小さく、暗く、見にくい低品位ファインダー
ファインダーは一眼レフにおいて極めて重要な要素であり、カメラとしての品位が最も明確に表れ
てくる。D700のファインダーをのぞいた瞬間、誰もがその狭く濁った視野に驚くだろう。ファイン
ダーは視野率約95%と手を抜くとともに、倍率はたったの約0.72倍。その低品位なファインダー
は、撮る者の感性を鈍磨させ、撮影意欲をさらに萎えさせてくれる。この低い光学性能を獲得するため、
小型ガラスペンタプリズムとなんちゃって内蔵ストロボを採用し、接眼光学系は安物ガラスとプラス
チックで構成。さらに、接眼光学系に余計な液晶を挟み込み、光の透過を最小限に抑制。小さく、
暗く、見にくいファインダー像を実現し、撮影者のイメージとは10%もずれたいい加減なフレー
ミングワークを可能にした。