1 :
電気大学:
産業界における誘導機ベクトル制御の応用例を教えてください!
2 :
774ワット発電中さん:2005/07/18(月) 08:55:00 ID:KD74Jl/O
高性能のインバータが安くなり、汎用インバータにもベクトル制御機能が付くようになりました。
詳しくは、三菱電機や安川電機のWEBを参考にしていただく事になります。
■アドバンスト磁束ベクトル制御
インバータの出力電流をベクトル演算によって、励磁電流とトルク電流に分割し、
負荷トルクに見合ったモータ電流が流せるように周波数と電圧の補正を行います。
■リアルセンサレスベクトル制御
モータ速度の推定を行うことにより、さらに高度な電流制御機能を備えた、
速度制御とトルク制御が可能です。
負荷の変動が激しい場合でも速度変動を最小にしたい。
低速トルクが必要な場合、トルクの出すぎによる機械破損の防止やトルク制御がしたい場合
などに使います。
インバータユニットに一次抵抗値、一次漏れリアクタンス、励磁リアクタンス及び
二次抵抗値、二次漏れリアクタンスを設定し、インバータ内部で誘導電動機の
等価回路を計算し、誘導電動機の「励磁電流成分」と「トルク電流成分」を合成して
モータ電流として流していると考えます。
┌──────────→ 負荷電流(電源)
│ :
│ :
↓....................:
励磁電流 モータ電流
インバータユニット内部のスイッチング素子が、IGBTになってスイッチング周波数が高くなり、
細かな電流制御ができるようになり、このような芸当ができるようになったと考えます。
が、巻線に対してどのようなスイッチング波形を加えれば、
希望する位相角の電流が流せるのかは、相当な高度な制御技術のようです。
2で書かれてる、アドバンス磁束…は、効率最大になる動作点で運転しようとするもの。
(低トルク時に電圧を下げて、励時電流による銅損や鉄損を下げる)
希望する位相角の電流を流すこと自体は比較的簡単。
(電圧上げれば励磁電流が増えて、周波数あげれば有効電流が増える)
面倒なのは、所定のトルクを出すのに、どういう動作点を選べば良いか、
過渡的に振動無く制御するにはどういう運転にすれば良いかを計算するところ。
(誘導機のパラメータの影響受けるので)