32 :
774ワット発電中さん:
ダイオードの電位をVf、電流をIfとすると、一般式は、
Vf = Vt * ln (If / Is) + Rs * If ・・・@
Vt:サーマルボルテージ、Is:飽和電流、Rs:直列抵抗分
となる。ここで抵抗の定義を2つに分ける。
【1】小信号の回路設計でいうところの抵抗は、R=ΔV/ΔI なので、
@式から、Rsの影響が気にならない If領域であれば、
R = ∂Vf/∂If = Vt/If ・・・A
R = 0.866 * (絶対温度) / If となる。
例えば、25℃で R = 25.8mV / If となる。
【2】ダイオードの電位と電流から無理やり抵抗を定義した場合。
回路設計ではあまり意味がない、感覚としてつかむぐらいか...
単純に R = Vf/If となる。ここで注意が必要なのは、抵抗特性
ではないということである。(抵抗特性は定義[1]で表現される)
@式から、
R = {Vt * ln (If / Is)} / If + Rs ・・・B
となる。
つまり、ダイオードに流れる電流が決まれば、抵抗Rが決まる。
B式から言える事は、電流 Ifが1桁小さくなると、抵抗も約1桁
小さくなる。それから温度依存があることである。
例えば、If=10μAでVf=0.6VだとR=60kΩ。If=100μAだとVf=0.66Vと
なり、R=6.6kΩとなる。(※抵抗は直線カーブを描かない)
以上。