Nikon D700 Part19

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804名無CCDさん@画素いっぱい
全光学性能要素で「α-9」を上回るファインダー

 ファインダーはペンタプリズム式で、視野率約100%、倍率0.74倍、アイポイントは最終光学面から約20mm。光学ファインダーの見やすさに定
評のあったミノルタ製一眼レフカメラ「α-9」を超える性能を目指して開発したという。

 観察系レンズのすべてを高屈折率ガラスで構成し、焦点面以降のすべての入射、射出面に多層膜ARコートを施した。ファインダーの明るさ
はα700比で0.25EV以上、α-9比で約0.3EV明るく、デジタル一眼レフカメラでは最も明るいとしている。

 同社が持つデータベースを活用し、ペンタプリズムの余裕量を極限まで削減した。これによりペンタプリズム内の光路長を最短化し、対角視
野角34.3度を達成。デジタル一眼レフカメラとして世界最高レベルを謳う。

 またα900では、大型化した手ブレ補正ユニットの実装のため、ペンタプリズムおよび接眼光学系の取付け位置が上昇している。通常、ペン
タプリズムの上昇により、直下に空間が生じるとファインダー倍率低下につながる。今回、生まれた空間に高屈折率かつ高曲率のハイパワー
コンデンサーレンズを実装することで、ファインダー倍率低下を防いだ。

 光学ファインダーにおいてより高い像性能を得るため、収差補正機能を接眼光学系とコンデンサーレンズに分割する手法を採った。ハイパワ
ーコンデンサーレンズで、接眼光学系で発生する歪曲収差の補正を行なう。一方、接眼光学系では、球面収差やコマ収差などの「像の先鋭度」
に影響する収差を低減する。これにより、α-9に比べて歪曲収差を1/6以下に、対角コマ収差を1/2以下に低減。実質的に歪みのない視野を
実現したほか、画面の隅まで滲みのない見えを提供できるとしている。

 撮像素子に対して視野枠の位置を正確に保持できるよう、視野枠に3軸の調整ピンを設けた。工場で調整を行なうことで、視野率約100%を
保証する。