6 :
電脳死:
ぼぐの後輩のM君はここ『電脳師サティ庵』で悲劇に遭いました。
仕事の打ち合わせが終わって見送りに行こうと外に出たら
M君はケータイ忘れたと言ったのでまた鍵開けて行かせました。
うちの構造上、電気は暗闇を進んでから蛍光灯のヒモを引っ張って点ける
ようになっていてその時はもう陽が暮れて真っ暗でした。
こともあろうにその日は大きな材料を出入り口に置いていたためにそれに登ってから床に降りる状態でした。
そこで彼の悲劇が起こりました、
登るべき箱にマザーボードみたいな基板が立てて寄り掛かってました。
お解りのようにM君はその斜めになった半田面をすり下ろし器にして足をついたのです。
普通に半田面を踏むならまだましなのに、体重で斜めになってる針の山ですり下ろしてしまったのです。
とにかく痛々しかったです。
靴下から染みとともに擦り屑になった得体の知れない生ゴミ状の残骸が付着して
変わり果ててました。
彼はこれにより二週間ほど哀れな歩き方をしてました。
でもその前は普通のファミレスで食ったサラダで食中毒になってたし、
自分ちのベットでゴキさんに驚き足を捻挫したりと彼はENIACみたいに
いつもどっかが調子悪いのが当たり前の人でしたから漏れもあまり責任を感じませんでした。
その後ぼくのサティ庵には来なくなりましたけど
以前はウラビデオ見せてやったら初めてアレを見ましたよとか喜んでいました。
M君、だいじょーぶだよ! またアレ見に来いよ♪