鉱石ラジオ・ゲルマラジオについて語ろう その2

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907774ワット発電中さん
ある実験のために、ゲルマラジオを作った。
本チャンの実験の前に、あれこれいじってみた。

・通常の同調回路のインピーダンスの範囲で、昔のクリスタルイヤホン(以下昔イ)と今の圧電イヤホン(以下今イ)を比べてみた。
聴感上は、若干今イが大きく聞こえるがほぼ変わらないといっていい。
音質は、昔イの方が高音の伸びがいい。(昔イの方は数kHzにピークがあるので当たり前)
今イの方は、帯域の狭いAMラジオの様に聞こえる。

・負荷抵抗はやはり入れた方がいい。(15kと300kと1MΩを試した)
歪は減るし、ハムを拾うような場合は低減効果あり。
十分な電界強度の場合、300kΩと1MΩは共に歪が減った。
15kΩでは、昔イは出力が低減した。
今イは、1MΩ→300kΩ→15kΩと減らしていった方が、聴感上の出力は大きくなった。(歪も減る)
この場合、15kΩでは同調点がブロードになるので負荷Qは小さくなっていることが判る。

いずれの実験でも、条件を変えると同調点が変わる。(ほとんど変わらないこともある)
通常のインピーダンスの範囲内では、今イの方が感度がいいようである。
ただし、インピーダンスは低いので他の条件が同じ場合選択度が犠牲になるようだ。
また、昔イの方は劣化の可能性がある。
巻き数増やしてステップアップさせるかアンテナを大きくしてその代わり同調回路との結合を祖にして高いインピーダンスで扱った場合、インピーダンスの違いが効いて来る可能性がある。