★韓国サムスン電子、米サンディスクに関する選択肢を検討
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-33608620080905 韓国のサムスン電子は5日、米フラッシュメモリー製造のサンディスクについて「さまざまな選択肢」を
検討していることを明らかにした。
韓国のオンラインメディア「eDaily」は同日、サムスン電子がサンディスクの買収に関心を持っている
と報じていた。
サムスン電子の広報担当者はロイターに「サンディスクについてさまざまな選択肢を検討しているが、
まだ何も決まっていない」と述べた。
サンディスクは、メモリー市況の低迷で株価が下落しており、JPモルガンをアドバイザーに起用している。
ソウル株式市場では、この報道を受けてサムスン電子株が3%以上急伸している。
eDailyによると、サムスン電子は、NAND型フラッシュメモリー製造で世界最大手だが、サンディスクに
年間4000億ウォン(3億5380万ドル)のライセンス料を払っており、サンディスクの買収で、ライセンス料を
節約することを検討している。
大宇証券のアナリスト、James Song氏は「サンディスクと(フラッシュメモリー世界2位の)東芝は合弁事業を
展開しているが、サンディスクが合弁事業への投資を継続するかどうかは不透明で、中・長期的にはサムスンが
市場シェアを拡大できる可能性がある」と指摘。
「サムスンは、サンディスク買収によって、ロイヤルティーの支払いを節約するとともに、市場プレゼンスを
高めることができるのではないか」と述べた。
ただ、買収の初期効果を疑問視する声もある。
プルデンシャル・インベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、Park Hyun氏は「東芝が(サンディスクとの
NAND型フラッシュメモリー合弁事業の)生産量を管理している限り、サムスンがサンディスクの筆頭株主になっても、
供給に影響はない」と述べた。