>>112 歴史検証しとかんと、怪しげな写真が流通し、誤解を拡散する恐れが。
よって慰安婦などの同様、しっかり国として検証しとくべきでしょうな。
ということで、似た事例を【証言】でご紹介。ただし犠牲者は朝鮮人と
おそらくは誤って殺害された中国の妊婦のケースのようですが……。
証言者は戦前/戦後と活躍したフランス文学者の田辺貞之助氏。氏は
『女木川界隈』(実業之日本社1962)で、震災の虐殺をこうつづった。
《……「こいつらは朝鮮じゃなく、支邦だよ」と、誰かがいっていた。
……まだ若いらしい女が−−女の死体はそれだけだったが−−腹をさかれ、
六、七カ月になろうかと思はれる胎児が、はらわたのなかにころがっていた。
が、その女の陰部に、ぐさりと竹槍がさしてあるのに気ずいたとき、ぼくは
愕然として、わきへとびのいた。われわれの同胞が、こんな残酷なことまで
したのだろうか。いかに恐怖心に逆上したとはいえ、こんなことまでしなく
てもよかろうにと、ぼくはいいようのない怒りにかられた》
(**下川耿史『日本残酷写真史』頁105-106より孫引)