【デジカメ、明⇔暗 分かれる】 《主要8社今年度販売見通し》 Nikkei 2010.11/06
〜キヤノン再び上方修正/ オリンパス小型機苦戦〜
デジタルカメラ主要8社の販売見通しの明暗がはっきりしてきた。
5日までにキヤノンとニコンが2010年度の出荷計画を上方修正する一方で、
オリンパス、カシオ、HOYAの下位3社が従来計画を下回る見通しであると明らかにした。
低価格のコンパクト型の構成比が大きい企業ほど苦戦。円高で損益面の格差も広がっている。
年末商戦などの動向によっては二極化が一段と進む可能性がある。
世界シェア首位のキヤノンは2010年(12月決算)に前年比11%増の2,670万台を計画。
7月時点の見通しに20万台を上乗せした。キヤノンの上方修正は今年に入り3度目で、
1月時点の計画比では100万台の上振れ。これまでの上方修正分はすべてデジタル一眼レフ。
一眼レフだけを見ると29%増の570万台を計画。初心者向けのKissX4のほかEOS 60Dなどの中級機も
想定を上回る勢いで販売を伸ばしている。コンパクト型の見通しは据え置いたが、「一眼レフ、
コンパクト型ともに市場全体を上回る成長」という。
ニコンはコンパクト型が好調で、計画を50万台上回る20%増の1825万台の見通し。積極的に仕掛けた北米
のほか、中国など新興国で販売を伸ばした。「特に中級から上のクラスの製品が伸びた」という。
ただし、円高でデジカメの映像部門の通期営業利益見通しを20億円下方修正し、前期比12%減の460億円とした。
ソニーはコンパクト型の計画しか発表しておらず、予想を据え置いた。ただ、光学鏡を使わない小型軽量の
ミラーレス一眼は、6月の参入時の想定を上回る受注を得ている。
続き)
計画見通しを下方修正した3社のうち、下振れした台数が最も大きいのはオリンパス。欧米の販売が不振で
コンパクト型を中心に従来計画を100万台下回る見通しで、デジカメ部門の営業損益も2期ぶりの赤字になりそう。
HOYAは54万台、コンパクト型のみのカシオは30万台、それぞれ下方修正。コンパクト型は低価格品の売れ行きが
悪く、ブランド力が相対的に弱い企業ほど影響が大きいようだ。
HOYAのCOOは5日、「コンパクト型の流通在庫がたまり始め、勝ち組と負け組がはっきりしてきた」と強調。
同社のデジカメ事業は4-9月上半期で営業赤字となったが、不採算製品の出荷を抑え、通期では黒字を確保
したい考えだ。
《デジカメ主要8社の出荷計画》
上/下 修正 出荷台数[万台](前期比%)
1 キヤノン ↑ 2,670(11%増)
2 ソニー 2.300(10%増)
3 ニコン ↑ 1,825(20%増)
4 パナソニック 1,300(26%増)
5 フジフィルム 1,200(33%増)
6 オリンパス ↓ 900(0%)
7 カシオ計算機 ↓ 730(24%増)
8 HOYA ↓ 200(11%増)
檻の100万台下方も痛いが
帆弥の54万台下方のほうが実は痛いね
注目は2位のソニーが首位のキャノンに肉薄していること
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名無CCDさん@画素いっぱい:2010/11/06(土) 20:11:37 ID:t+dQtNlM0
ソニーってコンパクトに強いのか。