性懲りもなく、コイルガン (一段) の SPICE シミュレーションをもう少し進めました。
スナバー回路の電力消費がバカにならないので、簡単な回生回路を加え、.meas(ure)
を使って結果の整理をしました。
ttp://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio0613.png トータル投入エネルギー 4.11J に対して、回生時に 0.448J が帰ってきています。
無視するのは惜しいです。
スイッチ素子の耐圧の範囲内でフライバック期間を短くすれば (V(d) クランプ電圧を
高くする) 少しは高能率になるのですが、この改善効果は飛翔体に与えられるエネルギー
に換算して 5% 程度と見積ることができました。
前回と異なって、今回は加速力が最大になる位置からコイルの中心までの距離を 1.0
に正規化しています。位置 V(x) が正の領域も正しく扱うように修正しました。
主 SW を OFF するタイミングを決める方法を、もう少し賢くしました。現実に使うのは
無理としても、シミュレーションの作業能率が大幅に向上します。
(具体的には {L*I(L1)/vzp} + limit(V(x)/V(v),-3e-3,0) >= 0 式のことです)
電子回路のみならず、物体の加速などという運動学の側面もシミュレートできる点に興味
を持ったので、ついついのめりこんでしまいました。そろそろいいかげんにしときます。