時計用SMは、コイルに電圧が掛かっていない時のローターの安定点と、コイルに電圧が掛かっている時のローターの安定点が
一致しないように作られている。更に、コアの形状を左右非対称にして、コイルに電圧が掛かっている時とそうでない時の安定点の角度が
90度からずらしてある。これが普通のSMと違うところ。
なので、直流をコイルに印加すると、コイルに電圧が掛かっている時の安定点にローターが移動するが、この時の方向は
コイルに掛ける電圧の極性によって一意に決まる。正し、このまま電圧をOFFしてしまうと元の安定点に戻ってしまう為
コイルにはSMの機械的時定数で決まるパルスを印加する。パルスのタイミングを上手く設定すると
ローターは慣性により、直流電圧を掛けた時の安定点を通り越して、次の電圧OFFでの安定点まで回転する。
この安定点は、先ほどの安定点でコイルに掛けた電圧と逆方向の電圧パルスを掛ける事で更に次の安定点迄回転する。
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351:2006/09/29(金) 16:34:13 ID:M+QZjHx7
補足。
>コイルに掛ける電圧の極性によって一意に決まる。
もし、逆極性のパルスが印加された場合、パルスで得られる慣性エネルギが足らないので、次の安定点まで
回転できずに、元の位置で安定する。