回路シミュレーション part2

このエントリーをはてなブックマークに追加
332774ワット発電中さん
今まで「FIR フィルターを SPICE で表現するのはメチャめんどう!」
だとばかり思い込んでいたのですが、こんな方法を思いつきました。
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1012.png

タップ数は 32 で、フィルター係数は sin(x)/x の形にしてあります。
文字が多いですね。決まりきった部分は別ファイルにして ".include" すれば回路図が
すっきりします。心配したシミュレーション所要時間も思ったより短いようです。
Maxstep をどのような基準で設定したらいいのか、それはまだ思案中です。
これは LTspice ですが、ほかの SPICE にも応用できます。
333332:2006/09/22(金) 09:44:30 ID:jUSB/Zbn
続報。Maxstep は、けっこうどーでもいいみたいです。この例での 1MHz (1us) の
サンプル&ホールド回路をシミュレートできれば、あとは 1us 以下の変化は無視して
いいわけですから。
V(in) を使っていなかった「おバカ」を改め、今度は (sin(x)/x)^3 の形の係数で
シミュレートしてみました。
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1015.png
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1016.png
334774ワット発電中さん:2006/09/23(土) 21:53:44 ID:IVlTtwxw
A/D 変換器用の 2次 ΣΔ (ΔΣ?) 変調器を試しています。あれまあ、6次くらいの
フィルターをつけただけで、結構まともな信号が得られます。ホントかな。
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1018.png
V(o3) は V(q) 信号を3次 LPF に通したものです。
V(o4) は V(o3) を別の3次 LPF に通したものです。これらの LPF はデジタルフィルターです。
3次デジタル LPF と言ってもいろいろあります。内容はまだ検討中です。
335334:2006/09/24(日) 13:43:11 ID:yRk8JxCm
デジタルフィルターはこんなのにしてみました。これは3次フィルターのユニットです。
B1, A3, A4 が一次フィルター、遅延線の周囲が2次フィルター (双一次型) で、
これらを継続接続しています。
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1019.png

全体ではこれを3個 + 一次フィルター1個で、10次相当になります。(fc や Q の
設定はいいかげんです) なんとか「18bit ADC」と名乗れる位の性能が得られました。
もちろん計算上の話ですが。データ帯域は DC 〜 1kHz、クロック周波数 100kHz です。
http://radio.s56.xrea.com/radio/src/radio1020.png

同じ種類のフィルターでなく別形式のフィルターをカスケード接続すれば、演算量が
少なくて済むかもしれません。「こんなフィルターはどうか?」と思いついた方は、ぜひ
お教え下さい。
(FIR 型は Fsample / Fcut-off が大きいので、タップ数が大きくなり過ぎるようです。)