしである限り日常には受け入れてもらえないんだ。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そりゃ大変だな。
  ヽ  ヽ    
                  他人事じゃないぜ!                  __
                                                 ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 (他人事だよ・・・)
  ヽ  ヽ    
                 そこで提案だが、アンタには俺にない首がある。   __
                 俺にはアンタにはない気力がある。           ヽ  ヽ
                 これを交換しよう。そうすればアンタは日常に追いつけるし、
                 俺は日常に受け入れてもらえる。
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・。
  ヽ  ヽ    
                 どうだろうか?                       __
                                                 ヽ  ヽ
384千野:04/07/07 01:05
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そうしたら俺、変われるかな?
  ヽ  ヽ    
                    それはアンタ次第だ。                 __
                                                  ヽ  ヽ
(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・。
  ヽ  ヽ    

(((( ;゚Д゚)))〜〜 いいよ。交換しよう。
  ヽ  ヽ    
                    そうか!                         __
                                                  ヽ  ヽ
385千野:04/07/07 01:06
  ヽ  ヽ(((( ;゚Д゚)))〜〜     
                                                   __
                                                   ヽ  ヽ
                       (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                        (((( ;゚Д゚)))〜〜 __
                                                   ヽ  ヽ
                                                 (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
386千野:04/07/07 01:07
 __    ・・・。
 ヽ  ヽ
                                           ・・・。   (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
 __    おお! 何だか得体の知れない感情が湧いてきた。
 ヽ  ヽ   これが自信っていうものなのか! 何でもできる気がするよ!
                                           ・・・。   (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
 __    これなら日常に追いつける!
 ヽ  ヽ   失敗を恐れない今の俺は全力を出せるだろう!
                                           ・・・。   (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
 __    ありがとう首なし! アンタには感謝するよ!
 ヽ  ヽ
                                           ・・・。   (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
 __    それじゃ時間が勿体無い!
 ヽ  ヽ   俺はもう行くぜ!
                                           ああ。   (((( ;゚Д゚)))〜〜 
                                                   ヽ  ヽ
387千野:04/07/07 01:08

(((( ;゚Д゚)))〜〜 ・・・バイバイ。
  ヽ  ヽ
388千野:04/07/13 03:35
神様によって僕とかいう存在は正式に否定されることになりました。
よってこれからは僕はどこにもいないことになり、
誰からも相手にされないこととなります。
でも安心してください。誰からも認識されなくとも、
誰からも必要とされなくとも、僕は不明の存在として生き続けるだろう。
人間は孤独によって心を壊すかもしれないが、孤独によって死ぬことはあまりない。
人を殺すのは孤独ではなく、喪失感だから。
失うものを持たない人間はそういった意味ではタフネスになる。
でもその代わりに誰にも理解されないくらいのしょうもない理由でいなくなるけど。
389千野:04/07/13 03:48
人々よ! 人々よ!
僕の声を聞いてくれ!
僕は寂しいんだ! 悲しいんだ! 辛いんだ!
幸福になりたいんだ! 独りはイヤだ! 人と深く付き合いたいんだ!
心の置けない人間が欲しいんだ! 強い体が欲しいんだ!
人気者になりたいんだ! 味方が欲しいんだ! 人に認められたいんだ!
死ぬのが怖いんだ! いつも怖い夢を見るんだ!
明日が不安なんだ! 不安で不安でどうしようもないんだ!
 \_______ ○_______/
             o  
             ゜
        (((( ;゚Д゚)))〜〜
          ヽ  ヽ
390千野:04/07/13 03:50
いいことなんかなんにもない
それでもこのよは てんごくさ
391千野:04/07/13 03:50
バカ
392千野:04/07/23 01:09
僕はまるで泥でできた人形のように
水に溶けたかったのです
393千野:04/07/23 01:22
跡形も残さずに消えたかったのです
なぜなら僕は今まで生きてきて一度たりと
自分が生きていると感じたことがないからです
こう言うと僕の生まれや育ちを不憫なものと
勘違いされるかもしれませんがそうではなく
僕は純粋に自分の存在と他の世界との結びつきを
感じ取ることができないのです
自他境界線を発見することができないのです
僕には強烈な自我があると昔言われたことがありますが
実際にはそんなものはどこにもなく
僕はどこにもいないのです
まるで幽霊です
にも拘らず僕は幽霊になれないのです
肉体が僕という幻を惰性的に保守する所為です
形のあるものは存在しているということになっているからです
誰が決めたのかはわかりませんがそういう呪縛が僕を消滅から
保護してしまうのです
だから今日も僕はふらふらしています
生きているのか死んでいるのか
誰も教えてくれないような
この陽射しの中で
終わりを待って
ずっと
歩いているのです
394千野:04/07/23 01:55
(((( ;゚Д゚)))〜〜 僕は一度、全てを壊したかったんだ
  ヽ  ヽ     今の僕の足場になっているものを全てね
           そうしたら何だか、自由になれる気がしてさ
           今までは遠慮して行くことのできなかった場所へ
           逃げ出せるかもしれないと思ったんだ
           でもね、足場を壊している最中に気付いてしまったんだ
           僕の足が足場に完全に埋まってしまっていることを
           自由になるにはもう、自分の足を切り落とすしかないってことを
           ハハ、思わず笑ってしまったよ
           全部もう、手遅れなんだとよ
395千野:04/07/25 22:57
ふと自分にとって大切な何かが壊れていくような気がした。
でも何が壊れていくのかわからない。
自分にとって大切なものが何であるのかわからないのだ。
だがそれは確かに自分の体内に存在していて
僕はそれを誰にも触れられないように隠していているはずだった。
僕自身にも触れられないそれをいつの間にか僕は思い出せなくなっていた。
体内で静かに壊れていく何かを感じながら、だから僕は何もできない。
指先をただ見つめながら、僕は何かが死んでいくのを待つことしかできない。
やがて脇腹がちくりと痛んだ。何かが死んだ。
僕は何だかわからないまま、虚無感に魘われた。
窓を開けて通りを見る。いつ死んでもおかしくない老犬を連れて少年が歩いていた。
彼と僕の目が合い、彼は僕に会釈した。僕は彼を無視した。彼は気にしないで通り過ぎて行った。
眺めて、僕は虚無感がどこから来るのかを知った。
僕の視界の隅にはいつも黒い靄があった。そいつが消えていた。
いつも当然のようにそこにあったものが無くなった。それが僕の虚無感の正体だった。
黒い靄、それこそが僕にとって大切な何かだったのだ。
僕は安心した。
黒い靄が失われたことで、僕は自分の中にある暗い部分の一部から解放されたのだ。
「アハハハハ……」
遠くで犬が泣いた。
396千野:04/07/25 23:12
僕は肉体の一部が風化して崩れた感覚で怠惰になっていた。
何をする気も起きないこの感覚を僕は誰かが最適化と呼んでいたのを思い出した。
物理的精神的な消失によってバランスを失った肉体が転んでしまわないように
体が上手くバランスの取れた状態に戻そうとしているこの浮遊感に名前を付けるのは
何だか違うな、と僕は思った。自分一人の中で行われる行為に名前など必要ないのだ。
これは他人に伝える意思のない人間の発想だった。
いつも一人で生活していると、名前はその存在意義を失くす。
テレビはテレビ、フォークはフォーク、虫かごは虫かご。
そんな風に名前を認識しなくともそれが何であるのかは認識できる。
一人の世界ではそれで充分だった。
397千野:04/07/25 23:18
「これは何ですか?」
「黒くて四角い音の出る機械です」
「は?」
「薄いドーナツ状の虹色に光る板を入れると音楽が奏でられるのです。
 楽しい独り言も聞くことができます」
「そうですか……CDラジカセですよね」
「……ええ、そうです」
398千野:04/07/25 23:37
お前はいつもぼーっとしている、と言われることがある。
お前何も考えてないだろう、とか。
そういう場合僕はいつもア、ハ、ハ、と笑って誤魔化した。
僕にとって何も考えずにいられるときは眠っているときだけだった。
起きている間、僕の頭の中は詰まらない思考で充たされている。
本当にくだらない何の役にも立たない堂々巡りの思考。
それが一番酷くなるのがぼーっとしていると言われる状態だった。
顔を弛緩させてだらりと全身を置き去りにして思慮に埋没する僕の姿、
それを何も考えないでいると見られても仕方がなかった。
だから僕は笑って誤魔化すのだ。
そうすれば何を考えているのかを説明する必要もない。
399千野:04/07/25 23:59
その日も僕はぼーっとしていた。
公園でジャンクフードを虫みたいに食べながら、僕は空を見ていた。
「何を考えているんですか?」
「何も考えてませんよ……ぼーっとしてただけです」
「……、そうでしたか、すみません。貴方から歪みが流れていたので
 つい妄想にとり憑かれていると思ってしまいました」
「……」
僕はそこで初めて声の主を見た。いつか老犬を連れていた少年だった。
「お久し振りです」
「え?」
「あ、いや、ときどき見かけるので」
「そうでもないと思いますけど」
「犬の散歩しているとき、挨拶してるんですが気付いてませんでしたか」
「いえ、そうではなくて。最後に見かけたのは一週間前じゃないですか。
 それで久し振りというのがよくわからなくて……」
「そうですか」
「ところで犬はどうしました?」
「死にました」
「どう死にました?」
「毒団子を食べて。天寿を全うすることなく苦しみながら死にました。
 こどもの頃から一緒にいた家族のような犬でした」
「そのとき犬は泣いていましたか?」
「ええ」
「そうですか」
400千野:04/08/04 01:28


ググググググググググググググググググググググググググググググググググググググググググ
やる気がでない何をしても意味が無いと思っているだるい悲しい苦しい嫌になった
死にたいかもしれない楽になりたい自分を理解したと思っている人は死ねばいい
憂鬱だ雨が降っているこれはやまないずっとやまない溢れて全てを垂れ流す
したいこともないしなければならないこともないそのくせに切り離されてはいない
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ヽ( ´∇`)ノ

401千野:04/08/04 23:23
台風が来るとはしゃいでいる窓
僕はそれを眺めている
テーブルの上にはノートPCと
イエスタデイをうたって四巻
無能の人、眠狂四郎無頼控二巻
BGMはなし
ときどき天井を見上げては
電灯の眩しさに目をやられる
そして暑くもないのに汗をかく
402千野:04/08/10 11:16
雲行きが怪しい日には家の中でじっとしたい。
でもそれは叶わぬことなので仕方なく僕は家を出る。
自転車で駅までも憂鬱なら、電車で揺られながらもずっと気が重い。
窓の外は晴れた空と青い夏の海なのに。
とそこまで考えて僕は晴れた空も青い海もそれほど好きではないことを思い出した。
どうしてか僕は、自分の価値観よりも一般的な視覚を重要視する癖がある。
これは人との付き合いで僕が唯一覚えた処世術だが、ひとりぼっちのときには邪魔になる。
幾らこれは綺麗なものだと知識から判断しても、
僕個人はそれに大した価値を認めていない以上、
どうでもいいのだ。
403名無しちゃん…電波届いた?:04/08/11 20:59
age
404千野:04/08/12 23:52
ageられてぇー、どこへ行くのかわからないー
405千野:04/08/12 23:53
わからないーから紙に絵を描く
406千野:04/08/12 23:53
犬の笑い顔・・・
407千野:04/08/13 00:02
黒く塗り潰した
408千野:04/08/13 00:08
炎天下の中を僕は歩いていた。行く先はわからない。
ただ足許には白い線が引かれていて、僕はその上を歩くしかなかった。
他にすることもないのだから。
汗がダラダラと噴出し、僕はカッターナイフでそれを拭った。
知らないおじさんがそれを悲しんだ。
「なにが悲しいのですか?」
「お前の存在がだよ。どうしてお前のような人間が生きているのか、
 それが悲しくて仕方ないんだ」
「死ねばいい、と」
「俺はそんなことは言わない! 言わない! 言わないんだ……」
おじさんはニヤニヤしていた。
僕はカッターナイフをぱきん、と折るとその場に座り込んだ。
歩くのはやめた。
他にすることもないのだけど。
白いライン・・・。
僕はこの上を歩きすぎたかもしれない。
409千野:04/08/13 00:44
これから先、これまでがそうであったように君の人生は
暗く閉ざされているだろう
君は人に好かれず、優秀ではなく、陰鬱な笑顔しか持てない君だから
他人の喜びを喜びとできない君だから
希望が長続きせずアレオレナニガシタインダッタッケ? と呟くばかな君だから
気が付くと独りぼっちで、部屋の中を蹲っているだろう
でも君は死ねない 死ぬことができない
この下らない人並み以下の人生であっても
君にも少しだけ生きていてよかったと思える瞬間があっただろう
その記憶がある限り君は生きようとする
死ぬことができない
これから先にあるかもわからない贋物のガラス片を探して
君は泥の海に潜っていくんだ
410千野:04/08/13 00:55
「今日は僕なんかのために集まっていただき、ありがとうございます」
「……」
「……」
「……」
「猫のミー子さん、猫の集会を休んでまで来ていただきありがとうございます。
 テレビさん、あなたがいなければ僕は今ここにいないでしょう、ありがとうございます。
 ハサミさん、いつも僕の鞄の中でお疲れ様です、ありがとうございます」
「……」
「……」
「……」
「今日は僕の誕生日です。こうしていつも僕がお世話になっている皆様に
 祝っていただくことができるのは実にありがたいことです。僕は一人ではないのだと、
 人は人との繋がりによって生きているのだと、実感するとともに深い感動に包まれております」
「……」
「……」
「……」
「それでは料理の方を皆様お食べになってください。
 僕が腕によりをかけて造らせていただきましたものですが、
 いや、果たして皆様のお口にあうかはわかりませんが……」
「……」
「……」
「……」
411千野:04/08/13 00:55
「……皆さん、食べながら聞いてください。僕は自分が誰だかわからないのです。
 僕には名前があって、過去があって、知り合いがいて親がいて兄弟がいます。
 でも、そのどれもが実感を伴わないのです。幾ら名前を呼ばれても、
 知り合いと過去の話をしても、僕にはそれが自分のものだと認識できないのです。
 自分は常に誰かを演らされている気がしてならないのです。
 本当の僕はどこにいるのしょうか? 皆さんの中で知っている方はいませんか?
 今日この日を誕生日としている人間ではなく、
 現在を他人事のような過去に縛られている人間がどこにいるのか知りませんか?」
「……」
「……」
「……」
「……どなたか知りませんか? 僕は僕が誰だかわからないのです。
 どうか知っている方がいれば名乗りでてください。お願いします。お願いします。
 どうか僕を見つけてください……助けて」

その日、一人の男が街から消えた。
しかし彼を探そうとするものは誰もいなかった。
彼の部屋からは猫とテレビとハサミも消えていたが、
誰も気にしなかった。
彼なんか元々存在していなかったのだ。
412千野:04/08/18 02:09
心が虫に蝕まれていくから
僕は生まれてなんかこなければよかったかなと思い、
今更言っても仕方ないよと自分を慰める
413千野:04/08/19 04:04
俺にだって感情くらいあるよ。
殴られれば痛いし、きついこと言われたら凹むよ。
ただ全部表層の出来事としか受け取れないだけで。
414千野:04/08/20 04:36
そろそろ2ちゃんねるに居ていい時期は終わったかもしれない。
そう考えるときがときどきあります。
滅多に他所のスレを覗かないから、板全体の趨勢はわからないし
僕の書き込みとこの板の全体とには関連もあまりないから、
実際には個人的な問題でしかないんですが。
つまり、僕はここで一人書き込んでいるわけだけど、
この作業はなかなかに孤独で、その居心地の良さに甘えるのも
なかなかに楽になれるんだけど、
この作業に虚しさを覚えて、意味を見出せなくなって(これはないものとして考えてるけど)
そろそろ無駄なことはやめようという気になるわけです。
415千野:04/08/20 04:38
居心地がいいということと、
ここは自分の場所だと思うことは
全く別の問題
416千野:04/08/21 22:17
どうせ人生なんて在って無いようなものなのだから、
そんなにムキになることはない。
417千野:04/08/21 22:27
子供が蹲っていた。
道端で茂みに隠れるように子供が蹲っていた。
「何をしているのかな?」
呼びかけて、僕はぎょっとした。
子供は振り向いた。その子の顔を見て、僕は思わず悲鳴を上げてしまった。
「ギャッ!」
それから慌てて僕は子供に陳謝した。
「ごめんよ。君の顔を見てつい驚いてしまったんだよ」
子供は怒ったのか、傷付いたのか、僕の呼びかけを無視した。
僕は仕方ないな、と思い、その場を離れることにした。
それからあの子とは二度と会うことはなかった。
418千野:04/08/26 23:45
         \/ ヽ    (  )
          _/*+*`、    ( )
        <_______フ    )
          从ソノノ ゞ)  〜   髪の毛ぼさぼさ、体はぼろぼろ
           /゙゙゙lll`y─┛    精神状態最悪、金も能力も希望もない
          ノ. ノノ |       でも、死のうとはまだ思ってない
      .    `〜rrrrー′      なぜってどうでもいいから
      .      |_i|_(_        どうでもいいと思える限りは
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ      まだ僕は死ねない
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ      生きられない・・・
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
419千野:04/08/26 23:50
         \/ ヽ    (  )
          _/*+*`、    ( )
        <_______フ    )
          从ソノノ ゞ)  〜   無理してまで生きる必要はないさ
           /゙゙゙lll`y─┛    無理して死ぬ必要もないのと同じに
          ノ. ノノ |       
      .    `〜rrrrー′      
      .      |_i|_(_        
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ      
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ      
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
420千野:04/08/26 23:52
         \/ ヽ    (  )
          _/*+*`、    ( )
        <_______フ    )
          从ソノノ ゞ)  〜   努力が必ずしも報われないのは仕方ない
           /゙゙゙lll`y─┛    でもそれならせめて何もしない人間は
          ノ. ノノ |       報われないようにして欲しかった
      .    `〜rrrrー′      
      .      |_i|_(_       
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ     
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ      
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
421千野:04/08/26 23:54
         \/ ヽ    (  )
          _/*+*`、    ( )
        <_______フ    )
          从ソノノ ゞ)  〜   朝が来るのが怖い
           /゙゙゙lll`y─┛    
          ノ. ノノ |       
      .    `〜rrrrー′      
      .      |_i|_(_       
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ     
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ      
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
422千野:04/08/29 03:41
朝が来たのに僕は目を覚まさないことにした。
このまま目を閉じていればよいのだ。そうすれば自分はこの世界とは
関わりなく居ることができる。そんなことを考えて。
でも、そんなのは許されない。
朝も昼も夜もこの世界と関わりなく居ることなどできはしないのだ。
唯一の安らぎとも言える眠りの中でさえ、体は黒い糸で
縫い付けられ、逃げることも叶わない。
僕は仕方なく、目を開けた。
そこにはいつも通り、何一つなかった。
僕は大きな欠伸と、溜息を同時にして、テレビを付けた。
朝の番組はどれもつまらないを通り越して不快なものばかりだったけど、
音がしない部屋に一人でいるのは耐えがたかった。
時計は廻る。
今日も一日が始まりも終わりもないまま、僕の上に降りかかってくる。
「おはよう」
423千野:04/08/29 03:50
ある日青年が雑居ビルから飛び降りた
大した覚悟もなく惰性で生きた結果がそれだ
でも死ねなかった
衝撃で壊れた体は治らない
考えなしの青年は冷たい目に晒される
仕方ないことだ
どこでも邪魔者扱いの青年
とある寂れた町に辿り着く
汚い町でみんな目が死んでいた
青年にはお似合いだと烏が言った
燃えるような夕焼けの中で青年はひとりの女の出会う
彼女は目が見えない
彼女には自殺した弟がいた
彼女は青年を気に掛けた
困惑しながらも厚意に甘える青年
仕事を見つけてもらい、一緒に住むことになった
青年は少しずつ、彼女に好意を抱いていった
彼女も幸せだった
まるで弟が帰ってきたみたいで
424千野:04/08/29 04:13
僕は大槻ケンジを好きだと公言している。
でもそれは嘘偽りの心で、実際は面白いとは思っても
好きと言うわけじゃない。嫌いでもない。普通なんだ。
ではなぜ大槻ケンジが、筋肉少女帯の歌が好きだなんて言うのか。
理由は簡単で、彼の歌や小説を知らない者にとっては大槻ケンジの歌って言うのは
ただの変な歌としか認識されておらず、彼らからはただの変な歌好きと見られ、
また、世の中には隠れ筋肉少女帯ファンというのが結構居て、
彼が好きだと言うと大体仲間意識を持たれるので、人間関係を築くのが楽になったりする。
そう言った意味で、リスクもあまりなく、どこが好きなの? 何て興味を持たれることも少ないので
(ファンの人が聞いてくるのはどの曲が好き? とかなので応えやすい)
楽なので、僕は大槻ケンジが好き、ということにしている。
ちなみに僕の個人的な感覚からすれば大槻ケンジの世界観は
メジャーすぎて、置き去りにされている気分になる。
電波というものを街に例えるならば、大槻ケンジは繁華街なんだ。
人が多くて、僕はそこを見るだけで入りたいとは思わない。
僕がいるのはどちらかというと誰も居ない鬱蒼とした外れの森か、墓地。
夜なのに、ネオンの一つもないんだ。
みんな影に溶けてしまって、誰もいないんだ。
425名無しちゃん…電波届いた?:04/08/29 13:16
そう
426千野:04/08/29 14:21
            _    
      _,,......,、._  /,_:::::\  
   _,,.i'_-    \  \::::\
  ,/::::::::7i !l/    `i.  \::7
  |;;;;;;;;;;/,i/| ,'^ i   _,> // 
   >,ハri_'、__`トーl::::::::::ト, '/
     ゙トー,---'::::,,,,::/ 7||
     ヽ::::i'::::::::r''=ー、'/ || 
      >;::\:::::ヽ ,/\||
     'i_゙,ノ _>:::::>/
        〈_,>ア"]
あ、コンセントの 〓 の部分が片方折れちゃった。
昨日泊まってった友達がいて、そいつの携帯の充電器の
コンセントなんだけど、  どーすっかな。
428千野:04/09/06 02:22
そういうとき僕はどうしようと考え、
そしてめんどくさくなって明日考えることにする。
429千野:04/09/07 00:22
汚れた水を呑みながら、地震で崩れた本の山を見ている。
この中には僕が好んで読むものもあれば、表紙に騙されて
二度と見ないものも区別なくぐちゃぐちゃになっている。
片付けるのがめんどくさい。
このまま放って置こう。
そう思って汚れた水を飲み干すと、本山の下から
一匹の虫けらが這い出てきた。
虫けらは四本の足で歩きその肌色の皮膚を傷だらけに、
ゆっくりと僕の方へ向かってきた。
僕はそれをテーブルに頬をひっつけたまま眺めている。
まるで夢を見ているようだ。僕の見る夢はいつも濁った色をしている。
虫けらはテーブルをよじ登り、僕を見た。
虫けらの顔は僕の顔だった。
僕は僕の顔をした虫けらと目を合わせていた。
彼はゆう。
「お前は何がしたいんだ? お前の欲しかった物を幾つ手に入れることができた? そのために努力はしたか? 説明はしたか? いつも束縛を感じて息苦しいのはお前が人の目を気にしすぎるせいだよ」
僕は無言で彼の言葉を聴いていた。彼はゆう。
「俺を呑みこめ。呑めないくせに汚れた水を呑むのはもうやめて、俺を呑み込め。そうすればお前はもう少し人のことを気にしないでいいようになる。ちょっとだけ自由になれるんだ」
彼は優しい顔をしていた。
僕は彼を指で潰した。
赤い円ができて、月みたいで綺麗だった。
素晴らしいスレ発見です
431ユゥタさん:04/09/11 00:10:32
アスファルト、タイヤを切りつけながら、暗闇走り抜ける。

チープなスリルに身を任せても、明日におびえていたよ。
あなたがたはなにも理解できていない!死ぬべきだ!
わたしはこの森で千年の髑髏を視ていたと言うのに!
433ユゥタさん:04/09/11 00:42:12
アスファルト、タイヤを切りつけながら、暗闇走り抜ける。

チープなスリルに身を任せても、明日におびえていたよ。
434千野:04/09/24 00:59:44
      I 
  (( i三三i ))
    \ /
   ..;,(( | )).,,:`
  ヽ( ゚∀゚)ノ
435千野:04/09/26 23:25:32
人は誰でも死ぬというのに、どうしてこんなに死ぬのが恐ろしいのだろう。
輪廻転生を信じてないから? 痛そうだから? 得体が知れないから?
悲しいから? 生きていたいから? 不安だから?
わからない。
やり直しがきかないなら、終われて楽になれるじゃないか。
痛いうちはまだ死んでない。生きていても痛いことは多いじゃないか。
得体の知れないものならそこらに溢れてるじゃないか。
お前は人間を一人でも完全に理解できるのか。
悲しいことは何一つないよ。いつも感情は長続きしないじゃないか。
生きていたいと思ったことと、その逆と、お前はどっちのが多いんだよ。
不安はいつもだろ。
どうして死ぬのが怖いんだよ。わからない。
僕にスイッチがあったらいいのに。
スイッチを切ったら電源が切れて、
スイッチを入れたら電源がついて、
壊れるまでそれの繰り返しで、
捨てられるまでそれだけを繰り返すんだ。
436千野:04/09/29 02:51:02
音楽が鳴っているので黙って聴いていると妙に冷たい感じがした。
自分を取り巻く空気が温度を失い始めている気がした。
周囲の人間が放つ熱気が僕を避けている。
そのために僕の周りの空気は熱を失い、
少しずつ冷たくなっている。
初めはその冷たさが実に心地いい。
人の温度の湿っぽさとは違う。冷ややかな感触がないという感触。
それに浸っていると、段々寒くなってくる。
脇腹の辺りがチクチクと痛み出してくる。
その痛みも初めは心地のいいもの。
でも時間が経つに連れ、温度の低下とともに痛みも増してきて、
僕は途方も無いほど怖くなって、俯く。
これ以上、黙っていてはいけない。
これ以上、自分の世界に浸っていてはいけない。
僕が人間である以上、他人との境界から離れすぎてはいけない。
離れても、誰も、決して、僕を、引き止めてはくれないのだから。
だから、
僕は声を出す。
誰かと話すことで自分の殻のかさぶたを引掻き破る。
そこから血がまた出てきて、僕はそれを垂れ流しながら
笑っている。
437千野:04/10/01 22:27:00
「あなたはどこから来たのですか?」
「あっちから歩いて来ました」
「どこへ行くのですか?」
「あっちへ戻ります」
「そこに何があるのですか?」
「何もないです」
「ここにはあなたが望むものがありますよ」
「何もないです」
「ここで暮らしませんか?」
「ここには、何もないです」
「あちらにも何もないんでしょう?」
「どこにも何もないです」
「ならどこへ行っても同じではありませんか」
「同じだからこそ、場所を変えても疲れるだけです」
「面倒なんですか?」
「はい。だからもう僕には関わらないで下さい」
「わかりました」
「さようなら」
438千野:04/10/02 00:56:02
さかしまになって転がった空き缶を拾い上げると、中から黒色の汁が垂れてきた。
粘性を持ったそれはどろりと土の上に落ちて、土に混じり、異臭を放った。
僕は空き缶を屑籠に抛ると、液体に上から砂をかけて、踏み躙った。
それを見ていた僕の影が突然喋り出した。
「何してんだよ……」
その声には明らかに失意の念が込められていた。
「お前が踏みつけているそれ、何かわかっているのか?
 お前の夢だよ。長いこと使われていないせいで腐ってしまっているが、
 昔は綺麗な色をしていたんだよ。もう元には戻らないから空き缶の中に
 入れておいたけど、踏むなよ。お前が踏んだらダメなんだよ。
 たとえ使えなくなった死骸だとしても、自分で踏んだらいけないものなんだよ。
 わかるかい? 夢は他人に踏ませないといけない。誰かに踏み潰されないと。
 でないとお前は被害者にはなれない。愚かだよ。
 被害者になれないお前は自分を正当化できないじゃないか。
 それで、これから先、どうやって生きていくんだ?」
「生きていく必要はどこにもないよ」
「じゃあ死ぬか?」
「僕は選択しない……」
439千野:04/10/07 00:10:59
子供の頃、僕はノートに絵を書いていた。
当時から既に他人に対しても自分に対しても
根本的な場所で興味を持てない人間になっていた僕は
ただノートに鉛筆を走らせることだけが、
自分を保存する方法だった。
僕は自分の感覚が誰にも理解されないことを本能的に知っていたのだ。
だからノートに絵を書き続けた。
書く。そう、僕は何も描かないで、ただノートを黒く汚していた。
あるとき、そんな僕に興味を抱いたのか、クラスメートが言った。
「君は何をバカなことをやっているんだい?
 君の行為はどういう意味を持っているかわかっているのか?
 君はノートを黒く塗り潰すことで、周囲から自分を切り離そうとしている。
 自分を周囲の人間とは違う特別な存在だと思い込もうとしている。
 ……お前は普通の人間じゃないが。そんなことは問題じゃなくてね。
 最悪なのは君がそうやって自分と周りに壁を作っているようで、
 実際は自分のことを目立つようにして、周囲に構われたいと願望していることだ」
「そんなこと望んでないよ」
「じゃあどうして他人の居る場所でしかノートに絵を書かない?
 俺は知ってるんだぜ? 君が誰も居ないときだけは世界と地続きでいられることに。
 だから独りでいるときはノートを書かないんだろ?
 言ってしまえよ、お前は本当は誰も居ないときみたいに、
 周りの人間との間でも世界と地続きでいたいって」
「そんなこと望んでないよ」
言いつつも僕は凶暴な気持ちになって、彼を階段から突き飛ばした。
ぐるぐるぐるぐると彼は落下し、芋虫のように降りてきた僕の足許を這い回った。
僕は彼を黒く塗り潰した。
そして彼は今、僕の影になっている。
そのせいで僕はもう独りでいても、世界と地続きだとは感じなくなった。
だからもうノートに絵を書くことはない。
440千野:04/10/16 05:34:10
土の上に寝っ転がって空を見ていた。
赤い空から黒い雨が降って、僕を汚すのを見ていた。
汚れていく僕を見ながら、奇妙な安堵を覚えていた。
このまま行けばいいのだ……このまま行ければ……
僕は自然と笑いを浮かべて、僕を見ていた。
思えば僕の人生は敵のいない戦いの連続だった。
存在しない敵のありえない襲撃に怯えて一時も心が休まることがなかった。
どこにもいない敵への対処のために僕は知恵を身に付け、
味方を作ることができないなりの人との接し方も編み出した。
本質的な部分で人と分かり合えないことから来る孤独の誤魔化し方にかけては
誰にも負けない自信がある。
僕は死なない方法ばかり考えていたのだ。
でももう全部必要ない。
敵はいらない。
他人もいらない。
僕もいらない。
このまま汚れて行けば、全部いらなくなる。
「良い感じ、良い感じ」
僕はニヤニヤしていた。
希望を持った人間の厭らしい笑顔だ。
441千野:04/10/17 00:59:28
「どうして誰もわかってくれないんだ」
そう言って少年が身を投げた。
僕は彼が落ちたビルの地べたで、彼の死骸をニヤニヤしながら見ている。
これはもう動かないのだと、思いながら、おかしくておかしくてたまらないのだ。
止めようとしても、湧きあがってきて仕方がない。
体を抑えても、クククククククククと声が出てしまう。
遂には今まで出したこともないような声で笑い出してしまう。
それを見ていた誰かが僕を殴り飛ばした。
僕に説教をする。
知っているよ、と僕は思いながら、笑が止まらない。
また殴られる。鼻血が出て、口の中が錆びた感じになる。
でも止めようとしないので、更に胸倉を掴まれて殴られる。
地べたに倒され、腹を何度も蹴り上げられる。
僕は痛みで泣きながら、笑っている。
野次馬が見ているのを見ている。
野次馬の誰かが携帯で僕の姿を撮る。
僕は両手を地面につけて、為すがままにしている。
足が何度も僕の頭を踏んで、僕の体を蹴り飛ばす。
何がおかしいのかなんて、自分でもわからない。
確かなものは痛みだけで、それ以外の全ては朧なのだと考える。
でもすぐにそれが間違いと気付く。痛みも感じなくなる。
そしていつの間にか僕は死んでいる。
そんな夢を見た。
442千野:04/10/28 00:21:19
先ず初めにだめになったのは心だった。
何も感じなくなって、あらゆることの意味がわからなくなった。
それから連鎖的に体がだめになっていった。
普段人間がいかに自分の体を大事にして生活しているのかというのを知った。
危険なものや痛みに対して無関心になった途端、
これまで積み上げてきた自分の肉体があっという間にぼろのようになった。
そして今はただのゴミとして生きている。
「……」
「……」
「……」
「……」
「あ、音楽が聞こえてきた」
「あれはただの人の声だよ。喧嘩でもしてるんだろうね、酷い罵声が飛び交っている」
「そこには感情がある」
「もう質なんかどうでもよくなったわけだ」
「……よくわからない。声も段々聞こえなくなってきた」
「仲直りしたのだろう」
「それはいいことだ」
「それか殺しちまったんだろうね。静か過ぎる」
「……やっぱり何も音がしないのが、一番安心するな。世界中の人間、死なないかな」
「何も生み出さず、何も起こさず、誰にも影響を受けないで、誰にも影響を与えない。
 そんなゴミみたいな人間が言っていい言葉じゃないな」
「なら廃棄してくれ」
僕は膝を抱えたまま、天井をじぃーっと見つめていた。
ライトの光が目の奥でチカチカして気持ち悪かった。
443千野:04/10/30 01:50:57
ゴミの僕には友達がいない。恋人がいない。家族がいない。
一応の人間関係は築いているが、いつなくなってもいいものだ。
そんな僕には他人がきらきらと輝いて見える瞬間が失われていた。
昔は確かに自分にあったのだ。他人に興味を持つということが。
それが今はどこにもない。どこを探しても、痕跡すら見当たらない。
でも僕はそれを悲しいとは思わなかった。
444千野:04/11/07 02:32:49
「今日はいい天気だというのに、僕はまたどこにも行かずに部屋に閉じ篭もっている。
 そしてこんな風じゃいけない、とは思わない。こんな風じゃいけない。そんな気がする」
 そう言いながら僕はテレビを見ていた。
 テレビの中では少年がふたり、弾き語りをしている。
 そこへアナウンサーが現れて、彼らにマイクを向ける。
 少年たちは若い晴れやかな笑顔でアナウンサーの質問に応えている。
 でも僕には彼らが何を言っているのかは聞こえない。
 音量が小さ過ぎるのだ。
「これは所詮景色だ。僕とは無関係なんだ」
 そう呟いて、膝を抱えていると、
 ふと、テレビの音量が上がる。弾き語りの少年が笑顔で会話している。
 声が聞こえる。
「人間は誰でもひとりぼっちなものだ。どこにいようがなにをしようが人はひとりなのだ。
 そう言って斜め向いて空を見上げていると、気分が良くなってくるんだ。
 自分の言葉に浸ってるからね、周りは見えないし、こう、後頭部の辺りから
 気持ち良くなってくるんだよ。何か分泌されてるんだろうね。何だったっけ。わからない。
 ともかく、悟ったこと言って孤独ぶってみるのはいいもんだよ。
 特に悲しいふりをしたら最高だ!
 そして最悪なことにときどき自分のシンパを名乗る人も現れるのさ。
 彼ら曰く僕は深いらしいぜ。あははははは」
「お前って最低だな。死んだ方がいいよ。
 誰にも迷惑かけてないからって、お前は生きていていいタイプの人間じゃないよ」
「僕もそう思うよ。でも誰も殺してくれないんだよ」
「自殺しろ」
「そんな酷いこと言うなよ……」
 アナウンサーはニコニコしたまま黙り込んで、そこにいた。
 僕はテレビのスイッチをオフにする。
445千野:04/11/07 02:34:10
 コンコン、コン、コンコンコン。
 誰かが僕の部屋の扉をノックする。
 いつも鍵が掛かっているし、灯りはついていない。
「××さん、いませんか」
 僕が現在ここにいることは誰にも知られていないはずだ。
 僕は居留守を使うことにした。僕はここにはいないことにする。
「××さん、いませんか」
 がちゃり。誰かが鍵が掛かっているはずの扉を開けて、入ってきた。
 僕は嫌な気分になった。
「灯りも点けないで、一体どこに行ったんだ?」
 誰かは嫌らしい笑顔で僕を見ながら言った。僕は誰かを知らなかった。
 誰かは僕の部屋を舐めるように見渡して、平積みにしたままの本を手にとって
じろじろ見た。誰かが呼んでいるのは僕があまり好きになれなかったマンガだ。
「××さんは、こういうのが好きなんだねぇ」
 嫌な笑顔。勝手に僕を規定する。僕は不快を増加させる。
「何だか苛ついた視線を感じる。おかしいな、ここには誰にもいないはずなのに」
 誰かは僕を見ながらそんなことを言う。
 それからも誰かは僕がいないことになっている部屋の中で好き勝手をした。
 僕が保管しているがらくたをゴミ箱に捨て、本棚にある本から僕の人間像を作り上げ、
プレステ2でDVDを見て、せっかく閉めてある窓を開け放ち、
「人に言えないことがあるのかもしれないが、どんなことでも言ってみないと相手に伝わらない。
 孤独を感じているのなら一度言ってみるべきだ。
 マイナス思考に囚われた価値観ももしかしたら理解されるかもしれない。
 言え! 言え! 君が何を普段考えているのか知りたいんだよ!
 ただし責任は全部君が負うことになるけどな」
 と僕に向かって言って、ようやく帰っていった。
 僕は窓を閉め、散らかった部屋を元に戻し、鍵を掛け、
誰かの匂いがまだ残っている部屋の中で気力を失ってぼんやりとしていた。
 僕は人間が嫌いだ。
446千野:04/11/13 20:09:07
知り合いが泣き出した。
いつもは飄々としていてつまらない冗談ばかり言う人だったのに、
突然泣き出した。泣いているのを見られたくないらしく、俯いて顔が
見えないようにしていた。知り合いは言葉を吐き出す。自分が今まで
何を考えていたのだとか、何を我慢していたのだとか、そんなことを
ぼろぼろ零していた。他の知り合いがそんな知り合いを慰める。
その光景は頭をよしよしと撫でているように見えた。知り合いはヒクヒク
肩を揺らして、他の知り合いのされるがままにしていた。別の知り合いが
知り合いに優しいフォローの言葉をかける。それにまた違う知り合いが
そうだよ、と言う。僕はそんな光景を見ながら、早く家に帰ることばかり考えていた。
447千野:04/11/13 20:26:30
「思えば僕は人生で一度も本気を出したことがなかった。
 負けるのが怖かったし、自分の限界が見えるのが恐ろしかった。
 世間の中で自分がどの辺りにいるのかが判明するのが恐ろしかった。
 だから僕は決して本気を出したりせずに、そこそこの力でだるいだるいと
 言いながら生きてきた。そうすれば自分の中にいる本当の自分はいつも
 可能性に満ちた存在として、唯一無二の存在として君臨することができるから。
 もちろんこの生き方はネガティブだし、結局本気を出さない自分が、
 そこそこの自分として世間の中に格付けされてしまうだけだというのも気付いてる。
 でも、それでもいいんだ。そんなことは関係ない。僕が欲しいのは絶望から僕を逃がしてくれる
 根拠のない自信なわけだから、構わない。いくらつまらない人間だと思われても、
 本当の俺はもっとスゴイんだよ、って、思えているうちはいいんだよ。
 だから、これからも僕はこんな処世術で日々を流していくよ」
僕はドアを開ける。そこに拡がる景色は泥の海だ。街は沈んでいて、
二度と這い上がることができないビルの群れが死んでいる。
448千野:04/11/13 20:45:25
僕もまた泥の海の底で息をしていた。
自分の可能性を見つけないことで自分に価値があるとしながら、
自分のことをゴミ呼ばわりする卑屈な魂はまさしく泥の中でしか
生きられない生物だった。
僕はいつも泥の重さを感じている。いつかそれに押し潰されるのではないかと
怯えながら、どこかではそうなることを明らかに期待している。
449千野:04/11/13 21:04:04
口の中は砂でいっぱいだった。
思うように言葉が出せないし、言いたいこともない。
歩いているだけで疲れて、ときどき立ち止まって通行の流れを阻害する
邪魔者になる。空を見上げているから、きっとばかに見えるだろう。
信号の明滅が好きだった。
赤、赤、赤。そして完全な赤。それでも横断歩道を渡る人々。
僕は彼らを見るのが好きだった。
急がない僕とは違い、理由があるのだろう人たち。
彼らを憎憎しげに睨むドライバー。
撥ねられそうになりながら、どこへ行くだろう。
そう考えては、そんなことには全く興味を持っていないことに笑う。
450千野:04/11/19 02:31:25
僕はある日突然、こんな人間になったわけじゃない。
451千野:04/11/27 05:25:44
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりとゆっくりと
僕は死んでいく。それ自体は怖くない。ただ問題なのはその先だ。
死んだ後に僕がどうなるのかを考えると恐ろしくてたまらない。
もしも輪廻転生でまた人間に生まれてしまったら?
それ以前にこの世界にまた来るのはゴメンだ。
無に帰れる? そのとき僕の意思はどこにある?
何もないならそれでかまわない。
ただほんの少しでも残ってしまったら、それはとても苦しいことじゃないか。
僕は自分の完全な消滅を望んでいる。
でも、誰がそれを保障してくれる?
誰もしてくれない。誰かがしても僕は信じない。
だから僕は生きている。
452千野:04/11/27 05:39:34
大きな犬が笑い声をあげて、僕の足許を這う虫けらを食い殺す。
それを眺めて僕は言う。可哀相なことはしてあげるなよ。
虫けらだって生きてるんだよ。命を奪ったら可哀相だ。してあげるな。
大きな犬は僕の命令に逆らえない。
大きな犬は虫けらを食い殺すのをやめた。
それからしばらく時間が過ぎて、大きな犬は飢え死んだ。
大きな犬は嫌われもので、誰からも疎まれていた。
だからその死を悲しむものはいない。大きな犬に餌を与えるものがいなかったように。
僕は悲しいふりをして、大きな犬の死体を抱えあげると穴を掘って埋めた。
「お前は人間よりも物質を大事にする。それがお前の限界なのさ」
そんな声がして、僕は辺りを見渡した。
「僕だけがそうじゃないのに……なんで僕だけがそう言われなきゃいけないんだよ」
僕は自分だけは決して言わないようにと心がけてきた言い訳を使った。
僕の足許を這う虫けらが僕に失望した、と言ってどこかへ行ってしまった。
声ももうどこからもしない。
穴を掘り返した。
犬の死骸もない。
ただ僕の爪が割れて、血が出ていた。
色がある。
453千野:04/12/05 02:00:03
自分とは違う考えを持った人間ほど大切なものはない。
絶対に分かり合えない存在。
同じ言語を使いながら決定的に繋がらない結論。
僕を疎外し、許し、許さない人々。僕が疎外し、許し、許さない人々。
彼らがいるから僕は浮んでいられる。
どうせ泥の海に沈むだけの人生でも、
浮んでいられると錯覚できることは大切なことだ。
彼らは誰一人として僕を救おうとはしてくれないが、
彼らの存在は少し、僕の救いになっている。

「ゴボゴボゴボ……」
僕は首を絞められていた。
だから息が出来ない。
454千野:04/12/05 04:32:43
歩いていると、人が僕を見ていた。
なぜ、僕を見ているのだろうか。
そう問いかけると人は僕の眼を見ながら言った。
「君はこの街の人間じゃないな。顔を見ればわかる。
 この街はとてもいいところで、誰も彼もが笑いあって助け合って生きている。
 天国のようなところなんだ。そこにいて、君は少しも楽しそうじゃない。
 何て暗い顔をして歩いているんだ。それが気になってみんな君を見ているんだよ」
僕は視線を逸らせて言った。
「僕は前からこの街に住んでいました。あなたたちが来るずっと前から。
 この街はとても寒いところで、陽の光も当たらない暗いところでした。
 人々は会話せず、助け合わず、自分のことだけを考えて、
 しかし人との接触だけは避ける、そんなところでした。
 その時代、この街はとても暮らしやすかった。
 でもあなたたちがやって来て、この街をあなたがたの天国に変えてしまった。
 おそらく多くの人間がこの街を暮らしやす好い街と言うでしょう。
 でも今の街は僕にとって息苦しい以外の何物でもない」
「だから君は暗い顔をしているのか」
僕は人の視線を感じながら言った。
「それだけじゃないです。勿論それもありますが、
 今の不満だけが僕の暗さを作っているわけではないです」
「それを聞いて少し安心したよ。我々の所為だけではないんだね」
人が微笑んでいるのがわかった。僕は決して見ないように、道路を見ていた。
「君はどうしたら笑ってくれるかな?」
「そんな気を使われても、重たいだけなんで……」
僕は気まずくなって、目抜き通りから路地へ入った。
逃げ出したのだ。
455千野:04/12/05 04:33:46
路地裏は暗く、饐えた匂いが漂っている。近くにはドブ川がある。
壁に少年が凭れ掛かって、犬の死骸を見ていた。
「その犬は……」
「死んでいる」
「君は……」
「死んでいる」
「ならなぜそこにいるんですか?」
「俺はもう、死骸だよ。死んでいるから、誰にも従わなくていい。許されているんだよ。
 ここにいても、いいんだ」
「では、その犬も」
「犬は違う。犬はまだ死ねてないんだ。そこにいるのは、ただ動けないだけだよ」
「僕は……」
「自分のことくらい自分で考えて決めてくれ」
「じゃあ、死んでいる」
「浅薄だなあ」
少年は口許を釣り上げただけた。微笑んだのだ。
「僕もここにいて、いいですよね?」
「俺は知らないよ」
「いいんだ」
僕は日陰に蹲った。この街にもまだこんな場所をがあったのか。
そう思った瞬間、路地裏に光が射した。
少年は空を見上げる。眩しそうに目を閉じて、許してくれよ、と言った。
その応えのように、光は少年の体を包み込み、やがて路地全体を覆った。
少年の体が溶けて、ドブ川も日陰も失われた。
そして犬の死骸と僕が取り残された。
僕は蹲ったまま、瞳を閉じていた。
「いいんだ」
456千野:04/12/05 04:35:37
いつの間にか眠ってしまっていた。
目が覚めると、誰かが僕に毛布をかけてくれたようで、
僕の全身は光と毛布に包まれて、汗で濡れていた。
とても寒い。
僕は路地から抜け出して、公園のベンチでまた俯いていた。
ここも光だらけだ。
子供達が遊ぶ声が聞こえる。
「……」
遠い。
目を開けると、子供達が遊んでいるのが見えた。
子供の数は五人。彼らは円を作っている。
彼らの中心には鳥らしきキャラクタのぬいぐるみが置かれていて、
彼らはぬいぐるみを取り囲み、ただぐるぐると廻っていた。
それがどんな遊びなのかは僕にはわからない。
ただ何だか嫌な感じがした。
子供達は実に楽しそうに笑っていた。
僕はひたすら暗かった。
「……」
457千野:04/12/05 04:36:07
「お前は暗いな。人生楽しくないだろう」
いつの間にか隣に猫が座っていた。
「楽しくはないですが、それで構わないと考えてます」
「お前は考えすぎなんだよ。もっとばかになれ」
「僕はばかです」
「頭空にして、ヘラヘラ笑ってればいいんだよ」
「今も似たようなもんです」
猫は欠伸をした。
「お前は理屈でしか生きられん人間みたいだな」
「……」
「で、自分の理屈が世間という大勢の人間には通用しないことを知ってる。
 っていうか思い知らされたんだろ。お前には負け犬の匂いがする」
「……」
「別に責めてるわけじゃないぞ。俺は誰も責めないし、誰からも咎められない。
 咎められても三歩歩いて忘れる。知ったことかよ、とな」
「僕もそう生きろ、と」
「いや、お前には無理だ。絶対に」
458千野:04/12/05 04:37:13
夕暮れがやってきた。
猫も子供もどこかへ行って、僕はベンチで目を閉じていた。
もうすぐ夜がやって来る。
僕は夜が待ち遠しい。
夜には人がいない。見えるものが少なくなる。
夜の闇の前では自分の姿も他のものも何だか全て朧になって、
境界が曖昧になって、全部一つのものに見えてくる。
そこには自分がいない。
それがとても待ち遠しい。
僕は公園のベンチで待った。
ひたすら待った。
そして目を開けた。そこには暗闇が待っている筈だった。
でも、それは裏切られた。
公園は明るかった。昼間のように明るく、
色んなものが見え、存在も境界も明確に仕切られていた。
僕は確かにそこにいた。
「君が待っているものはもう訪れない」
「……」
人の声がする。僕は顔を上げない。
「先日、この街から夜は完全に取り払われた。
 この街は陰鬱な夜から開放されたんだ。
 だから夜はやって来ず、夕暮れから朝になる。
 陽は沈まない。闇はやって来ない」
子供達の遊ぶ声が聞こえる。
僕の足許を猫が通り過ぎる。
「それで皆満足している」
顔を上げて言った。
「僕は夜に帰りたい」
459名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:13:05
目的のある人間の前では、何もしたいものがない人間は存在が朧になる。
460名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:13:29
このとき、自分の存在の不確実性から逃れるために目的のある人間に諂う人々。
461名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:15:27
彼らは安心する。空虚な心に一杯の色のついた水。その味にも慣れるだろう。
462名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:16:40
決して自分にとって最良でなくても、それで構わないと思うだろう。
463名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:17:50
人間、誰だって自分を正義の側に置いておきたいものだ。
464名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:19:32
自分が不確かな者には正否を判断することができない。誰かに価値観を依存しなければいけない。
きつねうどんが食べたい。
466名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:32:49
彼らにとって目的のあるものの言葉は揺らぎがない。それだけで正義のようだ。
467名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:34:03
彼らは慣れるだろう。自分で思考することのない気楽さに。
468名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:34:49
彼らは慣れるだろう。自分の確実性を他人に依存することに。
469名無しちゃん…電波届いた?:04/12/11 04:36:34
そして、自分が何もしたいことのない人間であることを忘れる。
それの何が悪いと言うんだ。
逃げることはいけないことだろうか。
何年も何年も考えて、自分の中には何も入ってないことに気付いたとき。
自分以外の誰もが地面に足を着けて歩いている風に感じたときの疎外感。
人の中で建物の中で、いつ自分が墜落するかもしれないなんて馬鹿げた不安感。
それに打ち克つ武器もそれを飼い馴らす寛大な虚無も持たない者。
偽物でも構わない。武器を、虚無を、ともかく自分を肯定できるものを欲する。
でないともたない。
壊れても、一体誰が自分に止めを刺してくれる?
どこの誰が、心の底から死ねと言ってくれるというんだ?
終わったままぶらさがるよりは、逃げて生きるほうが良い。
481千野:04/12/11 05:07:57
答えなんか知らない。
482千野:04/12/19 04:40:31
知らないというのは何て便利な言葉だろうね。
それを言うだけで自分と対象の間に薄い壁を張れる。
たとえそれが自分の存在価値を左右するような知識だったとしても、
知らないと言った瞬間、何だか自分とは無関係な気が少しだけする。
もちろん知っているべき情報を知らないことにたいしての咎はくるけど、
それも何だか他人事みたいだ。
だって仕方ないじゃないですか、僕は今回の件については何にも知らないんですよ。
みたくさ。
483千野:04/12/19 04:43:46
やめとけやめとけ調子はこくな。経験則から知ってるはずだ。
お前は無口で謙虚で無欲なキャラと認識されていないといけない。
少しでも調子に乗ったら終わりだろうが。
要らんことを言う。要らんことをする。無神経にもほどがあるんだから。
問題を起こしたくなければお前が取るべきは一つ。
自分を殺せ。
484千野:04/12/19 04:47:17
死んだ自分を遠くで眺めていたよ。
椅子に座って僕の死体、誰にも逆らわないんだ。
何を言われてもヘラヘラしているよ。
485千野:04/12/19 04:48:13
それでいいのかなあ、と考える度に、
それ以外の方法が思い浮かばない。
486千野:04/12/19 04:50:01
(((( ;゚Д゚)))〜〜 人間なんて糞袋〜♪
  ヽ  ヽ    
487千野:04/12/19 04:51:43
(((( ;゚Д゚)))〜〜 いるだけ無駄だよ〜♪
  ヽ  ヽ    
488千野:04/12/19 04:53:06
(((( ;゚Д゚)))〜〜 みんな死ねば〜 争いもなくなるぜ〜♪
  ヽ  ヽ    
489千野:04/12/19 04:54:43
(((( ;゚Д゚)))〜〜 そんなに平和が好きならね〜 みんな死ねばいいのにさ♪
  ヽ  ヽ    
490千野:04/12/19 04:57:09
(((( ;゚Д゚)))〜〜 でもみんな生きようとする
  ヽ  ヽ      愛する者を守るために
           僕は僕で夢も希望もないけれど
           ただ 君と愛し合いたい
491千野:04/12/19 04:57:33
↑この手の歌がキライ
492千野:04/12/19 05:02:33
そしてこんなこと書く俺も嫌いなわけだ。
493千野:04/12/24 23:51:38
鍵を失くした。これでは部屋に入れない。
仕方ないので、家の前に立ち尽くしていた。
暇なのでカチッ、カチッ、とライターで火を点けたり
消したりして遊んでいると、向こうから鍵がやってきた。
「どこに行ってたんだ」
「いや、ちょっと、ゴメン」
鍵は悪びれた様子もなく、笑っていた。
腹が立った。
鍵の両端を掴んで、
「折ろうかな……折ろうかな……」
恫喝した。
途端、鍵は事の重大さに気付いたのか
「すいませんすいませんすいません許してください」
泣いて謝った。僕は優越感を覚えた。
「折ろうかな……折ろうかな……」
笑いながら言って、腕に力を籠めた。鍵の体がアーチを描く。
「お願いですやめてください。これ以上やったら私は死んでしまいます。
 死ぬのはイヤです恐ろしいです。どうか助けてください」
鍵がぼろぼろと涙を零す。僕は気持ちよくなっていく。
「折ろうかな……折ろうかな……」
ついに僕は鍵をへし折った。鍵は中心で二つに裂けて、
もう何も僕に懇願しなくなった。僕は胸の中がスッキリするのを感じていた。
掌の中で二つの鍵の欠片がカチカチと音を立てた。
僕は鍵を近くのゴミ捨て場に捨ててしまうと、
家の前で途方に暮れた。
僕の部屋の鍵が失くなってしまった。
部屋に入れない。
どうしよう?

どうしようもない。
494千野:04/12/25 00:11:06
「ハロー」
「どうも」
「元気?」
「まあ一応…」
「最近どうしてる?」
「いつも通りです」
「いつも通りって言われてもわかんないよ。そのいつも通りを教えて」
「え、あー、いや。……いつも通りです」
「いや、人の話聞いている? いつも通りじゃわかんないって」
「……いつも通りです」
「……そうかい」
「……」
「……」
(気まずいな。早くどっか行ってくれないかな……)
「××ってプライベートなこととか聞かれても、ちゃんと応えた例しがないな」
「……」
「それで人生楽しい?」
「……」
「あ、いや、そんな困った顔しなくていい。別に虐めてるんじゃないんだからさ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「いや、悪かったね、うざかったか……。そんなつもりはなかったんだけどな。
 それじゃ、自分はもう行くよ」
「どうも」
495千野:04/12/25 00:25:40
こんなに書いててこんなに抽象的。
俺には言いたいことがないんだろうな。
それかあるにはあっても、別に伝わらなくて構わないか。
俺はいつもどこかで、自分のことをどうでもいいことみたいに思ってしまう。
それがあるから俺は他人を信じないし、自分も信じない。
裏切られても別にいいやっていう、人生ノーガード戦法。
正面きって戦わないから自分に勝った人間がどこにもいない、
永遠に負け続けるこの生き方の果てにあるものは
多分、語ることなど一つもないつまらない人生。
496千野:04/12/27 17:21:51
誰かが泣いている。よく見たらそれは子供だった。
大きな灰色ののっぺらぼうになる仮面をつけて、
子供がしくしく泣いている。
「どうしたのかな、なぜ泣いているんだい?」
「わかんないんだ。自分でもなんで泣いているのかわかんないんだ」
「それは困ったね。どうしようか」
「何か楽しい話をしてよ」
「それは無理だね」
「何か面白い話をしてよ」
「それも無理だ」
「心が暖かくなるようなことを教えてよ」
「……ゴメンね。そういうのは僕には話せないんだよ」
「じゃあ何が話せるのさ?」
「僕は君を陰鬱にすることができる。僕は君を不快にすることができる。
 僕は君に気持ちの悪い思いをさせられる。僕は君を困らせる。
 僕は君に多大な迷惑をかけられる。僕は君を呆れさせられる。
 ……。
 僕が君に話せること、出来ることはそんなことかな。
 そうだ、この前ね、僕の飼っている猫が殺されたんだ。
 その話をしてあげようか」
「……」
子供は泣き止まない。
497千野:04/12/27 17:23:31
「弱ったな……」
子供は泣き止まない。
それだけならどうでもいいことでしかないが、
なぜかそれが僕の心を掻き乱した。
子供が泣いている。それが僕をひどく不安にさせた。
「どうすれば泣き止んでくれるんだい?」
「笑ってよ」
「あははははははははははは」
「……それは嘘だ」
「嘘じゃないよ。人は可笑しくなくても笑うことができる。
 楽しいからといって笑顔に必ずなるわけじゃない。
 無表情であることもある。そんな感じで、僕は自然といつだって笑えるんだよ」
「ただ笑ってるだけなんて嘘だよ」
「楽しいことなんて一つもないのに笑えるわけないだろ……」
「……」
子供は泣き止まない。
498千野:04/12/27 17:25:15
子供が昔話を聞きたいと言った。
「昔ね……。昔。僕は遠くへ行きたかったんだ。
 遠くって言っても外国じゃないぜ。
 日本以外の国で自分が生きていけるかなんて考えたら
 そんなタフじゃないことは自分が一番知ってるから。
 そんな僕が行きたかった。 
 遠くがどこにあるのか遠くへ行って何をするのかも
 考えないで、ただ遠くへ行きたかった。
 今いる場所と違う所へ行きたかった。
 よくある思考だね。現実からの逃避願望。通過儀礼?
 ともかく、僕は遠くをいつも夢見ていたよ。
 そしてある日、僕は実行した。今いる場所から逃げ出したんだ。
 つまり家出だね。でも、当然ながら失敗した。
499千野:04/12/27 17:25:41
 子供の考えは成功しないほうがいい。
 だから失敗したのはどうでもいい。
 大切なのは失敗から何を学んだか。僕は失敗からとても重要なことを学んだ。
 じゃあ失敗について話そう。
 僕の家出は成功も何も、家出が成立したかどうかも怪しい。
 それほど残念な結果に終わったんだよ。
 荷物を小さな鞄にまとめて、僕は家を出た。そして自転車で隣の町まで行こうとした。
 でも僕は隣の町にすら行けなかった。もう少しってとこで、事故に遭ったんだ。
 トラックがバーンと、僕の体を跳ね飛ばしたんだ。
 空を飛んだらしいけど、僕は覚えてない。
 ただ血塗れになった僕がもう少しで隣町に行けるところで、
 救急車に乗せられて連れ戻された。それは覚えている。
 僕以外には家出しようとしていた、ということも知らないまま、
 僕の反抗は終わった。
 それから僕は遠くへ行きたいとは思わなくなった。
 なにしろこんなに近くに、遠くはあるんだ。それを知った。
 僕の側にはいつだって死がある。人はいつも望めば死ねる。
 それだから僕は生きている。……これが僕の昔話だよ」
「……」
子供は泣き止まない。
500千野:04/12/31 19:23:38
子供がしくしく泣いたまま、
僕は何をしていいかわからないまま
時間が過ぎて、いつの間にか涙で川ができた。
それに気付いたときには全部手遅れで、
僕と子供の二人を置いてけぼりにして、
周囲は水の向こうへ行ってしまった。
僕と子供は無人島で二人きりになり、
それでも子供は泣き止まない。
僕は僕で泣きたい気分になった。
「助けを呼んだほうがいい……けど、大きな声を出すのは気がひけるな」
やがて夜が来て、僕はやしの木に凭れて眠った。
501千野:04/12/31 19:26:17
目が覚めて相変わらず何も変わらない。
子供は涙を垂らし続けているし、僕は一秒先のことも不安で一杯だった。
「どうすればいいか考えてみる……、どうすればいいのかわからない。
 君はどうしたらいいと思う?」
「知らない」
「そっか。……僕は多分、どうなったっていいんだろう。
 だからどうすればいいのかを考えても、行動に移すにはどうすればいいのかを
 考えることができない」
「じゃあ、考えないまま動けばいいんじゃないかな」
「それが出来たら……」
「こんな風にはなってないよね」
「……。そうだ、僕の代わりに君が考えないで行動してみてくれ。
 これがしたいとか、あれがやりたいとかやりたくないとか、
 そんなのは殺して、君の体に全てを委ねて、行動してみてくれ。
 そうしたら何か変わるかもしれない。ひょっとして現状を打破できるかも」
「……」
子供はぬらりと起き上がり、泣きながら僕のほうへ走ってきた。
途中でジャンプして、そのまま僕に飛び蹴りを喰らわせた。
子供のキックは僕の腕を直撃し、僕は骨折した。
「痛い……」
理不尽だと憤りたかったが、これは僕の提案によるものなので
僕は何も言うことができずにただ呻いた。
するとどうだろう。子供が嬉しそうに笑った。
まだ泣いているが、涙の量が少なくなった。
それだけじゃない。無人島が動いて、陸地に近くなった。
「これを繰り返せば、僕らは戻れるかもしれないね!」
子供が嬉しそうに言った。
「そうだね」
502千野:04/12/31 19:32:36
子供が助走をつけて飛び上がり、僕に蹴りを食らわす。
そのたびに子供は理由のない涙を減らし、
孤立した無人島は陸地に近づいて、
僕の体は壊れていった。
503千野:04/12/31 19:36:07
「あと一回で僕らは帰れる……」
子供は無邪気に言う。
僕の体は殆ど使い物にならなくなっていた。
腕も足も声も肌も耳も目も鼻も喉も……、子供に蹴られて壊れてしまった。
後残っているのは命くらいだろう。
僕は叫んだ。
「もお嫌だ! 痛いのは嫌だ! 苦しいのは嫌だ! 
 感じられなくなるのは嫌だ! 失くすのは嫌だ!」
子供は驚いた様子で立ち止まり、溜息を吐いた。
「でもそうしないと帰れないよ」
「死んだら意味がない……。自分の全部を殺して、そうまでして帰りたいとは思わない」
「それなら、ここで独りで一生を過ごすかい?」
「……君は?」
「この距離なら泳いで渡れる。涙ももう流れなくなった。僕はもう子供じゃない」
「そうかい」
子供は水の向こうへ泳いで行った。
無人島には僕だけが取り残されて、壊れた部分はもう治らないまま、
ゆっくりと時間が過ぎていった。
やがて夜が来て、僕はやしの木に凭れて動くなくなった。
504千野:05/01/05 22:39:36

――――――――――――――――――――――
               ↑
             境界線
               ↓
――――――――――――――――――――――
505千野:05/01/09 02:06:24
存在に意味はない。
言葉にも意味がない。
もっと言うなら、この世にあるもの全部一つ残らず意味なんか何もない。
ただそこにある、それだけ。
でもそれだけだと、何かぼやけてる感じがする。
こう、手の中に握れない、ていうか、首を絞めたりできない、
と言ったほうが正しいか、そんな感じ。
だから定義する。色んなものに対して意味を持たせる。
僕は何だか、そういうのが
物事を自分でも理解できるように矮小化させてる感じがするんで
あまり好きじゃない。許せないわけでもないけど。
でもどれだけ定義付けしてみたって、
徹底的に意味のない物事とか例外はあるし、
根本の自分自身が持つ核っていうか、大元なんて誰にも定義できないから
掴みきれない不安定な感じを背負ったまま生きなければならんわけで、
確実に存在する、そういうのに乗れない人間は……どうすりゃいいんだろう。
506千野:05/01/09 03:06:19
テッテケテッテケ、テケテケテッテケ。
テッテケテッテケ、テケテケテー。

暗い部屋で音楽を聴く。明るい唄は聴けたもんじゃないから、
暗い歌詞の唄ばかり、ヘッドホンで外には漏れないように、
頭を抱えて膝を抱える風にして、微動だにせず音楽を聴く。
最近はその楽しみもできなくなってきた。
人間はどんなものにでも慣れるって誰かが言う、
まさにそれで、自分を慰める手段も慣れてその効果を失う。
ただ僕はそれに対して何ら危機感は抱いていない。
人間は慣れる生き物で、同じに忘れる生き物だから、
この慣れもそのうち忘れて、僕はまた暗い音楽を楽しむことができるようになる。
そうして同じことばかり繰り返して、僕は自分を慰めたり
殺したり、考えたり、好きになったり、嫌いになったり、ただ繰り返して、
生きている。僕が知る限り、大体のことはこんな感じで、つまらない。
507名無しちゃん…電波届いた?:05/01/10 13:12:54
508千野:05/01/25 02:42:03
もう眠ろうよ・・・
これ以上起きててもどうせ頭働かないだろう
自分はちゃんとやってるってポーズは
誰もいない今はしなくてもいいんだよ・・・
眠ったって、誰も文句は言わないはずだ
誰かに許しを請わなくても、眠れる
509千野:05/01/25 02:46:23
甘えてんじゃねぇ・・・
優しくされたがってんじゃねぇ・・・
押し付けられたものだからって自分の責任を
果たさないのは卑怯者のやることだ
まだ眠るな・・・まだ眠るな・・・
疲れた体を壊しても、お前は最後まで自分から眠ることは許されない
510千野:05/01/26 03:35:12
からっぽ
511-【存在】- ◆GAOss.K3KI :05/01/30 22:42:50
からっぽ
512千野:05/02/06 02:06:50
考えれば考えるほど、ばかになる。
頭の中に閉じた回路ができあがって、
ぐるぐるぐるぐるまわり続けて、
答えは見つからないのに、
回路を廻る速さだけを手に入れて、
でも回路から思考を逃すことができない。
だから僕はいつも何かを考えて、ばかになっていく。
513千野:05/02/06 02:53:06
価値観を共有できない人間というものがいる。
彼らは所謂大多数の人間とは違う価値観を持っていて、
自分が社会を構成する人々と相容れないことを知っている。
だから彼らは自分のことを話さない。
自分がどんな人間であるかを知られるのを極端に恐れる。
だが人々は、そんな彼らに当たり前の質問をする。
「君はどんな音楽を聴いて、どんな趣味があって、どんな本を読んで、
 どんな人を好きになって、どんな夢を持って、どんな事をして、
 どんな所に住んで、どんな子供時代で、どんな」
その質問に対して、彼らは素直に応えることができない。
相手が期待しているのは本当のことじゃない。
その場を乱さない、それでいて正常な答え。
彼らはそれを考えなければならない。
          /|    ,ィ
         / |   //
         { l /  |
         ヽ.∨  ┴─ 、
      / ̄``         \
      フ   /^^ヽ       ヽ
      /イ   | /   ヽトト_、l  ヽ
     〃| | /!ー-  '"´   l r‐ 、ヽ___
       | ハ! =   =  |/F } | ┬‐┘
       nハ! "     ""  r /´冫ヽ
      | | |ヽ  r ¬    /    /  \
      }rヘ | 丶、ヽ._ノ . イ    /  ヽヽ \
      〔 )ヽ--‐ ァ! ̄, 人   /   ト、|ヽ! ``
       Y    / ` ┴'´ \_/ |ヽ|     ヤンマーニ
        └‐┬‐{      ノ |ハ |
         │ | ヽ      ´ ̄ ̄ ̄刀
         │八 }         丁 (
         l/ V       r‐t‐ヘ/
   ヤンマーニ    /      ノ ノ\)
             `ト‐ァ--‐'´ ̄
            L/
515千野:05/02/07 03:19:11
そうか! それだよ! それだったんだよ!
踊るんだよ! 踊ればいいんだ!
考えないで、踊ればいいんだ! 取り敢えず踊っとけばよかったんだ!
なぜ僕はこんなことに気付かなかったんだ。
体を動かしてしまえば、頭の中はぐちゃぐちゃで、
何一つ考えなくてすんだんだ。疲れるだけで、よかったんだ。
オエェとか言ってりゃよかったんだ。
座り込んで何になる。黙して何になる。目を閉じて何が見える。
耳を塞いで何が聞こえる。体を動かさず、何ができる。
あのとき僕が踊っていれば、何かできたかもしれない。
思考を閉ざせば、何かできたかもしれない。
でももう遅い。僕はもう踊れない。
座り込んで黙して目を閉じて耳を塞いで体を動かさないことしかできない。
何もできない。
最悪なことに、僕は変化を求めているわけじゃない。
516「」 ◆Pels.FejYM :05/02/07 09:03:49
崖崩れ。
どうしようもない崩壊。変化なんて存在しない。
あるのは有。
有であるいじょう不完全、
だから崩れる。
崩す。
崩ーさん、ほっホッホアッホホhッホホ
517「」 ◆Pels.FejYM :05/02/07 09:06:38
アア、クズレル
目の前の幸せが崩れる。
崩してるのはオレだったりする。
築き上げる側、生産する側。
崩す側。砕く側。
ほら、耳元からどんどん崩れていく。
姿が崩れ絵。
絵だよ。
なんて現実感のない。
518「」 ◆Pels.FejYM :05/02/07 09:10:03
時間は崩れた。
時間なんて流れてないんだ。
流れているのは人間で、立ち止まってみれば
流れるのは人間。
元に戻れないのは人間が進むことしかできないから。
それを希望に満ちていると実感する。
だから河に浮かぼう。
そうすれば流されていく。
ほら、オレも希望の人間。
そのまま滝に崩れ落ちる。
うんにょ
520名無しちゃん…電波届いた?:05/02/08 00:45:35
うんこ
521千野:05/02/16 11:43:16
生きているのか
死んでいるのか
よくわからないカラスが言った
僕は帽子をカラスにあげて
沈むことにした

意味不明のポエム(揶揄した言い方)をトイレの落書きに見た。
これを書いた者は何を考えてトイレにこんなの書いたんだろ。
誰も見ないよ。天井なんて。
522千野:05/02/19 03:23:03
大きな声で叫びたい。意味のないこと叫びたい。
そしたら誰もが僕のことを狂れちまったとか思うのだろう。
胡散臭い目で僕を観察して、そっと目を逸らすのだろう。
失望するかもしれない。僕はそれを顔を引き攣らせて見るんだ。
あんまり信じてくれる人がいないけど、
本当に笑うしか顔を持たない人っているんだぜ。
523千野:05/02/19 03:31:08
高校時代、暗かった僕にちょっかいをかけてくる人がいた。
名前はN。彼は教室でも日向のグループで向日葵のように明るく
誰からも好かれてた。日陰のグループで影から出ないようにそこそこを
生きていた僕とはまるきり正反対の人だった。
彼は僕を日向に移動させようとした。
グループの一員にしようとしたり、カラオケに誘ったり、女の子を紹介したり、
沢山僕に話しかけた。でも僕は日向で生きるのは疲れるし日向の人々とは
話が合わなかったり、歌を歌うのが嫌いでマイクを渡されても決して声を出さなかったり、
女の子に対してわざと自虐的な冗談を言って困らせたりして、彼の厚意を反故にした。
それでも彼は僕に優しくした。
524千野:05/02/19 03:45:16
何故彼がそんなにしてくれるのか僕には皆目わからなかった。
だからある日とうとう訊いてみた。「君が僕に構う理由がわからない」
彼は言った。僕は彼の兄に似ているらしい。彼の兄もまた人と接するよりも
自分一人の空間を心地よいと本気で感じて、日陰で本を読んだりビデオを見たり
無人の風景だけを愛していたのだそうだ。彼はそんな兄を心配した。
このままじゃどうにも他人の中で生きられない未来しかない感じがした。
だから彼は兄に沢山話しかけた。人の多いところへ誘い、笑う声の素晴しさを
教えようとして、一人の虚しさを気付かせようとして、兄の部屋のカーテンを開け放った。
でも彼の兄には未来がなかった。自殺したそうだ。
遠くを見ながらNは兄の死がどれほど悲しいことだったかを言って、
助けられなかった兄の代わりに僕にちょっかいをかけているのだと言った。
彼があまりに真剣だったから僕は言ってしまった。
「君の兄さんが自殺したのに理由があるなら、それは多分君の所為だよ」
それから彼は僕に構わなくなった。
525千野:05/02/19 04:02:24
僕はもともと日陰のグループを居場所にしていた。
でも僕は日陰には戻れなかった。
僕のいたグループは同じ中学だったY、高校に入ってから
僕の筆箱につけていたマイナーアニメのキーホルダーを見て
話かけてきたM、僕の三人で構成されていた。
僕らはいつも次の日には覚えてないつまらないことを話したり
窓から外を見ていたりしていた。仲間といっても、学校外では会わない。
プライベートなこと話したがらないことは訊かない。深入りはしない。
そんな距離で、一緒にいた。あやふやで実体のない関係。それに僕は不要になった。
表にばかり出ているうち、YもMも僕を違う人だと認識してしまったのだ。
「お前に俺たちのことはわからないよ」
「お前は結局俺たちとは違うんだよ」
結局僕は卒業するまでを一人で過ごすことになった。
526千野:05/02/19 04:19:43
大学は僕にとって孤独の象徴だった。
それまでの学生生活と違い、自分から動かなければ
他人と知り合う機会がない。初めは同じようにひとりぼっちの
周りの人が話しかけてくるが、その時期に乗れなかったりすると
もう手遅れで、あとは一人で申請した講義を受けて
一人でコンビニのおにぎりを食べてさっさと家に帰るだけの
日々が待っている。それが当然になって、僕は他人を背景として
認識するようになった。僕もまた、彼らからは風景でしかないんだ。
527千野:05/02/20 02:09:33
三回の秋の日、永遠に続くような気がしていた僕の孤独は
まるで存在していないように破壊された。講義が終わって
帰ろうとしているとき、顔は知っていても名前を知らない人たちに
飲み会に誘われた。断り切れずに付いていくと、
そこは狭い居酒屋で中は夕焼けのオレンジ色に染まっていた。
僕は乾杯のときに口をつけた他は一滴も飲まず、一言も喋らないで
ただ俯いていた。こういう雰囲気が苦手だった。
端の席にいたから僕がこんなでも場が盛り下がることはなかった。
僕は思った。ここに僕は存在していない。
お酒も美味しいと思えない。彼らが何をはしゃいでいるのか見当もつかない。
帰ると言う勇気もなく、この時間が早く終わらないかな、と考えていると、
隣に座っていた女の人に「こういうとこ、あんまり好きじゃない?」
と訊かれた。「あんまり」僕は言った。それから彼女はなぜか僕に話しかけてきた。
そのたびにつまらない返答をする。それでも彼女は笑っていた。
それからどういうわけか、自分でもよくわからないけど、僕は彼女の部屋に行くことになった。
そしてそのまま三日間、僕は彼女の部屋にいた。
528千野:05/02/20 02:18:31
家に帰ると、叔父に殴られた。
僕の家は母がなく、父と叔父と僕の三人で暮らしている。
叔父は昔ちょっとあって、そのせいで他人に対して負い目を感じて
いつも遠慮しながら生きているような人だった。
叔父は僕を殴った後、父が死んだことを告げた。殺されたそうだ。
父と叔父が居酒屋で飲んでいると、隣で口論している客がいた。
金銭の貸し借りについてで、貸した男は金を返さない男に
力でも言葉でも勝てないから、包丁を出した。でも相手は怯まずに
やってみろよ、と凄んだらしい。貸した男はどうしていいかわからず、
そのとき楽しそうにしていた父が目に入って、どうにも許せないと思って、
刺したそうだ。ちょうど三日前のことだ。僕にはわけがわからなかった。
父が死ななければいけない理由が見えない。
でも、そういうことも起こりうるのだろうな、と不思議と納得していた。
「お前は今までどこに行ってたんだ」
僕は何も言わなかった。
529千野:05/02/20 02:22:14
彼女と付き合うことになった。
彼女はとても親切で、僕の世話を焼いてくれた。
でも僕は別に彼女のことが好きではなかった。
僕にはそもそも恋愛感情というものが理解できなかった。
同じように彼女も僕のことを好きでもなんでもないようだった。
彼女はただ誰かに必要とされたがっていた。
それには僕のようなダメ人間が都合がいいのだろう。
でも僕は他人を必要としていなかった。
彼女もそれに気付いたのか、僕との関係は結局一月も持たなかった。
そして僕の破壊された孤独は、
何事もなかったように僕の元に帰ってきた。
彼女がどんな顔をしていたのか、今では思い出せない。
530千野:05/02/20 02:26:24
みんなが就職活動を始めた頃、僕は大学を中退した。
叔父は何も言わない。僕は家を出て、フリーターになった。
他人と接するのが嫌いな人間でもできる仕事はあった。
バイト先には僕のようにドロップアウトした人が何人かいて、
僕には入ることのできないグループを作っていた。
幾つかバイトを変えたが、そのグループはどこでも存在した。
僕は彼らが理解できなかった。
ある日彼らは僕が彼らを見下している、と言った。
僕はどのバイト先でもそう言われるので、声を上げて笑ってしまった。
何も可笑しいことはないのに、僕は笑いが止まらなかった。
「アハハハハハハハ」あんなに笑ったのは初めてだった。
次の日、僕はバイトを辞めた。それから今現在まで、働いていない。
531千野:05/02/22 01:01:02
一人で部屋の中にいると気分が沈んでくる。
いつもはこれが心地よいのだけれど、今日に限っては
もう戻れないんじゃないかって不安だけがあった。
怖くなって、僕は部屋を抜け出した。
532千野:05/02/22 01:03:21
駅前広場は人が沢山いる。老人も若者もこどもも、泥の川が流れるみたく
溢れている。昔、ここは僕にとって居心地が悪いだけの場所だった。
でもいつの日からか、何も感じなくなった。
だからこうしてベンチに寝転がることもできる。僕は人々を眺めて、考えた。
彼らは何が楽しくて生きているのだろう……。
高校生たちが笑いながら歌を口ずさむ。おじいさんが痰を吐く。
弾き語りの若者が仲間らしき若者と親しげに話す。中年サラリーマンが無言で歩いていく。
電車の音が聞こえる。チラシを配る人が無視される。
それを見ながら考える。
そういえば僕は、楽しくもないのに生きている。
人は何か楽しいことがあるから生きているわけじゃないんだ。
そもそも、生きているのに理由なんかない。
生きているから、生きているに過ぎない。
そして僕の心は言葉で充たされていく。
533千野:05/02/22 01:05:12
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534千野:05/02/22 01:08:12
こういう感覚がある。駅のホームで電車を待っていると、
段々ホームが物理的に狭くなっている気がする。
階段を上がってホームに出てから、いつも乗る車両の停止位置まで
進んで行くと、ホームはいつの間にか人一人が横向きに立るのがやっとな
くらいまで狭くなっている。まるで落ちろとでも言わんばかりに。
電車が通るたびに風が僕を線路に誘う。
でも僕はそれが錯覚であることを知っている。
だから揺らいでいても、落ちることができない。
535千野:05/02/22 01:09:34
僕は回送列車が好きだった。
いつも駅を通過していく灯りのない客のいない列車。
いつか乗ってみたいと思う。誰もいない真っ暗な車内、
何も言わずに座席に座って、窓から見える景色はきっと
誰も見たことがないほどきらきらしているに決まっている。
そんな妄想をする僕の前を回送列車はいつも通り過ぎていく。
536千野:05/02/22 01:10:55
平均台のようなホームでバランスを取りながら、
僕はふと、電車の音を聞く。
回送列車がやってきた。
537千野:05/02/27 20:34:48




キキキキキ
キィィィィィィィィィィィィィィィィ



538千野:05/02/27 20:36:08
不快な音を立てて、止まるはずのない回送が、停止した。
唖然とする僕の前で扉が開かれて、無人の暗い車内で
僕を待っているように、中吊りの広告がひらひら揺れた。
回送列車に乗り込んで、僕は天井を眺めたり、
広告を見たりした。広告は週刊誌の下品な見出しと
鉄道に関しての薀蓄とか、代わり映えのしない日常の
象徴みたいで、僕は何も感じなかった。
そのうち列車は走り出した。
僕以外に乗り込んだ人はいないようだ。
539千野:05/02/27 20:37:54
ガコンガコン、と揺れる車内で、僕はたびたび目を瞑った。
この暗闇から見える景色は確かに僕の想像通り
きらきらしていたが、眩し過ぎた。光が刃物みたいに
目に刺さっていく。しまいに僕は耐えられなくなって、
両手で目を覆った。人の灯りは強すぎる。
540千野:05/02/27 20:42:49
どれくらい目を閉じていたかわからない。
気が付くと、目を覆っていた手の甲で光を感じていた。
恐る恐る手をどけて、目を開けると、列車は知らない土地を走っていた。
ここはどこだろう。僕は段々不安になってきた。
なぜ回送列車になんか乗ったのか。
後悔がどろどろと僕の中から這い出てくる。
床一杯に広がった後悔を見て、僕はいつも通りだなあ、と
何も感じなかった。
541千野:05/02/27 20:45:06
やがて列車は停止した。扉が開いて、外の空気が入ってくる。
僕は座席に座ったまま、また広告や天井や、誰もいない前の座席を
見たりしていた。一時間くらいそうしていた。でも列車は発進しないので、
僕は外へ出てみることにした。線路はまだ続いているが、
僕はここまでなのかもしれない。
542暗闇森のサイコ:05/03/06 23:41:50
おもしろい・・です
543名無しちゃん…電波届いた?:05/03/07 00:56:49
千野さまはプロ作家ですか?
544トリニ茶(tea):05/03/09 16:05:46
3行以上の文はなかなか読めないのよね。
目がしょぼしょぼしちゃうわ。
545千野:05/03/19 00:09:53
降りたところはどこにでもあるような街だった。
中途半端な大きさの建物が無個性に立ち並び、
自動販売機が途切れることなく配置され、
頭の上を電線が茂っている。僕が生きていたのもこんな街だ。
線路に沿って歩いていたが、疲れたので駐車場のフェンスに凭れて休むことにした。
546千野:05/03/19 00:12:27
遠くから人の足音が聞こえてきた。
ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ。
それがこっちへ近づいてる。僕は焦って、車の影に隠れた。
知らない土地の知らない集団は僕にとって恐怖の対象でしかない。
集団は見た目どこにでもいる人々だったが、誰もが松明を持っていた。
ふと、その中に松明を持たない人間があるのに気づいた。
その人はΦ←みたいな模様の仮面をつけて、腕と首に縄をかけられていた。
その人の前を歩く者が腕の縄を持ち、後ろを歩く者が首の縄を持っている。
547千野:05/03/19 00:13:58
あれは何をしているんだろう。車の影でそう思っていると、
Φが僕の方を向いた。ぎくりとしたが、Φは僕の方を向いたまま歩いて、
そのまま見えなくなった。車の影から出て、Φの歩いて行った方を見る。
「あれは生贄なんだよ」
声がした。振り返ると、行列からおじいさんがはみ出して、僕の前に立った。
「あれは、あの仮面をつけた子供はね、生贄なんだ。
 この街では古くからの習わしで何年かに一度、子供を殺すんだ。
 なぜ殺すのか。それはこの街の平和のためにだよ。
 人が集団で生きていれば色んなことがある。妬んだり憎んだり
 蔑んだり殺したり独占したり破滅したり笑ったり楽しんだり。
 そういったこの街の人間が犯した罪を全て一人の子供に背負わせて、
 その子供を殺すことでチャラにするんだ。
 殺すのは、」
「殺すのは?」
「街で一番いい子だよ」
548千野:05/03/19 00:20:33
僕はおじいさんの言葉を聞いて、この街の習わしに興味を持った。
街の全ての罪を子供に背負わせて殺す。
そのことについては何も思うべきじゃない。
僕はこの街の住人ではないのだから。
ただ、知りたかった。誰が子供を殺すのか。
だから僕は人の列についていく。
549千野:05/03/19 00:26:19
人の列は街の外れの崖の上にやってきた。
そこでΦの子供は人々に取り囲まれて縄を解かれた。
でも当然自由になったわけではない。
人々はΦが逃げないようにその体で壁を作って、
Φに向かってただ「ありがとう」と言い続けた。
「ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう……」
僕はてっきりΦを誰かが突き落とすものだと思っていた。
もうひとつ、取り囲んだ人々が段々とΦに近づいていって
落とすのかもしれない街の人間全員で落とすのかもしれないとも。
だが、人々はその場で「ありがとう」と言うだけで、
一歩も前に進もうとはしなかった。
550千野:05/03/19 00:27:36
Φは崖の縁でじっと夜空を見ていた。
星がきらきらと大気に揺れている。
Φは手を伸ばしたが、遠すぎて届くはずもない。
「ああやって許しを乞うんだよ」
おじいさんが僕の隣で言った。
「あの子を誰が殺すんですか?」
「誰? 誰もあの子を殺さないよ。罪を犯すのはあの子だけでいい。
 だからあの子は自分で自分を殺す。見ていてごらんな。
 誰も彼もに感謝されて、あの子は自ら飛び降りるんだ。
 この前はぐずってなかなか飛ばなかったが、
 あの子はとてもいい子だから、すぐ飛ぶよ」
「……落ちた」
途端「ありがとう」もおじいさんの声も
しなくなった。周囲を見渡すと、既に崖には誰もいなくなっていた。
遥か向こうに、松明の炎らしき灯りが一列伸びているのが見えた。
551千野:05/03/19 00:28:29
僕はΦが落ちた場所まで寄ると、下を見た。
暗くて地面が見えない。風が吹いて、びょうびょうと
声を上げる。どうにも高さがわからないが、
ここから落ちたらまず死ぬだろうと考えて、
体が自然と吸い寄せられた。
でも足が震えて、僕は飛ぶことができない。
夜空を見上げると、きらきらと星が輝いて、
とてつもなく冷たかった。僕はこの街の人々が見ない
Φの死体を確認しに、僕は崖の下に行くことにした。
552千野:2005/03/27(日) 03:03:21
崖の下は死の世界だった。
そこは駐車場になっていて、壊れた車が幾つか止まっていた。
生贄になった人間の骨はそれ以上に散らかって、
頭蓋骨はどれも砕かれていた。僕は昔人間だったものの骨を
踏みながら、Φの死体を捜した。
ほどなくして、血溜りの中に人間を見つけた。
553千野:2005/03/27(日) 03:05:01
「あっ、生きている……」
僕は驚いた。Φはあの高さから落ちたのに、
まだ動いていた。半分になったΦは腕をぶるぶる震わせながら、
天に伸ばしていた。そして何やら呟いている。
「畜生、畜生、あの糞野郎どもが、畜生、畜生、この」
苦しそうに呻いて、ぶるぶると動いていた。
見ただけでもわかる。生きているのがありえない奇跡で、
Φの命は時間の問題以前のものだった。
「誰だ?」
Φが僕に気付いた。
554千野:2005/03/27(日) 03:07:54
僕はΦに自己紹介した。「僕はこんな人間です」
Φは「この街の人間じゃないんだな」と言って、
自分のことを話し始めた。
「俺ははじめ、街一番の嫌われ者だった。
 石を投げられたり、そんなことはなかったが、
 聞こえるような悪口を囁かれたり、
 俺が触ったものは汚いと誰も使わない。
 俺の親父が人を殺した。母親を殺した。
 それで、親父は自分を殺した。
 俺は人殺しの息子として、誰からも嫌われた。
 この街では殺人は最も重い罪だから」
555千野:2005/03/27(日) 03:09:22
「でも俺は何で自分が嫌われるのか理解できなかった。
 俺の何が悪いのだろう? 俺が何かしたのかな?
 親のない俺には、それを教えてくれる人がなかった。
 俺は人に好かれたいと思った。
 でも俺には何をすればいいのかわからなかった。
 そもそも、俺が近寄るだけで、皆嫌な顔をしてしまうし、
 あげる金もなければ、力もない。
 ろくに人と話したこともないから、何言っていいのかわからない。
 バカみたいにうなだれていたら、あの夜空から
 ある人がやってきた。その人は俺に奇跡をあげようと言った。
 人間がどうすることもできない死を、お前にだけはどうにかできるように、
 死にそうな人間がいれば、周りのものの命を吸い取って、
 その人間に与えられる力をあげよう。不安な顔をするとその人は、
 周りのものというのは、人じゃなくていいんだ。
 何、命というものは人間も虫けらも変わらないんだよ。
 虫けらの命一つだって、人間一人を助けることができる。
 ただし、そのせいで虫けらは死ぬことになるんだけどね。
 俺はあなたは神様ですかと訊ねた。その人は違うと言って、
 夜空に消えていった」
556千野:2005/03/27(日) 03:11:46
「それから俺は早速、死にそうな人を捜した。
 病院に行けばすぐだったんだろうけど、興奮していたから、
 街中をわけもなく走り回った。それで、交通事故の現場にでくわしたのが
 始まりだった。即死だった人はどうしようもなかったけど、
 ちょうど、後は死んでいくだけの人がいた。俺はその人に、
 予め奪い取った猫の命を注いだ。そうしたらその人は元気になった。
 それから俺は沢山の人を救った。そのうちに俺は街で奇跡の少年だの
 神のこどもだの言われるようになって、それはもう沢山の人々に感謝されて、
 街の誰からも好きになってもらった。
 あのときは本当にうれしかった。うれしかったなあ。
 でも、段々嘘に思えた。この好きというのは、俺のことではない。
 俺が貰った力のことをみんなが好きなだけで、俺のことは誰も好きじゃない。
 そう思うようになった。多分、真実。
 そうしたら段々、自分のやっていることにも疑問をもつようになった。
 そして俺が一人ぼっちだったとき、俺のことを慰めてくれたのは
 人間以外の全てだった。そのことに気が付いたときから、
 俺は人間を救うために周りのものを犠牲にするのが嫌になった。
 もともと、死ぬ運命にあった人は、死ぬ。当然のことだよ。
 そんな人のために虫けらだって、死ぬ必要はなかったんだ」
557千野:2005/03/27(日) 03:14:26
「俺が人を助けなくなると、皆俺のことをやっぱり好きじゃなくなった。
 奇跡がなくなった俺はもう、ただの人殺しの息子でしかなかった。
 好きになる理由がなくなったこの街の人間は、俺を生贄にすることにしたよ。
 もともとは別に選ばれていたのを急遽俺に変更して、ノーと言わなかった俺に
 この街の住人は涙を流して感謝した」
558千野:2005/03/27(日) 03:16:49
「俺はこの街の人間が嫌いだった。風習がどうだとか、
 そんなことではなくて、生き物として、この街の人間が嫌いなんだ。
 別にそれを悪いだとか、そんなことは言うつもりもない。
 ただ俺は嫌いだったんだ。それが、今わかった」
「ならなぜ死なないんですか?」
「死ねないんだ……」
僕はその奇跡が君を死なないようにしているんだねと言った。
Φはぼたぼた血を流しながら「本当は死ぬはずなのに、
奇跡が起きて即死できなかった。それから他のものの
命を吸収して、死にながら生きている。
このままだと、世界中の命を奪ってようやく死ぬことになってしまう。
死ぬときに一人はいやだなあ」
僕は死ぬことを想像してみた。
誰もいない暗闇で、蹲る自分の姿が見えた。
Φはそのことを見抜いたように、言った。
559千野
「あんたは自分のことを一人で死ぬしかない人間だと思っているだろう。
 話すときの間でわかるよ。そういう人間はいちいち要らないことを考えるんだ。
 なあ、それなら俺の力を貰ってくれよ」
「いいのかい?」
「どうせ俺に待っているのは死ぬ苦痛と、孤独だけなんだ。
 できれば、すぐにでも終わらせて欲しい」
別に奇跡の力なんて欲しくなかったけど、Φがもう一秒もこの世には
いたくないことがわかったので、僕はどうすればいい? と言った。
Φはただ強く手を握って欲しいと言った。
僕はΦの残っている方の手を握る。小さな子供の手だった。
うううううう。と呻いていたΦはやがて、眠ったように静かになった。
こうして僕はΦを殺した。