【digital】デジタルアンプ【Amplifier】
D級アンプ特有の電源電圧変動現象「パンピング」の影響についてLTSpiceシミュレーションしていたら面白いことがわかった。
上は三端子レギュレータ(LT1085)により安定化した電源を使ったD級アンプ出力のFFT解析結果、下はスイッチングレギュレータ(LT1074)だけを使った電源D級アンプ出力のFFT解析結果。
オーディオ信号としては左から100Hz、200Hz、300Hzの順に正弦波を入れてある。キャリアは500KHzの三角波。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib081154.jpg シミュレーションモデルはフィードバックはかけていないので当然かもしれないのだが、電源の安定化による音質への影響は意外に大きい。
1〜10KHzあたりを比較すると三端子レギュレーターで電源を安定化することで音の透明度が増すことがシミュレーションでも実証できた。
>音の透明度が増すことがシミュレーションでも実証できた。
(笑)
>>529 三端子レギュレータの前は、スイッチングレギュレータ(LT1074)
でその前はバッテリー
>>532 これってフルブリッジじゃないの?
パンピング関係あるの?
シリーズレギュレータは電流を供給したり止めたりすることはできても
出力側の余ったエネルギーを受け取って消尽する機能はない。
>>533 そう、フルブリッジだよねこれ。
キックバックで一時的に余ったエネルギーを次の半周期で自ら消費するから
バンピングの心配をしなくていい構造になってる。
これ、スイッチングレギュレータのノイズをシリーズレギュレータが
削り取った結果としてS/Nが改善しているんだと思うよ。
>>533-534 スイッチングレギュレータの方が音が汚れているのは、
パンピングのせいではなくて、レギュレータのレギュレーション性能のようだ。
ちなみにLT1074のスイッチング周波数は100kHzのようです。
出力波形と電源波形を載せておきます。信号は200Hz。左がSWレギュレータのみで、右がSW+三端子
緑が出力波形、青がスイッチングレギュレータ出力、赤が三端子レギュレーター出力。
パワーMOSのスイッチングノイズが回り込んでいるのですこしわかりづらいですけど
http://uproda.2ch-library.com/src/lib081610.jpg
そりゃ帰還かけてなきゃ電源の変動をモロに受けるだろう。
電源の変動は加算じゃなくて乗算で効いてくるからフルブリッジでも同じ。
安物の電解コンを電源デカップリングに使っていてしかも帰還も殆どかかっていないデジアンは
電源安定化のためのコンデンサの容量アップや低ESR化が音質アップに有効ってことですかね